カンバンファのレビュー一覧

  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    血の繋がりや、異種間の交流の困難さや、母になることの葛藤、感情の消費化、毒親、そして今生の別れなど近未来を題材にしたSF短編集でありながらも現代の私たちの問題をとことん描いた作品である。

    むしろSFの設定によって問題が極めてクリアに描かれている印象であり、この本によって勇気づけられる読者は多いだろうなと感じた。

    またSFとしての着眼点も面白いものが多く、どの話も印象深かった。

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    2026年08月03日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    短編。

    一話目から、なんとキレイなストーリーなのだと思った。

    純真無垢という言葉が当てはまるような作品で、こんな世界観があるのかと驚いた。

    特に印象に残ったのは「わたしたちが光の速さで進めないなら」「館内紛失」

    状況は違えど、一度は経験したことのある切なさが詰まっている。

    SFはあまり読まないジャンルだけど、そんな方でも楽しめる本だと思う。

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    2026年08月03日
  • この世界からは出ていくけれど

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    前作と同じように温かくて寂しい気持ちになる
    認知空間が1番好きだった
    自分の見えている世界が全てではないこと、それを否定することは真偽の判定ではなく多様性につながること

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    2026年07月27日
  • この世界からは出ていくけれど

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    わからせようとすることの暴力性と、わかろうとしてもわからない寂しさを抱えながら、互いに近づこうとするような感じに希望を感じた。
    「マリのダンス」「ローラ」「キャビン方程式」が特に印象に残っている。

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    2026年07月17日
  • カクテル、ラブ、ゾンビ

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    海外文学チャレンジ!韓国文学は気になりつつもなかなか手をつけられてなかったけど、短編×ホラーテイストということもありとても面白く読んだ。
    一番好きなのは「オーバーラップナイフ、ナイフ」。これ初めて書いたのか!すごいなぁ。途中からオチはなんとなく勘付いてしまったものの、最後の心情描写は予想外だった。じわ〜っと余韻が広がる今作を最後に持ってきてるのもうまいなぁと思う。

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    2026年07月12日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    登録してたのにウッカリ削除してしまい記録のため追加。

    私は好き。
    ケンリュウのような。
    リケジョ研究員の話多いね。

    私はSFはほとんど読まないけど、アイデアがとっても良い。なーんにもコミュニケーションとれない異星人の住む惑星に不時着しお世話になる話。永遠に来ない連絡船(宇宙船)を待つおばあちゃん元研究員の話。宇宙にある大きなトンネルの向こう側への探索プロジェクト等々。

    どれもこの先どうなる?というワクワクやソワソワがあり。根底には相手と繋がりたい、誰がの役に立ちたいといったヒトとして生まれたからには誰しも持つ感情が溢れてる。

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    2026年07月05日
  • この世界からは出ていくけれど

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    SF的な部分は理解しづらいところもあった。
    世界の大部分と違った感覚を持つ人たち。お互いにどう理解し、調和していくのか。

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    2026年06月27日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    初めて短編で良いと思った。
    どの話も珠玉の物語で、手に取っておきたいくらい、大切にしたくなる。「感情の物性」みたいに。
    どこか寂しげな雰囲気が漂ってるのも良い。でもSFだけれども、人間としての温かさみたいなものを感じて、余韻を楽しめた。
    一気に読むより少しずつ少しずつ大切に読みたいと思った。
    この作家さんの他の物語も単行本で買いたい。

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    2026年06月24日
  • 惑星語書店

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    キムチョヨプの作品を読むたびにああやはり好きな作風だなと思う。SFなんだけど、SF以外に書きたいものがあるかのような。
    この本はごく短い、掌編集だけど、そのなかにおいても十分に作家性が発揮されていた。
    「サボテンを抱く」「デイジーとおかしな機械」「シモンをあとにしながら」が特に好みだった。「痛みを与えないことが愛なのか、はたまた痛みに耐えることが愛なのか」というフレーズは、序文よりも前に抜き出されて登場するが、「サボテンを抱く」の掌編中でその文の力が最大限引き出されているのを感じられた。

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    2026年06月19日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    SF 短編集。しっかりと SF らしく、技術的な革新があるもの、描かれるのは現代にも存在する社会問題をテーマにした心のうちの話であり、技術が進んだ世界でも根本の問題は変わらず、とても考えさせらる内容だった。
    同時にとても静かできれいな世界観を感じられるような作品たちで、読後感がとても気持ちの良いものであった

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    2026年06月12日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    期待以上に心揺さぶられた。
    SFでも共感しやすいような話が多かった。

    巡礼者たちはなぜ帰らない、共生仮説、わたしたちが光の速さで進めないなら が好みだったが、どんな視点でそんなお話が思いつくんだろう…と思ったら著者コメントですぐ答え合わせができてスッキリ。
    そんなエピソードからそんなお話が書けるのね…と参考になった。

    手っ取り早く近くにある別世界を覗いたような気持ちになれた。

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    2026年06月10日
  • 惑星語書店

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    普段SFと呼ばれるものはあまり読まないのだけれど、キム・チョヨプさんの本はよく手に取る。表紙の絵と、余韻を残すタイトルがたまらなくて。
    この「惑星語書店」という短編集は、スカッとした読後感があるわけではなく、仄かに物寂しいような気持ちになる。
    多分、普段は「面白い動画を」「もっと効率よく」「もっと有益な情報を」というモードなので、それと対極の寂しい、静かな感じが良いのではないかな。

    「互いに触れないよう気をつけながら」と「ほかの生き方もあることを」という二つのセクションに、8編と6編の掌編小説。

    前者は、「痛みを与えないことが愛なのか、はたまた痛みに耐えることが愛なのか」というフレーズに導

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    2026年06月02日
  • 惑星語書店

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    読み始め数篇は、設定を理解して世界観に入ったと思ったらすぐ出なくてはいけない短さに困惑ともったいなさを感じたけれど、徐々に慣れてきた。とりあえず受け入れて眺めて心にしまったり手放したり。
    いちばん心に残ったのは「沼地の少年」かな。関連して「汚染区域」もよかった。表題の「惑星語書店」や「シモンをあとにしながら」も素敵でした。

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    2026年06月02日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    すごく優しいSF短編集で読みやすかった。
    何回か繰り返し読みたいそんな本でした。しばらくしたらまた読み返そう。

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    2026年05月25日
  • この世界からは出ていくけれど

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    同著者の作品は2作目。今回もとても良かった。中でも古の協約がすきだったな。SFに限らずこれまであまり短編は読んでこなかったのだけれど、難しいことは分からなくても国籍が違っても人が人に感じる想いは変わらないんだなぁ。清水玲子のMAGICのような、銀河鉄道999のような切なさの余韻に浸ってしまう。翻訳も読みやすい。またこの作者の文庫が出たら買うと思う。

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    2026年05月19日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    ネタバレ

    SFの短編集で設定もライトで読みやすかった。
    何よりSFでありながらも、誰かを待つ、誰かの過去を知ろうとする主人公達の探究心がとても面白かった。特にスペクトラムと館内紛失の話が優しくて私は好きだった。

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    2026年05月05日
  • この世界からは出ていくけれど

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    SF?かな何やら難しい文章だったところもありました。読めない漢字や理解出来ないところもありましたが全体的には面白かった。私としては7日間で読み終わったのは早い方で、
    すなわち面白かったと言う事です。
    探してこの人の本をまた読んでみたくなりました。
    翻訳がもう少し上手ければ良かったと思う。

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    2026年04月12日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    ネタバレ

    『この世界からは出ていくけれど』に次いで著者を読んだのは2冊目かな。
    この本がデビュー作なので、順番としては逆転してしまったけど、テーマを考えると『この世界からは出ていくけれど』から読むのもそんなに間違ってなかったのかな、とか思ったり。

    『この世界からは出ていくけれど』は、他者との間にあるどうしようもない断絶を(どちらかと言えば)悲劇的に書かれていることが多かった印象。
    対して『わたしたちが光の速さで進めないなら』は、この理解できない他者がそれでも「愛すべき誰か」であった、という部分に善性が感じられて非常に良い。
    時が変わっても場所が変わっても、何かを愛する人間性というものは共通しているはず

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    2026年04月02日
  • 本と偶然

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    アイデアはランダムな行動から湧いてくるものだ、というようなことを森博嗣が書いていたのを思い出した。
    無数の本に触れられることがいかに心強いか。これからも自由に読んでいこうと思う。

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    2026年03月16日
  • 本と偶然

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    SFだとか、ホラーだとかにどこかずっと偏見があったように思う。読者をびっくりさせることで読ませようとする感じが、インパクトのあるサムネで再生数を稼ごうとするYouTuberのように思えていたのかもしれない。それすらも偏見なのかもしれないが。

    著者のSF作家としての生き残りをかけた奮闘記のようなものだと思って読み始めた本書だが、最初の数ページでそのイメージは覆された。非人間に真摯な向き合うこと、それがSFというジャンルと合わさったときに、面白かったで終わらない、とてつもないエンタメが生まれるのかもしれない。
    「SFは人間中心主義という長きにわたる天動説を覆すものなのかもしれない」これはもしかし

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    2026年03月16日