染井為人のレビュー一覧

  • 海神(わだつみ)

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    染井為人さん著「海神」
    著者の作品はこれで4作品目になる。
    購入するまでタイトルの読みは「かいじん」だと思っていたが、購入時に表紙に小さく「わだつみ」と書いてあるのを見て、また読み間違えていた事に気付いた。

    物語は「3.11 東日本大震災」の復興が主軸になっている作品。実際に岩手県山田町でおきた復興支援金を私用化して横領していた「NPO法人大雪りばぁねっと」の事件が思い起こされる。きっと作者はこの事件を元に本作品を描かれたに違いない。

    どんなに人が死のうが苦しもうが平然と私欲を募らせる輩はこの作品の様に悲しい話だがどこにでもいる。
    私欲を募らせるのは大いに結構だが、他所でそういう輩同士で取った取られたとやっとけと思う。その土俵内で相撲をとれ、その土俵に一般人を、特に被災者を巻き込むな。
    ましてや復興支援金とはどういうお金なのか?知っていながら手をつけている。
    人々の悲しみを乗り越えて復興に向けてと思いの詰まったお金を軽々しく私利私欲の為に懐に納めるその輩達の神経を本当に疑う。
    「人道的」な側面からしてみれば同じ人間、同じ日本人として自分は認めない。
    獣の類いの生き物なのだろう。ならば折に入れて見せ物にして丁度よい。一生折の中で見せ物として暮らしていけばいいだろうと思う。
    そこらの石でも投げつけられながら一生を終えてほしい。

    過激な発言になってしまったが凄く胸糞悪い作品だった。この作品を読んでいて「大雪りばぁねっと」の事も思い出し、余計に腹がたってきている。
    そういう意味では感情移入させられる良い作品だったに違いない。


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    2024年11月22日
  • 海神(わだつみ)

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    2011年、大震災その日に産まれた女の子が10年後に海で金塊を拾ったことから始まった。2013年、2021年が行ったり来たり、新聞記者の菊池一朗、大学生の椎名姫乃、養護施設の職員堤佳代三人の視点で話が進んでいく。
    復興支援金を横領した遠田はとんでもない悪人だが、最後は海の神が姫乃たちの味方をしてくれたのかな。
    もう一度だけ姫乃に会いたかったと、ナナイロハウスに現れた江村に救いと悲しさを感じた。

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    2024年09月19日
  • 海神(わだつみ)

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    震災の復興支援金をめぐる内容で、色々と考えさせられる話だった。時系列が目まぐるしく変わり混乱しそうになるが、徐々に明らかになる真相にやるせない気持ちになる。

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    2024年09月07日
  • 海神(わだつみ)

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    さすが染井さん!お話しの作り方がとっても上手でした。ただ、現在と過去をいったりきたりするのでちょっとだけ混乱してしまう時がありました…
    被災地では本当に火事場泥棒も性犯罪も多いし、大手の募金などもちゃんと被災地に回らないなど、結構あります。3.11だけでは無いですが、忘れてはいけない。そして日頃からの備えの大切さを改めて考えさせられました。

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    2024年09月02日
  • 震える天秤

    匿名

    購入済み

    高齢者による悲惨な運転事故が起き、そこから関係者に取材をしてゆくが、信じられない闇があった。
    人と人との絆があり葛藤があり考えさせられる話しでした。

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    2024年08月02日
  • 正体

    購入済み

    初めて

    本とか特に趣味でもなく、暇すぎて読んでみようかなと思って購入してみたのですが、飽きることなく、展開が気になって読み切ることができました。

    #深い

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    2024年03月20日
  • 正体

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    どんな小さいことでも疑われるとすごく嫌だ。
    ましてたくさんの人に疑われるのはもっと嫌だろう。それが小さな罪でも。誰も信じてくれない怖さ。
    孤独にそれでも最後まで負けずに大きな力と戦った彼はすごい。日本で冤罪事件があるのは悲しいが
    まず疑わしきは罰せず。
    裁判でも間違いがあるとしてもそれを認め訂正することができる潔さがないと冤罪を0にできない。
    間違いを認めたり謝る事ができる素直な人になりたい。

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    2026年09月06日
  • 芸能界

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    いつもの裏社会染井さんとはインパクトには欠けるが、どの話も面白かった。
    染井さんご本人はどうやら、最後の短編がお気に入りのようだが、私も同じかな。「娘は女優」最後のシーンなんて素敵すぎて、泣きそうになった。
    どの短編もきっと氷山の一角だよな。とも思った。
    芸能界にいた染井さんだから、きっとここまでリアルに描けるんだろうな、説得力がある。

    あとがきもしっかりそれぞれの短編に対してコメントを残してくれている。ちゃんとモデルがいる。
    この話はある俳優女優を思い起こさせるなぁ、と考えながら読めたのも面白かった。

    染井さんファンとしては、この作品は物足りないかも。ただ、面白く読めたので、3で。

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    2026年10月11日
  • 悪い夏

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    自分より下を見つけて自分を安心させること
    悪いと感じていながら怠惰な継続を選んでしまうこと
    とても人間的だと感じた

    どこかで誰かを馬鹿にしていないと自尊心を保てない気持ちは分かる
    自己評価って難しいな

    少し伏線の貼り方と回収の仕方は雑に感じたけれどそのお陰で喜劇的に感じられる面もあった

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    2026年10月09日
  • 黒い糸

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    まあ面白かったのですが、直前に読んだ「でっちあげ」のインパクトが強すぎたのと、あっちは実話だったということもあり、こちらの印象がちょっと霞んでしまいました。

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    2026年09月23日
  • 震える天秤

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    狭い地区の、登場人物も少ない中のミステリー。読み始めは、ゆっくり進む感がしてだけど段々そのスピードに自分が慣れると登場人物たちの少し離れたところからその景色を見ている感覚に襲われた。

    だからなのか、主人公だけに心を引っ張られることなくなにが正義なのかを考えることができた。

    きっと、私の答えも…。

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    2026年09月22日
  • 硝子のマンション

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    今まで一度も事故やトラブルが起こったことのない「平和」なマンション、『ベルドゥムール板橋』。

    住人たちもみんな幸せそうに見えるけれど……。
    なんてことのない日常から起こる恐ろしい出来事。

    今回も、まるでミステリーの教科書に載っていそうな、よくまとまったお話でした。

    主婦仲間で罪を共有するミステリーといえば、ずいぶん昔に桐野夏生さんの『OUT』を読んだことがあります。

    普通の主婦たちが抑制の限界を迎えて突発的に事件を起こし、互いに協力しながら共犯関係の泥沼へと向かっていく構図は、どうしても『OUT』を思い出しました。
    もちろん刺激の強さでいえば、『OUT』のほうが上。夫をバ◯バ◯にするような描写もあって、なかなかエグいです。

    本作品は、どこにでもいるような女性たちが、日常の裏側で犯罪に手を染めていくハラハラ感と、そこに至るまでの心理描写がお上手でした。

    ただ、これまでの作品では、物語全体の安定感に加えて、登場人物の個性の強さが印象に残るものが多かったように思います。

    今回はそのあたりが少し弱く、良くも悪くも「こういうことをしそうだな」と想像できる人物が多かったかな。

    そして最後も、前半から散りばめられた伏線を見ながら、
    「この作家さん、無駄なことは書かないからな……」
    と考えて読んでいたら、やっぱりそういうことね、と。

    安定した筆致で最後まで読みやすい一方、その安定感ゆえに、今回はオチが少し見えやすかった印象です。

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    2026年09月21日
  • ひきこもり家族

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    星3.7

    染井さんは、「正体」に続いて二冊目です。

    「正体」が最高過ぎたので期待したのですが、イマイチ感が。
    決して悪くはないんですよ。
    最後も...……覚えてないや(笑)。

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    2026年09月19日
  • ひきこもり家族

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    2026年現在、引きこもりの人数は146万人、平均年齢36.9歳だそうだ
    そんなにいるんだ
    その引きこもりを支援する施設が理不尽だったら?
    でも多少強引に引っ張り出さないと、という部分はわかる
    ストーリー的には後味が悪く、後半は駆け足で読んだ
    最後はちょっと救われたような、でもまだまだいる引きこもりの人数に暗澹たる気持ち

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    2026年09月19日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    ネタバレ

    社会 という観点から見ると面白いのかもしれない。
    事件、推理 という観点から見るとモヤっとする。
    特に最後、、、 色々どうやってそうできたの、、、?と。

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    2026年09月16日
  • 震える天秤

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    善人が誰も出て来ないと思って読み始めたけど、予想を裏切られた。
    高齢者ドライバーの事故を軸に、閉鎖的な村の人間関係が展開される。善悪の書き分けは明確だけど、最終判断の引導は読者に委ねられた。

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    2026年09月15日
  • 硝子のマンション

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    3人の女性の気持ちの変化や危ない場面を切り抜けていく場面にドキドキした。そして一番怖いのは誰?と思ってしまった。

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    2026年09月15日
  • 硝子のマンション

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    彼氏と遠距離恋愛中の保育士、DV夫と暮らす二児の母、旦那からの支配に屈する主婦、同じマンションに暮らす3人はそれぞれ問題を抱えていたが、あることをキッカケに繋がりが生まれ…

    短いインターバルで視点が入れ替わる構成。視点切り替え直前にフック(引きになるフレーズ)を入れており、続きが気になってとめどなく読んでしまう。染井さんの作品を読むのは『正体』に続いて2作目だが、リーダビリティの高い作家さんだなーという印象。
    一件普通に見える女性が結託して犯罪に手を染めて後戻りできなくなっていく展開は、桐野夏生『OUT』を思い起こさせた。『OUT』を読んだのは四半世紀前なので詳細は覚えてないが、大筋は似てるはず。
    「こんなに上手くいかないよ!」とツッコミたくなる行き当たりばったりな局面が多いが、証拠隠滅を図る彼女達を不思議と応援したくなる。“あの人“の行動にはもう少し伏線が欲しかったし、“あの人“視点で着地しても良かったような。

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    2026年09月14日
  • 黒い糸

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    クレーマー会員とトラブルを起こして以来、悪質な嫌がらせに苦しんでいた。
    息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐される。
    担任の祐介は対応に追われる中、
    クラスの秀才・莉世から推理を聞かされる――「あの女ならやりかねない」。
    その後莉世も何者かに襲われ意識不明に。
    亜紀と祐介を追い詰める異常犯罪の数々。
    街に潜む“化け物”は一体誰なのか?

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    2026年09月12日
  • 硝子のマンション

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    ブランチの王様で紹介されていたので気になって読んでみました。メインの登場人物3人の視点から話が進んでいくのですが、その視点がコロコロ変わっていくので個人的にはちょっと読みにくかったです。でも、視点がコロコロ変わるのでテンポ良く話は進んでいるなぁと思います。

    てっきり管理人さんがもっと関わってくるのかと思っていたのですが、3人の視点でのみ物語が進んでいくのでどれくらい関わったかがわからず…読者のご想像にお任せしますみたいな終わり方が個人的にはあまり好きではないので、ラストにモヤっとしました。(たぶん、中牟田さんの不気味さを演出したいのかな?)管理人さんの視点が最後にあったら中牟田さんの考えとか思いがわかってスッキリするのになぁと思いました。

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    2026年09月12日