不思議な読後感の短篇集。だからなんなんだというお話(自分にはピンと来なかったということ)や、少しお説教臭さを感じるお話もあったり。
その中で気に入ったのは下記タイトル。
・霧笛…”奴はまた百万年も待つだろう”
・四月の魔女…魔女の少女の可愛い恋のお話
・人殺し…わかる。あらゆる音が気に障る時がある。どこに行っても聞きたくもない音楽や放送を聞かされる。人びとがひっきりなしに今の自分を相手に実況する「無線腕時計」はまるでスマホのようだ。
・山のあなたに…字の読めない女性の歓びと哀しみ。字は世界だ。
小笠原豊樹・訳