カンバンファのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
271ページ、オールカラーで優しいタッチの絵に癒されます。作者は韓国のコピーライターで、日本人とは違う、独特の感性が表現されています。
1センチ見方を変えるだけで、世界は180度違って見える。たしかに。例えば、空色って、どんな色?
夕日の赤、曇りのグレー、真夜中の黒、どれも正解。水色は先入観。
じゃんけん、ババ抜き、長電話、かくれんぼ、1人でできないこと。1番すてきな1人でできないことは、愛し合うこと。
私を苦しめる人にも、その人を苦しめるものが絶対ある。もしかしたら、それは私が感じる以上の苦しみかも。
辛い時、自分自身に返ってくるのは、それまで生きてきた姿そのもの。
自分を苦しめるのは大体は -
Posted by ブクログ
ネタバレ血の臭いで目覚めるとそこには母の死体があり…というサイコサスペンス。
舞台はほぼずっと家とその周辺だけで、登場人物も身内だけ。
目覚めたとき前夜の記憶がなく、なぜこんなことになってしまったのか過去を振り返りながら徐々に真相が明らかになっていく…というような展開。
もっとアッといわせる展開かと思っていたけど、序盤からこうなるのでは?と想定していた展開とラストだったのでちょっと肩透かしをくらったような気にはなった。
部分部分で手に汗握る展開にはなるけどすこし薄かったように思う。
派手なハラハラドキドキを求めるている人より、サイコパスの思考に添って淡々と読み進めるのが好きな人に向いてる話かも。 -
Posted by ブクログ
朝、目を覚ますと、母親が首を切られ死んでいた。ユジンはその夜、癲癇の抗発作薬を服用していない所為で記憶が曖昧で自分が母親を殺したのでは無いかと思い誰にも助けを求めず思案していたが、ひとまず死体を屋上に隠し母親は旅行で不在という事にする。
ユジンの母親と叔母は、ユジンの父親や長兄が亡くなった事も有り異常な過干渉でユジンはストレスを抱えている上に抗発作薬を服用していない事で気分が高揚し昨晩は、海岸まで散歩に出掛け、帰宅して母親と揉めて剃刀で首を切って殺した様な気がする…
更に今朝のニュースでは、海岸で女性が刃物で殺されたらしいが、ユジンの手には見知らぬピアスが有った。
項を追う毎に、 -
Posted by ブクログ
内向的な傾向があるので、すごく共感した。
作者が指摘してることで、目からウロコだったこと。それは、いまの気心知れた親友たちとも、そもそもは居心地の悪い関係から始まっているということ。内向的だからと言って、冒険せずに、限られた気楽な関係にばかり依存してると、いざというときにひとりぼっちになってしまう。
確かにそうだ〜と思いました。内向的だから、社交をしないのではなくて、内向的なりの社交をする必要がある。
そして作者の方はそのバランスを取るために、いろいろ工夫してる。たとえば、夜は静かな時間を持ちたいからなるべくランチの約束しかしないとか、集まるのは4人が限界とか、パーティーには行かないよう -
Posted by ブクログ
ネタバレある朝、ユジンは血の匂いで目覚める。また発作が起きたのか。気がつけば、血塗れの自分と母の遺体。昨晩、一体なにがあったのか。発作により記憶をなくすことがあるユジンは、真実にたどり着けるのか。
いつだかの七福神で紹介されていたもの。目覚めしサイコパスといいますか、なんと言いますか。
ちょっとメメント風でもあり、なかなか映像向きな感じもしました。と思ったら、漫画化されているみたいです。
全体としては、記憶が甦るにつれ、自分の異常性に自覚的になって行く感じが面白くもあり、残酷でもあり。
ヘジンに対する特別な感情を随所にのぞかせつつも、どっちをとるかって言ったら当然自分だよね!ってためらいないとこと