染井為人のレビュー一覧

  • 鎮魂

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    終わり方があっさり感もあったけど楽しめた。
    僕自身日常的に、「世の中ってルールを守ってる人が損するようにできてるよな」って思うことがよくあります。そんな思いに対する問題提起を世間にしてみたいという欲が少し芽生えている中でこの作品を読めたのは良かったです。こういった形もありますね。
    ちなみに僕は英介を圧倒的に支持してしまう。

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    2025年12月11日
  • 滅茶苦茶

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    ネタバレ

    ついこの間と思っていたが、作中の「クラスター」「三密」などの当時を象徴する言葉に懐かしさを感じた。
    コロナ禍での孤独や不安というあの時代に誰もが味あった共通言語が根底にあり、自分自身には無縁のはずの不正ビジネス、非行、詐欺などだが、より共感を呼び、物語に引き込まれた。
    未婚のキャリアウーマンも挫折しかかっている優等生も業績不振の経営者も負のスパイラルに陥り、転落したり崖っぷちに追い込まれる。絶望感を通り超えて笑ってしまうくらい見事に…
    普通の生活がいかに簡単に崩壊するのか?とか被害者と加害者の境界線の曖昧さにゾッとする。
    三者が交錯する後半からはラストまでジェットコースタームービー(ちょっとスプラッタホラー)のようで、息つく間のない展開の末に…

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    2025年12月05日
  • 鎮魂

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    警察はどんなに悪い奴でも守らないといけない。理不尽を感じながら復讐する者を許さない。石神はどうしてあんなに非道な人間になったのか?不思議だ。子供の時に誰一人として本気で関わる人がいなかったのか?病気だったのか?それでも病気を治すことを誰かが取り組んだら。
    誰も幸せでない話。
    でも考えさせられる話。

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    2025年12月04日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    東横キッズのことはうっすらとしか聞いたことない。田舎に住んでると本当なのかな?と思うようなことばかり。なのでこの物語にあるようなことも実際あるんじゃないか?と思わせる。薬物で死んでしまったり、悪い大人に騙されたりとか。さすがに都知事や首相が絡んだりはないとは信じたい。15才で歌舞伎町に流れ着いた七瀬。友人の死、ヤクザとの関係、大人の事情でひどい目に遭う。颯太の存在に助けられた。そして数年後、七瀬の復讐は始まった。そこからは気持ちよく爽快感がある。新藤冬樹的なイメージだけどそれよりは弱いエンタメかな。

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    2025年11月22日
  • 正義の申し子

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    ジョンの視点、鉄平の視点、萌花の視点から繰り広げられるストーリーがひとつになった時、何が起こるのか。
    テンポよく最後まで読み進める事ができる内容でした。
    最初の方に鉄平を売ったクズ『MJ』がまさか最後にまた登場するとは、、

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    2025年11月10日
  • 鎮魂

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    不条理な暴行が原因で自殺した弟の鎮魂のための復讐
    半グレ集団の主要メンバーは40代前後のはずなのに、まるで不良少年がそのまま大きくなったかのような理不尽さや獰猛さにゾッとしてしまった
    プロローグの自分勝手な正義感は、ネットでの私刑のようで、これまたいい意味?で嫌〜な感じでした

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    2025年10月26日
  • 震える天秤

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    染井為人にハマって、続けて読んでいます。重い中にも、いつも、ユーモアやホッとする場面があります。この本は、謎解きで、興味が惹かれました。本当は、何があったのか?どんどん、先に先にと読み進めたくなります。ストーリーは面白いです。自分の怨恨ではなく、他の人のために、復讐したいという感情が沸き起こるものかな?それほど、深い、家族のような、家族以上な繋がりが、小さな村の中には、あるものだろうか。そんなことを思った。

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    2025年10月12日
  • 正義の申し子

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    前半は、引きこもりで二重人格の正義のYouTuberジョンと、架空請求詐欺の鉄平の直接対決
    後半はふたりがタッグを組み、ラストはほとんどコメディ
    テンポよく飽きずに読めました!

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    2025年09月18日
  • 正義の申し子

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    全然ハズレがない。うまいなー。絶対体験しなさそうだけど。リアリティ。解像度が高いのでそういう意味でも楽しめる。

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    2025年09月16日
  • 正義の申し子

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    染井為人の本!まじで良かった!
    正体とは、違う色々な小説書ける人だなぁ。
    読後感は本当すっきり、よっしゃ!ってなるくらいの楽しい本だった。スラスラ読めてあっという間だった。

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    2025年09月08日
  • 鎮魂

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    弟が亡くなった原因である半グレ集団に復讐をし、弟の魂を鎮めようとする兄。倒叙ミステリーですが、それだけではないのが、さすが、染井先生。
    悲しい話のようなのに、面白いと感じてしまう。途中途中、読む手を止めるのが躊躇われました。

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    2025年09月01日
  • 海神(わだつみ)

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    読み始めたら、一気読みでした。

    震災復興を巡る詐欺、10年後に見つかった金塊にまつわる物語が、時間軸と語り手を変えながら、語られていきます。
    染井さんらしい展開の仕方ですが、最終盤の謎ときに向かって、話が進み、続きが気になります。

    それだけでなく、復興詐欺を描く社会派的な作風、被災者と死者の切ない交流などの点も、良かったです。

    海の神様を突き動かしたものは、なんだったのでしょうか。島民の怒り、悲しみ。正義。なんですかね。

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    2025年08月25日
  • 鎮魂

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    全体的に哀しみを帯びてはいるが、いわゆるシンプルな復讐劇として楽しめました。オチというか、悲劇的なラストシーン前後も、想定内と想定外のバランスも良くて、また伏線回収のキーワードがポツリポツリと登場するタイミングも心地よく。社会問題として捉えると虫唾が走るけど、素直にエンタメして読めれば、オススメしたいハードボイルド小説だと思います。

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    2025年07月13日
  • 海神(わだつみ)

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    人間臭い悪人たち、震災の犠牲者達の生々しい描写、団結力の強い、悪く言えば閉鎖的な離島の住人たち、未来を見ている子供達…様々な人間模様が描かれるのが染井さんの作品の魅力だなと改めて感じました。

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    2025年04月27日
  • 海神(わだつみ)

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    ◾️サマリー
    ・3.11に東北地方天乃島を襲った悲劇
    ・復興支援金の横領と悪人の可哀な末路
    ・天災による被害を忘れるな

    ◾️感想
    震災復興に真面目に取り組む方からは、石が投げ込まれそうな本物語。
    天乃島の人々が、復興支援金を横領され、いいようにこき使われたのに全く救われないことが、本書の一番辛いなぁと思うところである。
    椎名姫乃という一人の女性は、東京で暮らす普通の女子大生であったが、3.11の地震により天乃島の復興支援に携わる。これが彼女の悲劇の始まり。
    人生、いいことを積み上げても良い結果に結び付くとは限らない。
    非常に難しいが、どんな状況でも、何が最適なのか、目の前にいる人の発言の真意を図らねばならない。
    今の自分にはまだまだ道半ばである。

    ◾️学び
    悪いことばかりではない。
    その中に光もある。 貸

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    2025年04月22日
  • 鎮魂

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    ★4.1
    復讐の連鎖が暴くのは、正義か、狂気か。
    静かな町に忍び寄る影が、人間の本性を炙り出す。


    半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが次々と命を落としていく。警察は暴力団や半グレ同士の抗争と見て捜査を進めるが、それを嘲笑うかのように続く殺害。疑心暗鬼に陥るメンバーたち、そして犯人を英雄視するSNSの住民たち。物語は、加害者、被害者、警察の三者の視点から進行し、それぞれの立場や感情が交錯する。

    単なる復讐劇ではない。復讐というテーマの中に潜む、赦しや償いの難しさが巧妙に描かれており、暴力と破壊を超えた心の葛藤に引き込まれる。
    登場人物たちの行動はどこから来るのか、何を求めているのか。その源泉を丁寧に描き出している。

    ふと、昔誰かに冗談めかして言ったことを思い出した。
    「俺が誰かに殺されても、ちゃんと法律に頼るんだよ。でもたとえば誰かに君が殺されたら、刺し違えてでも自分の手で終わらせる」と。

    復讐の先に待つのは、赦しか、破滅か。

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    2025年04月16日
  • 海神(わだつみ)

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    521ページ。読み応えあり。一気読み必至なのは染井為人さんだから、当たり前。

    震災の被災地の状況が、
    かなり細かく描写されており、
    想像をこえた現状を知ることができた。
    それは、震災の現実が過酷すぎて
    染井さん自身も
    「途中で筆を折ってしまった」ほど。

    時間軸と
    語り手が
    あっちこっちと
    変わっていくので、
    悲惨さに自分が取り込まれすぎず
    最後まで社会派ミステリーとして
    読むことができた。

    海で発見された金塊。
    小さな島の復興支援と言う名の
    横領事件。
    遠田にマインドコントロールされてしまった島民たち。
    必死に真実を暴こうとする記者。
    純粋ゆえに
    翻弄されるヒメ。
    島民それぞれの
    関係性。
    ふりかかった震災の爪痕。

    ラストに向かい
    グイグイと引き込まれてしまった。
    染井さんの震災への
    想いが伝わるミステリーだった。

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    2025年04月09日
  • 正義の申し子

    購入済み

    なかなか良い!

    最近イヤミスやミステリーを読んでいたせいか、この作品もそういう系だと思って読み始めた。
    YouTuberジョンと半グレ鉄平の敵対関係から始まる。
    その後のストーリーが、良い意味でベタな感じがしてこれはこれでアリだなと思った笑
    話もわかりやすいし、読みやすくて私的には面白かった!

    #笑える #アツい #カッコいい

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    2025年03月28日
  • 海神(わだつみ)

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    東日本大震災の年、2年後、10年後の3つの時間軸で進められる。10年後の結末を知っているのに、東日本大震災の年の出来事に何度もハラハラさせられる。結末がわかってる故のもどかしさもある。
    海神という題名通り、自然の残酷さと人間の非力さを感じた。

    『正体』に感動して2作目として読んだ染井為人さんの今作品。また別の作品を読みたいと思えました。

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    2025年03月08日
  • 海神(わだつみ)

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    3.11の震災後、『こういう人たちは一定数いたんだろうな』
    と思える設定の人物がこの島に凝縮されて話しは進む。

    何もかも失い復興中も失い続けた小さな島で、
    失っていた人間性を取り戻した青年がいる事が、
    本人の罪や謝罪の意識も含めてひと筋の光なのか。

    当時も今も東京に住んでいる自分は
    震災で失った知人もなく、
    当日の交通機関の麻痺くらいしか実害がなかったので、
    その分軽々しく震災の何ごとも口にしてはいけないと思っていたしそうしてきた。
    なので正直この小説は読んでてキツかった。
    でも作者が最後に言っているように、
    震災の何もかもを忘れない事が鎮魂であり慰霊なんだなと。

    現在の能登が、被災した1年前と
    ほぼ変わらない状況であることに
    絶望と怒りを感じてます。
    311より確実に遅い。

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    2024年12月08日