カンバンファのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地上が正体不明の菌類 "氾濫体" に汚染され、地下都市のラブバワに住む少女テリンが、地上世界に憧れ、氾濫体の調査・研究を行う "派遣者" を目指そうとする話
しかし、自身の脳内に氾濫体となる、自分とは異なる意識をもっていることに気づく
脳内にいる氾濫体を呼びやすいよう "ソール" と名付け、コントロールしようとするができず、消すと脅したり、なだめたり、ほっといたりするがやがてソール自身が意思を持って主人公をコントロールしだす
地上を再び人類のものとする目的のもと派遣者となるが、
氾濫体と人間のあいだにたち
葛藤に苦しみながら、心が揺れ動きながら
地上と地下都市の共生や、
氾濫体と人間の共生や、
そして他人との考え方や価値観が異なること、
わかりあえない他者との共存について考えるようになる
希望のある、新たな道のりを歩む的な終わりかたが心地よく清々しい
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Posted by ブクログ
ん?罪と罰?と思って手に取ったら、罰と罪、だった。タイトルも面白そうだし、書影もそそられるしで、上下巻ほとんど迷わず買ってしまった。韓国のミステリー小説を読んでみたい、という気持ちもあった。
もちろん、ドストエフスキーの罪と罰を反対にしていて、本全体の中にもところどころ、この作品の犯人と罪と罰の主人公とは反対であるようなことが語られる。犯人の独白というか手記というか、そういうものと主人公の刑事・ジヘが、事件の真相に近づいていく過程が交互に出てくる構成が面白い。
個人的にはなんか犯人この人じゃないかなーと途中で思ってしまったので(根拠はなかったけど当たっていた)、ミステリー的なワクワクは少なく感じてしまったけど、犯人の動機の部分は虚を突かれた感じだった。この年月はなんだったのかと、思わずにいられないオチ。
なんかこういう人間の欠損というか、実は最初から抉られているような部分を見せられる体験が、韓国の本を読んでいると多い気がして、そのなんともいえない心地よさがある。
一気に読んでしまわされる、強さのある本だった。