小林武彦のレビュー一覧

  • なぜヒトだけが老いるのか

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    老化がヒトにだけ起こる理由を、進化の側面から生物学的に分析しながら、シニアを「集団の中で相対的に経験・知識・技術に長じた、物事を広く深くバランス良く見られる人」と定義し、その社会における役割の重要性についても考察するとともに、シニアの生き方についても提示している。老いることの生物学的な意味を理解し、老いることを前向きに捉えることができる1冊。

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    2024年06月16日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    ネタバレ

    『なぜヒトだけが老いるのか』 小林 武彦 著

     生殖期を過ぎても生き続ける生物は、(短期間生きるシャチやゴンドウグジラ以外)ヒトのみであるという点に着目して分析した内容です。いわゆる「おばあちゃん効果」(子育てに協力)や長老による課題解決など、集団においてシニアに重要な役割があったためというのが筆者の見解です。進化には目的はなく、「集団生活に適応した、他者と協力できる」サルだけが結果的に生き残ったのであり、「なぜヒトだけが老いるのか」ではなく、「老いた人がいる社会が選択」されたと言います。

     それ故に、シニアはインプットもさることながら、これまでの「蓄積を吐き出すアウトプット」を多くすべき

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    2024年06月05日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    生物学的な視点からヒトはなぜ老化が始まってからも長く生きるのかなど学べる。

    例えば、「おばあちゃん仮説」では、子育てする上では母親だけでなくおばあちゃんも子育てに参加できる方が有利なので寿命が伸びたのではとのこと。

    進化的には確かにそうかもと思うが、核家族化や個人主義の進んだ現代はそこが活かしにくくなっているなぁと思う。

    老化改善の研究の話もあり、あと10年ぐらいで実用化の目処が立つかもというのは、希望が持ててありがたい。

    他にも色々な知見が得られて面白いが、個人的にヒトとバナナの遺伝子が50%同じというのが面白かった。

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    2024年05月04日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    前著「生物はなぜ死ぬのか」で話題となった著者の続編。
    前著で、生物は「変化と選択」を繰り返す「進化のプログラム」によって、今ある姿・形・性質の全てを獲得したこと、「生物はなぜ死ぬのか」ではなく、死ぬものだけが進化できて、今存在している、死は進化に必要である、ということを示しました。
    本書では、死ぬことは必然としても、人間だけが老化するという現象はなぜ起きているのか、ということに着目しています。著者に言わせれば、前著同様、「なぜヒトだけが老いるのか」ではなく、老いた人がいる社会が選択されて生き残ってきた、ということになるそうです。
    生物としての老化にどのような意味があるのか、それを理解し、私たち

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    2024年04月06日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    老後って何だろう。
    そんな年齢になったため、手に取った本。
    子孫を残せる年齢を過ぎても、人はまだまだ生きる。何のため?
    高齢になったら自分の知識を公共化する、なるほど、と納得した。
    死んだら今までの知識が0となる。
    他の人に伝えて、更なる進化&発展をする。
    人類全体でみる。
    大きなメタ。

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    2024年03月18日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    ヒトには老後がある理由とそれをいかして少子化の歯止めと知見の継承もできる提言がなされています。こういうアプローチもありだなと思いました。

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    2024年03月10日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    ネタバレ

    漠然と死ぬって怖いなとか、まだ死ぬには早いな、もったいないなって考えたことがあり、題名にも惹かれたので読んでみた。

    この本によると、生き物が死ななければいけない理由は2つあり、①食料や生活空間の不足、②多様性のため。前者は結果論であり、死ななければならない根本的な理由ではない。
    生き物の激しく変化する環境の中で生き残る仕組みは「変化と選択」であり、多様性を確保するためにプログラムされている。
    実際に、生物的な歴史の中で他の生き物が環境に適応し、進化してきたように、死に対してショックを受けるという人の感情も変化と選択の進化の過程で獲得してきたものである。人の進化の過程で、自分だけが生き残ればい

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    2024年02月17日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    COURRIER JAPON
    著名人の本棚
    橋爪大三郎さんの推薦図書より

    「生き物は利己的に偶然生まれ、公共的に死んでいくのです。」

    生物学の観点で語ると、次の世代の変化の為に死ぬ(死ななければならない)となれば、死は否定的なものではなく、祝祭のようなものかもしれない。
    新たな「始まり」との言葉は納得である。

    消費と競争ばかりの資本主義社会を生きる今、ハダカデバネズミのスローライフな生態と、腹八分目が寿命を延ばす話はなかなかに示唆的だった。
    (医学が進歩して寿命は延びたかのように見えるが、実は寿命を縮めるような強ストレス社会になってはいないだろうか。)

    人間は社会的な生き物であるので、

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    2024年02月05日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    生物は死ぬことを繰り返して弁証法的に、高みをめざしていった。人間がいるのも、最初に出来た細胞が死んで生まれての分裂を繰り返して人間になったらしい。正直、神様的な存在が居ないとこんな綺麗に物事が進む気がしない。

    生物は死ぬ事で多様性を増やして言ったから死ぬんだ!って言われたけど、個人としては自分が全てなんだし、だから死のうか!とはならない。

    正直p2688の細胞が~を遮断するためにー、みたいなのは分からなかったけど、生物学的に自分の体に着いて何となく知ることが出来て良かった

    なんで神様は自分に意識を与えたのだろうか、、、

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    2023年08月26日
  • DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か

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    学生の頃に学んだ遺伝やDNAに関する歴史を再復習できました。それと同時に、記されている段階での科学的な見地も理解できました。

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    2023年02月08日
  • 寿命はなぜ決まっているのか 長生き遺伝子のヒミツ

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    知的好奇心旺盛な中高生を対象として、不老不死をとっかかりにして寿命に関するDNAや遺伝子の話を順を追って説明している。説明は平易で親しみやすく、著者の豊富な識見と編集者の努力を感じる。若い人が丁寧に読めば、生物化学の入門にもなり得るのではないか。
    生物化学の素養のない中高年にとっては、中盤以降の遺伝子の話はさすがにレベルが高すぎて手に負えないところではあるが、終章の「寿命はなぜ決まっているのか」は、本書の白眉であり、社会学的側面も含め、著者の思いが詰まっているので、途中で挫折しそうになってもぜひ読んでいただきたい。

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    2021年08月14日
  • DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か

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     非コードDNAに色々な役割があるということは知っていたが、実際に詳しく知らなかったので、興味があったので読んだ。非コードDNAが生物にもたらす影響について、色々な例を紹介してくれていて、面白かった。
     特に、寿命に関する話は興味深かった。寿命といえばテロメアを誰もがイメージするだろうが、リボソームRNAをコードする領域も重要であるというのだ。この領域は、リピート配列で成り立っており、切断と挿入がくりかえされる不安定な領域であるようだ。この挿入に関係する酵素をノックアウトすると寿命が短くなるらしい。
     他にも、非コードDNAのおかげで遺伝子の重複が起きやすくなっていること、コード領域へのダメー

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    2020年03月07日
  • 寿命はなぜ決まっているのか 長生き遺伝子のヒミツ

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    ジュニア新書とは思えない詳細さ。寿命の存在をプログラム仮説とエラー蓄積仮説に基づいて解説する。プログラム仮説はテロメアに代表される遺伝しない、細胞内の時限爆弾により事前に寿命が決まっている。エラー蓄積では、主にDNAのコピーの際のエラーが蓄積される事で機能が衰えてくる。また、修復機能やそれを支える複雑な機構が徐々に弱ってくることで、癌の可能性が増える。

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    2019年02月08日
  • なぜヒトだけが幸せになれないのか

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    人は元々、コミュニティを形成し支え合って生きていく生き物。また、コミュニティで生き残るために、評価を得るために他者と比較する生物。
    それが遺伝子レベルで組み込まれているので、現代のようなコミュニティが希薄で、評価の実態を得にくい状態だと幸せになるのが難しいとの事。
    かつ、幸せになる為のテクノロジーの使い方も上手くない。

    では、幸せになるにはどうしたらいいか。
    コミュニティ作ろうよ、みんなで支え合おうよ。

    確かにそうなのだが、個人的にはやはりそれだけでは人生物足りなくて。
    自己実現の要素も欲しいのだよな〜と思いながら読み進める。

    ここでマズローの五体欲求の図を改めて見てみた。
    自己実現の欲

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    2026年05月07日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    前半は遺伝子についてなど、興味深く読めたが、後半は高齢者に対する著者の要望といった内容で読んでいて辟易した。
    高齢者であれば、自分もシニアとして利他の心で生きていこうとか、自分にも役目があるとか前向きになれるかもしれないが。

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    2026年04月07日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    ネタバレ

    結論としては「生物として次代のために死ななければならない」という、ドーキンスあたりが言っていた話と被ってしまうんだけど、コンパクトにまとめてくれたのは感謝だね。

    ただ、最後に語られたAIの話はすこしこの領域を拡大解釈しすぎている気がするなぁ。
    他の生物のために、ある生物が利他的に死ななければならないのであれば、人間も他の何かのために利他的に死ぬことを肯定しなければならない。例え自分たちが残らなくてもその後に続く何かのために去ることは、AIという「残り続けるかもしれない何か」を肯定することと同義じゃないのだろうか。

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    2026年03月22日
  • 博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー

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    最近よく聴くポッドキャストで紹介されていた本。こんどお会いすることになっている学者センセイの頭の中の深いところを探るのに役立つかと思って読んだ。

    やはり興味深く読んだのは、このところどっぷり浸かっている鳥類関係のはなし。川上先生は軽妙な語り口で、キャッチーな論文を紹介してくれた。恐竜学者の小林先生の項では、鳥類の祖先が恐竜だったことが学会の主流になったのは
    1998年の論文発表からだった、と知った。1985年生まれの私は、子どもの頃から始祖鳥の存在は知っていたが、それが鳥と恐竜とを繋ぐ存在だという認識は薄く、あくまで鳥の祖先だ、という理解だったのだが、それが当時はふつうの解釈だったようだと再

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    2026年03月06日
  • 博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー

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    世の中で、博士と呼ばれてる人たちが心揺さぶられた論文を紹介してくれる。文章的には、その博士の個性が出てきますが、心引かれました。
    理系の博士ばかりなのが、ちょっと残念。論文の意味するところは、わかったような、わかっていないような(笑)
    それでも、博士たちの思いが人それぞで、面白かった。

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    2026年03月05日
  • 博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー

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    AIに聞いたところ、オタクとは、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなど特定の趣味分野に強烈なこだわりを持ち、時間や金銭を極端に費やして深い知識や情熱を持つ人を指すらしい。趣味、ではないが特定の分野に強烈なこだわりを持つ面では研究者もオタク気質なのだろう。オタク達が自分の推しを語る際の勢いは凄まじい。5W1Hを駆使して推しの尊さを押し出してくる。多分、相手に伝えたいのではない、語りながら自分の中で推しの尊さを整理している。この本に登場する研究者達もそんなオタク達だ。自分の愛する分野での推し論文をピックし、尊さを語っている。研究分野も、文章から覗く著者の性格も、どれも多様だけど、愛する論文のために筆を

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    2026年02月22日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    これまで考えたこともなかったことが書いてあった。生物は死ぬことによって他の存在の材料になる、とか、たくさんの種が滅びることで他の種が勃興するきっかけになるとか。
    死を恐れないことは難しいが、死ぬことは必然の仕組みになっているというのはフーンと思う。

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    2026年02月20日