小林武彦のレビュー一覧

  • 生物はなぜ死ぬのか
     語りかけるように説明されています。まずはビッグバンから、えぇ!?そこからですか?、もしかして、小林先生、お子様や学生さんに説教するとき、ビッグバンから入るタイプですか?

     といういうわけで、ビッグバンから生命(生物)誕生、生物の進化について説明されます。そこでのキーワドの一つが「ターンオーバー」...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    人だけが寿命が長い理由、老いの仕組みについて説明があり、著者の死生観についても述べられている贅沢な新書。
    子育てする種に分業化するという仮定は現在は倫理的に難しいですが、今後人口が減ってくると検討されるのかもですね。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    前作にも増して、小林先生の思想が強目に出た文章だったと思う。
    賛否ありそうだけど、生物学者からみた世界観でわたしは面白かった。

    85歳以上まで生きると、いろいろ超越して死が怖くなくなるのか。期待。
    そして老化防止の薬か何かが出てくることを期待。小林先生がんばれ!認知症にはなりたくない…!

    ヒトの...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    DNAの説明など専門的な下りは難しいなと思いましたが、「生物はなぜ死ぬのか」については(理解不足はあるかと思いますが)「そうか、そういうことのか」と思えました。
    今、生きていることに対して客観的に見ることがてきるようになったように思います。
  • 生物はなぜ死ぬのか
    生と死、何と奥深いことか。
    生まれてきた以上、次の世代のために死ななければならないという言葉がとても印象的。
    死ななければならないヒトと死なないAIの話も興味深かった。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    生物学的な視点で他の動物と比較してのヒトの老いに関するファクトはとても新鮮でした。

    一方、それを踏まえた上で、老後をどう生きるか、”シニア”に与えれた使命が提言されていて、ここは納得感のあるところ。

    もう頑張らなくていい「老年的超越」の境地に早くたどり着きたいものです。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    なぜ人が死ぬのかのくだりはとても興味深かったですが、老いるところはあまり目新しさを感じませんでした。なぜ死ぬのかについての本が先に出ていたようなので、そちらを読んでみたいと思います
  • 生物はなぜ死ぬのか
    新書にしては語り口調が優しく読みやすい

    人はなぜ死ぬのか、という問いに対し
    生物学的に、ときには私見を交えてくれている
    生物学をあまり理解していないが
    ある程度優しく、図解もあるので読みやすい

    宗教や哲学視点で死について
    読み、考えていたので
    生物学視点は興味深かった
  • 生物はなぜ死ぬのか
    生物は利己的に生まれて、利他的に死ぬというフレーズが印象的。
    生まれたからには死ななければならないということで、個体としては死は終わりだけど、ヒトという種や生物という括りで見れば、死ぬことは終わりではなく始まりである、てことだった。
    何やら壮大な…。
    人間は共感性が強いので死に恐怖を感じるけど、それ...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    読者にどの程度の前提知識を求めるか?ここが全然狙いをもって設定されてなかったんじゃないかなと思った。

    自分の知識量と経験では、ところどころ論理的につなげて理解できない箇所があった。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    半分くらいまではとても面白い。

    多くの動物には「老後」はない、「老い」が始まったらすぐに死ぬ。

    「老い」は具体的には「幹細胞の老化(=遺伝子変異の蓄積)」と「細胞がターンオーバーしない臓器である脳と心臓の老化」により起こるが、多くの動物では遺伝子異常を抱えた幹細胞は排除される機構が強力なため、遺...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    前半は老いについての生物学的な解説、後半はヒトの老後の生き方についてのちょしゃからの提言。
    老後の生き方について、考えさせられました。
    本書には生物学的な内容を期待していたので、星3つとしました。


    ハダカデバネズミって体のサイズとから推測されるよりも凄く長寿なのは知りませんでした。また、老後期間...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    生物学的な見地からの主張は比較的少ないように見受けられた。
    「ほんとうの定年後」で述べられていたような、人的資源の有効活用がいかに求められているかといった部分についての考察が読後感の大半を占めるような感じで、老いのメカニズムはさておき現代の我々におけるその意義とは、という考察に関しては、人生訓の域を...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    前作がすごく面白かっただけに残念、本書は科学的な見識も多少はあるものの経験や筆者の感想が多くを占め読み物としては目新しさや納得に欠けた。
    とはいえ、シニアは公共に尽くすことで居場所を見つける的な言いたいことは共感でき、筆者のような先生に政策提言をたくさんしていただきたいなとは思った。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    進化は目的ではなく結果である。私がいまここにいることには何ら意味がなく偶然のできごと。死ぬことは公共のため、進化のために必要なこと。
    ヒトが老いるのは子育てが大変になったことでおばあちゃんが孫の世話をする個体の遺伝子が結果的に多くの子供をもうけるのに有利であり、長生きする個体が生き残っている。ヒト以...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    私の読み方が浅いせいもありますが、タイトル、テーマ設定に答えるという点において、かなり、物足りない感じがした。
  • 生物はなぜ死ぬのか
    人間をはじめとする生き物たちはなぜ死ぬのか、という疑問を生物学的に考察した本。RNAやリボソームが云々というような、多少専門的な話もあるけど、全体としては生物学に詳しくない人でも分かるように書かれている。死ぬのは必然、必要だから死ぬのだ、という視点は面白い。そしてハダカデバネズミの話が興味深い。
    ...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    生物の死は、補食や災害などのアクシデントによるものが主たる要因となっており、老化して死んでいく生態は少ない。原核細胞の生物には老化や寿命がなく、それ以外にもベニクラゲなどは寿命による死がない。一方でヒトは細胞の分裂回数の限界と幹細胞の老化による生態活動や機能の減衰によって死に至る。ガンも心疾患も脳血...続きを読む
  • DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か
    いきなりこれを、生物分野に無知な人が読みには難しいと思います。実際、自分は最初の方しか分からず途中からはほとんど分かりませんでした。でも、分からないことがたくさんあるんだと知れて良かったです。
    なので、もう少し生物分野に関する基礎的な本から読みまくろうと思いました。
  • DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か
    ヒトゲノム計画終了直後、非コード領域はジャンクと言われていた。その後NGSの登場等で解析が進み、それらにも重要な機能が隠されている事が明らかになりつつある。ゲノムの不思議、面白さがよく伝わってきた。