カンバンファのレビュー一覧
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タイトルと表紙の柄に惹かれて購入。
心に残った項目は
・完結してほしくないときと、完結して欲しいとき
・「海が見たい」という心のSOS
・ひとりで耐え忍ばねばならない感情
・恋心が芽生える時差
・「言葉を選ぶ人」から伝わってくる真心
・興味本位の人、関心を寄せてくれる人
・「あなたのためを思って」という干渉
あたり。
いろんな気持ちが比喩的に表されていて、自分では言語化できなかったモヤモヤした気持ちが整理された気がした。作詞家だと知って納得。
低レビューもあったので覚悟して読んだが、低レビューをしている人こそが、この本を必要としている人たちが"放っておくべき人"な気がした。
どの本でもそうだが、この本が必要な人と必要ではない人がいる。
私は後者だったので、定期的に読み返したいと思う。
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ネタバレこれは、著者あとがきのことばで言うと、「とうてい愛せそうにない世界を前にしながらも、最後にはそれを建てなおそうと決心する人々」の存在を発掘していく物語だ。世界の中心を占める利己主義から逃れて生きることは困難だ。しかし、その外で生きようとする共同体も存在する。共同体では、連帯、利他主義が人々の間で大きく働いているものの、意外なことに、その根底では、片方によって調整された"女"同士の愛憎が存在し、また外からは敵が迫る。共同体は内外から必然的に崩壊していくが、「場所を移す」ことで世界は救われる。って感じかな。
全体としておもしろいけれど、第三章で論証が長いところは退屈だった。 -
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幻想的な暗闇に吸い込まれちゃう! エモさとセンス抜群の韓国ベストセラーホラー #カクテルラブゾンビ
■きっと読みたくなるレビュー
幻想的で芸術性の高いホラーですね。読んでると深い深い異空間に吸い込まれていきそうです。韓国のホラーでバラエティー富んだ短編四作。切り口もテイストも全部違うので、思いっきり楽しめる一冊です。
どの作品からも物語を紡ぐ愛情を感じるんすよね~。文芸が好きで、人間が好きで、生み出すは苦しいけれどそれでも読者も楽しんで欲しいって気持ちが伝わる。ホラーではありますが、純文のように一文一文噛み締めたくなる作品たちでした。
●インビテーション
幼い頃から喉に何か詰まっている違和感があるチェウォン、彼氏のジョンヒョンとは折り合いが悪くいつも不満を抱いていた。ある日彼氏の携帯から浮気と疑われるメールを見てしまい…
子どもの頃に大人からされる無理強いって、マジでトラウマなんですよ。私も生まれて初めて母に目薬を点眼されたとき、恐怖で慄いていた記憶があります(そのせいで未だにコンタクトレンズが入れられない)。
本作は幼い頃の記憶をきっかけにして、徐々に禍々しい闇の世界へ引きずりこまれていく。我々もいつか経験したことがあるような痴話ゲンカだったはずなのに、こんなことになってしまうなんて… 人間が圧倒的に冷たく描かれんすよ、まったく血が通いが感じられないだよね。こわっ
終盤の強烈なシーンが頭から離れないよ、ぜひ映像で見たいみたいです。
●湿地の愛
川の地縛霊の物語。退屈な日々を過ごしていた川の幽霊ムルは、林の中を歩く幽霊スプに出会う。二人は少しずつ交流を深めていくが、人間がその場所を立ち入るようになってしまい…
こんなにも美しく素朴な幽霊の世界を体験したことがない。なんかキレイ… そして幽霊と幽霊の静かな寄り添いが、じわっと心を温めてくれますね。人間って死んじゃっても、大切な人が近くにいたら幸せなのかしら。少なくとも生きているうちは、幸せであり続けたいな。
●カクテル、ラブ、ゾンビ 【超おススメ】
おもろい、イチ推し! 父、母、娘、家族の物語です。詳しいあらすじは一切言いたくない、ぜひ読んでください。
コミカルでクールでラブリー、最高のホラー! 全編とおして何じゃコレってお話なんですが、心に沁みるこのエモさは何なの? 作家先生のセンスの塊を丸ごと体験できます。
家族の距離感が素晴らしいのよ。仕事ばかりで家庭に甘える父とそれを許せない母、鬱屈な環境に苦しむ娘。腹に溜まった衝動が今にも爆発しちゃいそうで見てらんない、でもどうなるか期待しちゃう。強烈なエネルギーを感じる大好きな作品です!
●オーバーラップナイフ、ナイフ
父が母を殺害する、そして私は父を殺害する。そして私は…、この状況は変えられなかったのか…
ある女子大生がストーカー被害にあっていた。しかし友人に相談しても神経質なだけど言われてしまう。アルバイトの帰り道、ストーキングされていたところを男性の助けてもらい…
まさにトワイライトゾーン、解像度の高い異世界の旅に誘ってくれます。なかなか無茶な展開が繰り広げられるんですが、挑戦的でいいじゃないですか。序盤はおどろおどろしさの粘り気が強いし、後半はどんどんテンポアップして読まされてしまう。
とある謎の真相も、この物語の結末も、それらしくていいんすよ。こわっ
■私とこの物語の対話 ---『カクテル、ラブ、ゾンビ』
全世界が緊急事態だったコロナ禍を思い出す。
手に入らないマスク、ワクチン接種の差別問題、イベントの禁止など、今ではもう忘れがちになってますが、様々な問題がありました。こういう時に一番しわ寄せを受けるのは誰だったでしょうか。政府や行政はどれほど頼りになったのか。
どんなに虐げられた環境、辛い状況であっても、一番重要なのは大切な人を守るという気持ちですよね。今日も息子の幸せそうな寝顔を見て、安心したのでした。 -
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『韓国の新鋭No.1ホラー作家が誘う、没入感120%短編集』という帯のとおり、チョ•イェウンさんの物語世界に惹き込まれた一冊でした!
とくに好きなのが1本目の『インビテーション』。
招待や勧誘を意味するInvitationの通りでした。イェウンさんの描くありのままの自分を見出した人間のもとへ、読む人を誘うホラー作品でした。
その自分を剥き出しにした人間の愛に対する生々しさに衝撃を受け、そして彼女のストーリーのラストには清々しさを感じ魅力的でした!
その後に続く物語もありふれた人間の愛憎劇を鮮烈かつ過激に描き、読んでいると作者の人が紡ぐ物語に愛をもっていることが伝わってきます。
恋人や家族、社会のなかで人々が抱える愛憎劇が短い話のなかで力強く描かれた短編集でした! -
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ネタバレユン・ゴウンの初訳作品。ポケミスで一段の縦書き、そこまでの厚さはなく中編程度の長さ。
地震や津波などの被災地を訪れるツアー会社に勤めるヨナは、いつからか雑用しかもらえず、上司からも酷いセクハラを受けるようになる。自分のキャリアは終わったのだと薄々気づき、退職願を出すが、一週間のリフレッシュ休暇を命ぜられ。。。
ミステリというよりはサスペンス、もしくは人怖系のホラー。サクッと読め、更にはちょうどいい怖さで満足。あえていうなら、そこそこ値段が高いので、少しコスパが悪いか。
実際自分の身に起こると、誰しもパニックになるだろうなぁと。そういう意味では、終盤より中盤に降りかかることの方が怖い。
あと、裏表紙のあらすじが結構な中盤まで説明しているので(全体の3分の2ほど説明している笑)、なるべく読まない方が良いです。 -
Posted by ブクログ
タイトルをみて衝動買い。
『その言葉に込められた裏の意味
•やっぱりいいや
•もういいよ
•なにも言いたくない』
どの言葉もせつない。
ほんとはわかってほしい、もっと話したい
でも、もうあきらめちゃったんだね。
残念だけど、きっともう交わることはない。
心のシャッター降りちゃったもん。
『自分のことを知る時間
どんな一日だったか、
どんなことで気分がよくなったり不快になったか、
誰がよくて誰がいやだったか、
どんな時に気持ちが動いたか、振り返る。
自分と向き合い、知ること、それより大事なことが
ほかにあるだろうか』
毎日必ず振り返る、その日に浮かんだことを
考えたこと感じたことを言葉にしてそれを見る、
正直に、素直に、、そこに躊躇はない。
だって自分のこと知りたいもん。
そうやって何十年と自分と付き合ってきた。
そして好きなとこも、ちょっと嫌いなところも
ひっくるめて自分だ、と思えた。
すべて受け止める。見たくもないものもあるけど
もう見るしかない。それでよかったと、今改めて思う。
来年は還暦、よくここまで自分を放り投げずに
一緒に歩いてきたね、これからもよろしく、と言いたい。
『行動だけが本気を証明する
言葉と行動が一致しない人、
本気で「本気」の人は、言ってる暇があったら
行動している。本気の人に会いたい』
本気でない人とは距離を置く。
意識してないけど自然とそうなってるみたい。
曖昧でいい加減な言葉、本人の意思が見えないこと、
私が苦手なことだ。
そうやって放っておけば
煩わされず、惑わされず、心の平穏が保てる。
本気の人とこれからも付き合っていくんだろうな。
他にも、心に響く言葉がたくさん。
いい本だな、またしばらくして読み直そ
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Posted by ブクログ
蟻地獄から抜けられない恐ろしさ… 人間の邪悪な本性が描かれたショッキングスリラー #夜間旅行者
■あらすじ
独特のテーマを持ったプランを提供する旅行会社に勤務する主人公。彼女はツアープログラム業務にあたっており、収益が良くないツアーの見直しを命じられていた。
あるベトナムのツアーに同行して現地を査定する主人公だったが、途中でコンダクターとはぐれるトラブルに見舞われてしまう。仕方なく街に滞在することになるのだが、なにやら街には秘密があるようで…
■きっと読みたくなるレビュー
人間の醜悪さが詰まったスリラー。不愉快な怖さが魅力ですね。
まず独特の背景設定とストーリーが絶妙に厭らしいんですが、きっと何も知らずに読んだほうが楽しめます。そのため、書き記したあらすじ以上のことは詳しくは語れません。
序盤から嫌な雰囲気が漂うのですが、中盤からは徐々に圧迫さが増していき、悪夢が広がっていく。蟻地獄にハマったしまった様に、ずるずるとしかも着実に引きずり落されている感覚がイヤすぎる。発生している理由も、止める方法も分からない。しかも誰も助けてくれないという恐ろしさ… こわっ
恐怖のキーワード「ワニ75」
たったこれだけの単語なのに、身悶えするほど恐ろしい。動物名と数字だけのこのキーワードが、一体どんな意味なのか… 読んでみればわかります。
またさらに不快感を増す要素として、本書にでてくる人間たちの価値観ですよ。
そもそもこの旅行会社のプランについて、漫画カイジの鉄骨渡りのあるエピソードを思い出してしまいました。大金持ちの権力者たちは、鉄骨渡りをしている若者たちを見て、自分が安全な場所にいるという優越感を楽しんでいるというシーンです。
人間は誰しも弱い生き物ということなんでしょうが、非道なことに興味がわいてしまうという事実は悲しいものです。
そして街の人々ですよ… 貧しさはもはや罪であり、正義がなんなのか分からなくなってしまっている環境が辛すぎる。物語の話だけであって欲しいと、願わずにはいられませんでした。
■ぜっさん推しポイント
物語の終盤はもちろん怖さも最高潮なんですが、さらに切羽詰った感じ、スピード感、なにより哀愁の表現が素晴らしいんです。これまで様々なミステリーで不幸な登場人物を見てきましたが、最たるものですね。
私はいつも恵まれない人生だよな~と、ボヤいているのですが、決してそんなことはなく十分に幸せなんだなと感じるのでした。
と…これも、自分が安全な場所にいるという優越感ですよね。私も醜い生き物です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
ずっーと読みたくて仕方なかった本に偶然本屋で出会って、即購入。
期待を裏切らなかった。読んだあと心がスーッと軽くなって、自分の生き方とか考え方は何ひとつ間違ってないよねって気持ちにさせてくれる。
なんで韓国エッセイってこんなに素敵な言葉と表現で溢れてるんだろう。
私もこんな素敵な言葉を使いこなせる人になりたい。
わいの心に残った言葉
「内向的な人とは、物理的、感情的に敏感な人のことを言う。だから、外界のどんな小さな変化も刺激に感じるし、短い外出や何気ないやりとりにも疲れてしまう。たとえるなら、Wi-FiやBluetooth機能がオンになったままの携帯電話。キャッチしなくていい電波にまでいちいち反応して、たちまちバッテリー切れになってしまう。」