小林武彦のレビュー一覧

  • なぜヒトだけが幸せになれないのか

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    内容が読みやすく、一気に読めました。
    面白い部分も多々ありました。

    歳を重ね、そう言えば自分はあまり他人と比べることはしなくなってきた。これは、生物として幸せに近づいたかもしれない。よしよし。

    またこの本で、老年的超越、という言葉を初めて知りました。それも含め、老いに対する学びも得られました。

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    2025年06月29日
  • なぜヒトだけが幸せになれないのか

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    ヒトは200万年ほどまえから急速に進化しつつ、それに応じてテクノロジーも生み出し、それに応じて幸せも手に入れたはずだった。しかし、ヒトというより人――特に現代人――は多少の幸福感は覚えても、著者が定義する幸せ、すなわち死からの距離感がもたらす原初的かつ本質的な「幸せ」からは遠ざかってしまった。
    というのが本書の議論の核となるものです。

    なぜ人は「幸せ」になりにくいのか。
    それは著者によれば、弥生時代に稲作文化がもたらされ、定住が始まり、持つ者と持たざる者が生まれて以来、進化の過程で獲得したDNAと社会のあいだに齟齬が生じてきたからです。

    「極端な言い方をすれば」と、著者は終章で述べます――

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    2025年06月23日
  • なぜヒトだけが幸せになれないのか

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    ネタバレ

    狩猟採集の小さいコミュニティで生活していた頃は、その日暮らしであり所有という概念が無く格差も無かった。

    また、貢献に応じて分け前が配分されたため、多くの取り分を得ているということはコミュニティに貢献していることになった。そのため、豊かな人がいることは自分たちにも還元されることであり、自慢することは互いに嬉しい行為だった。

    他者比較についても、コミュニティ内で貢献度が低い場合はコミュニティから離脱を余儀なくされる。単独の場合、集団でいる場合と比べて生存の確率も跳ね上がる。そのため、死を逃れるために常に自分のコミュニティ内での立ち位置を気にする性質が備わっていった。

    自分はどうしても他者比較

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    2025年06月16日
  • なぜヒトだけが幸せになれないのか

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    なぜヒトが幸せになれないか
    その原因は
    遺伝子と環境の不適合
    だとのこと。
    この本をしっかり読み込むとその意味がわかってくる。
    うーーーん。遺伝子レベルで考えるとそうなんだ。と考えざるを得ないことがわかった。
    私たちがしたくなることは、みんな遺伝子がそうなっているからで、そのプログラムによって、行動している。
    でも、この遺伝子というのは、何十万年という単位で作られてきたものだから狩猟最終時代の遺伝子であって、ここ数千年で始まった農耕生活は、まだ私たちの遺伝子を変化するところまでは行っていないということで、遺伝子が環境とミスマッチになっている。
    それで、幸せが感じにくくなってしまっているとのこと

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    2025年06月13日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    とても楽しい。これから高校生物を学ぶ高校入学前の子どもにもおすすめ。生物を学ぶのが楽しくなる。ただし例示として出てくる用語(リストラ、ウルトラマンなど)が少し古いので子どもにはおそらくピンとこないところがある点は注意。

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    2025年04月19日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    この著者先生のなぜ老いるのかの本を読んで、こちらも読んでみました。やはりと言うか、こちらの方が面白かったです。こちらにも老いの話は載ってますし。

    生物学者の観点から、地球の生き物のライフサイクルを眺めた本です。

    生まれてくるのは偶然の利己的な行為。
    死ぬのは必然の利他的な行為。

    この言葉が印象的でした。これを読んだからと言って死ぬのが怖く無くなると言う訳ではないですが、死ぬことは何か特別な恐怖の出来事ではないんだと思うことが少し出来ました。

    それと、最後に記載されている、AIの出現が及ぼす影響のあたりは確かにそうかもしれないと思って少し怖くなりました。AIは便利だけど使うのはあくまでも

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    2025年02月10日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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     138億年前、「ビッグバン」により宇宙が誕生し、46億年前に太陽系ができた。原始の地球で化学反応がくり返され、やがて偶然の産物から最初の「細胞」ができた。原始の細胞は「変化」しながら存在領域を広げ、様々な環境の中で「選択」的に生き延びたものが更に「変化」し多様性を増していった。葉緑体やミトコンドリアの細胞内共生により真核細胞が誕生し、やがて多細胞生物が生まれ、細胞間の役割が分化し、生物はより多様に、そしてより複雑な機能を獲得していった。天変地異による大量絶滅と、新たな生物相による秩序の再生は「変化と選択」の連続だった。その全過程において「死ぬ」という仕組みは保存されてきた…すなわち「死ぬ個体

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    2025年01月23日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    誰もが避けては通れない(そしてしばしばタブー視され、発言を躊躇われる)「死」について、生物的知見により、比較的肯定的に捉えられていた。ただ、いくら肯定的に捉えられるといって、私の死に対する恐怖心は全く変わらない。これも、遠い先祖達が「死」と進化を通して、私たちをそういう死に対する恐怖を持つようにプログラムしたのだと考えるほかないのかも知れない。プログラムされたといえば、所詮箱庭の中で踊らされている感じもしなくないが、100年も人生が続くなら、どうせなら、楽しく踊ろう。

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    2025年01月18日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    千原ジュニアさんがざっくりYouTubeで言ってた、生物誕生の確率の話は、この本からだったんだ。
    じっくり読んでも理解できない内容が多く、分かるところだけ読んでいくと、するするするっと読み進んでいきます。
    文体は、とても読みやすいです。

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    2024年08月15日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    人間だけが老いる動物だ。そんな生物学的な解説本かと思いきや、最後は、人間の進化のためにシニアを勇気づける応援歌。

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    2024年07月07日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    老化がヒトにだけ起こる理由を、進化の側面から生物学的に分析しながら、シニアを「集団の中で相対的に経験・知識・技術に長じた、物事を広く深くバランス良く見られる人」と定義し、その社会における役割の重要性についても考察するとともに、シニアの生き方についても提示している。老いることの生物学的な意味を理解し、老いることを前向きに捉えることができる1冊。

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    2024年06月16日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    ネタバレ

    『なぜヒトだけが老いるのか』 小林 武彦 著

     生殖期を過ぎても生き続ける生物は、(短期間生きるシャチやゴンドウグジラ以外)ヒトのみであるという点に着目して分析した内容です。いわゆる「おばあちゃん効果」(子育てに協力)や長老による課題解決など、集団においてシニアに重要な役割があったためというのが筆者の見解です。進化には目的はなく、「集団生活に適応した、他者と協力できる」サルだけが結果的に生き残ったのであり、「なぜヒトだけが老いるのか」ではなく、「老いた人がいる社会が選択」されたと言います。

     それ故に、シニアはインプットもさることながら、これまでの「蓄積を吐き出すアウトプット」を多くすべき

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    2024年06月05日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    生物学的な視点からヒトはなぜ老化が始まってからも長く生きるのかなど学べる。

    例えば、「おばあちゃん仮説」では、子育てする上では母親だけでなくおばあちゃんも子育てに参加できる方が有利なので寿命が伸びたのではとのこと。

    進化的には確かにそうかもと思うが、核家族化や個人主義の進んだ現代はそこが活かしにくくなっているなぁと思う。

    老化改善の研究の話もあり、あと10年ぐらいで実用化の目処が立つかもというのは、希望が持ててありがたい。

    他にも色々な知見が得られて面白いが、個人的にヒトとバナナの遺伝子が50%同じというのが面白かった。

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    2024年05月04日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    前著「生物はなぜ死ぬのか」で話題となった著者の続編。
    前著で、生物は「変化と選択」を繰り返す「進化のプログラム」によって、今ある姿・形・性質の全てを獲得したこと、「生物はなぜ死ぬのか」ではなく、死ぬものだけが進化できて、今存在している、死は進化に必要である、ということを示しました。
    本書では、死ぬことは必然としても、人間だけが老化するという現象はなぜ起きているのか、ということに着目しています。著者に言わせれば、前著同様、「なぜヒトだけが老いるのか」ではなく、老いた人がいる社会が選択されて生き残ってきた、ということになるそうです。
    生物としての老化にどのような意味があるのか、それを理解し、私たち

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    2024年04月06日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    老後って何だろう。
    そんな年齢になったため、手に取った本。
    子孫を残せる年齢を過ぎても、人はまだまだ生きる。何のため?
    高齢になったら自分の知識を公共化する、なるほど、と納得した。
    死んだら今までの知識が0となる。
    他の人に伝えて、更なる進化&発展をする。
    人類全体でみる。
    大きなメタ。

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    2024年03月18日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    ヒトには老後がある理由とそれをいかして少子化の歯止めと知見の継承もできる提言がなされています。こういうアプローチもありだなと思いました。

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    2024年03月10日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    ネタバレ

    漠然と死ぬって怖いなとか、まだ死ぬには早いな、もったいないなって考えたことがあり、題名にも惹かれたので読んでみた。

    この本によると、生き物が死ななければいけない理由は2つあり、①食料や生活空間の不足、②多様性のため。前者は結果論であり、死ななければならない根本的な理由ではない。
    生き物の激しく変化する環境の中で生き残る仕組みは「変化と選択」であり、多様性を確保するためにプログラムされている。
    実際に、生物的な歴史の中で他の生き物が環境に適応し、進化してきたように、死に対してショックを受けるという人の感情も変化と選択の進化の過程で獲得してきたものである。人の進化の過程で、自分だけが生き残ればい

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    2024年02月17日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    COURRIER JAPON
    著名人の本棚
    橋爪大三郎さんの推薦図書より

    「生き物は利己的に偶然生まれ、公共的に死んでいくのです。」

    生物学の観点で語ると、次の世代の変化の為に死ぬ(死ななければならない)となれば、死は否定的なものではなく、祝祭のようなものかもしれない。
    新たな「始まり」との言葉は納得である。

    消費と競争ばかりの資本主義社会を生きる今、ハダカデバネズミのスローライフな生態と、腹八分目が寿命を延ばす話はなかなかに示唆的だった。
    (医学が進歩して寿命は延びたかのように見えるが、実は寿命を縮めるような強ストレス社会になってはいないだろうか。)

    人間は社会的な生き物であるので、

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    2024年02月05日
  • なぜヒトだけが老いるのか

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    生物はなぜ死ぬのか?それは進化するためである。
    そして過酷すぎるこの地球環境の中で生き残るためである。死ぬ種族だけが生き残って来れた。人間以外老化して死ぬ生物はなかなかいない。ホモサピエンスの中で、老いる事に意味があり、繁栄出来た者だけが生き残れた。その生き残りが我々である。老いには十分に意味があると言うことだ。おばあちゃんがいるから、生存確率が上がったという理論だ。

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    2024年01月18日
  • 生物はなぜ死ぬのか

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    自然の中で老いがある生物がほんの一部しかないことに驚いた。細胞の老いと個体しての老いは違うが、せめて細胞だけは長く分裂してもらうためにも努力したい。読むのが難しかった!

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    2024年01月16日