船橋洋一のレビュー一覧

  • こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本

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    世界の動きや日本の立ち位置等々分かりやすく述べられています。
    子ども向けということもあって読みやすかったです(ルビ付きとは言え専門用語あれこれ出てくるので、社会大好きな5・6年〜中学生向きですかね…)。
    中国との関係が不安定な今のタイミングでこの本を読めて、勉強になりました。理解が深まりました。

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    2025年12月01日
  • 宿命の子 上 安倍晋三政権クロニクル

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    2022年の参院選の遊説中に奈良の駅前で暗殺された安倍元首相の年代記。

    上巻はトピック毎に経緯がまとめられている。

    章立てに沿って、再登場、アベノミクス、靖国神社、尖閣諸島、TPP、慰安婦、戦後70年首相談話、平和安全法制、ヒロシマ/パールハーバー、消費税増税。
    所謂リベラルからすれば国粋主義の巨頭なのだろうが、筋の通った国家観や国家運営の原則に則って司られた7年半の実績の重さを実感する。

    著者は「通貨烈々」などを著した船橋洋一。
    経済、安全保障などの外交交渉の裏側を掘り下げた著作に定評があり、本書も公開情報やインタビューなどを通じ、項目毎に米大統領から本邦各省庁職員に至る交渉関係者の言

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    2025年08月18日
  • 宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

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    下巻は外交、天皇退位と改元、コロナ、そして退陣について。
    北方領土問題の難しさがよく伝わった。日ソ共同宣言で二島返還を合意してしまった以上、二島返還で動くというのも政治決断としてはあり得るとは感じた。ロシアのウクライナ侵攻により、当分は北方領土問題の進展は難しいだろう。
    そして、本書のタイトルの『宿命の子』の意味が最終章で説明されていた。安倍晋三は東条内閣の閣僚、国論を二分する安保改定を行った総理大臣岸信介の孫として生まれ、普通の家庭とは異なる環境で育っている。生まれながらにして歴史の当事者として、歴史に向き合うことを余儀なくされた人生だったのだろう。
    また、安倍晋三は卓越した外交実績を残した

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    2025年08月11日
  • 宿命の子 上 安倍晋三政権クロニクル

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    第二次安倍政権発足から、アベノミクス、靖国参拝、尖閣問題、TPP、戦後70年首相談話、平和安全法制、消費税増税などについて。参院選までに上下読もうと思っていたが、結局この時期になってしまった。
    印象深かったのは戦後70年首相談話と平和安全法制の章である。
    終戦の節目のたびに首相談話が中国の歴史戦の道具にされては敵わない。安倍は70年談話を最後の談話と位置付け、村山談話を踏襲しつつも「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」との文言を盛り込み、国内でも中韓でも一応それなりに理解を得られた。
    自身で言うように保守派の安倍晋三だからこそ、リベラル派からの期待値は低いし、保守派からの理解も得やすかっ

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    2025年07月27日
  • 宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

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    2025.07.21
    人の真の評価は棺に蓋をしてからしかする事ができないのだということを痛感させられた一冊。
    アベ政権には毀誉褒貶がつきまとうが、本人は国論を二分する議論ができるのが民主国家だという趣旨のことを述べていたと知り、懐の深さに想いをいたし、マスコミのアベ批判の浅薄さを振り返る。
    また、昨日.2025.07.20の参議院選にも大敗し、明日をも知れぬ石破政権をみていて確実にいえる安倍政権の功績というか強みを2つだけ指摘する。
    ひとつは長期政権は外交力を生み出すということ。
    もうひとつは、国家的な課題に対処するには長期政権、力のある政権にしかなしえないということ。
    いわゆるリベラルの人に

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    2025年07月21日
  • 宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

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    重厚な取材に裏打ちされた記述。
    紹介される話のネタがイチイチ面白い。安倍本人がエピソードトークが上手いというのが頷ける。それを丹念な取材で掘り起こして紡いでいるものだから、本の分厚さとは裏腹に読みやすいというかグイグイ引き込まれる。
    (是非はさておき) 構想・理念を掲げて国内外の重要な政策課題にあたった政権だったのだなと再認識させられた。だがそれ以上に、リアリズム、実務主義、戦略的な歴史観、「開かれた保守」のように表現される、柔らかな立ち居振る舞いの数々が新鮮で印象に残った。

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    自己啓発的トリビア・備忘として
    「反省ノート」(p574)
    ・政策が正しくても優先順位が正しくないと、結果と

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    2025年07月20日
  • 宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

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    稀代の政治家も最初から出来上がっていたわけでなく、失敗から成長、進化を遂げたことがわかる。成功には地道な努力が必要だということを知らされる。

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    2025年06月28日
  • 宿命の子 上 安倍晋三政権クロニクル

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    政治のリアルを体感できる著作。船橋洋一氏の著作となれば失敗はない。普段テレビで見る政治ニュースがいかに表層的で、断面的なものかがよくわかる。戦後70年の首相談話や消費増税をめぐる攻防は凄まじい。政治家を見る目が変わる著作だ。

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    2025年04月27日
  • 宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

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    森友学園問題での文書改竄は、佐川理財局長の強引な答弁に対して官僚の無謬性を確保するために財務省が組織ぐるみで行った行為。それがなぜか世間では安倍晋三が自分の不正を隠すために行わせた、みたいな報道のされかたをしている。首相への利益供与が目的なら、こんなめんどくさい案件を使わないだろう。普通に考えると。

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    2025年04月13日
  • 宿命の子 上 安倍晋三政権クロニクル

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    デフレ経済下で金利を下げて金融緩和するのはマクロ経済の観点からは当然の政策で、これによって派遣切り、ブラックバイトみたいな困窮が解消されたのは事実。日本のリベラル界隈は安倍晋三の右寄りの政治姿勢嫌いを拗らせて緩和的、反緊縮的な財政政策すら敵視し、マスコミを巻き込んで反安倍晋三キャンペーンを展開、一般にも悪者という印象を与えてしまったのは日本にとって不幸だと思う。某政党に至っては堂々と減税に反対する有様だ。
    本書ラスト近くで消費増税に関する記述があるが、今や財務省ベッタリの自民党政調会長が安倍晋三によって財務省の影響力を抑えるために抜擢されていたというのは非常に驚いた。また消費増税のような国民生

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    2025年04月13日
  • 宿命の子 上 安倍晋三政権クロニクル

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    安倍総理については、橋本五郎の本もあるが、中身が非常に偏った、かつ、間違った内容が書かれていた印象。それと比べると、舟橋洋一氏の取材力に圧巻される。特に外交については、この本を読んで初めてアメリカや中国との関係などが分かったような気がした。消費税率引上げについても、知らなかった側面をしることができて、非常に面白かった。

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    2024年12月08日
  • 宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

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    上巻に続き650ページもの長編。
    トランプ、プーチン、習近平など
    お互いに自国の国益を守るために
    戦った様子が生々しくえがかれていた。
    なかでもトランプとのやりとりは興味深かった。
    私は安倍さんが好きだったので、約10年前に
    地元に来た時に見に行ったのだが、今はもう見ることができないのが、とても残念だ!

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    2024年11月22日
  • 宿命の子 上 安倍晋三政権クロニクル

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    550ページもの大作、やっと読み終えた。
    安倍さんは私の最も尊敬する政治家です。
    いろいろあったことが、なまぐさく書かれていて、当時のことを思い出しながら読み進んだ。
    下巻はトランプやメルケルなどとのやりとりが
    でてくるようで、楽しみ。

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    2024年11月20日
  • シンクタンクとは何か 政策起業力の時代

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    シンクタンクとは何か
    政策起業力の時代
    著:船橋 洋一
    中公新書2532

    今日本に必要なのは、私企業を支援し、私利暴利を得るのに加担するコンサルティングファームではなく、複雑な社会全体の問題・課題に取り組み、それを解決に導く、シンクタンク、ドゥタンクである

    ■シンクタンクとは

    政策立案者と一般市民が公共政策についてのより良い意思決定を行うために、国内・国際問題の政策志向の調査・研究、および助言を行うための永続的な組織・機関である

    シンクタンクの共通の機能
     ①政策研究集団
     ②政策分析と政策提言を行う シンク・アンド・ドゥタンク
     ③政策課題の解決のために、多様なアクターを巻き込む活動

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    2024年01月31日
  • こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本

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    以前教養動画で地政学を知り、興味を持ちました。面白かったです。それぞれの国の特徴、領域の特徴を考えれば、そういう思考になるよねと納得。1位は2位がライバルだから、3位と仲良くするなども納得。地政学が軍事目的に使われていて、戦後GHQに禁止されていたのも納得。とても勉強になりました。

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    2023年09月02日
  • こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本

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    紛争ならば八田までで紹介されていたので購入して積読でしたが、今回のロシアとウクライナの件で引っ張りだして読みました。
    あまり興味を持っていなかった分野なので、新しく知ることが多かったです。
    台頭してきた超大国のあまりのインテリヤクザな手口にびっくりして、考えさせられます。
    世界と日本について考えるきっかけをもらいました。
    子どもにもぜひ勧めたいと思います。

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    2022年02月26日
  • ザ・ペニンシュラ・クエスチョン 朝鮮核半島の命運 上

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    ネタバレ

    1.小泉訪朝・再訪朝:
    ●米朝関係が冷え込むと北のすり寄りにより日朝正常化機運が生まれ、拉致問題は進展。しかし正常化の関門は核問題平和解決であり、これは米朝関係が接近しないと実現しないという構造的ジレンマ。
    →まず拉致じゃなくて根本の核問題を議論する姿勢は取れないのか。結局日本は米朝間の解決の御相伴に預かるしかないのか。多国間による圧力は結局露中が抜け道になってうまくいかない?
    ●田中均ーMr.Xのチャネルは一定の効果発揮。ジェームス・ケリー訪朝のお膳立てまでした。(北に黄海事件謝罪を促した。川口外相もライスに助言。)小泉-朝鮮総連チャネルは、田中の外交交渉力を弱めた。(ダブルチャネルは良くな

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    2022年01月11日
  • 地経学とは何か

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    シンクタンク理事長である著者が、『文藝春秋』に毎月連載してきたコラム4年分をまとめたもの。安全保障や経済情勢、米中覇権争いが主なトピックとなっている。学術的とは言えないが、時宜を得た情報が多く、出展もはっきりしており説得力がある。視点にも共感でき、有益な内容が多かった。わかりやすい。
    「(アメリカのTPP脱退)世界の「自由で開かれた国際秩序(Liberal International Order)」の維持にとってはかり知れない戦略的損失を与えていることはいまや明らかである」p4
    「(トーマス・ライト)これからの時代、大国はどこも互いの大戦争は避けようとする。しかし、彼らは戦争一歩手前のところで

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    2020年04月14日
  • シンクタンクとは何か 政策起業力の時代

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    シンクタンクという漠然とした存在に関し、欧米などの事例を示しながら本来の日本におけるあり方を考える1冊。霞ヶ関や大手企業が暗黙のうちに支えてきた世界(例えば役所における「調査課」や金融機関の精度調査機能の位置付け)を再構築すべきタイミングに来ていることを感じた。最大の懸案は著者の指摘通り「財源」か。勉強になる一冊。

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    2019年05月11日
  • シンクタンクとは何か 政策起業力の時代

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    日本がシンクタンク小国であることと、一強政党であることは鶏と卵。より大きな影響力を目指したいと思わせる。

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    2019年05月05日