染井為人のレビュー一覧

  • 正体

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    ネタバレ

    未成年凶悪殺人犯の脱獄というインパクトのある展開で、読み進めるごとに、次々と出てくる男たちが鏑木であることがわかるが、色々な立場の人から見た彼の姿が描かれ、結構な分量だったがサクサクと読み進められた。その分、少し文章の単調さが目立ってしまったかもしれない。死刑冤罪ということが出てきたのも最後のほうで、あまり深くは切り込んでいなかったので中途半端な感じもあったが、エンタメ作品としては十分楽しめたと思う。

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    2026年03月01日
  • 正体

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    ネタバレ

    2026.03.01

    一家惨殺事件 少年死刑囚の脱獄 オリンピック会場の工事現場 スキー場の住み込み旅館バイト 新興宗教の説教会 老人介護のグループホーム 冤罪

    なんとも救いのない。
    真犯人の名前が足利ってのは作者の警察・検察・司法への強い憤りの表れなのかな。

    北関東連続殺人事件おもいだした

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    2026年03月01日
  • 滅茶苦茶

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    寂しい女性美世子(37)を狙う国際ロマンス詐欺集団に強い憤りを感じた
    おじさんのハンカチで心の汗を拭いやがれっ!
    礼央の担任教師による熱い激励の言葉に涙
    「アベノマスクよりニノマスクね」
    茂一が愛するシナモン文鳥モモの多幸を祈願「キュキュッ」モモの鳴き声
    恵という列車の片道切符は刑務所行き特急券を無料サービス
    国道沿いのラーメン屋で店主オススメのつけ麺を食してみたい「大将、スープ割りをちょうだいっ!」

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    2026年02月28日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    所謂サイコパスと呼ばれる人間の常軌を逸した行動が描かれた話です。
    小説で読むなら、もう少し転調が欲しかったかなと思いました。

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    2026年02月28日
  • みずいらず

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    隣の芝生は青い。
    芝生の中を知ればそれぞれに事情を抱えているもの。

    言葉にして伝えないとひとの気持ちや考えなんてわからないですよね。
    それが家族であろうと。

    染井先生にこんなに温かな作品があるとは驚きました。

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    2026年02月25日
  • 悪い夏

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    社会問題をエンタメとして作品にすることについて、いつもそれって良いのかな?と言う気持ちが起こる。
    でもこの作品はそんな気持ちを起こす隙を与えないぐらい、次々とヤバいことが起こり、読むのをやめられない作品でした。
    映画化のキャストで言うと北村匠海はイケメンすぎたのでは?と思います。それ以外は概ね良い感じですね。

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    2026年02月24日
  • 悪い夏

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    生保を担当する部署の地方公務員を主軸とした物語。つまり、それを取り巻く不正受給が大きな題材の一つとなっている。

    欲望のために人を食い物にする者とされる者。
    食い物にされる者はとことん報われない。ただ、何故か食い物にする方も「俺はなんて運がないんだ」と嘆くことがある。

    真っ当に必要な生保を受給しようとして叶わない者、不正に受給する者、その違いは何なのか。色々と考えさせられる内容でした。

    最後に、これを読んだ地方公務員(市町村の職員)は、生保の担当部署に対して戦慄するだろうと感じた。※実際は本著のような行き過ぎた案件は稀有と信じたいが

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    2026年02月23日
  • 滅茶苦茶

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    帯に書いてあるけど、転落ミステリーってなんや?
    でも、ワクワクするやん!
    作詞曰く、コロナによる直接被害やなく、間接的にもたらされたものを描こうとしたみたい。
    描かれた登場人物可哀想やけど(−_−;)

    エントリーNo.1
    【今井美世子】
     美人で仕事が出来る!結婚なんて今はしたくない!でいつの間にかアラフォー。
     コロナ禍の寂しさもあるのか友人の勧めもあって、マッチングアプリを使って…

    エントリーNo.2
    【二宮礼央】
     進学校行って、徐々に成績悪くなってる時に偶然旧友に会う。旧友は見事にヤンキー。
     コロナ禍で、リモートの授業になり、家でゴロゴロしてるとヤンキーからの誘い…

    エントリー

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    2026年02月22日
  • みずいらず

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    登場人物たちが繋がる連作短編と云えば青山美智子や一穂ミチを思い浮かべるが、これは、これまで重厚でヒリヒリする社会派ミステリーを世に送り出してきた作者の「令和の夫婦ドラマ」を描いた作品。作中で「戦わないジャッキー・チェン」「お笑いライブの真面目な人生論」と嘯いているが、私にはいいとこ取りの楽しい読書時間だった。
    すべての作品のラストで、アッと言わせるオチにウルッとくる。特に本人登場?の「シングル」での切ない大人のラブストーリーには胸に迫るものがあった。

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    2026年02月22日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    テンポよく話は進んでいくので読みやすかった。
    虐げられてきたからこそ、人を傷つけることの喜びにリョウタが気づいてしまった瞬間は怖かった。
    隊長が最後までいい人で良かった。

    自分の子どもがもしひきこもりになったら、どういう手段を取るのが望ましいのか。
    少なくとも主人公たちは無理矢理連れ出すという手段によって外に出て、結果的には変われた。
    しかし、最終的に選んだ方法はただただ声をかけ続けるということ。

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    2026年02月21日
  • 鎮魂

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    半グレ系大好物なので基礎点高いけど、それを差し引いてもとてもよかった。勧善懲悪風なんだけど、悪にも色々な背景があって、人間描写があまりにもリアルで、なんだか登場するひと皆に感情移入してしまった。あと、何よりこの「鎮魂」ってタイトル、最初なんだろうと思ってたけど、すごくこの世界観に合っていてこれ以外に合うものはないですね。

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    2026年02月19日
  • みずいらず

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    全9篇の連作短編集。ラストの「シングル」以外の8篇は夫婦がテーマで、心理描写がとにかく巧み。どの話もぐっと引き込まれ、気づけば一気読みだった。「いつまでもあると思うな、妻と金」は思わず笑ってしまうタイトルだけど、中身は涙腺にくる一篇。どの物語も、当たり前になっている家族の存在や感謝の気持ちを改めて考えさせてくれる。
    最後の「シングル」は小説家・染谷和人が主人公。もしかして著者自身を重ねているのかな?と想像するのも楽しかった。以前読んだ『ひきこもり家族』とは雰囲気が異なり、作風の振り幅の広さにも驚かされた

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    2026年02月19日
  • 震える天秤

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    社会問題を背景に隠された真実を明らかにする展開はとても読み応えがあった。明らかな状況でも不透明さと信念から取材を続ける様はジャーナリストの真髄を垣間見た。

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    2026年02月18日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    また染井為人の世界に引き込まれ最後まで楽しめた。
    力ずくで部屋から連れだされ、暴力で支配する施設に入れられた5人の引きこもり。
    暴力に怯える毎日の中、ある事件をきっかけに心が繋がり、追い詰められながらも生き生きとしていく様子に読んでいて気持ちが弾む。
    藁にもすがる思いの親の気持ちを利用して大金を得るブラック支援団体との捨て身の戦いに拍手

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    2026年02月18日
  • みずいらず

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    夫婦のカタチは人それぞれだが、夫婦だからといって相手のすべてを理解できているわけではない。やはり、言いたいことは言葉にしなければ伝わらないのだと9つの話を読んで痛感した。
    特に「おかしいのはどっち」と「薄情者」が心に残っている。

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    2026年02月16日
  • 悪い夏

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    生活保護費の不正受給者たちと
    その担当者であるケースワーカーたちが
    なんでそうなるかな?な闇に堕ちていく
    お話し

    生活保護費のことは詳しくは
    わからないけれど、
    最近読んだ「護られなかった者たちへ」
    でも題材になっていて
    小説とはいえ問題だなと思う

    ただこの悪い夏はちょっと喜劇みたいな
    一面もあったし
    なんやかんやあなたたち強いなみたいな
    (山田とか愛美とか)
    重いばかりではなく読めた

    #悪い夏
    #染井為人

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    2026年02月16日
  • みずいらず

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    いろいろな夫婦の物語。ちょっとそれ少しの会話があれば解消するのでは?と歯がゆい所もありましたが、最後は後味よく終わり良かった。夫婦の日常に少しの思いやりと努力が必要なのだと再認識。
    短編が少しずつ繋がっているのもよかった。

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    2026年02月15日
  • 正義の申し子

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    いい意味で予想を裏切られた作品。
    引きこもりのユーチューバーが悪徳業者を懲らしめていく、そんな痛快な物語かと思いきや、物語は思いもよらない方向へと進む。

    ユーチューバーや架空請求、医大生による性犯罪など、現代社会の重たい問題を扱いながらも、決して説教くさくならず、読み終えたあとにはどこかあたたかい気持ちが残る。エンタメとしての軽やかさと、人の弱さや痛みにそっと寄り添う視線が、心地よく共存している作品だった。

    悪人をただの「悪」として切り捨てないところにも好感が持てた。それぞれの事情や背景に目を向けることで、物語に奥行きが生まれているように感じた。

    少しおバカで思わず笑ってしまう場面もあれ

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    2026年02月15日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    前半の、ひきこもりだった人たちが受ける理不尽な扱いと支配、親が抱く縋るような気持ちの描写は辛い。

    でも、嵐の夜にそれが一変する。

    決して正しい行いではなかったけれど、心を閉ざしていた彼らが人間らしさを取り戻して生き生きし始めることが嬉しかった。
    そこからは、彼らのこれからがどうなるのか、どうか幸せになってほしいと、見守るように一気読みした。

    最後に希望が見えてうれしかった。

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    2026年02月14日
  • 震える天秤

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     最近問題になっている高齢者の交通事故を混じえて旨くミステリー化していると思いました。
     法律では適切な裁きを与えられないとき法に代わって裁きを与えてもいいんじゃないか?と考えさせられる内容でした。
     まぁこの小説の対象者は純粋な『クズ』なんで当然だと思ってしまいますが…
     自分も最後は真実を暴くことはしないと思います。

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    2026年02月14日