染井為人のレビュー一覧

  • ひきこもり家族

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    面白かった!
    主人公の僚太を始め、引きこもっている登場人物を更生させる施設での横暴、経営者の非道さに憤りを感じながら、その中である事件をきっかけに団結していく引きこもり達。
    暴力を肯定するのかどうか、物語の結末がホッと出来る(ちょっと詰めが甘い感はあるけど)
    この作者さんの他の作品も読んでみたい。

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    2026年06月28日
  • ひきこもり家族

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    引きこもりは社会問題である前に、家族の問題だ。
    この物語は、そこから始まる。
    引きこもりの家族を「救う」と称して拉致し、外界から隔離し、監視・支配する。
    表面上は支援に見えても、その実態は暴力による支配だった。
    そして皮肉なことに、その監視者自身も、かつては引きこもりだったという事実が重くのしかかる。
    被害者が加害者になる。
    救われたはずの人が、今度は誰かを傷つける側に回ってしまう。
    その連鎖の恐ろしさこそ、この問題の根深さなのだと感じた。

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    2026年06月27日
  • 滅茶苦茶

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    ネタバレ

    コロナで人生の歯車が狂った3人(茂一、美世子、礼央)の滅茶苦茶な転落っぷり。
    ラブホテル経営をしていた茂一は給付金を受け取れずに役所に怒鳴り込むがダメ。ヤケ酒した店で恵に出会い給付金詐欺に片足突っ込むと、恵は茂一のホテルで売春の斡旋までしだす事態に。逮捕されそうになりどん底の茂一は…
    マッチングアプリでロマンス詐欺にあった美世子は有頂天からどん底に。さらにロマンス詐欺相手の男が組織から追われて共に拉致されると…
    高校生の礼央はオンライン授業や成績不振でいる所に不良の同級生に仲間に入れられる。同級生の彼女芽衣にそそのかられたり、ヤンチャの片棒を担がされ芽衣が殺人まで犯してしまい死体遺棄まで連れ出されることに…
    まぁ滅茶苦茶な転落っぷりだけど、ゴタゴタの先にエンタメもあり面白かった。

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    2026年06月23日
  • 正義の申し子

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    ☆4.2【Audible】
    いやー面白かった!!
    序盤の展開から終盤の展開までの持っていき方が見事で群像劇のお手本みたいな作品
    鉄平の辛い現実、ジョンが次第に暴走していき女子高生3人もなにやら不穏な雲行き…
    鉄平はクズやし、ジョンもどんどん増長していって嫌悪感が凄かったけどその2人が出会った結果がまさかの最高の展開に。笑
    終盤の2人の掛け合いは漫才やし地味にタクシーのおっちゃんも面白くて結構笑えた
    最初に2人に感じてた嫌悪感も最後には消えてもっとこの2人を見ていたいって思えるコンビになって是非このコンビがハチャメチャする続編書いて欲しい

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    2026年06月13日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    ひきこもり、一体誰が悪いんだろう。
    と、考えてしまう。
    考えても答えは出ないけど。
    でもこういったブラック支援事業?ってなくならないんだろうな。生活保護の商売だって同じようなもの。人の、家庭の弱みにつけこんで成り立つ商売。関わる人は洗脳されてるのか、末端はそうだろうな。みんな普通に生きたい、生活したいと思ってるはずなのに、環境が時代がそうはさせてくれない歯痒さを感じる。だけど、引きこもれる実家があるのは凄く羨ましいと思ってしまったよ。私も会社辞めて完全に引きこもりたいなー。この物語の5人、最後は希望がみえて良かった。

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    2026年06月13日
  • 正義の申し子

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    面白かった。

    引きこもりユーチューバーのジョンこと、佐藤純。 悪徳詐欺の鉄平。
    ジョンは鉄平をあおり、再生回数を稼ごうと画策。

    純は妹に手を出し、警察を呼ばれることに。
    妹に土下座をすることがきっかけで、ジョンと純の二重人格が表面化する。

    鉄平は先輩と彼女に裏切られ、全てを失い、ジョンと直接対決するべく東京へ。

    対決はどこへやら2人は色々なピンチを乗り越えなぜがタッグを組み、純の妹のピンチを救うためにクルーズ船のある海へ助けに向かう。
    最後はタイガーマスクをつけたジョンが、刑期を終えた鉄平を迎えに来て鉄平が笑ってしまうシーンは伏線回収でよかった。

    「俺を一度でも笑わしたら友達になってやってもいい」

    最初ユーチューバーや怖さや闇、悪徳詐欺の闇の部分が描かれる作品と思ったが、そうじゃなくエンターテイメント作品チックでこれはこれで面白かった。

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    2026年06月10日
  • ひきこもり家族

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    引きこもりしている息子が2組出てきます。どちらも長く引きこもっており、親は『社会に出られる』ようにしてくれる会社を頼り年800万払って九州の施設に強制移送されるのを辛いながら見送るのですが、そこは施設の運営管理責任者に支配される監獄のような場所で、逃走にも失敗、最悪の日々が繰り返されていきます。この生活から抜け出せるのか?この施設にいる他のメンバーとどうなっていくのか、親はこの状況に気づけるのか?…というなかである事件おこります。★5に迫る面白さでした。ある事象があまりに苦く、共感度上がらず星減。でも、それゆえに物語の行方を追ってしまう緊迫感は半端なくて一気読みしました。
    起こることがリアルで重いので、中学校以上向け。
    身内に引きこもりの人がいたら、辛くて読めないかもしれないです。あと、エピローグがあって、良かった。

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    2026年06月09日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    ネタバレ

    読み終わって、すっきりしました。
    でも、読んでる途中は野蛮な言葉も多く、「してんじゃねぇ!」「このクソがっ」みたいな(笑)そんな言葉の連続なので、
    この本の世界観に感化される前に、一気読み、早く読み終わったほうがいいな。
    終わり方もよかったです。愛ちゃん(七瀬ちゃん)最後に颯太は会えませんでしたが、とても良い終わり方でした。颯太も、おバカなのが良いです。おバカで良かった!

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    2026年06月08日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    オーディブルにて。

    歌舞伎町で生きる15歳の女の子の話。
    人に対して思い入れもなく生き甲斐もなく適当にその日暮らししてた子が、あることをきっかけに(その目的がいいは別として)行動を起こしていく。

    最初から最後まで飽きさせないのは流石。

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    2026年05月29日
  • 正義の申し子

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     覆面を被って活動する大人気ユーチューバー「ジョン」。
     正義執行として架空請求業者にイタズラ電話をかけて再生数を稼いでいたが、ある日「森口」と名乗る架空請求業者の恨みを買ってしまう。
     「森口」は「ジョン」を探し出すため大阪から上京。いっぽう「ジョン」は「森口」を使ってさらなる再生数を得るため、直接対決の場を設けようと画策するがーー。

     いわゆる過激系のようなユーチューバーと架空請求業者の追いかけ合いや対決……だけかと思いきや、「ジョン」の妹とその友人や、「森口」の組織の人間が様々な動きを見せ、物語が絡み合い、交錯し、思わぬ方向に展開していく。
     登場人物のキャラが立っていて、掛け合いが小気味よくスラスラ読み進められる。
     終盤の展開で少し気になる点もあるが、読者の解釈でどうにでもなる程度かなと。
     読後感は良い。
     分かりやすくて、「あーおもしろかった!」という気分で本を閉じられる良質エンターテイメント作品。

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    2026年05月23日
  • 滅茶苦茶

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    染井さんの作品はいくつも読んできたが、今回のこの作品はまた違った視点から、社会の課題となるべき物事に沿って人物を描いているように感じた。

    それが今回は「コロナ」がテーマ。
    コロナだから、と言って、ある一定の人(高齢者や社会的弱者)が苦しい思いをするのではなく、どの年代にもコロナ禍には課題があった。それをよくこの物語の中で、リアルに描いたな。
    やっぱり、世の中は滅茶苦茶なこともあるもんだ。

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    2026年05月16日
  • 滅茶苦茶

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    性別も年齢も違う3人が
    コロナ禍がきっかけで
    どんどん危ない方に転がり落ちていく。

    あの頃は本当に異常だった。

    終わり方は救いがあって良かった。

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    2026年05月04日
  • 正義の申し子

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    染井作品はいつも読み易い。テーマが社会派寄りだけど、ノリが軽かったり場面転換が早かったりするし、本来は重苦しい場面でもすぐに過ぎ去っていく。次が気になる展開が上手いというのもあると思う。今作は2人の対決に持って行くかと思いきや、もう1人絡ませることで展開に広がりを持たせて、予想してるのとは全然違う落とし方をしてきた。現実でもあるかも、と、そんなことないやろ、の微妙なところを突いてくるのも面白い。

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    2026年05月01日
  • 震える天秤

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    高齢者ドライバーの事故、アクセルとブレーキの踏み間違い?と思いきや実は、、、と話が展開していく。
    それぞれの人間関係や、過去の事件が明らかになっていくところが個人的にはテンポよくて楽しく読めた。
    (内容としては楽しいお話ではないけれど)

    法が人を裁く、人が人を裁く、そういうことも考えたり。

    余談
    猫の名前が「ぬこ丸」って、、、

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    2026年04月26日
  • 鎮魂

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    玉石混淆の社会を思うと気が遠くなる
    (あとがきより)
    まさにこの通りと感じました
    今もなお生まれ続ける被害者の心を思うとき
    自分の中の悪魔の存在に気が付きます

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    2026年04月25日
  • 滅茶苦茶

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    オーディブル
    染井さんの本だから、全く関係ない人たちが、きっと最後は結びつくんだろう、なんて想像して読み始めた。途中からは、どの場面もおもしろくて、しかし、この人たちがどうやって結びつくのか?と期待していた。そして、想像通り、滅茶苦茶な方法で結びついた。途中滅茶苦茶過ぎたけど、読後感は悪くない。

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    2026年04月09日
  • 鎮魂

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    元になった実際の事件を知ってるだけに、ストーリーにリアリティがあり犯人により共感できました。
    刑事も人間で感情がありただ機械的に犯人を捕まえているのではないことが伝わってくる。
    本当の悪とは何なのかを考えさせられる話でした。

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    2026年04月05日
  • 震える天秤

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    Audibleにて。
    為井さんの作品は全部好きだが今回はいつもより、読み終えた後の爽快感は少ない内容でした。

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    2026年04月05日
  • 鎮魂

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    ネタバレ

    【4.2】
    犯人、キョウレン、刑事、色々な角度から話が進んでいく。半グレ集団に復讐する

    犯人に少しずつ近づいていく訳ではなく、一気に物語は進む。
    一人一人に人生があり、キョウレンについての気持ちなども言及されていて感情移入ができる。悪いやつではあるが遺族を思うと辛い気持ちにもなる

    ただ奴らは復讐されるだけのことをしてきたのだ
    野放しにしていては死んでも死にきれない
    お母さんとそして弟。2人のために

    主人公のエゴでしかないとは思う
    恨んではいるだろうが、お母さんと弟がそれを望んでるかは分からない
    それでも自分の魂を鎮めるために

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    2026年03月28日
  • 海神(わだつみ)

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    あとがきに「一日一偽善」という泉谷しげるの言葉が挙げられていました。同様の言葉で私がよく覚えているのは、引退よりずっと前、まだ真っ当に芸能界で仕事していた頃の島田紳助が言っていた「偽善でも、やらんよりやるほうがマシ」という言葉です。

    震災などの後に、いかにも善人ぶった人が急に出てきて募金だ何だと言いはじめると、ついつい偽善だなぁと冷ややかに見ていた私は、確かにそうだとハッとしました。

    「3.11に二度目の死を与えてはならない」という著者。『正体』を読んだときもそうでしたが、この著者のあとがきは胸に響きます。

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    2026年03月18日