小林武彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非コードDNAに色々な役割があるということは知っていたが、実際に詳しく知らなかったので、興味があったので読んだ。非コードDNAが生物にもたらす影響について、色々な例を紹介してくれていて、面白かった。
特に、寿命に関する話は興味深かった。寿命といえばテロメアを誰もがイメージするだろうが、リボソームRNAをコードする領域も重要であるというのだ。この領域は、リピート配列で成り立っており、切断と挿入がくりかえされる不安定な領域であるようだ。この挿入に関係する酵素をノックアウトすると寿命が短くなるらしい。
他にも、非コードDNAのおかげで遺伝子の重複が起きやすくなっていること、コード領域へのダメー -
Posted by ブクログ
実は「生物はなぜ死ぬのか」より以前の
「生命とはなにか」がこの春以来、
熾火のように未だ燻っている状態だったので、
タイトルが目に入った途端連れて帰った本。
はじめにの1行目から、ものすごく興味深い。
宇宙的な視野の広さをもって見ると、地球には2つのものしかありません。
それは「生きているもの」とそれ以外です。(3頁)
そうそう!その生きているものとそれ以外の決定的な違いを言語化してほしかったのよ!
…と、思いながら第1章、
そもそも生物はなぜ誕生したのか
私にとってこんな最高の掴みはない。
ちなみに、先ほどの私の問いはあっさりと明かされる。すなわち、
生物と無生物の大きな違 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結論は、生物は奇跡が重なって地球に誕生し、多様化し、絶滅を繰り返して選択され、進化を遂げてきた。その流れの中で偶然にして生まれてきた私たちは、その奇跡的な命を次の世代へと繋ぐために「利他的に」死ぬことが遺伝子に組み込まれているためだ。
この結論へ辿り着くために、序盤から終盤まで細胞や遺伝子の説明がなされる。
私自身が生物の授業を選択していなかった...のは言い訳だが、この説明部分は難しく感じた。
締めくくりのAIについての以下の警鐘は同感だ。
多くの知識を溜め込み、いつも合理的な答えを出してくれるAIに対して、人間が従属的な関係するになってしまう可能性がある。昆虫などの生き物に抱くような、