染井為人のレビュー一覧

  • 黒い糸

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    大好きな染井さんの作品。
    結婚相談所に勤めるお母さんと小学生の息子が色々な事件に巻き込まれていくお話。
    読んでいくうちにどんどん先が気になるんですけど、『続きを読みたい』という気持ちと『読むのが怖い』という気持ちが交じり合ってました。
    結局いつも『続きが読みたい』が勝つんですけど、とりあえず怖かったです。
    読み終わって読書でよかった(物語でよかった)って思いました。
    そういった意味ですごくおもしろかったです。
    ありがとうございました。

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    2025年12月25日
  • 悪い夏

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    染井さんのデビュー作なん?
    今まで何冊か読んだけど、しっかりと染井の型ができてるー。群像劇で視点が変わりながら、ぐんぐん読み進む感じ。
    夏の話なのに、12月に読んじゃった…。

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    2025年12月23日
  • 震える天秤

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    ネタバレ

    認知症を患った高齢男性がコンビニに突っ込み、店長が死亡するという事故が起きる。ライターの俊藤律は、高齢者による事故の特集を組むために事故の被害者や加害者らの周辺を探ることに。だが事故を起こした男性が住む集落は、余所者を受け入れない閉鎖的な地域だった。取材を進める中で律は次第に、加害者の男性は本当は認知症を患ってはいないのではないか、事故は故意に起こされたものではないか、集落の人々は何かを隠しているのではないかと疑念を抱く。閉鎖的な集落故の濃密な人間関係が、切なくてやるせない。

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    2025年12月22日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    展開のテンポが良くてなかなか面白かった!
    対立していた悪徳業者とユーチューバーが、最後はクズを一緒に倒す。
    読み終えた後はスカッとした。

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    2025年12月21日
  • 震える天秤

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    福井の田舎で起きた、高齢者ドライバーによる痛ましい事故。アクセルとブレーキの踏み間違いでコンビニに突っ込み、若者が命を落とす。ライターの俊堂は、高齢者ドライバー問題を追うルポとして現地を訪れるが、取材を進めるうちに、加害者が認知症を患っていたこと、そして彼が暮らしていた村そのものに、言葉にしづらい違和感を覚え始める。

    事故を取り巻く状況には、小さな「おかしさ」がいくつも散りばめられている。それらは一つひとつは取るに足らないようでありながら、重なり合うことで疑念へと変わり、俊堂の心を静かに揺さぶっていく。これは自分の思い過ごしなのか、それとも見過ごしてはいけない何かなのか。取材者として、そして

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    2025年12月21日
  • 正体

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    4.5
    殺人事件の冤罪。
    逃亡しながら色々な人との出会いがあり、また次の逃亡先で出会いがある。
    最後はせめて報われてほしい。。。
    疑わしきは罰せず、か。

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    2025年12月20日
  • 正体

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    ネタバレ

    おもしろかったです。グイグイ読めました。
    こんなに重たい話だったんやな。
    映像化されたものも見てみたいと思った。
    ツラいかな。ツラくなるんだろうな。

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    2025年12月20日
  • 正体

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    ただただ、慶一がかわいそう。
    助けたかっただけなのに。
    そう思うと涙が出た。
    ラストがしんどい。

    警察と正面から対峙した攻防なんて、私にはずっと警察が悪者としか感じられなかったものね。

    逃げ切ってほしかったな。

    あとがきで作者が慶一に謝ってたのが印象的だった。

    星マイナス1なのは、説明不足だなと思ったから。
    整形のことや、4階から飛んで無傷なわけないし…
    最後通報した時の四方田の気持ちとか。
    通報したのに無罪獲得サイドにサラッと行ってるし。
    ちょろっとは書いてあったし、こちらに想像させる意図があるのかもしれないし、それを書いてたらページが膨大になるからかもしれないけど。

    とにかく…

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    2025年12月18日
  • 悪い夏

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    生活保護受給者を担当するケースワーカーの男がいつの間にかとんでもない悪事に巻き込まれる。不正受給や毒親やヤクザ、無知である事の悪。先が気になり読む手が止まらなかった。
    ラストのバタバタ感がちょいと気になりつつも現代に溢れる悪事と重なる部分がたくさんあり怖い。面白かった。

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    2025年12月17日
  • 黒い糸

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    染井為人さんは『正体』『悪い夏』『滅茶苦茶』を読んで4作品目。
    どの本も毎回人間の怖さを思い知らされる。
    ラストもまさかの展開で想像を超えてきた。

    悪い夏も正体も映像化されたから
    こちらも期待๑ᵒ̴̶̷͈᷄ᗨᵒ̴̶̷͈᷅

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    2025年12月17日
  • みずいらず

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    私の好きな染井さんの内容ではない、、!
    とわかっていながらワクワクして購入。
    やっぱり読みやすくてスッと入ってくる。
    色々な問題を抱えた夫婦の短編。ほっこりするオチに夫婦は一緒に住んでても他人でだからこそ、ちゃんと話し合うことって大事だなって改めて思った。
    最後のお話は染井さんの感情からきてるのかな?

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    2025年12月16日
  • 正体

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    先が気になり過ぎて夜中までかかって一気読みしてしまった。
    救いとは?罰とは?少しの爽快感とたくさんの哀しみ。こんな冤罪が増えないように願う‥。
    多くの方とは逆に、映像化を読後に知った。実写で見たら辛さが増しそう。

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    2025年12月15日
  • みずいらず

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    夫婦が問題を抱えながら最後は落ち着いていく心温まるストーリー。
    「いつまでもあると思うな。妻と金。」については気持ちが分かるなぁ。ウチも女房が死が目前に迫っている中、「あなたは料理が出来ないから○○の宅配弁当が美味しいらしいからそれを取れ」とか「キッチンはきれいに使え」とか言ってたなぁ。娘達は離れて住んでいるから、毎朝夕には女房が可愛がっていた犬の散歩もしている。言葉では表せないくらいの喪失感の中で頑張っている私を女房は褒めてくれるだろうか?

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    2025年12月14日
  • 悪い夏

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    面白かったです
    たぶんどこにでもいるような人間達が
    自分の環境や欲望、都合で騙し貶め合う物語

    具体的には
    ズルをしても楽をしたい生活保護の
    不正受給者やそれらを喰い物にするヤクザ
    不正受給者に振り回されるケースワーカーや
    弱みにつけ込むケースワーカー達の物語です

    少なからず問題点がある生活保護をテーマに
    ヤクザのシノギや麻薬、金、堕落してゆく人間達の
    物語ってなぜか興味をひかれますね

    お話しのテンポがすごく良くて
    読み進めやすく
    登場人物達の描写やセリフが想像しやすい
    描かれかたなので物語の中に
    入り込みやすかった印象です

    何処までが生活保護と不正受給者
    ケースワーカーさんのリアルなの

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    2025年12月14日
  • 正体

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    ネタバレ

    冤罪を簡単に認められないのは
    判決が真逆の結果になるため
    検証のやり直しは慎重にならざるを得ない。

    それはもちろんのことだけど、
    被告人を裁くまでに関わってきた人間の
    自分は間違っていない、認めたくないという心情が
    多分に含まれてもいるだろう。
    自身の出世に響くだとか、
    世間の反感を買うのが恐ろしいだとか。

    そんな心理の中結託して
    多対一の構図で追い詰めるわけだから
    冤罪であれば最悪の殺人集団だ。

    司法は人が作ったのに、
    司法を守らないのもまた人であるんだなぁ
    と切なくなった。

    鏑木が逃亡をする先々で出会い、
    鏑木の心にわずかながらも触れ合った人々が
    最後に鏑木の無実を勝ち取ったとわか

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    2025年12月14日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    ひきこもり本人の心情、親の心情がよく読み取れた。人は一人では生きられないけど、他人と繋がるのも人によってはとても大変なこと。そこにつけ込むブラック支援。やるせなく感じた。
    他の著書も読んでいるので暗めで終わりも後味悪めの話かと思っていたけど、希望の光が見える終わり方だったので救われた。

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    2025年12月13日
  • みずいらず

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    アングラ感漂う作品ばかりだと思っていた染井作品。今回はいろいろな夫婦の形を描いたほろりとするお話だった。
    どの夫婦にも対話が必要よねって強く思ってしまった。やっぱり言葉にしないと分からないことも多いし、そんなことを考えていたのかって新たな発見もあるし、対話が必要!必要!
    最後の「シングル」が染井さんを彷彿とさせるお話でニヤニヤしながら読んでしまったw

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    2025年12月13日
  • 正体

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    大人の事情でなんの罪もない青年の人生が一瞬にして狂わされていく。こんなことがあっていいのだろうか。私たちの知らないどこかできっと起こっている出来事。この本を読んでいてそんな気がした。人は無意識のうちにその人の持つバックグランドで人を区別していないだろうか。最後まで諦めなかった主人公の最後がなんだか哀しかった。

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    2025年12月12日
  • 正義の申し子

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    染井為人作品ならではのしっちゃかめっちゃか感が良い。
    男キャラクターは軒並みろくでなししかいなくて面白い。

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    2025年12月12日
  • 鎮魂

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    終わり方があっさり感もあったけど楽しめた。
    僕自身日常的に、「世の中ってルールを守ってる人が損するようにできてるよな」って思うことがよくあります。そんな思いに対する問題提起を世間にしてみたいという欲が少し芽生えている中でこの作品を読めたのは良かったです。こういった形もありますね。
    ちなみに僕は英介を圧倒的に支持してしまう。

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    2025年12月11日