小林武彦のレビュー一覧

  • 生物はなぜ死ぬのか
    「生き物は利己的に偶然生まれて、公共的に死んでいく」という言葉が印象的。

    生物学的な専門の話は少し難解だけど、そこを読み飛ばしても充分読み応えある。

    も一回読み直したい。
  • 生物はなぜ死ぬのか
    スケール大きく、知的刺激溢れる。しかも、説明上手で分かりやすい。生物学の込み入ったDNAの話とか、関心があるのに理解が及ばない領域に一歩踏み入れたい人にはオススメの入門書と言えるだろうか。話は宇宙の成り立ちから始まる。

    現在観測できる最も遠くの星は、2018年にハッブル宇宙望遠鏡がとらえたイカロス...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    生命の誕生以来、あらゆる生命体に生じる「死」。
    人類も例に漏れず、どんな偉人でも必ず死ぬ運命にあり、王侯貴族が不老不死に向けた儚い努力をしたののの実らず、必ず死んできた。

    そのように忌むべき存在として語られがちな、死であるが、そもそもなぜ「死ななくては」いけないのか。
    系としての「死の目的」は何か...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    進化の視点からヒトという生物を見たとき、今の自分たちは進化の結果である。また、有性生殖で多様性が発生しないと配偶子が作れない。多様性は進化の意味でも必要性があったから残ってきた部分。多様性について語られることも多いが、遺伝子や生物として多様性が必要という視点はとても興味深かった。
    また、長寿やDNA...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    細菌から人まで地球上の全生物がどのように生まれ、どのような仕組みで、どのような道を辿り現在に至るのか。
    それらを分かりやすく丁寧に教えてくれる一冊。

    ウイルスの例として新型コロナウイルス(COVID‑19)にも触れており、わけも分からずコロナ禍を生きた私にとっては、コロナへの理解が深まる良いきっか...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    生物学の本ははじめてだけど面白かった!

    難しいことも書いてあるけど、うまく読み飛ばせば、どんな人でも楽しく生物の進化の仕組みが学べると思います。

    個人的には、脇道的な話でしょうが
    腹八分が長寿には良いと言うのが衝撃(大食いなので)でした。

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    読み終わりました。

    最後、思わぬ方向...続きを読む
  • DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か
    概要: タンパク質をコードしている領域以外(非コード領域)は遺伝子の発現制御や進化に非常に強く関わっている; ヒトゲノムが全て読まれたと言われているが、読み方の都合上繰り返し領域はうまく読めない; スプライシング; エクソンとイントロン; 偽遺伝子; レトロトランスポゾン; 遺伝子を眠らせるヘテロク...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    生物学的な視点からヒトはなぜ老化が始まってからも長く生きるのかなど学べる。

    例えば、「おばあちゃん仮説」では、子育てする上では母親だけでなくおばあちゃんも子育てに参加できる方が有利なので寿命が伸びたのではとのこと。

    進化的には確かにそうかもと思うが、核家族化や個人主義の進んだ現代はそこが活かしに...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    前著「生物はなぜ死ぬのか」で話題となった著者の続編。
    前著で、生物は「変化と選択」を繰り返す「進化のプログラム」によって、今ある姿・形・性質の全てを獲得したこと、「生物はなぜ死ぬのか」ではなく、死ぬものだけが進化できて、今存在している、死は進化に必要である、ということを示しました。
    本書では、死ぬこ...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    老後って何だろう。
    そんな年齢になったため、手に取った本。
    子孫を残せる年齢を過ぎても、人はまだまだ生きる。何のため?
    高齢になったら自分の知識を公共化する、なるほど、と納得した。
    死んだら今までの知識が0となる。
    他の人に伝えて、更なる進化&発展をする。
    人類全体でみる。
    大きなメタ。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    ヒトには老後がある理由とそれをいかして少子化の歯止めと知見の継承もできる提言がなされています。こういうアプローチもありだなと思いました。
  • 生物はなぜ死ぬのか
    漠然と死ぬって怖いなとか、まだ死ぬには早いな、もったいないなって考えたことがあり、題名にも惹かれたので読んでみた。

    この本によると、生き物が死ななければいけない理由は2つあり、①食料や生活空間の不足、②多様性のため。前者は結果論であり、死ななければならない根本的な理由ではない。
    生き物の激しく変化...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    COURRIER JAPON
    著名人の本棚
    橋爪大三郎さんの推薦図書より

    「生き物は利己的に偶然生まれ、公共的に死んでいくのです。」

    生物学の観点で語ると、次の世代の変化の為に死ぬ(死ななければならない)となれば、死は否定的なものではなく、祝祭のようなものかもしれない。
    新たな「始まり」との言葉...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    生物はなぜ死ぬのか?それは進化するためである。
    そして過酷すぎるこの地球環境の中で生き残るためである。死ぬ種族だけが生き残って来れた。人間以外老化して死ぬ生物はなかなかいない。ホモサピエンスの中で、老いる事に意味があり、繁栄出来た者だけが生き残れた。その生き残りが我々である。老いには十分に意味がある...続きを読む
  • 生物はなぜ死ぬのか
    自然の中で老いがある生物がほんの一部しかないことに驚いた。細胞の老いと個体しての老いは違うが、せめて細胞だけは長く分裂してもらうためにも努力したい。読むのが難しかった!
  • 生物はなぜ死ぬのか
    進化の結果、死が作られたとは驚きでした。統計的には衰えはじめは55歳くらいでガタが来はじめ、最長でも寿命は115歳くらいとのこと。人間、生物の死のメカニズムにスポットを当てた論考は、とても興味深く、専門的な説明は難解ですしたが、挫折せず通読できました。
  • 生物はなぜ死ぬのか
    自分は人として珍しいのかもしれない。
    というのも、死に対しての恐怖があまりない。

    だからといって、生についての喜びを毎日感じている訳でもない。

    このような人はこの世の中にどれぐらいいるんでしょうか?笑

    でも、この本を読んで「生まれるのは偶然だが、死は必然」と言われると、楽しんで人生を送りたいな...続きを読む
  • なぜヒトだけが老いるのか
    出だしは様々な発見があり面白かった。後半は著者の思想が混じってきて、やや興味が薄れていった。
    実は老いて生きれるのは人だけ。そこには必然性があるから。
    改めて突きつけられたこの事実を踏まえて、老いていく中で社会における自分の存在感を考えていきたい。
  • なぜヒトだけが老いるのか
    ネアンデルタール人がホモ・サピエンスに滅ぼされた理由のひとつ、集団の大きさ。ネアンデルタール人は100名ほどの集団で暮らしていたのに対し、ホモ・サピエンスはその10倍の1,000名の規模。
  • 生物はなぜ死ぬのか
    ーつまり、死は生命の連続を維持する原動力なのです。本書で考えてきた「生物はなぜ死ぬのか」という問いの答えは、ここにあります。
    本文より引用

    ここ一週間以上、体調を崩して本を読む事ができなかったのだが、久々に読書ができて嬉しい。しかしまだ頭がぼーっとするので全て頭に情報が入ったかどうか…
    それはさて...続きを読む