カンバンファのレビュー一覧
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ダストという毒物の蔓延により、動植物が死に絶え、滅亡の危機に立たされた時代を生き抜いた幼い姉妹・アマラとナオミ、そして謎の女性・ジスとレイチェルの物語。
過酷な状況の中、アマラとナオミが辿り着いたフリムビレッジでの生活は、束の間の平穏と、徐々に追い詰められていくことで破綻していく人間関係が上手く描かれていました。そんな中でも、“明日“を迎える希望を胸に、生き抜こうととする力強さがとても良かった。
ジスとレイチェルは、キム・チョヨプさんが作品のテーマとしている、分かり合えないものだとしても共生したいという関係性を感じました。
キム・チョヨプさんの、切なく物悲しい世界の中に、かすかな温かさを感じる -
Posted by ブクログ
タイトルと表紙の柄に惹かれて購入。
心に残った項目は
・完結してほしくないときと、完結して欲しいとき
・「海が見たい」という心のSOS
・ひとりで耐え忍ばねばならない感情
・恋心が芽生える時差
・「言葉を選ぶ人」から伝わってくる真心
・興味本位の人、関心を寄せてくれる人
・「あなたのためを思って」という干渉
あたり。
いろんな気持ちが比喩的に表されていて、自分では言語化できなかったモヤモヤした気持ちが整理された気がした。作詞家だと知って納得。
低レビューもあったので覚悟して読んだが、低レビューをしている人こそが、この本を必要としている人たちが"放っておくべき人"な気が -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは、著者あとがきのことばで言うと、「とうてい愛せそうにない世界を前にしながらも、最後にはそれを建てなおそうと決心する人々」の存在を発掘していく物語だ。世界の中心を占める利己主義から逃れて生きることは困難だ。しかし、その外で生きようとする共同体も存在する。共同体では、連帯、利他主義が人々の間で大きく働いているものの、意外なことに、その根底では、片方によって調整された"女"同士の愛憎が存在し、また外からは敵が迫る。共同体は内外から必然的に崩壊していくが、「場所を移す」ことで世界は救われる。って感じかな。
全体としておもしろいけれど、第三章で論証が長いところは退屈だった。 -
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幻想的な暗闇に吸い込まれちゃう! エモさとセンス抜群の韓国ベストセラーホラー #カクテルラブゾンビ
■きっと読みたくなるレビュー
幻想的で芸術性の高いホラーですね。読んでると深い深い異空間に吸い込まれていきそうです。韓国のホラーでバラエティー富んだ短編四作。切り口もテイストも全部違うので、思いっきり楽しめる一冊です。
どの作品からも物語を紡ぐ愛情を感じるんすよね~。文芸が好きで、人間が好きで、生み出すは苦しいけれどそれでも読者も楽しんで欲しいって気持ちが伝わる。ホラーではありますが、純文のように一文一文噛み締めたくなる作品たちでした。
●インビテーション
幼い頃から喉に何か詰まっている違 -
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『韓国の新鋭No.1ホラー作家が誘う、没入感120%短編集』という帯のとおり、チョ•イェウンさんの物語世界に惹き込まれた一冊でした!
とくに好きなのが1本目の『インビテーション』。
招待や勧誘を意味するInvitationの通りでした。イェウンさんの描くありのままの自分を見出した人間のもとへ、読む人を誘うホラー作品でした。
その自分を剥き出しにした人間の愛に対する生々しさに衝撃を受け、そして彼女のストーリーのラストには清々しさを感じ魅力的でした!
その後に続く物語もありふれた人間の愛憎劇を鮮烈かつ過激に描き、読んでいると作者の人が紡ぐ物語に愛をもっていることが伝わってきます。
恋人や家族 -
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ネタバレユン・ゴウンの初訳作品。ポケミスで一段の縦書き、そこまでの厚さはなく中編程度の長さ。
地震や津波などの被災地を訪れるツアー会社に勤めるヨナは、いつからか雑用しかもらえず、上司からも酷いセクハラを受けるようになる。自分のキャリアは終わったのだと薄々気づき、退職願を出すが、一週間のリフレッシュ休暇を命ぜられ。。。
ミステリというよりはサスペンス、もしくは人怖系のホラー。サクッと読め、更にはちょうどいい怖さで満足。あえていうなら、そこそこ値段が高いので、少しコスパが悪いか。
実際自分の身に起こると、誰しもパニックになるだろうなぁと。そういう意味では、終盤より中盤に降りかかることの方が怖い。
あ -
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タイトルをみて衝動買い。
『その言葉に込められた裏の意味
•やっぱりいいや
•もういいよ
•なにも言いたくない』
どの言葉もせつない。
ほんとはわかってほしい、もっと話したい
でも、もうあきらめちゃったんだね。
残念だけど、きっともう交わることはない。
心のシャッター降りちゃったもん。
『自分のことを知る時間
どんな一日だったか、
どんなことで気分がよくなったり不快になったか、
誰がよくて誰がいやだったか、
どんな時に気持ちが動いたか、振り返る。
自分と向き合い、知ること、それより大事なことが
ほかにあるだろうか』
毎日必ず振り返る、その日に浮かんだことを
考えたこと感じたことを言葉に