カンバンファのレビュー一覧
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目を覚ましたヨヌはお母さんにトイレに行きたいと言ったのに、お母さんは許してくれない。お父さんがヨヌをおんぶした。いつもはこんな事をしてくれないのに。一歩外に出たら、マンションの玄関前に人々が長蛇の列を作っていた。カメラのフラッシュがたかれ、思わずヨヌはお父さんの背中でおしっこを漏らしてしまった。人生で最大の恥だ。それから、救急車で病院に送られ、多くの人から色々と聞かれたが、ヨヌは何も覚えていなかった。囚われていた四十九日間の出来事を…。世間の人は、犯人から送られてきた音声テープや写真でヨヌの様子を知っていたというのに…。もう一人、誰も知らないが、ユシン自身も心に閉ざしてしまった出来事が起きていた…。同じころに同じ九歳の女の子に起きた出来事。二十年後、二人が記憶を徐々に取り戻すと、事態がまた動き出す。
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Posted by ブクログ
自分も内向的な傾向にはあると思いながらも、序盤のチェックリストがパーフェクトだった時は「お〜まじか」と...。笑
わかるわかる〜なんてレベルではない、首がもげそうなほど頷き、唸るくらい共感はしました。
かといって、人を交わることを嫌ってるとか、寂しいわけでもなんでもない。
育ってきた環境や自分の意思によってなんとか身に付けてきた外向性。
それもあなたの力で掴み取ったひとつの特性だよ、なんて言われている気がして勇気づけられました。
自分を受け入れるための器が少し広くなった気がします。
こんなに1人が大好きな自分が結婚なんでできるのだろうか...という漠然とした不安にも、少し希望が持てる内容でした。
それでも読んでると、あまりの共感に気持ちが内に内に入っていきがちなので、心が元気なときに読むことをおすすめします!
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Posted by ブクログ
茂木健一郎さんがどこかの本でオススメしていたこの作品。
随分と時間がかかってしまいましたが、「種の起源」読み終わりました。
ダーウィンの種の起源ではなく、韓国の作家「チョン・ユジュン」さんのミステリー作品です。
ミステリー作品というか、サイコスリラー的な内容。
主人公の心情やその行為の内容が克明に描かれており、、ドキドキしながら読みました。結構グロテクスな表現の部分が多く、読みすすめるのが辛かった。。。
どうしてダーウィンの進化論が述べられている種の起源と同じ題名なんだろうかと思ったけど、著者のあとがきで理解しました。
人の中に潜む悪の種、それを克服する事が進化につながると言うこと。
ストリー的には「やっぱりそうなってしまうのか」という、ある意味納得の行く内容でスッキリはしたけど、ラストシーンにて、主人公は悪の心を超越できたのだろうか?それとも。 -
Posted by ブクログ
自動翻訳機の普及により多くの銀河の異なる言語の障壁が消失し、他言語の習得が必要なくなった宇宙。辺境宇宙の言語で書かれた(自動翻訳が排除される仕掛けになっている)「読むことのできない」本だけを売る書店を描いた表題作ほか13作をおさめた短編集。
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「わたしたちが光の速さで進めないなら」がとても良かったキムチョヨプさんの短編集です。掌編が多くて少しピリッとした、星新一を思わせるお話もあったのですが、表題作がやはり印象的でした。自動翻訳やAIが普及して「自分でものを考えない、学習しない」ことがスタンダードになっているのはすでに始まっていることかもしれない。そんな世の中で、もっと進んだ宇宙で「自ら学ぶこと」の大切さを柔らかく、でもシニカルにSFで描くなんて、すごくスマートだな、と思いました。
いくつかそうした少し世の中を皮肉った作品もあって楽しかったです。 -
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ネタバレ読書ノート
作品:『キャビン方程式』
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P116
「ローラ。あなたがいなくなったら、私はとても悲しいと思う。あなたを愛することは、私にとって幸せなことだから。でも、だからといって、自分らしくなることを諦めるわけにはいかないの。自分らしくあることは、人生をかけた冒険だから。」
感じたこと
この言葉が心に残ったのは、誰かを愛することと、自分自身でいることは両立できると感じたから。
大切な人がいると、相手のために自分を変えたり、我慢したりすることもある。でも本当の意味で相手を大切にするには、自分自身の人生も大切にする必要があるのかもしれない。
「自分らしくあることは、人生をかけた冒険」という言葉から、自分を探し続けることの難しさと、それでも進んでいく強さを感じた。
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『プレスシャドー』P147
「どうして私を蘇生したの?」
感じたこと
生き返ったことへの喜びではなく、最初に出た疑問が「なぜ?」だったことが印象に残った。
出来事そのものよりも、その裏側にある「なぜそうなったのか」「自分はどう存在するのか」という葛藤が感じられた。
人の心の奥にある迷いや切実さに心を動かされた場面。
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『キャビン方程式』P283
「また、同じ時間を記録はできなくても。一緒に生きていくことはできそうだった。」
感じたこと
主人公の切実な思いを感じた。
過去と同じものを取り戻すことはできなくても、それでも一緒に生きていく道を選ぼうとする気持ちが伝わってきた。
「同じ時間」ではなく「一緒に生きる」という言葉に、失ったものを受け入れながら、それでも相手を大切にする覚悟を感じた。
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『キャビン方程式』P306
「そうだった。姉さんはこの方程式を見たかったんだよね。私たちが今、全く違う風景を見ているんだということも。姉さんを解き放ってあげるべき時が来たのだった。私たちの世界はある時別々に別れてしまったのだと認める時が。」
感じたこと
大切な人との関係が変わってしまうことを、受け入れる瞬間が描かれているように感じた。
嫌いになったから離れるのではなく、相手を大切に思ったまま、別々の道を認める。
「解き放つ」という言葉から、愛情とはそばに置いておくことだけではなく、相手の人生を尊重することでもあるのだと思った。
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全体を通して感じたテーマ
この本で心に残ったのは、
「大切な人を愛しながら、自分自身の人生も生きること」
というテーマ。
人との関係や時間は変化する。
ずっと同じ形で続くものばかりではない。
それでも、過去の大切さを否定する必要はなく、変化した関係を受け入れながら前に進むことができる。
この本は、愛すること・失うこと・自分らしく生きることについて考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
キム・チョヨプさんの読書エッセイ。
気軽に読み始めたら難解で哲学的。
キム・チョヨプさんの創作のルーツや、試行錯誤にも触れられていてSF世界の拡がりになるほどなるほどと思いながら読んでみたい本がどんどん増える。
ある分野で科学的で論理的な立場にある人も別分野においては差別的だったり非科学的な主張をしている、という指摘に、何故この人はこの分野ではこうなんだろうと疑問に思っていたことが腑に落ちた
キム・チョヨプさんのSF小説には切なさやノスタルジーを感じるけれど、彼女自身がテクノロジーの中での存在や普遍的な人間性を見続けていたい人なのかなと感じた