レイ・ブラッドベリのレビュー一覧

  • 猫のパジャマ
    数十ページずつの短編なのにまるで舞台作品を連続して観劇しているかのよう。それも1つごとに全くの別ジャンルや時代観だし、登場人物もシチュエーションも多彩。テンポもよく軽快で、いろんな種類の戯曲を次々読んでいる気持ちになれるしめちゃくちゃ満足度が高い。

    ブラッドベリの作品はじつは絵本の『夜のスイッチ』...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    とても印象的な本だった。私が本を読むのが好きだから、と言うことを抜きにしても、そう思える本だった。

    本や書物は全て禁止され、所持しているのが見つかれば、それらは燃やされ、自分は捕まる。
    人々の娯楽は、巻貝と呼ばれるイヤホンから流れる音、テレビ壁と呼ばれるものから出てくる音声と映像。
    そして、テレビ...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    中学生の頃から名前だけ知っていて、ようやく読んだ。
    現代を予言しているという評があったけど、これってあれの事では?と思い浮かべる場面が確かにいくつかあった。

    ミルドレッドがかじりついてるテレビ壁、映像が目まぐるしく展開し見ることをやめられない…依存とまでは言わないけど、何気なくSNSを開いて延々と...続きを読む
  • 華氏451度
    素直に面白かった。物事を考えるのに必要な知識と閑暇(ヒマ)を人間に与えるのは本ではなく、自分以外の人間である他者との関係性なのだろう。
  • 火星年代記〔新版〕
    これは……さすが名作、と言わざるを得ない。
    わたしが生まれるずっと前に書かれてたのか……。すごい。
    だけど地球人って平和ボケしてるというか何というか……歓迎されると信じ切ってるところがヌケてるというか。
    火星人の方が大分上手だ。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    本が自然に燃える温度華氏451度(摂氏233度。)。近未来のディストピア物語。昇火士(しょうかし)という職業についている主人公が、人々から本をとりあげて燃やし、娯楽、テレビを押し付ける世界で活躍していた。しかし、ふとそんな自分の職業に疑問を持って、管理社会から逃亡する話。本なんか読むから不健全になる...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    ちょっと凄かった。世の中にある本を焼き尽くす仕事の主人公。戦争が始まろうとしていても人々は気にしない。スポーツやその場限りの観劇で発散。本があると知恵がつき暴動が起こるので世の中や人々は不幸になる。うーん、思わずそうかも…とゆらゆら〜。1953年の作品で新訳がとても読みやすい。少し言い過ぎも感じるけ...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    ◯あまりSF作品は読まないが、当該小説は訳が大変分かりやすく、元が日本文であるように滔々と読むことができる。
    ◯なるほど、解説に抒情詩人とあるとおり、まさしく比喩表現が多いが、目を瞑れば、情感を含めて、切迫感のあるシーンを思い浮かべることができる。
    ◯凡人が大家を評するようで、いささか僭越ではあるが...続きを読む
  • 華氏451度
    集中力がいる作品だが、今年一ワクワクして面白かった。

    思想の統一 が焚書という非現実的な設定でまとめられているが、遠い未来こうしたことが起こらなくもないかもと思えた。
    ネットで情報が拡散される今の世の中を舞台とした物語も読んでみたい。
    映画版も観ようと思う。
  • 火星年代記〔新版〕
    「そう思いますか? 大きい美しい物を損なうことにかけては、わたしたち地球人は天才的なのですよ。エジプトのカルナック寺院のまんなかにホットドッグ屋を作らない唯一の理由は、そこが人里離れていて、商業的に不利だからです。エジプトは地球の一部分にすぎません。しかしここでは、何もかもが古くて、地球とはちがって...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    ブンガク
    かかった時間115分くらい

    これまた超有名な作品なので、焚書の話というのは知っていたが、初読。
    正直、人生の一冊レベルの作品だと思う。訳者の訳もきっと良いのだろう、小説のもつ言葉の美しさや象徴性を駆使して、2019年のいままさに目の前に迫っているディストピアを1953年にここまで的確に描...続きを読む
  • 太陽の黄金の林檎
    目次
    ・霧笛
    ・歩行者
    ・四月の魔女
    ・荒野
    ・鉢の底の果物
    ・目に見えぬ少年
    ・空飛ぶ機械
    ・人殺し
    ・金の凧、銀の風
    ・二度とみえない
    ・ぬいとり
    ・黒白対抗戦
    ・サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)
    ・山のあなたに
    ・発電所
    ・夜の出来事
    ・日と影
    ・草地
    ・ごみ屋
    ・大火事
    ・歓迎と別離...続きを読む
  • 猫のパジャマ
    この胸に迫る郷愁はなんなのでしょう。アメリカ人でもなきゃそんなに年齢を重ねてるわけでもないのに、泣きたいような懐かしい気持ちになるのです。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    おもしろかった!
    最初の主人公と少女が出会うところからひきこまれました。詩的?な文章と緊張感のある展開で最後まで飽きずに読めました。
  • 華氏451度
    全ての教育者は読むべし!!「本を読まないとバカになる」のは本当なんだな、と思わせる1冊。(3-5-2010)
  • 華氏451度
    本が禁止となった世界で本を燃やす仕事をしている主人公が自らの仕事に疑問を抱き始める。
    現代のスマートフォンのようなものに人々は夢中であり娯楽はあるが空虚なディストピア的世界観。
  • 万華鏡 ブラッドベリ自選傑作集
    目次
    ・アンリ・マチスのポーカー・チップの目
    ・草原
    ・歓迎と別離
    ・メランコリイの妙薬
    ・鉢の底の果物
    ・イラ
    ・子ねずみ夫婦
    ・小さな暗殺者
    ・国歌演奏短距離走者
    ・すると岩が叫んだ
    ・見えない少年
    ・夜の邂逅
    ・狐と森
    ・骨
    ・たんぽぽのお酒
      イルミネーション
      たんぽぽのお酒
      彫像...続きを読む
  • 太陽の黄金の林檎
    懐かしい作品やら、初めて読む作品やら。
    が、やっぱり、ブラッドベリは佳い。
    (出来うれば、新装版ではなく――つまり、中島梓以外の人が開設しているのを読みたかった(苦笑)
  • 火星年代記〔新版〕
    火星人と火星を訪れる様々な地球人とのかかわりを、年代に沿ってオムニバス形式で綴った物語。地球人が火星に到達し、次々と開拓していく一方、火星人は衰退の一途を辿る。
    事前に全く内容を調べないで読んでおり、地球人と火星人がお互いの利権を掛けてしのぎを削りあう様子を想像していた。それをいい意味で裏切られた感...続きを読む
  • とうに夜半を過ぎて
     短編集。
     まず、廃墟の火星で青い瓶をさがす「青い瓶」にガツンとやられる。
     
     ブラッドベリらしい、幻想と美しさと切なさとがてんこもりなのだ。
     とはいえ、全体的に<地に足がついた>感じがするのはなぜだろう。
     書き手も、読み手も、年齢があがって、人生の哀惜を知ったからか?
     うん。...続きを読む