レイ・ブラッドベリのレビュー一覧

  • とうに夜半を過ぎて
    「なんとか日曜を過ごす」が一番好き。ブラットベリ良い。何で今までよまなかったんだろう。何となくブラットベリを湿っぽい話みたいに勘違いして思い込んでたからな。今まで読まないでごめんなさい。読みますよ〜これから
    「とうに夜半を過ぎて」自殺した少女についての救命士たちの会話が・・・かなり深刻。火星年代記の...続きを読む
  • 太陽の黄金の林檎
    素晴らしい。
    何という美しさ、何という陰鬱さ。

    収録作品の中でも圧倒的に知られていると思われる「霧笛」。声高に作品テーマを語ることのないブラッドベリにしては珍しい、込められた寓意を明確に文章で説明している、ある意味「わかりやすい」作品です。が、だからと言って物語が陳腐化しないのがブラッドベリの底力...続きを読む
  • とうに夜半を過ぎて
     6月に亡くなったSFの巨匠レイ・ブラッドベリ。彼の短編集のページをめくる喜びは、大好きなチョコレートの詰合せボックスを開ける時とよく似ている。たとえ小粒でも一つ一つが宝石のような輝きを放っている。
     
     10代の頃大好きだったブラッドベリに、最近また戻って来ている。あの頃よりずっとブラッドベリの味...続きを読む
  • 刺青の男
    ベラッドペリの短編集だが、ただの短編集ではない。
    ストーリー全体が男の刺青上で展開しているという構造を持つことで、奥行きが増す。かと思いきやそうでもない。各話のストーリーと、刺青上で展開することの関係性が希薄。
    要するに千夜一夜物語。

    別の本で読んだ話も(万華鏡)。

    あいかわらずの火星人登場率。...続きを読む
  • 太陽の黄金の林檎
    奇抜な着想と幻想的な雰囲気と詩的な文体と主人公の心情や思惑がジワッと滲み出る会話や行動の記述が相まって読中読後にえも言われぬ感慨を与えてくれる作品が多かった。
    「霧笛」、「目に見えぬ少年」、「二度とみえない」、「発電所」、「日と影」、「草地」、「歓迎と別離」が特にジワジワと心に響いた。
    今後、何度も...続きを読む
  • メランコリイの妙薬
    火竜(dragon )なんか、詩的に描写を重ねて世界と心情を作り上げていて、さすがレイブラッドベリだなーと思ったら、その描写自体をオチにするという、割と性格悪い話
    だけど、詩的な表現は一級。憎い

    綺麗な悪女、という本

    あと、ブラッドベリにとって火星とはなんなんだろう。はっきり意味があるのは間違い...続きを読む
  • とうに夜半を過ぎて
    いつの間にか秋も深まり、冷たい雨が降って来るこの季節に決まって読みたくなる作家がブラッドベリ。もうタイトルからして最高。
    切なさの上にブラックな苦さを加えた短編集。なんであんな文章書けるんだろう。
  • 刺青の男
    ブラッドベリの短編集ではこれが一番好き。「万華鏡」をはじめて読んだ電車の中、涙と鼻水が溢れそうでやばかった。
  • 火星年代記〔新版〕
    ・あらすじ
    2030年代の火星に地球から探検隊がやってくる。
    地球からの移住者、火星人たちの文明と滅亡が書かれた火星が舞台の短編オムニバス小説。

    ・感想
    海外SF小説が好きなYouTuberさんがレイブラッドベリを紹介した動画をみて興味を惹かれ購入。
    超超有名なディストピア小説「華氏451度」はず...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    現代社会(特に日本)もそうなんじゃないかと考えさせられる一冊。

    隊長の演説で
    「大衆の心を掴めば掴むほど、中身は単純化された」
    という一節があるが、まさに現代の娯楽(短時間で簡潔に
    楽しむことよりも消費することが重要、は言い過ぎかもしれませんが)
    のあり方を表している様に思いました。
    1950年台...続きを読む
  • 何かが道をやってくる
    レイ・ブラッドベリの1962年発表のダークファンタジー。著者は短篇のイメージが強いですが、これは長篇。1983年にディズニーで実写映画化(映画自体は凡作との評価)。

    10月のある夜、田舎町に突然現れたカーニバル。親友同士の少年2人は、そのカーニバルの奇怪で異常な様子を覗き見てしまいます。やがて2人...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    本のない社会ということだけど、学校の教科書とかどうしてるんだろう、映像なのかな、とか考えながら読みました。
    本のない世界を本気で想像してみると、案外難しいですね。現代でも、本を読む人より、読まない人の方が多いのでしょうか。だとしても誰も本を読んでいない世界って、ちょっとどころか少しも想像できません。...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    確かにいろんな人が言うように現代が今作の内容によってきていると言うのは感じた
    そして最近読書にハマっている自分にはかなり刺さる部分が多かった
    確かに本を読むことで劇的に何かを解決できることはないかもしれないけど、なにかしらの拠り所にはできるよねと。

    読みにくさと一部単語や情景を想像で頑張って補う必...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    フェルプスとボウルズとミルドレッドが大画面のテレビに狂乱している姿は一昔前であればテレビ、今ではスマートフォンやパソコンに取りつかれた人たちと重なりましたね。

    本書でも警鐘されていたように、現在は情報が溢れていてどんどん情報が簡略化されていっていると思います。(特にYoutube、X、インスタグラ...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    最初はわからん……って感じだったけど、第2部からグイグイ引き込まれて一気読みしてしまった。結局この本の伝えたいことはわかってないかもしれないけど、名作と言われる理由がわかった気がする。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    いわゆるディストピア小説というものですね。読書を禁止されている世界。禁止されてないけど、本の重要さが薄れている現代。私たちはこれから本というものをどう位置付けていくべきなのか、考えさせられました。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    今の世界は、情報も、人間も、この本の言う通り、早く、短く、浅くなっている。
    読書はゆっくりで深いものだから、本をたくさん読んで豊かに生きたいと思った。
    比喩の多さによる読みづらさを、面白さでカバーしてる。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    情報が洪水のように溢れる現代。検索すればSEO対策で上位に表示される情報しか閲覧できず、サブスクで動画を見れば勝手に趣味嗜好を判断されオススメを提供される。情報を利用する私たちは、その利便性に溺れ、考えて選択しているようで実は考えていない。

    そんな不安な気持ちを抱えることもある中で、この作品が訴え...続きを読む
  • とうに夜半を過ぎて
    どれも面白かった!

    特に好きだったのは以下7つ。

    『青い壜』:火星で青い壜を探し続ける男の話
    『灼ける男』:湖へ行く途中で出会う奇妙な男の話
    『第五号ロボットGBS』:宇宙船の中での老人ロボットとの話
    『非の打ち所ない殺人』:学生時代に嫌っていた相手を殺しに行こうとふと思いつく話
    『ある恋の物語...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    本が禁止された時代を描いたSF

    以下公式のあらすじ
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    華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイア...続きを読む