レイ・ブラッドベリのレビュー一覧

  • 華氏451度〔新訳版〕

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    比喩が抽象的、主語がない、そもそもディストピア世界の話で小さな設定理解難しかったが、話の大筋は至ってシンプル

    華氏451で書物が引火し燃え始める
    書物は所詮媒体、媒体をいくら燃やそうと、どれだけ世界で多数派の波が大きかろうと、世の中にシラフの人間が存在する限り思想は紡がれる、的な
    なんか人間の強さもちゃんと提示されてる読後感スッキリ系のディストピアだった

    巻末の訳者解説がありがてえ。時代背景知れるのまじで解像度上がるから良い。
    文学系のディストピアSF基本読みづらいんだけど、読み終わると読んで良かったっていつもなるからもっと読みたい
    でも大変読みづらくて特に前半、イライラして『訳者xx 意

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    2026年05月26日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    なんとまあ難しい文章なのに本を捲る手が止まらないものか…。
    現代の風刺みたいなのに書かれたの1950年代ですって?????過去なのにSFだぁ…

    華氏451度は摂氏に治すと約230度。
    紙が自然発火する温度。
    自然発火とともに知識も言葉もお焚き上げされちゃうよ…

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    2026年05月26日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    ネタバレ

    本が違法となり見つかり次第焚書にされてしまう世界を舞台に、本を燃やす「昇火士」を主人公にした世界。てっきり活字賛美的な話かと思っていたが、そうではない。別に本ではなくて良いのだ。
    世界に触れること、そしてそれを人が覚えていたりいなかったりして、それで救えるものがあれば良いじゃないというセンスオブワンダー的なモチベーションを感じた。
    文章も詩人のようで極めて感覚的だった。火炎放射器から火を浴びせられる時、当人にはその火は花にも似て見える。
    最終章から花がひらくように、色、におい、感触が満ち満ちていた。

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    2026年05月13日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    まだテレビが始まったばかりくらいの時代において、この焚書が行われてるディストピアな世界を描いて、わかりやすく頭を使う必要のないメディアが溢れる日常のもたらす地獄を伝える、これが70年以上前に作られた作品なのか、と衝撃を受けた。

    今のレコメンドされるショート動画を消費し続ける世の中にこそ刺さる作品だと思った。

    大切なのは本それ自体ではなく、「自分の頭で考えること」なのだろうなと感じた。
    ただそれをしやすいインプットソースが、本であるんだろうなと。

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    2026年05月10日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    語り口が詩のようで、抒情詩人と呼ばれたレイ・ブラッドベリに思いを馳せた。
    スマホやしんどいSNSの様なもう何十年も前にこの考えに至ったということは、当時からそういう古典というものへのリスペクトが徐々に無くなっていたのかもしれない。
     そういう時代に本好きとして生まれた自分に思いを寄せてみる。野崎まどの「小説」を思い出す。
    「世界は集まって意味を増やしている。人の心も意味を増やしている。嘘をついたら意味を増やせる。意味を増やすための嘘。外に出した意味。外に出した嘘。それが”小説”なんだ。」

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    2026年04月12日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    ネタバレ

    文体がかなり難解だったけど、どの時代にも通じる普遍的なことが書かれていて読み応えがあった。この小説からは、人は進歩の代償に怠惰の習性を獲得していくことを知れた。何も考えないこと、何かを考えること、正反対に思えるそれぞれの過程は、どちらも確かに幸福に近づくための行為であるはず。社会や時代の流れには逆らえないが、選択をすることはできる。モンターグもその1人であったのだと思った。

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    2026年04月08日
  • 華氏451度

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    『海の貝』ラジオを耳につめ、『テレビの部屋』で映像と話しながら一日を過ごす妻。いまのスマホ依存の若者たちと同じだと思い、ぞっとした。

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    2026年04月06日
  • ウは宇宙船のウ ブラッドベリ自選傑作集

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    宇宙へ出るたびに、わたしは考える、「こんど地球へ戻ったら、ずっとそこにいるぞ。二度と出ていくもんか」と。しかし、出ていくんだ。たぶんこの先もずっと出ていくんだろう。

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    2026年03月30日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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     反知性主義批判が主題なのだろう。文系学部不要論や、文化芸術事業の縮小に向けた動きなど、架空世界の話とは思えない。一方で、知識人とされている者がとりがちな悪しき態度に対しても目が向けられており、老人たちは主人公に「自分は重要ではない、何者でもない、という思いを忘れてはいけない。他人より優れているなどと思ってはいけない」ということを繰り返し伝える。老人たちに出会った主人公が、彼らを見て、意外としょぼくれてて精細に欠く人たちだなという感想を抱くところも、響いている。
     令和的な感覚で読んでとても気になったのは、市民たちが耳に入れているのは巻き貝ではなくてうどんまたはしめじなのでは……という話ではな

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    2026年03月18日
  • ベスト版 たんぽぽのお酒

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    翻訳だからかSFだからか読みづらさはあるけれど、読み進めていくとハッとする瞬間が散りばめられていた。
    1957年刊行の本なのに、機械文明の侵蝕についていけない心が、AIについていけない現代と重なって、今の時代を書いているのかと錯覚する時も多かった。

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    • 12歳の少年ダグラスが世界の美しさや死の影に気づいていく過程を書いた本。
    • たんぽぽのお酒は、夏の出来事を象徴するモチーフとして扱われている。

    ◆ 小さな冒険と死の影が同居する夏
    • 1957年の長編だが、1940年代から発表されていた短編を縫い合わせた構成。
    • 緑豊かな田舎町での小さな冒険、家族の記憶、そして

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    2026年02月21日
  • ウは宇宙船のウ ブラッドベリ自選傑作集

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    SFファンのみなさん!
    SFの叙情詩人と謳われたレイ・ブラッドベリの至極の短編集『ウは宇宙船のウ』の新訳版が出てますよ!

    うーん、素晴らしい
    素晴らしい新訳ですよ中村融さん

    だいたいさー
    SFの叙情詩人よ?そんなん言われてる人の翻訳なんてごっついプレッシャーやと思うのよ
    想像でしかないけど、普通の英文じゃないと思うのよ
    それを訳すだけでもたいへんなところをさらに日本語でも叙情感出さなきゃならんのよ
    そしてちゃんと出てた!
    素晴らしい!

    だがしかーし!
    旧版の訳者大西伊明さんの業績にも触れたい
    何がすごいって邦題よ邦題

    原題ね『R Is for Rocket』なの
    これさ、わいらみたいな

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    2025年12月14日
  • 何かが道をやってくる

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    初のレイ・ブラットベリ。
    幻想的な世界観。時期的にもハロウィーン近くでより楽しめた。
    読後の清涼感が心地良かった。

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    2025年10月19日
  • ウは宇宙船のウ ブラッドベリ自選傑作集

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    書店で見かけて、懐かしい…と思わず手にとりました
    ブラッドベリ、何年ぶりだろう
    改めて読んで 彼の詩的な文体に惹かれるんだと改めて実感しました

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    2025年09月21日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    タイトルの「451」がようやく覚えられました。
    ずっと「華氏ホニャララ度」と言ってたんです…

    今、読書が生活のメインになっていて、昔は読みにくいと思った文体でも、割とさらさら…これもその1冊。さらに、ハヤカワは、今フォントが大きく、加えて字体も見やすい…ヘビーな読書好きにはありがたいです。

    そして、話は、SFと言うには現実的な話で、でも、書かれた時期(70年以上前!)を考えると、レイ・ブラッドベリの凄さに感服してしまう。
    静脈認証的な表現のシーンもあったり。

    冒頭に近い部分での、妻の薬物過剰摂取による救急搬送シーンにも、軽く動揺してしまった。
    当時は戦後10年以内ですが、すでに薬物過剰摂

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    2026年05月02日
  • 10月はたそがれの国

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    ネタバレ

    ブラッドベリのSFやホラーや幻想系の色んな短編が読めて大満足!毎日夜寝る前に1話ずつ読む楽しみにしてました。

    特に好きだったお話は『ある老女のはなし』と『集会』の2つ。

    『ある老女のはなし』
    歌って踊るのが大好きで、毎日を楽しく生きてるおばあさんは、「死」を受け入れることはけしてしない。それでも死の世界からお迎えがやってきて、うっかり寝てる間に魂がぬけて体が死体仮置場に持っていかれても諦めなかった。普通は起こり得ないからと諦めず、自分の信念に基づいて、強く逞しく生き返ってしまう元気おばあさんの話は勇気がもらえた。

    『集会』
    吸血鬼やコウモリ男、翼を持つおじさん、他人の意識に潜り込める少女

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    2025年08月28日
  • 太陽の黄金の林檎

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    各話に一つずつ描かれた挿絵が、この短編集の素晴らしさを底上げしていると思うんですよね…。

    SFとしてもファンタジーとしても完璧な、ブラッドベリの全魅力を注ぎ込んだような文句無しの名作「霧笛」から始まる短編集。

    ブラッドベリの短編集は「結局何が言いたかったんだ…?」という抽象的なお話も一定数含まれているのですが、この作品はそういう成分が薄めだと思います。

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    2025年06月26日
  • 10月はたそがれの国

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    やっと読み終わった
    だいぶ読むのに時間がかかってしまった。
    短編集はどうしても時間をかけて読んでしまう
    雰囲気とかとても好みでした。
    アイナーおじさんのファンタジーな感じと、群集の無機質な怖さの感じが特に印象に残りました。

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    2025年05月23日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    80年前に書かれたという作品。まだ火星というものが詳しく知られなかった頃に書かれたと思われるので、実際の火星をイメージして読むと混乱してしまう。ただしそれ以外はかなり面白く、人間のあらゆる側面が面白おかしく、そして少しだけ悲しく描かれている。個人的にだけれども、作者本人のキリスト教の、キリスト自身に対する解釈が凄く面白かった。

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    2025年04月27日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    レイ・ブラッドベリで最初に手に取ったのが「とうに夜半を過ぎて」で、それはうまく良さを掴みきれず挫折してしまったのですがこれは面白く読めました。
    著者はこの作品がSFと言われるのは疑問だと序文で書いているとおり、火星を舞台にした哲学的なファンタジーと言われるとこの小説の雰囲気にしっくりくる。
    でもこの幻想的で詩的な中に人間のリアリティがしっかりとある。宇宙旅行が自由になり人間たちは火星へそれぞれ色々な目的で旅行や移住するようになる。その結果、火星の元からあった文明はすべて破壊され、さらに地球では核戦争が起こり火星も地球をも壊してしまうという人間の悲しい罪深さが描かれている。
    この小説の核となる7

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    2025年03月27日
  • 太陽の黄金の林檎

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    引き込まれる。恐ろしくて、不快だが、どんどん読み進めてしまう。想像力を掻き立てる強烈な皮肉。「鉢の底の果物」が良い。狂気。

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    2025年01月24日