レイ・ブラッドベリのレビュー一覧

  • 華氏451度〔新訳版〕

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    映画を見てから本書を読み始めたため、イメージがある状態で読み進めることができた。内容は一部異なるが、映画より小説版の方が好み。映画ではシュールに感じていた点が本著では丁寧な文体で描かれており、より深く物語に入り込むことができた。逆に小説だけだと世界観に戸惑ってしまったかも。小説だけで理解が難しかった方は映画見るのもおすすめ。

    様々な名著からの引用が巧みに用いられており、巻末の引用まとめの数を見て驚き。またあとがき記載されていたが新訳にあたり、消火士→昇火士とした点が見事な訳で素晴らしい。

    今はTVはもちろん、スマホの利用が当たり前になった時代で、改めて本のあり方を感じさせてくれる一冊だった

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    2025年12月31日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    難しい。本の所有を違法として思考そのものを抹消しようとするブラッドベリが描いたこの社会は現代の情報統制や検閲の在り方を思わせてぞっとする怖さがあった。燃やすことは美しく愉しい、そう謳っていたモンタグの心に亀裂を入れた疑問や知ることへの悦び。本を閉じた後も読んだ言葉たちがまだ皮膚の下で息づいている気がした。さあ消費して!

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    2025年12月09日
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

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    全18篇収録。
    ブラッドベリは、ふんふんとストーリーだけを追っていっても楽しめない作家という印象で、本書もそんな感じの作品が多かったです。正直、ついていくのに苦労した作品も幾つかあったのですが、なんだかスッと心に入り込んでくる作品もあったりして、なんだか不思議な作家だなぁとしみじみ思いました。「明日の子供」「われら川辺につどう」「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」「ロールシャッハのシャツを着た男」あたりが印象に残っています。

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    2025年12月04日
  • ウは宇宙船のウ ブラッドベリ自選傑作集

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    ネタバレ

    瑞々しい若さを感じる文章だった

    確かに10代の読者の感性を刺激するように書かれた作品群だったと思う。
    ただ、ストーリーが少し単調だなと感じる作品が多く、のめり込むほど面白いと思う作品は少なかった。

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    2025年11月30日
  • とうに夜半を過ぎて

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    「華氏451度」の作者レイ・ブラッドベリの短編集。
    「華氏451度」が傑作だったので購入。

    結果、私にはまだ早かった...

    意味が分かると面白い系の短編集のように感じたが意味が分からなければしょうがないね...

    海外特有の文化やスラング込で理解できるんかな...
    いつか誰かに解説してもらいたい作品です...

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    2025年11月29日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本が忌むべき禁制品となった未来が舞台のSF小説
    爆弾で書物を吹き飛ばした主人公の手にとまった一冊の本を、白い鳩に見立てた描写が秀逸。
    迫害や暴力に屈しなかった老女の行く末には思わずためいきが漏れた。
    世界観はともかく、表現がかなり独特なので好き嫌いは分かれるだろうなといった所感。

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    2025年10月22日
  • 華氏451度

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    この手の名作がいつだってそうであるように、この本は数十年前に出版された昔の本にもかかわらず提起される警鐘は今でも通用する。「本」が許されない世界。本作では、本が消されていた理由は、思考を促すため。本は政権に、社会に、歴史に、批判的な思考を促してきた。現代社会を映すように「」に入る単語を変えるのであればなんだろうか。独裁政権では分かりやすい。「」に入るのは情報。インターネットが普及した現在では本が担ってきた役割がインターネットによって一部置換されている。そのインターネットが運ぶ情報の内、独裁政権では都合の悪い部分を検閲している。民主主義社会はどうだろうか。あからさまな検閲はないにせよ、現代では逆

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    2025年09月29日
  • ウは宇宙船のウ ブラッドベリ自選傑作集

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    どの作品も巧みな比喩と詩的な表現で無機質になりがちなSFが人間的な情緒にあふれており、しかも独創的なストーリーとプロットがそれに加わり独特な世界観に魅了された。
    こんな組み合わせができるのはブラッドベリだけではないだろうか(新訳版となっているが、もっと大きく変えてもよかったのでは……とも思いました)。

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    2025年09月18日
  • 猫のパジャマ

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    表紙が可愛くてついお迎えしていた1冊。知っていたけれど、レイ・ブラッドベリを読むのはこれが初めて。
    制作年代がそえられてることで、背景がイメージできたのが良かった。アメリカの政治や文化に明るかったらもっと楽しめたんだろうなあ……無知が悔やまれる。『趣味の問題』は、絵を想像するとどうしてもゾワゾワしてしまうけど、ストーリーとしては面白かった。ちゃんと有名作、読んでおきたいなあ、と思ったのだった。
    この1冊、何より序文のタイトルが『ピンピンしているし、書いている』なのがとても良い。老作家の飄々とした感じがなんか好きである。

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    2025年07月14日
  • 10月はたそがれの国

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    いやー不気味!火星年代記からブラッドベリに入ってしまったので、分かってはいたものの雰囲気の違いにびっくりする。とはいえなんとも幻想的でミステリアスで、なんだかんだ好きだなとは思う。

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    2025年06月07日
  • とうに夜半を過ぎて

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    ◎なんとか日曜を過ごす
    例えば夕焼けが美しいとか、のたりのたりとひいてはかえす波を見て感じる穏やかな気持ちだとか、小春日和に歩くと気持ちがいいだとか、
    言われてみれば享受するだけして、自分の中に溜め込むばかりで、それに対して見合ったものをほとんど返せていない。
    自分に偶発的且つ必然的に生じた余白を、なにに使うわけでもなく、自分のためだけにとっておくだけで腐らせている。などと考えた。

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    2025年06月02日
  • 火星年代記〔新版〕

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    好みは別れるかも 読み応えはじわじわと、好きな人は好きでしょう
    ドタバタアクションSFでは無いのであしからず
    4に近い3!

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    2025年03月12日
  • とうに夜半を過ぎて

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    盛りだくさんの22編

    SF、不思議な世界、不条理とさまざまに繰り広げられる。
    基本、現実世界とは異なるからか、古さは全く感じられない。

    「日照りのなかの幕間」
    「語られぬ部分にこそ」
    が良かったかな。

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    2025年03月12日
  • 猫のパジャマ

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    『華氏四五一度』などが有名なブラッドベリの短編集。表紙に一目惚れしたものだが、これは2024年に出た新装版。
    全21篇+文庫版特別収録のエッセイ1。

    SFあり、ホラーあり、ミステリーも恋愛も友情も……ととにかく欲張りセットな本だった。ただ、明るい雰囲気の話もあるにはあるが、全体的に悲哀やノスタルジーが漂っているのを感じる。
    『華氏四五一度』も読んだことがあるが、そう言えばブラッドベリって良くも悪くもこんな感じの文体だったな〜と思い出した。
    個人的に好きな話は「三角関係」「ルート66」「俺の敵はみんなくたばった」辺り。どんな話でもどんでん返し的な展開はほぼ無く、期待した結末が期待通りに訪れる、

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    2025年03月04日
  • 火星年代記〔新版〕

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    おそらくSFの古典的作品。
    でも、そんなに面白いものでもないな。最後はそうなるのか…という感想です。

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    2024年10月06日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    SF入門企画で紹介されていたので手に取った一冊。

    色々と考える所が有りました。
    本作での"火星"は言わずもがな、アメリカ人に取ってのアメリカ大陸、火星人はインディアンのメタファーですね。

    けっこう早い段階で火星人は滅ぼされてほぼ死滅します。その原因が地球人がもたらした細菌によって、と言うもの。これはヨーロッパ大陸特有の伝染病をもたらした移住者達、と言う構造です。

    短編集と言う形を取っていながらもどちらかと言うと連作短編と言うイメージで、火星で移住者達の中で起きたエピソードを時系列順に描きます。

    個々のエピソードは個人間の諍いとか家族の話なのですが、背景にある地球-火

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    2024年09月04日
  • とうに夜半を過ぎて

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    悪くはないのだけれど、自分はやはりブラッドベリと言われると『10月はたそがれの国』、『火星年代記』辺りが好きなんだよなぁ。
    本書に収められたものもいいんだけれど、寄せ集め感が強く今ひとつのめり込めなかった。読んだ事あるものが多かった。

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    2024年05月16日
  • 火星年代記〔新版〕

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    面白いと聞いて読んだが自分にとってはあまり響かなかった。ヒューマンドラマ系のものがあまり響かないのかもしれない。

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    2024年04月21日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    評価も感想も非常に難しい。とりあえず詩人、幻想みたいな謳い文句に引っ張られると結構具体的な描写をしていて、拍子抜けするかもしれない。
    普通に人が死に、殺し、殺される。地味で淡々としているが、かなり無常でダークな作風だ。ダークといっても暗黒ではなく冷たい暗灰色といった感じ。
    かなり読むのにコツが必要で、現実的な先入見は捨てなければならない。火星と言っても当然リアルな火星ではない。しかし人の見た夢の中の火星も違う気がする。地球が見た夢の火星みたいなイメージだ。本人が神話と表現するように幽世みたいな。まあよくは分からないが。

    最初は捉え所がなくて微妙だと思ったのだが、終盤に進むにつれ文章のキレ味も

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    2024年02月01日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    暗く饐えた臭いがする街  焚書により書物が失われ、人間の思考力、記憶力が低下したディストピアを描く。ファイアマン(昇火士)の主人公が書物は本当に悪なのか疑問を持つ。
    内容にあまりスピード感がない為、単調な印象を受ける。

    「きみがさがしているものは、この世界のどこかにある。しかし、ふつうの人間がさがしものの99%を見い出すのは本のなかだ。」 ーp144

    「ものの喩えを証と見あやまり、とめどない饒舌を偉大な真理と履きちがえ、おのれのことばを神託と思いこむ愚かさはわれわれに生得のものである」
    (ポール・ヴァレリー『レオナルド・ダヴィンチの方法』より引用  本文ーp181)

     この引用文にはシビ

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    2025年12月09日