染井為人のレビュー一覧

  • 鎮魂

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    4.5/5.0

    「復讐」と「正義」は相入れるのか。

    絶対悪として描かれる「凶徒聯合」。この組織に弟の人生を壊された兄、英介が次々と組織の人間を殺害していく。
    英介はこの連続殺人を弟の魂を鎮める為の行為だとして、それが人を殺す行為であってもその信念は一切揺らがない。
    そして凶徒聯合のメンバーが殺されていくことに対して世間からは賛美の声が挙がるようになり、犯人である英介を神格化するような声を聞かれるようになる。

    そしてこの連続殺人に誰よりも賛成の意を示すのが、聡之。個人的に一番気になったのがこの聡之だった。彼は人一倍正義感が強い。嘘を許で
    ず、正義を信じて生きてきた自分が憂き目に遭い続け、悪

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    2025年06月23日
  • 正義の申し子

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    エンタメ感満載でとても面白かった!
    一気読み!
    引きこもりユーチューバーと架空請求業者のやりとりの軽薄さに、嫌気がさしながらも、ぐいぐい物語に引き込まれてしまい、やってること無茶苦茶だけど、どこか憎めず素直になれない不器用な二人だなぁと、次第にこの二人のことがハラハラと心配になってしまった。
    最後の場面は私も思わず笑顔に。
    久しぶりにカタルシスを感じた本でした。

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    2025年06月09日
  • 鎮魂

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    今まで読んできた染井さん作品の中で一番読み応えのある作品だったと思います。
    外部から当事者の気持ちを勝手に想像して正義の鉄槌を好きに下して気持ち良くなっている人、今の自分がどれだけ幸せな生活を送っていてもいつまでも自分の後をついて回る過去の悪事、等様々な思考を巡らされる作品でした。
    作中で起こっている半グレグループによる事件というのは実際にあった事件をモデルにしていると思われますが、現実を知っているだけに余計に込み上げてくる感情が大きかったです。

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    2025年05月29日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    カラオケであっさりマスクを取られてしまった場面や、海でのやり取りなど純と鉄平の掛け合いがどれも面白くて最高だった。

    先に同じ著者の「悪い夏」を読んでいたので、もっと重い展開になるかと警戒しながら読み進めていた。なので、後半のお決まりの展開もハラハラして存分に楽しんだ。

    あと、出所した栗山鉄平を、純が仮面を被って待ち2人のこれからの友情を予感させる終わりだったのもよかった。鉄平は萌花がくっつかなかったのも個人的にはすごく納得。

    あとがきに書かれていたジョンのモデルのユーチューバーが気になるな〜仮面ならラファエルだけど、芸風が違う気もする。


    染井為人さんの本はまだ2冊目だけど、展開が早く

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    2025年05月21日
  • 鎮魂

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    この最後の最後に真実が明らかになる感じが大好き
    読むのが止まらなくなるくらい引き込まれた
    似たようなトリックはどこかで読んだ気もするけど、それでも凄かった

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    2025年05月13日
  • 鎮魂

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    初めて染井為人さんの作品を読んだのが「正義の申し子」で少しその時のことを思い出した作風でした。
    決して嫌な感じとかではなく、色んな視点で描かれていて読みやすくて重厚な作品だと思いました。

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    2025年05月10日
  • 悪い夏

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    「正体」に続き,染井為人さん2作目.どちらも社会の問題をしっかりと問ているが,エンターテイメント的には,「悪い夏」の方が面白く,どんな悪にも愛着感を感じさせてしまうようなキャラクターディベロップメントもすごいと思った.

    「人生という物語の主人公はいつだって己であり,荷が重かろうとも降板することなどできません.これこそまさに悲劇であり,それと同時に喜劇ともいえます.」

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    2026年01月18日
  • 海神(わだつみ)

    匿名

    購入済み

    とても辛い内容でした。
    震災で悲しい思いをしている人達に、さらに酷い事をする人間がいるなんて悲しいし、怒りが湧きました。そんな人間がいるのは悲しいけれど真実で、そんな人達は許してはないないと強く思いました。

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    2025年04月28日
  • 鎮魂

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    半グレが題材の本と知ってずっと読みたかった。
    疾走感のある文章で一気読み。
    終盤は特にハラハラした。
    染井為人さんの作品をもっと読みたくなった!

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    2025年03月15日
  • 鎮魂

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    半グレとは、半分グレていて、指定暴力団には属さない新興の犯罪グループのこと。暴走族OBや地元の不良仲間などが主な構成員で、警察は「準暴力団」として取り締まりを強化しているとのことだ。また巷で話題になっているルフィを中心とした闇バイトも半グレの集団であるとの噂もある。

    本小説は、反グレ集団の理不尽な暴力(ターゲットに間違われた)を受け、半身付随となり自殺してしまった弟のため、反グレ集団の壊滅を目指し復讐していく兄の話だ。

    いろいろ調べてみると、実際に半グレ団体のターゲットに間違われて集団で暴力を受け人が死んでいる事件(六本木クラブ襲撃事件)があったり、カリスマ性を持ち半グレ団体を率いて行方を

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    2025年02月28日
  • 海神(わだつみ)

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    『わだつみ』とは日本神話の海の神のこと。
    そんなタイトルのこの小説は、東日本大震災後に実際にあった『NPO団体による復興資金横領事件』をモチーフとしているフィクション。

    岩手県の架空の島・天ノ島が舞台になり、震災後の動乱につけこみ復興支援に現れた遠田と名乗る男が島民の心に入り込み、信頼を得、権力を手にして大金を動かすようになっていくさまが実に衝撃的でリアルだった。

    またボランティアとして現地に滞在した女子大生の行動や体験を通じ、読者も被災地の惨憺たる有様や、被災者の感情などを追体験するが、やはり実際はもっともっと言葉には表せないものがあるはずだ。

    1995年の阪神大震災、2011年の東日

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    2025年02月28日
  • 芸能界

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    面白かったー!先が読めたと思いきや、それを上回る展開や結末。

    もうホラーやん、、
    というようなものや

    え、実話?
    というようなものあり

    そんじょそこらのミステリー読むより面白かった。

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    2025年02月24日
  • 芸能界

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    個人的にはとても面白く読めた作品でした。
    様々な角度から「芸能界」について描かれており、そのどれもが少し期待を裏切られるような感覚があったので読んでいて全然飽きがきませんでした。

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    2025年01月21日
  • 鎮魂

    匿名

    購入済み

    フィクションですが、同じような被害にあった人達が実際にはいるんだろうなと感じました。それほどリアルで怖かったです。暴力をかっこいいと錯覚してる人達。怖いもの知らず。それに巻き込まれる一般人はたまったもんじゃない!関係ない人達を巻き込むのだけはやめてほしい。辛くて悲しい物語でした。

    #泣ける

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    2024年12月28日
  • 海神(わだつみ)

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    大好きな小説家の1人、染井為人さん。
    『海神』は、震災を元に描かれた話でした。
    とにかく、胸をグッと掴まれるような苦しい作品。
    東日本大震災を元に描かれた作品で、それぞれの人の想いに焦点を当てる時、とっても苦しかった。
    私は当事者じゃないけど、震災にあった方の気持ちになればなるほど苦しくて、気づいた時には目に涙が溜まっていました。
    相変わらず読みやすくて、想像しやすい染井さんの作品。また1つ心に残る作品となりました。

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    2024年12月09日
  • 悪い夏

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    展開が早く読みやすかった。
    グスと悪しか登場人物しないのか?!?
    何かもうーめちゃくちゃ過ぎって感想言えない。
    漫画を読んでる感覚だった。
    悲劇だけど喜劇みたい。
    最後の方えー嘘ーそーなの⁈てなった。
    佐々木君‥残念過ぎる(๑•ૅㅁ•๑)

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    2026年03月12日
  • 海神(わだつみ)

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    ネタバレ

    自己肯定感の低さを人助けによって補おうとするメサイアコンプレックス。支援者側が救世主的・英雄的にふるまうことで、被支援者側は相対的に立ち位置が下がり支援側に盲信的にすがってしまうことを言うらしい。この連鎖で絶対的な立場の差が出来上がり、ついには支配するもの・されるものの関係に陥ってしまう。遠田と天ノ島の島民との関係はまさにこれに当てはまるだろう。遠田の横領は、島民から向けられる信頼と期待に虚栄心・承認欲求・ヒロイズム志向が満たされた結果、これだけ島民のために尽力しているんだから少しぐらいいい目を味わってもばちは当たらない、ぐらいの気持ちからエスカレートしていったものではないだろうか。

    また、

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    2024年11月18日
  • 滅茶苦茶

    匿名

    購入済み

    コロナ真っ只中の時を思い出しました。
    未知のウイルスに恐怖し、感染に怯え。コロナに感染した人を悪人みたいに攻撃したりしてました。ホントに酷いありさまでした。コロナによって人生が変わってしまった3人。自業自得な部分もありましたが、最後はスカッとしました。スピード感ありでズンズンと読む手が止まりまらなかった。

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    2024年10月20日
  • 海神(わだつみ)

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    ネタバレ

    時間や視点がコロコロ変わるので読みにくそう…って思っていたら、綺麗に伏線回収されて一気に読み終わった。
    面白いと言うには生々しい素材だけど、最後はスッとした。とはいえ震災を食い物にするクズは物語でも現実でも腹が立つなぁ。

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    2024年08月31日
  • 海神(わだつみ)

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    オーディブルで聴きました。

    聴き始めて、あれ、こんな話あったような。。と思い出しました。ググってみると、NPO法人大雪りばぁねっと事件。忘れてました。
    どこまでこの事件をモデルにしているのかはわからないが、遠田の風貌はりばぁねっとの岡田元代表ぽい。これに限らず被災者につけ込んだ犯罪が後をたたないことから作者はこの小説を書いたのだという。

    いやはや、面白かった。
    一気に駆け抜けました。

    人がこれ以上ない悲惨な状態の中で、涙も枯れて、打ちひしがれ、混乱している中、強そうな手を差し伸べられたら、その手にすがってしまうだろうな。初めの、この人が助けてくれる!という印象が強いほど、後からあれ?おか

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    2024年08月31日