小林武彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間が生きる意味を知りたくて、生物学観点からの見解を読んでみた。
どうやら哲学的な意味での個人の生の意味は無いらしい。生物学者が淡々と調査結果を報告するスタンスなので、抵抗なく腹落ちした。
「老い」は人だけに許されたもの、という見識は目から鱗だった。たしかに人以外の動物はいきなり死ぬのだ。
生物学は面白いかもしれない。
<アンダーライン>
★★★
「死は進化に必要である」ことは、生物学的な「死生観」と言ってもいいのかもしれません。
★★★★★
私たち生物は進化の結果できたので、死がないとそもそも進化できず、存在し得ません。つまり「なぜ死ぬか」ではなく、死ぬものだけが進化できて、今存在し -
Posted by ブクログ
興味深い。人は必ず歳をとる。その時にどう過ごすか… 社会に還元、そして最後は老年的超越で幸せに過ごす、自然に得た心境である意味ご褒美だと。
死への恐怖から解放されて大きな後悔もなく死んでいける。
野生の生き物は基本的に老化しない、老化は突然やってくる。
細胞の老化=個体の老化
幹細胞は寿命が長く、一生涯生き続けるものもある。
血液の細胞は約4ヶ月でワンサイクル
骨の細胞は約4年周期
ヒトの寿命は50〜60歳くらい、その根拠は
1. ゴリラ、チンパンジーの寿命からの推定、ゲノム遺伝情報はヒトとほぼ同じで50歳前後の寿命
2. 哺乳動物の、総心拍数は一生でほぼ20億回仮説
2〜3年寿命の -
Posted by ブクログ
語りかけるように説明されています。まずはビッグバンから、えぇ!?そこからですか?、もしかして、小林先生、お子様や学生さんに説教するとき、ビッグバンから入るタイプですか?
といういうわけで、ビッグバンから生命(生物)誕生、生物の進化について説明されます。そこでのキーワドの一つが「ターンオーバー」作っては分解して造り変えるリサイクル、もうひとつが「選択と変化」と「多様性」です。特に強調されていたのが、進化を加速するものとしての「絶滅」です。恐竜の時代から哺乳類の時代へ移れたのも絶滅のおかげ、という訳です。
そしていよいよい「生物はどのように死ぬのか」「ヒトはどのように死ぬのか」とすすみ、最 -
Posted by ブクログ
前作にも増して、小林先生の思想が強目に出た文章だったと思う。
賛否ありそうだけど、生物学者からみた世界観でわたしは面白かった。
85歳以上まで生きると、いろいろ超越して死が怖くなくなるのか。期待。
そして老化防止の薬か何かが出てくることを期待。小林先生がんばれ!認知症にはなりたくない…!
ヒトの進化については、ほんまかいなと思うところもあった。
エマニュエルトッドの本と読み比べてみたい。
家族関係、おばあちゃん仮説…
あと、ヒトの昆虫化(産むヒトと産まないヒトに分けられる)は斬新だけど、生物学的にはありえなくないのかとギクッとした。ちょっと嫌だよね。
最初のガチ生物学の話(RNAからD