レイ・ブラッドベリのレビュー一覧

  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本が忌むべき禁制品となった未来が舞台のSF小説
    爆弾で書物を吹き飛ばした主人公の手にとまった一冊の本を、白い鳩に見立てた描写が秀逸。
    迫害や暴力に屈しなかった老女の行く末には思わずためいきが漏れた。
    世界観はともかく、表現がかなり独特なので好き嫌いは分かれるだろうなといった所感。

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    2025年10月22日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    風景描写に関して、わかりづらさがあります。
    モンターグの心風景なのか、実際の風景なのか曖昧になる部分があります。言い回しなんかは海外小説独特なものがあるので、はっきりいうと読みづらいです。エンタメ小説というよりは、もっと文学的。
    「情報」がテーマです。

    ベイティーとモンターグの掛け合い部分が1番好きです。

    本は何も言ってないぞ!

    この一言が痺れますね。数々の意味を持ったベイティーだからこそ言える名台詞です。

    ジョージオーウェルの1984年を予言の書と言われるのと同様に、この本も予言の書です。

    圧縮された情報、おしゃべりな壁。
    思い当たる節にギクリとしました。

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    2025年10月18日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    起こってることはギリギリ理解できるものの自分の中でうまく想像できず、とにかく読むのに時間がかかって難しかった。あんまり合わなかったのかもしれない。
    表現が詩的で美しいなーと思った。
    読書初心者なので、苦手分野がわかって良かった。

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    2025年10月16日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    SNSが義務化されたかのような今日の世界。
    自分自身、そのような世の中に疲労を感じ
    本に助けを求めようとしたとき手にしたのが
    この本でした。

    ネット上にある情報は物事の表面にすぎず、
    例えそれが嘘であっても、その情報が大衆にとって都合の良いものであれば真実へと変化してしまう。

    メジャーなものが正、マイナーなものは誤
    そんな世の中に、警鈴を鳴らす一冊。

    現在社会にもがく私にとっては
    本が私を助けてくれるに違いないと
    思えるような本でした。

    再読しようと思います。

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    2025年10月09日
  • 華氏451度

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    この手の名作がいつだってそうであるように、この本は数十年前に出版された昔の本にもかかわらず提起される警鐘は今でも通用する。「本」が許されない世界。本作では、本が消されていた理由は、思考を促すため。本は政権に、社会に、歴史に、批判的な思考を促してきた。現代社会を映すように「」に入る単語を変えるのであればなんだろうか。独裁政権では分かりやすい。「」に入るのは情報。インターネットが普及した現在では本が担ってきた役割がインターネットによって一部置換されている。そのインターネットが運ぶ情報の内、独裁政権では都合の悪い部分を検閲している。民主主義社会はどうだろうか。あからさまな検閲はないにせよ、現代では逆

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    2025年09月29日
  • ウは宇宙船のウ ブラッドベリ自選傑作集

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    どの作品も巧みな比喩と詩的な表現で無機質になりがちなSFが人間的な情緒にあふれており、しかも独創的なストーリーとプロットがそれに加わり独特な世界観に魅了された。
    こんな組み合わせができるのはブラッドベリだけではないだろうか(新訳版となっているが、もっと大きく変えてもよかったのでは……とも思いました)。

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    2025年09月18日
  • 猫のパジャマ

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    表紙が可愛くてついお迎えしていた1冊。知っていたけれど、レイ・ブラッドベリを読むのはこれが初めて。
    制作年代がそえられてることで、背景がイメージできたのが良かった。アメリカの政治や文化に明るかったらもっと楽しめたんだろうなあ……無知が悔やまれる。『趣味の問題』は、絵を想像するとどうしてもゾワゾワしてしまうけど、ストーリーとしては面白かった。ちゃんと有名作、読んでおきたいなあ、と思ったのだった。
    この1冊、何より序文のタイトルが『ピンピンしているし、書いている』なのがとても良い。老作家の飄々とした感じがなんか好きである。

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    2025年07月14日
  • 10月はたそがれの国

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    いやー不気味!火星年代記からブラッドベリに入ってしまったので、分かってはいたものの雰囲気の違いにびっくりする。とはいえなんとも幻想的でミステリアスで、なんだかんだ好きだなとは思う。

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    2025年06月07日
  • とうに夜半を過ぎて

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    ◎なんとか日曜を過ごす
    例えば夕焼けが美しいとか、のたりのたりとひいてはかえす波を見て感じる穏やかな気持ちだとか、小春日和に歩くと気持ちがいいだとか、
    言われてみれば享受するだけして、自分の中に溜め込むばかりで、それに対して見合ったものをほとんど返せていない。
    自分に偶発的且つ必然的に生じた余白を、なにに使うわけでもなく、自分のためだけにとっておくだけで腐らせている。などと考えた。

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    2025年06月02日
  • 火星年代記〔新版〕

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    好みは別れるかも 読み応えはじわじわと、好きな人は好きでしょう
    ドタバタアクションSFでは無いのであしからず
    4に近い3!

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    2025年03月12日
  • とうに夜半を過ぎて

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    盛りだくさんの22編

    SF、不思議な世界、不条理とさまざまに繰り広げられる。
    基本、現実世界とは異なるからか、古さは全く感じられない。

    「日照りのなかの幕間」
    「語られぬ部分にこそ」
    が良かったかな。

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    2025年03月12日
  • 猫のパジャマ

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    『華氏四五一度』などが有名なブラッドベリの短編集。表紙に一目惚れしたものだが、これは2024年に出た新装版。
    全21篇+文庫版特別収録のエッセイ1。

    SFあり、ホラーあり、ミステリーも恋愛も友情も……ととにかく欲張りセットな本だった。ただ、明るい雰囲気の話もあるにはあるが、全体的に悲哀やノスタルジーが漂っているのを感じる。
    『華氏四五一度』も読んだことがあるが、そう言えばブラッドベリって良くも悪くもこんな感じの文体だったな〜と思い出した。
    個人的に好きな話は「三角関係」「ルート66」「俺の敵はみんなくたばった」辺り。どんな話でもどんでん返し的な展開はほぼ無く、期待した結末が期待通りに訪れる、

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    2025年03月04日
  • 火星年代記〔新版〕

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    おそらくSFの古典的作品。
    でも、そんなに面白いものでもないな。最後はそうなるのか…という感想です。

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    2024年10月06日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    本を法律で禁止された世界。本を燃やす〈昇火士〉のモンターグはある日の仕事終わりにクラリスという少女に出会い、世界のおかしさに気づいていく。

    【感想】
    冒頭はノリノリで本を燃やしていたモンターグだけど本当はそうじゃなかったんだよね。だから自宅の空調機のグリルに本を隠し持っていたし、後々モンターグの助けとなる老人、フェーバー教授と出会っていたけど報告してなかった。

    しかしハラハラしたな〜〜モンターグに変わるきっかけを与えたクラリスとのバディで何か始まるかと思いきや、ある日車に轢かれて死んだと妻のミルドレッドからあっさり言われて終わりだし、フェーバー教授と再会して今度こそこのバディ

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    2025年06月22日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    SF入門企画で紹介されていたので手に取った一冊。

    色々と考える所が有りました。
    本作での"火星"は言わずもがな、アメリカ人に取ってのアメリカ大陸、火星人はインディアンのメタファーですね。

    けっこう早い段階で火星人は滅ぼされてほぼ死滅します。その原因が地球人がもたらした細菌によって、と言うもの。これはヨーロッパ大陸特有の伝染病をもたらした移住者達、と言う構造です。

    短編集と言う形を取っていながらもどちらかと言うと連作短編と言うイメージで、火星で移住者達の中で起きたエピソードを時系列順に描きます。

    個々のエピソードは個人間の諍いとか家族の話なのですが、背景にある地球-火

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    2024年09月04日
  • とうに夜半を過ぎて

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    悪くはないのだけれど、自分はやはりブラッドベリと言われると『10月はたそがれの国』、『火星年代記』辺りが好きなんだよなぁ。
    本書に収められたものもいいんだけれど、寄せ集め感が強く今ひとつのめり込めなかった。読んだ事あるものが多かった。

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    2024年05月16日
  • 火星年代記〔新版〕

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    面白いと聞いて読んだが自分にとってはあまり響かなかった。ヒューマンドラマ系のものがあまり響かないのかもしれない。

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    2024年04月21日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    評価も感想も非常に難しい。とりあえず詩人、幻想みたいな謳い文句に引っ張られると結構具体的な描写をしていて、拍子抜けするかもしれない。
    普通に人が死に、殺し、殺される。地味で淡々としているが、かなり無常でダークな作風だ。ダークといっても暗黒ではなく冷たい暗灰色といった感じ。
    かなり読むのにコツが必要で、現実的な先入見は捨てなければならない。火星と言っても当然リアルな火星ではない。しかし人の見た夢の中の火星も違う気がする。地球が見た夢の火星みたいなイメージだ。本人が神話と表現するように幽世みたいな。まあよくは分からないが。

    最初は捉え所がなくて微妙だと思ったのだが、終盤に進むにつれ文章のキレ味も

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    2024年02月01日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    暗く饐えた臭いがする街  焚書により書物が失われ、人間の思考力、記憶力が低下したディストピアを描く。ファイアマン(昇火士)の主人公が書物は本当に悪なのか疑問を持つ。
    内容にあまりスピード感がない為、単調な印象を受ける。

    「きみがさがしているものは、この世界のどこかにある。しかし、ふつうの人間がさがしものの99%を見い出すのは本のなかだ。」 ーp144

    「ものの喩えを証と見あやまり、とめどない饒舌を偉大な真理と履きちがえ、おのれのことばを神託と思いこむ愚かさはわれわれに生得のものである」
    (ポール・ヴァレリー『レオナルド・ダヴィンチの方法』より引用  本文ーp181)

     この引用文にはシビ

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    2025年12月09日
  • 華氏451度

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    アメリカの作家「レイ・ブラッドベリ」の長篇SF作品『華氏451度(原題:Fahrenheit 451)』を読みました。
    ここのところSF作品が続いていますね。

    -----story-------------
    焚書官「モンターグ」の仕事は、世界が禁じている“本”を見つけて焼き払うことだった。
    本は忌むべき禁制品とされていたのだ。
    人々は耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビを通して与えられるものを無条件に受けいれ、本なしで満足に暮らしていた。
    だが、ふとした拍子に本を手にしたことから、「モンターグ」の人生は大きく変わってゆく―SFの抒情詩人が、持てるかぎりの感受性と叡智をこめて現代文明を諷刺した

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    2023年08月05日