染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。
聴き始めて、あれ、こんな話あったような。。と思い出しました。ググってみると、NPO法人大雪りばぁねっと事件。忘れてました。
どこまでこの事件をモデルにしているのかはわからないが、遠田の風貌はりばぁねっとの岡田元代表ぽい。これに限らず被災者につけ込んだ犯罪が後をたたないことから作者はこの小説を書いたのだという。
いやはや、面白かった。
一気に駆け抜けました。
人がこれ以上ない悲惨な状態の中で、涙も枯れて、打ちひしがれ、混乱している中、強そうな手を差し伸べられたら、その手にすがってしまうだろうな。初めの、この人が助けてくれる!という印象が強いほど、後からあれ?おか -
匿名
購入済み一気に読んでしまった‼️
寝しなに読み始めたら一気に読み終わってしまいました。
すごく面白かったです。
この作者の方の本がもっと読みたくなりました。 -
Posted by ブクログ
東日本大震災から10年後に浜辺に打ち上げられた金塊を拾った少女
震災から島を復興へ導いた英雄=震災で一山当てようとする小悪党
島に復興ボランティアとして訪れた東京の女子大生は地獄に舞い降りた天使と呼ばれる・・・
震災で両親を失ったジャーナリストは、島を裏切ったかつての英雄の正体を暴き出す為 帆走する
物語は3人の主人公と三つの時間軸でユックリとそして確実に読み手を小説の中の世界に縛り付けていく・・・
本書を読んで
・東日本大震災を忘れてはいけないという気持ちが湧いてきた
・悪い事をしようとする人はいる
・どんな事からも儲けを産むこともできる
・それでも人の善意というものはある
・本書 -
Posted by ブクログ
読書友達の薦めで読んでみた。読んで大正解。話の展開が気になって仕方なく、読み止まらない作品だった。
社会福祉をテーマにした本作は、生活保護制度の負の面に焦点を当て社会の闇に鋭く切り込みを入れている。制度を悪用する人間たちはどこまでもタチが悪く、こうした隙だらけの弱者たちを地域の経済ヤクザは巧みに食い物にしようとする。斯様に救いようのない人間ばかりが登場する中、唯一主人公の佐々木守だけは、男らしさはいささか欠くものの、物語中盤でふとしたことから愛に芽生えそれを強いプライドに変えていくひたむきな若者である。しかしその純粋な心もまた周囲の人間の悪意に無惨に踏みにじられ、人生を狂わされる。
本作の吸引 -
Posted by ブクログ
ネタバレついこの間と思っていたが、作中の「クラスター」「三密」などの当時を象徴する言葉に懐かしさを感じた。
コロナ禍での孤独や不安というあの時代に誰もが味あった共通言語が根底にあり、自分自身には無縁のはずの不正ビジネス、非行、詐欺などだが、より共感を呼び、物語に引き込まれた。
未婚のキャリアウーマンも挫折しかかっている優等生も業績不振の経営者も負のスパイラルに陥り、転落したり崖っぷちに追い込まれる。絶望感を通り超えて笑ってしまうくらい見事に…
普通の生活がいかに簡単に崩壊するのか?とか被害者と加害者の境界線の曖昧さにゾッとする。
三者が交錯する後半からはラストまでジェットコースタームービー(ちょっとス