カンバンファのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
茂木健一郎さんがどこかの本でオススメしていたこの作品。
随分と時間がかかってしまいましたが、「種の起源」読み終わりました。
ダーウィンの種の起源ではなく、韓国の作家「チョン・ユジュン」さんのミステリー作品です。
ミステリー作品というか、サイコスリラー的な内容。
主人公の心情やその行為の内容が克明に描かれており、、ドキドキしながら読みました。結構グロテクスな表現の部分が多く、読みすすめるのが辛かった。。。
どうしてダーウィンの進化論が述べられている種の起源と同じ題名なんだろうかと思ったけど、著者のあとがきで理解しました。
人の中に潜む悪の種、それを克服する事が進化につながると言うこと。 -
Posted by ブクログ
宇宙系SF多めの短編7作。おもしろかった〜
2つめの『スペクトラム』と、4つめで表題作の『わたしたちが光の速さで進めないから』が特にお気に入り。
なんで人間は、外へ外へ行きたがるんだろうか。
昔はとても小さいコミュニティの中で狭い範囲で暮らしていたはずなのに、文明が発展してどんどん外に広がって、人口が増えたからっていうのもあるだろうけど、どこまでいくんだろうか…
人間のコミュニティも広がれば広がるほど薄くなって、宇宙の膨張みたいに1人1人の感覚が広くなって孤独になるよなぁ。悲しい。寂しいよ。
会いたい時に会えないなんて辛い。会える範囲にいたい。
もっと狭いコミュニティの中で行きたい。
これ -
Posted by ブクログ
ん?罪と罰?と思って手に取ったら、罰と罪、だった。タイトルも面白そうだし、書影もそそられるしで、上下巻ほとんど迷わず買ってしまった。韓国のミステリー小説を読んでみたい、という気持ちもあった。
もちろん、ドストエフスキーの罪と罰を反対にしていて、本全体の中にもところどころ、この作品の犯人と罪と罰の主人公とは反対であるようなことが語られる。犯人の独白というか手記というか、そういうものと主人公の刑事・ジヘが、事件の真相に近づいていく過程が交互に出てくる構成が面白い。
個人的にはなんか犯人この人じゃないかなーと途中で思ってしまったので(根拠はなかったけど当たっていた)、ミステリー的なワクワクは少なく感