カンバンファのレビュー一覧

  • 本と偶然

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    SF作家キム・チョヨプの読むことと書くことを巡るエッセイ。

    既存の作品に影響を受けていない作家なんて存在しないわけなんですが、どの作品からどんな影響を受けてどういうことを考えて自分の中で昇華させて、新しい作品を書いたかをここまで言語化できる作家もいないと思う。

    作風も非常に丁寧で論理的ですが、元々の人格が真面目で勉強熱心な人なんだろうなと思う。
    新しい作品を書きたいと思ったらとりあえずその分野の本を10冊読むとか、とても学ぶことに貪欲で刺激を受けた。挙げられているSFの本もどれも読んでみたくなる。

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    2026年07月12日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    大好きすぎる。優しくてあたたかくてドキドキワクワクして、、私は夏のドラえもん映画を観るのが好きだけれど、劇場で観ている時とおんなじ気持ちになった。未来だったり、別の星のお話だったりで現実離れしているのにそこにあるテーマが愛ややさしさだからすごくどの話も身近に感じて不思議な気分。それを一番感じたのが「スペクトラム」だった。ルイ、、、。
    表題作の「わたしたちが光の速さで進めないなら」もすごく良くて、好きな言葉がたくさんあった。世界が広がるということは、同時に孤独が増える可能性もあるわけで、、数百年後にはほんとうにそういう悩みを抱えるだろうな。
    韓国SF、すごい。キムチョヨプ全部読破しよう

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    2026年07月09日
  • 惑星語書店

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    短編集が面白かったのでこちらも。こちらは掌編集。分量を短くしたら逆に自由になったと序文で作者様がおっしゃってたのが興味深かった。個人的には
    「サボテンを抱く」「とらえられない風景」「沼地の少年」
    がすき。どの作品も視点があたたかい。

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    2026年07月06日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    久しぶりに全編面白い短編集。
    特に気に入ったのはこの4編
    巡礼者たちはなぜ帰らない
    スペクトラム
    館内消失
    わたしのスペースヒーローについて

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    2026年07月04日
  • この世界からは出ていくけれど

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    「わたしたちが光の速さで進めないなら」が好きだったので2作目!
    特に「ブレスシャドー」が好き。映画を見終わったような読後感だった。

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    2026年07月04日
  • この世界からは出ていくけれど

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    「わたしたちが光の速さで進めないなら」がとても刺さったので本作も読んだ。
    ここではない遠い星のどこかの話なのに、この世界で起きている出来事かのように感じられる、不思議で優しくて切ない短編集だった。
    異なる生き物同士の、相互理解ではない形の寄り添い方について考えさせられた。

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    2026年06月24日
  • 長い長い夜

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    一つの卵を、命をかけて守り続けたサイとペンギンの物語。だれかを愛おしく想い、支え合う姿は、本当に美しいなあ。そうやって命はつながれていくんだ。だからこそ別れは切ないのだけれど。でもきっと、「ぼく」とノードンは再会できるって信じることのできる終わり方でよかった。感動した。

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    こわかった。でも、ぼくは知っている。まもなく自分はあの海へ入り、はるかな冒険に出る。そして、ひとりぼっちでいくつもの長い長い夜にたえぬいていくのだ。ぼくはその先で、長い長い夜の空にかがやく星のような何かを見つけるだろう。 ー 127ページ

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    2026年06月14日
  • 惑星語書店

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    SFじゃないと成り立たない設定で感動しつつ、でも"気持ち"の部分は現実の世界でも想像できる切なさを見せてもらう。

    便利になりすぎることでむしろ何が大事なのか明確になる感じが、いいなぁと思った。人間のことを好きになれる、とでもいうのでしょうか…。
    人間って正しいとわかっていても真逆の選択を選んでしまったり、よくわからない行動に出てしまったり。
    でもそれは無くさなくていいのではないか。
    戻れなくなってからでは手遅れなのでは…。
    はじめてSFを読んだ日の解釈としてここに書いておく

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    2026年06月02日
  • 誤解されても放っておく

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    誤解されずに生きたいなんて思うのは自分に甘すぎる。
    プライドがなくて人に流されやすいことと、
    知った上で人を許せることは大きく違う。

    ついつい見かけ上のものに惑わされてしまうけど
    アドリブで発揮されるのは地道に積み重ねられたものと思って、読む→考える→実践する日々

    最近ずっと考えていた価値観がすっきりとまとまっていて、今度は付箋を用意して再読したい。

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    2026年05月10日
  • 地球の果ての温室で

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    ネタバレ

    「ダストフォール」という世界的災害以後の荒廃した世界を生き抜いているナオミと、その数十年後に文明が復活した社会で植物学者をしているアヨンの視点で描かれる物語。謎を調査するといく建付けの話ではあるが、メインは人々の心の交流を描いた話。
    ナオミは姉のアマラと共にブリムビレッジと呼ばれる村にたどり着く。そこは人々が僅かな食料を巡って争い続けるの他の集落とは違い、人々が穏やかに、作物を育てながら生きていた。
    一方、アヨンはモスバナという植物の異常増殖という件を調査することになる。そこで青い光の話を聞き、幼い頃に見たことがある事に気付く。それはヒスと呼ばれる変わり者の女性の庭でのことだった。
    フリムビレ

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    2026年05月10日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    すごく心地良い小説でした。
    こんなに静かで温かくて穏やかで、純文学チックなSFがあるんだなあ。
    今まであまりSF作品に惹かれてこなかったけど、このテイストならこれからも積極的に読みたくなりそう。

    「確かにそれって不思議だよな…」という、現実からそう遠くない事象を起点にSFの世界が膨らんでいったり、宇宙規模だろうと変わらないかけがえのないものが描かれていたりのおかげで、すっとはいってきた。
    フェミニズムとかマイノリティに関わる要素を含んではいるけど、作品の世界観を超えて作者の声で主張するような、ノイズ的メッセージがなくて上品なのも好み。
    あくまで自然に、作品の世界を楽しめた。

    現実世界を通す

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    2026年05月01日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    ネタバレ

    7篇のSF短編集
    韓国の作家さんを初めて読んだ
    スペクトラムが1番好きだった
    じわじわと心があったかくなるし寂しくなる
    言語もなにも理解できないところから、少しずつ相手のことを知ろうとする
    ルイが死ぬと次のルイがまた世話をしてくれる
    記憶を受け継いでいく中で、守り続けようという意思が、途切れることなく続いていくのが素敵だった
    相手のみている世界を、同じようにみることはできないけど、おもい続けていれば、わずかながらに想像できる日がくる

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    2026年04月09日
  • 派遣者たち

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    ネタバレ

    エピローグにて、ある人とある人の別れが、生と死という概念では説明できない繋がりによって再び繋がる描写がある。

    今、生きて存在してる私・私の大切な人たち、過去に亡くなってしまった大切な人たちが、私たちの今の生が終わった後にこうしてまた会えるといいなと思う。

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    2026年03月30日
  • この世界からは出ていくけれど

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    ネタバレ

    相互理解って、どれほど難しいことなのか。それをしようとすること自体の尊さと、欺瞞と、そして結局のところ不可能かもしれないということ。
    けれども理解しようとする、もしかしたらそれは酷いことかもしれないけど、理解しようとすることが大切なんだと私は思う。思うことにしました。

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    2026年03月29日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    どれだけ技術が進歩しても、人と人との繋がりは大事だと改めて思いました。
    「感情の物性」が個人的に一番興味深い内容でした。

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    2026年03月26日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    めちゃくちゃ面白かった。

    SF短編集なのですが、個人的には「館内紛失」が一番すき。
    母娘関係を題材するとどうしても暗くて重たくなるんですよね。なぜなら、してもらえなかったことに言及せざるを得ないから。
    それをここまでやさしく汲み上げたのはすごいなと思った。

    どの作品もあたたかな読後感が素敵。

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    2026年03月18日
  • この世界からは出ていくけれど

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    ネタバレ

    SFというジャンルではあるものの、本質は他者との分かりあえなさについて描かれた小説だと感じた。

    著者が「感覚バブル」という言葉を使って説明している、一人ひとりが知覚している世界の違いとそのすれ違いについて思いを馳せることができて面白かった。

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    2026年03月15日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    とっても面白かった!
    キムチョヨプさんの小説は前から気になっていて、やっと読むタイミングをつくれました。

    どれもこれからの未来、実現できたらわくわくするだろうと感じる科学の進化な反面、現代におけるそれぞれの問題提起の主題を孕んでいて考えさせられる展開。どんどん引き込まれた、、!

    共生仮説と館内紛失がすき。
    心の機微に寄り添える感性があるからここまでの描写ができるのだなと思うし、キムチョヨプさんの他の書籍も絶対に読むぞと心に決めました。

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    2026年03月14日
  • 惑星語書店

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    SF掌編集。
    最初の「サボテンを抱く」で心を鷲掴みにされた…!ここではないどこかの世界の話でありながら、この世界で生きるために大切な優しさを教えてくれる、不思議な物語ばかりだった。

    予備知識なしでふと手にとった本が自分好みだったとき、なんだか運命を感じる。

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    2026年03月08日
  • 長い長い夜

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    人間のせいで最後のシロサイになってしまったノードンとペンギンの辿る長い夜とその旅路。ノードンの語る彼の経験してきた話。絵の美しさと共に心に深く染み入る。

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    2026年02月28日