レイ・ブラッドベリのレビュー一覧
-
現代社会(特に日本)もそうなんじゃないかと考えさせられる一冊。
隊長の演説で
「大衆の心を掴めば掴むほど、中身は単純化された」
という一節があるが、まさに現代の娯楽(短時間で簡潔に
楽しむことよりも消費することが重要、は言い過ぎかもしれませんが)
のあり方を表している様に思いました。
1950年台...続きを読むPosted by ブクログ -
レイ・ブラッドベリの1962年発表のダークファンタジー。著者は短篇のイメージが強いですが、これは長篇。1983年にディズニーで実写映画化(映画自体は凡作との評価)。
10月のある夜、田舎町に突然現れたカーニバル。親友同士の少年2人は、そのカーニバルの奇怪で異常な様子を覗き見てしまいます。やがて2人...続きを読むPosted by ブクログ -
本のない社会ということだけど、学校の教科書とかどうしてるんだろう、映像なのかな、とか考えながら読みました。
本のない世界を本気で想像してみると、案外難しいですね。現代でも、本を読む人より、読まない人の方が多いのでしょうか。だとしても誰も本を読んでいない世界って、ちょっとどころか少しも想像できません。...続きを読むPosted by ブクログ -
確かにいろんな人が言うように現代が今作の内容によってきていると言うのは感じた
そして最近読書にハマっている自分にはかなり刺さる部分が多かった
確かに本を読むことで劇的に何かを解決できることはないかもしれないけど、なにかしらの拠り所にはできるよねと。
読みにくさと一部単語や情景を想像で頑張って補う必...続きを読むPosted by ブクログ -
フェルプスとボウルズとミルドレッドが大画面のテレビに狂乱している姿は一昔前であればテレビ、今ではスマートフォンやパソコンに取りつかれた人たちと重なりましたね。
本書でも警鐘されていたように、現在は情報が溢れていてどんどん情報が簡略化されていっていると思います。(特にYoutube、X、インスタグラ...続きを読むPosted by ブクログ -
最初はわからん……って感じだったけど、第2部からグイグイ引き込まれて一気読みしてしまった。結局この本の伝えたいことはわかってないかもしれないけど、名作と言われる理由がわかった気がする。Posted by ブクログ
-
いわゆるディストピア小説というものですね。読書を禁止されている世界。禁止されてないけど、本の重要さが薄れている現代。私たちはこれから本というものをどう位置付けていくべきなのか、考えさせられました。Posted by ブクログ
-
今の世界は、情報も、人間も、この本の言う通り、早く、短く、浅くなっている。
読書はゆっくりで深いものだから、本をたくさん読んで豊かに生きたいと思った。
比喩の多さによる読みづらさを、面白さでカバーしてる。Posted by ブクログ -
情報が洪水のように溢れる現代。検索すればSEO対策で上位に表示される情報しか閲覧できず、サブスクで動画を見れば勝手に趣味嗜好を判断されオススメを提供される。情報を利用する私たちは、その利便性に溺れ、考えて選択しているようで実は考えていない。
そんな不安な気持ちを抱えることもある中で、この作品が訴え...続きを読むPosted by ブクログ -
本が禁止された時代を描いたSF
以下公式のあらすじ
-------------------
華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイア...続きを読むPosted by ブクログ