小林武彦のレビュー一覧
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「生き物は利己的に偶然生まれて、公共的に死んでいく」という言葉が印象的。
生物学的な専門の話は少し難解だけど、そこを読み飛ばしても充分読み応えある。
も一回読み直したい。Posted by ブクログ -
概要: タンパク質をコードしている領域以外(非コード領域)は遺伝子の発現制御や進化に非常に強く関わっている; ヒトゲノムが全て読まれたと言われているが、読み方の都合上繰り返し領域はうまく読めない; スプライシング; エクソンとイントロン; 偽遺伝子; レトロトランスポゾン; 遺伝子を眠らせるヘテロク...続きを読むPosted by ブクログ
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『なぜヒトだけが老いるのか』 小林 武彦 著
生殖期を過ぎても生き続ける生物は、(短期間生きるシャチやゴンドウグジラ以外)ヒトのみであるという点に着目して分析した内容です。いわゆる「おばあちゃん効果」(子育てに協力)や長老による課題解決など、集団においてシニアに重要な役割があったためというのが筆...続きを読むPosted by ブクログ -
生物学的な視点からヒトはなぜ老化が始まってからも長く生きるのかなど学べる。
例えば、「おばあちゃん仮説」では、子育てする上では母親だけでなくおばあちゃんも子育てに参加できる方が有利なので寿命が伸びたのではとのこと。
進化的には確かにそうかもと思うが、核家族化や個人主義の進んだ現代はそこが活かしに...続きを読むPosted by ブクログ -
前著「生物はなぜ死ぬのか」で話題となった著者の続編。
前著で、生物は「変化と選択」を繰り返す「進化のプログラム」によって、今ある姿・形・性質の全てを獲得したこと、「生物はなぜ死ぬのか」ではなく、死ぬものだけが進化できて、今存在している、死は進化に必要である、ということを示しました。
本書では、死ぬこ...続きを読むPosted by ブクログ -
老後って何だろう。
そんな年齢になったため、手に取った本。
子孫を残せる年齢を過ぎても、人はまだまだ生きる。何のため?
高齢になったら自分の知識を公共化する、なるほど、と納得した。
死んだら今までの知識が0となる。
他の人に伝えて、更なる進化&発展をする。
人類全体でみる。
大きなメタ。
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生物はなぜ死ぬのか?それは進化するためである。
そして過酷すぎるこの地球環境の中で生き残るためである。死ぬ種族だけが生き残って来れた。人間以外老化して死ぬ生物はなかなかいない。ホモサピエンスの中で、老いる事に意味があり、繁栄出来た者だけが生き残れた。その生き残りが我々である。老いには十分に意味がある...続きを読むPosted by ブクログ -
自然の中で老いがある生物がほんの一部しかないことに驚いた。細胞の老いと個体しての老いは違うが、せめて細胞だけは長く分裂してもらうためにも努力したい。読むのが難しかった!Posted by ブクログ
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進化の結果、死が作られたとは驚きでした。統計的には衰えはじめは55歳くらいでガタが来はじめ、最長でも寿命は115歳くらいとのこと。人間、生物の死のメカニズムにスポットを当てた論考は、とても興味深く、専門的な説明は難解ですしたが、挫折せず通読できました。Posted by ブクログ
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出だしは様々な発見があり面白かった。後半は著者の思想が混じってきて、やや興味が薄れていった。
実は老いて生きれるのは人だけ。そこには必然性があるから。
改めて突きつけられたこの事実を踏まえて、老いていく中で社会における自分の存在感を考えていきたい。Posted by ブクログ -
ネアンデルタール人がホモ・サピエンスに滅ぼされた理由のひとつ、集団の大きさ。ネアンデルタール人は100名ほどの集団で暮らしていたのに対し、ホモ・サピエンスはその10倍の1,000名の規模。Posted by ブクログ