小林武彦のレビュー一覧
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ネタバレ漠然と死ぬって怖いなとか、まだ死ぬには早いな、もったいないなって考えたことがあり、題名にも惹かれたので読んでみた。
この本によると、生き物が死ななければいけない理由は2つあり、①食料や生活空間の不足、②多様性のため。前者は結果論であり、死ななければならない根本的な理由ではない。
生き物の激しく変化する環境の中で生き残る仕組みは「変化と選択」であり、多様性を確保するためにプログラムされている。
実際に、生物的な歴史の中で他の生き物が環境に適応し、進化してきたように、死に対してショックを受けるという人の感情も変化と選択の進化の過程で獲得してきたものである。人の進化の過程で、自分だけが生き残ればい -
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COURRIER JAPON
著名人の本棚
橋爪大三郎さんの推薦図書より
「生き物は利己的に偶然生まれ、公共的に死んでいくのです。」
生物学の観点で語ると、次の世代の変化の為に死ぬ(死ななければならない)となれば、死は否定的なものではなく、祝祭のようなものかもしれない。
新たな「始まり」との言葉は納得である。
消費と競争ばかりの資本主義社会を生きる今、ハダカデバネズミのスローライフな生態と、腹八分目が寿命を延ばす話はなかなかに示唆的だった。
(医学が進歩して寿命は延びたかのように見えるが、実は寿命を縮めるような強ストレス社会になってはいないだろうか。)
人間は社会的な生き物であるので、 -
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非コードDNAに色々な役割があるということは知っていたが、実際に詳しく知らなかったので、興味があったので読んだ。非コードDNAが生物にもたらす影響について、色々な例を紹介してくれていて、面白かった。
特に、寿命に関する話は興味深かった。寿命といえばテロメアを誰もがイメージするだろうが、リボソームRNAをコードする領域も重要であるというのだ。この領域は、リピート配列で成り立っており、切断と挿入がくりかえされる不安定な領域であるようだ。この挿入に関係する酵素をノックアウトすると寿命が短くなるらしい。
他にも、非コードDNAのおかげで遺伝子の重複が起きやすくなっていること、コード領域へのダメー -
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最近よく聴くポッドキャストで紹介されていた本。こんどお会いすることになっている学者センセイの頭の中の深いところを探るのに役立つかと思って読んだ。
やはり興味深く読んだのは、このところどっぷり浸かっている鳥類関係のはなし。川上先生は軽妙な語り口で、キャッチーな論文を紹介してくれた。恐竜学者の小林先生の項では、鳥類の祖先が恐竜だったことが学会の主流になったのは
1998年の論文発表からだった、と知った。1985年生まれの私は、子どもの頃から始祖鳥の存在は知っていたが、それが鳥と恐竜とを繋ぐ存在だという認識は薄く、あくまで鳥の祖先だ、という理解だったのだが、それが当時はふつうの解釈だったようだと再 -
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AIに聞いたところ、オタクとは、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなど特定の趣味分野に強烈なこだわりを持ち、時間や金銭を極端に費やして深い知識や情熱を持つ人を指すらしい。趣味、ではないが特定の分野に強烈なこだわりを持つ面では研究者もオタク気質なのだろう。オタク達が自分の推しを語る際の勢いは凄まじい。5W1Hを駆使して推しの尊さを押し出してくる。多分、相手に伝えたいのではない、語りながら自分の中で推しの尊さを整理している。この本に登場する研究者達もそんなオタク達だ。自分の愛する分野での推し論文をピックし、尊さを語っている。研究分野も、文章から覗く著者の性格も、どれも多様だけど、愛する論文のために筆を
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実は「生物はなぜ死ぬのか」より以前の
「生命とはなにか」がこの春以来、
熾火のように未だ燻っている状態だったので、
タイトルが目に入った途端連れて帰った本。
はじめにの1行目から、ものすごく興味深い。
宇宙的な視野の広さをもって見ると、地球には2つのものしかありません。
それは「生きているもの」とそれ以外です。(3頁)
そうそう!その生きているものとそれ以外の決定的な違いを言語化してほしかったのよ!
…と、思いながら第1章、
そもそも生物はなぜ誕生したのか
私にとってこんな最高の掴みはない。
ちなみに、先ほどの私の問いはあっさりと明かされる。すなわち、
生物と無生物の大きな違