染井為人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ染井為人の作品
マンションを舞台に、さまざまな人間関係がうずまいており、その行末に死体、死体、殺人…
小説ながら、
舞台が日常的で恣意的ではないものもあるため、
「自分も一歩間違えれば殺人者になるな」
から始まり
「今の世の中防犯カメラばかりで何もできないな」
とか
「なるほど、後処理に苦労するんだな」
など、
いつの間にか自分もやる側の態勢で
考えながら読み込んでしまった。
染井為人、おそろしや
(作者のせいにしておこう)
主人公達の行いがバレるかバレないか、
ってあたりは本当に心臓の音が速くなるほど
没入して読めて楽しかったんだけど、
回収されないものが多くて不完全燃焼感
・夫の妹の存在は?あれで終わり?
・義母、可愛い息子が死んで妻を疑わないなんてことある??
・管理人の真の顔は結局なんだったの…?
・住人の問題とマンションのクリーンな印象を
てんびんにかけて後処理まで全てするのは
さすがに無理があるのでは??
・爆音改造車の人はどうなったの?
・不倫相手の奥さんのくだりは?
・警察官のクソ野郎の話はあれで終わりなの?
思い出すと気になること多すぎて。
なので、星3つとしました。 -
Posted by ブクログ
冒頭から、ずっと不穏な雰囲気が続き、最後に一気に真相に迫る話でした。
貴志祐介の「黒い家」を読み終わった時と同じものを感じました。
話の中で二つの事件が起こり、一つの方(亜季さんの方)は犯人すぐに目星がついたのですが、もう片方の事件の犯人が誰で(終盤まで絞れなかったなぁ)、二つの事件をどういう風に繋げていくのか‥という視点で読み進めていました。最後に明らかになった人間関係にはちょっとびっくりはしましたが、すこし因果関係が弱かった感が・・・もうちょっとひねりが欲しかったかな?
で、一つ未解決な案件が残ったのですが、これって作者がこの話の続編考えていて、それの伏線なのかな?・・・なんて妄想してみたり。 -
Posted by ブクログ
40代の私には他人事とは思えない物語の数々。実際に起こる、起こっているすれ違いや来るべき運命を垣間見つつ、ほっこりしたり共感したりする話が並んでいた。一気読み。読みやすさは抜群。日常をいい感じに描写する、青山美智子さんの男性バージョンみたいな人だと思いながら読んでいると、最後の章で作者がミステリーがフィールドであることがわかり、やや驚いた。
良い意味でも悪い意味でも、一つ一つの話がある程度の軽さを伴うヒューマンドラマなので、サラッと読めるが風に吹かれて飛んでしまうような、残りにくさがあるとは思う。出てくる人皆、心の奥で相手を思いやる善良なる人々だが、私にとっては、現代の情景にあわせた中年向けおとぎ話のようだった。 -
Posted by ブクログ
いろんな夫婦 大人の話
今の夫と再婚して連れ子の自分の子と新しく生まれた夫の子2人の子供の夫の接し方が違うと気になる妻
不妊治療をしてもうまくできない冴えない自分に自信がない夫
うまくやっていると思ったが妻から離婚を切り出されるがプライドがあり感情的にもなれない夫が見せた姿
転勤を気に結婚だがだんだんと妻が疎ましく感じるようになったが少しのきっかけで妻の本音を知り答えに気づいた夫
会社から首を切られた夫は毎日プラモデル作り頭を抱えていたが腹を括った妻
妻は更年期だと思っていたが実は違っていたことに気がついた夫
夫の終活に嫌々付き合っていると思ったが実は自分の病気を心配していたのかもしれない老夫婦
独身の小説家は地元への引越しを気にスランプ
頼んだ掃除サービスの人と話をするようになり
いろんな夫婦が少しづつ繋がっていてそれぞれが本音で話をする
-
Posted by ブクログ
ネタバレ船橋が舞台のようでちょっと嬉しかったけど、なんとも印象の悪い取り上げられ方。笑
またしても生活保護の話で、ものすごく大変なお仕事だよなと胸を痛ませ、時にむかつかせながら読み進め。
最初からなんとも不穏な雰囲気で、主人公も母子家庭の親子(母親が鬱っぽい方)もきっと最後は救われるはずと読み進めたものの、なんと落ち切って終わるという…斬新…。全く救いがなかった。
最後はもはやドタバタ喜劇風で辛さを和らげてくれた感はある。
子供達以外は可哀想と思う面も多々ありながらも、ある程度のそりゃダメだろ感が強い面々。
自業自得と思うけれども、それは安全なところから眺めてるから言えることではある。
佐々木の言うとおり、環境が人を作るというのは大いに頷ける。 -
Posted by ブクログ
シングルマザー、結婚相談所、モンペ、カスハラ、宗教……。
「ああ、“今どき”がいっぱいの物語なのね。」
という始まり。
夫のDVを理由に離婚した亜紀は、結婚相談所で働いている。
「婚活がうまくいかない」と、執拗に亜紀につきまとう顧客・江頭藤子の対応に追われるさなか、ひとり息子・小太郎が通う小学校から、亜紀のスマホに着信が入る。
「小太郎くんが同級生に怪我をさせました」
その知らせを受け、亜紀は元夫のことを思う。
元夫も普段はおとなしく、暴力を振るった後は決まって泣いて許しを乞う人だった。
そしてその元夫は復縁を望んでいるようで、離婚後も何かと亜紀の生活に干渉してくる。
職場でもプライベートでも悩みの尽きない亜紀だったが、そんな彼女にとって唯一頼れる存在となっていくのが、職場の後輩で、お寺の息子でもある謙臣(けんしん)。
ひと回り年下の謙臣だが、何かと亜紀を気遣い、小太郎のこともかわいがってくれるようになる。
ラブストーリーのように進んでいく物語。
ところが、小太郎のクラスメイトが行方不明になったあたりから、亜紀の周囲で不穏な出来事が立て続けに起こり始める。
一方、小太郎の担任・長谷川もまた、保護者と学校との間に立たされ、心をすり減らす日々を送っていた。
前任の担任が、受け持ちの少女が行方不明となった直後に突然退職したため、その後を引き継いだだけの長谷川。
しかし、やがて彼の身辺にも、得体の知れない不穏な空気が漂い始める。
亜紀と長谷川に迫り来る恐怖の正体とは――。
……だんだんホラーになってゆく。
展開は面白い。
結末も面白い。
だけど。
子離れできない母親が、小学6年生の息子にチューを迫ったり、一緒にお風呂に入ろうとせがんだり……。
私も息子を2人育てたけど、小2でそれをやめた身としては、ちょっとキモイ。
著者さんの願望なのかな?
中学生になるから「お母さん」と呼ぼうとする息子に、「ママのままでいい」と言うのも、
うへー。
ってなる。
あ、私個人の感想です。
タイトルは『黒い糸』だけど、
黒い糸というか……グロい糸。
そして、ひとりだけ解決してない人がいる。
これって、第二弾ある系なのかな。
今年の19冊目 -
Posted by ブクログ
主人公は2人。
1人は小学生の頃から成人するまで「ひきこもり」となった平本遼太。
息子の将来を考えた両親は、高額を支払って支援施設に息子を預けることを決心し、強制的に熊本にある研修所に入所させる。
もう1人はブラック企業で働き続けた結果心を壊し、20年前からひきこもり44歳となった大知。
大知は母親の下田幸子と二人暮らしだったが、やはり将来に不安を覚えた幸子は、なけなしの800万円を支払って支援施設に息子を預けることを決心する。
「自立支援センター」は名ばかりで、実態は暴力と恐怖によって入所者を支配するブラックな組織だった。
支援施設には遼太、大知の他に50代の竹之内、40代の亜弥子、20代の玲が入所していて、自由の無い囚人のような生活を強いられる。
施設長は辺見未知留という巨漢の女だ。
暴力を振るう彼女に飼育されて逃げる気力も失い、未来のない暗い生活が続く。
ある日、激しい雷雨があり、突如停電となり、暗闇になった居間でバサッという音と共に誰かが倒れた。
通電した居間の床には、頭から血を流した未知留が倒れていて、瀕死の状態だった。
5人はアイコンタクトによって協力し合い、息絶え絶えの未知留の息の根を絶った。
5人の犯罪は隠し通せるのか⋯
5人のその後の人生はどうなるのか⋯
施設の良心を信じきっていた大知の母親である幸子は救われるのか⋯
犯罪の後、大和が他の4人のリーダーとなり、5人の危うい生活が綴られる。