染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
平本諒太は12歳で不登校となり、そのままひきこもって7年が過ぎた。その彼のもとにリヴァイブ自立支援センターの職員たちが訪れた。拉致ともいえる強引な手法で身柄を拘束された彼は、九州にある研修所に送られる。そこでは年齢も性別も様々な4人が共同生活を送っていた。
自立支援といいながら実態は暴力による支配だ。前半はこの研修所での虐待がこれでもかと描写される。うんざりして途中で読むのをやめようかと思った。が、あることをきっかけに状況は一転し、タイトルの意味がわかってくる。
後半はそれまでの鬱憤を晴らすかのような痛快さで愉しめたけど、そこに至るまでがつらすぎた。 -
Posted by ブクログ
色んな夫婦の危機と、そこからの再生を描いた短編集。
どの話にも共通して思ったことは、
『ちゃんと言葉にして伝えること、話し合うことが大事』ということ。
血が繋がっている家族でも相手が何を考えているのかなんてわからない。ましてや夫婦とは、血のつながらない他人が一つ屋根の下で何年も暮らすこと。
勝手に相手の考えを誤って解釈したり想像したり、伝えることを諦めてしまったら、簡単にすれ違っていく。
人と深く関わるほど、傷つくことも苦しいこともあるけど、それ以上に人と関わることでしか得られない嬉しいことや楽しいこと、学びがあるから、
私は人と距離を取りたがってしまうけど、
面倒でもしっかり人と関係を築い -
Posted by ブクログ
タイトル通り、“夫婦”みずいらずの情景を綴ったリレー形式の連作短篇集。9篇が収録されている。
読み始めてすぐに(これ、染井さんの本なの?)と違和感を感じた。なにしろ平和なのだ。どの作品もせいぜい言い争い程度の夫婦喧嘩しか起きない。まあ夫婦間のいざこざなんて今更読みたくもないが、こうもなにも起きないと逆に肩透かしを食らった感がある。
最後の1篇「シングル」はちょっとクセ球だ。なにしろ主人公は作家の染谷和人(笑)で、独身なのだ。しかも書かれているのが、この作品を書く前の編集者とのやりとりなどを含んでいて、正にぼくが思っていたとおりの内容だった。確信犯的に書かれた作品だったわけだ。納得である。