染井為人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
そこらへんに転がっていて、でもみんな隠してそうなテーマ。
染井為人さんのお話とは思えないいつもと違うテイストでした。
よくありそうで、身近に感じるからこそ、もう少し終わり方にリアルさがあっても良かったなあーと思ってしまいました。
結局優しい方向に話が流れていく
それはそれで、この本自体の方向性だと思うのですが
普通そうに見えて、幸せそうに見えて
みんなそれぞれあるんだよな
そりゃ当たり前だわ
それなら、今の私みたいに同じようなことで悩んでる人はいるのかしら
小説には終わりがあるけど
実際の悩みには終わりなんてない
解決した風に見えて、その先も続いていく
出口のないトンネルはな -
Posted by ブクログ
知り合いの読書家さんから勧められて読みました。たしかに、社会問題と絡めたストーリーは「知ってよかった」と思えるものだったし、ドキドキハラハラ一気読みできた。が、すごく救いようのない結末。
その結末の直後のページのあとがきで、著者が「これは悲劇だが、喜劇でもある」と書いていたのはかなり悪趣味なのではないか。フィクションとはいえ、「そういう人がリアルにいる可能性がある」と捉える人が少なくないはずの作品で、不幸な人、救われない人に対して「喜劇」と言い切る感性ってなんなんだ?人の悲しみ、やりきれなさをエンタメと言い切っていいんか?
実用書類はやけにいい子ぶるというかモラルを気にしすぎるというか(不要 -
Posted by ブクログ
600ページ程の中々長い小説であり、そのうちの550ページは終盤のクライマックスへ向けての助走部分といった感じとなっているが、長いページをかけた割にはクライマックスの盛り上がりは若干欠けると感じてしまった。
死刑判決を受けた青年が脱獄し、全国各地を逃げ回る。
建設現場、ライター、工場など場所を転々としそこでの人々との交流を経て徐々に謎めいた青年の正体が明らかになっていく、というストーリー。
脱獄した青年視点で話が進むことはなく、彼の周りにいる第三者目線で進んでいくため、青年の心情や逃走の目的は直接的に描かれず、断片的な情報から徐々に全体像を推測していくことになる点が特徴的でもあり、面白い。 -
Posted by ブクログ
相手を思いやることに向き合わせてくれる作品。
それぞれの夫婦の悩みは大小ではなく、それぞれにとって尊く大事なこと。
どうしても自分目線で考えてしまうことばかりだけど、角度を変えたら別の見方ができて、そこから関係性を深められるのは素敵だと思う。
それぞれの登場人物が少しずつ繋がっていて、そこからまた別の見方ができるのもよかった。
皆さんの感想を拝見していると、前向きでハッピーエンドと捉えている人が多い印象。
たぶん、これは読む人によって違った捉え方をするんじゃないかな。
なぜなら、夫婦は少なからず様々な悩みを抱えていて、それは外からは見えない。
様々な角度から捉えるからこそ、その一瞬のハッピー