染井為人のレビュー一覧

  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時間や視点がコロコロ変わるので読みにくそう…って思っていたら、綺麗に伏線回収されて一気に読み終わった。
    面白いと言うには生々しい素材だけど、最後はスッとした。とはいえ震災を食い物にするクズは物語でも現実でも腹が立つなぁ。

    0
    2024年08月31日
  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    オーディブルで聴きました。

    聴き始めて、あれ、こんな話あったような。。と思い出しました。ググってみると、NPO法人大雪りばぁねっと事件。忘れてました。
    どこまでこの事件をモデルにしているのかはわからないが、遠田の風貌はりばぁねっとの岡田元代表ぽい。これに限らず被災者につけ込んだ犯罪が後をたたないことから作者はこの小説を書いたのだという。

    いやはや、面白かった。
    一気に駆け抜けました。

    人がこれ以上ない悲惨な状態の中で、涙も枯れて、打ちひしがれ、混乱している中、強そうな手を差し伸べられたら、その手にすがってしまうだろうな。初めの、この人が助けてくれる!という印象が強いほど、後からあれ?おか

    0
    2024年08月31日
  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    様々なテーマが折り重なり、読みながら考えさせられる素晴らしい本だと思います。また東日本大震災の悲劇を後世に語り継ぐ上でも、強過ぎず、弱過ぎない描写が、とても良いと感じました。
    人が大事にすべき物を常に頭に置いて過ごしていきたい、と思える本でした。

    0
    2024年08月18日
  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    3.11を死なせてはいけない

    震災で被害にあった島民
    そんな人たちの力になりたいとボランティアをする女子大生
    水難救助のスペシャリストとして島に招き入れられリーダーとなった男
    その男を補佐する表情のない青年
    その島出身の記者

    困っている人が騙される図は顔をしかめたくなる
    小説の中の話だけど、これはきっと日常でリアルにある問題だと思う
    でもきっと「神様は見ている」

    0
    2024年08月08日
  • 悪い夏

    匿名

    購入済み

    人間の転落をさまざまと見せつけられた感じでした。
    前半はたんたんと進んでゆくが後半のスピードは凄かった。話の展開がすごく引き込まれましま。
    真っ当に生きてても、最悪な人間達に関わったら人生真っ逆さまってあるんだろう。でも全力で争わなくては引きずり込まれる。子供の美空だけが可哀想でした。

    0
    2024年06月06日
  • 悪い夏

    匿名

    購入済み

    一気に読んでしまった‼️

    寝しなに読み始めたら一気に読み終わってしまいました。
    すごく面白かったです。
    この作者の方の本がもっと読みたくなりました。

    #ドキドキハラハラ

    0
    2024年06月01日
  • 正体

    匿名

    購入済み

    脱獄し、別人になりきって暮らしてゆく鏑木、幾度も周りに正体を知られ、さらに何度も逃走してまた別人になりきるを繰り返す。ほんとに凶悪犯人?と、何度も思いました。純情で優しさ溢れる人だから、途中から犯人であってほしくないと何度も思いました。

    0
    2024年04月24日
  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    東日本大震災から10年後に浜辺に打ち上げられた金塊を拾った少女

    震災から島を復興へ導いた英雄=震災で一山当てようとする小悪党

    島に復興ボランティアとして訪れた東京の女子大生は地獄に舞い降りた天使と呼ばれる・・・

    震災で両親を失ったジャーナリストは、島を裏切ったかつての英雄の正体を暴き出す為 帆走する

    物語は3人の主人公と三つの時間軸でユックリとそして確実に読み手を小説の中の世界に縛り付けていく・・・

    本書を読んで
    ・東日本大震災を忘れてはいけないという気持ちが湧いてきた
    ・悪い事をしようとする人はいる
    ・どんな事からも儲けを産むこともできる
    ・それでも人の善意というものはある
    ・本書

    0
    2024年03月28日
  • 正義の申し子

    匿名

    購入済み

    すごく面白かったです!
    最初は純も鉄平も酷い奴だ!その他の登場人物もあまり愛せないような人達ばかりで、どんな話の展開になるのか最後まで予想できなかったです。
    スピード感があり、どんどん話しにのめり込みハラハラ、ドキドキ、しながら一気読みしてしまいました。
    純、鉄平、最高です!
    2作目も是非出してほしいです!

    #ドキドキハラハラ #アツい #笑える

    0
    2024年03月21日
  • 正体

    m

    購入済み

    凄かった

    一気に読みました 言葉にできない…

    0
    2024年03月17日
  • 悪い夏

    購入済み

    サイコー

    夢中になって読みました。

    0
    2022年08月19日
  • 悪い夏

    Posted by ブクログ

    読書友達の薦めで読んでみた。読んで大正解。話の展開が気になって仕方なく、読み止まらない作品だった。
    社会福祉をテーマにした本作は、生活保護制度の負の面に焦点を当て社会の闇に鋭く切り込みを入れている。制度を悪用する人間たちはどこまでもタチが悪く、こうした隙だらけの弱者たちを地域の経済ヤクザは巧みに食い物にしようとする。斯様に救いようのない人間ばかりが登場する中、唯一主人公の佐々木守だけは、男らしさはいささか欠くものの、物語中盤でふとしたことから愛に芽生えそれを強いプライドに変えていくひたむきな若者である。しかしその純粋な心もまた周囲の人間の悪意に無惨に踏みにじられ、人生を狂わされる。
    本作の吸引

    0
    2025年10月18日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    死刑囚の逃走劇と、その間に出会った人々との人間関係を描いた作品です。

    ラストは賛否両論ありますが、個人的にはこれでいいと思っています。
    現実はもっと残酷なこともあるので。
    ただ、否定したくなる人が多々いるのも理解できます。
    作品の中の青年が好青年すぎて、彼に恋した2人の女性の気持ちがわかってしまうくらいだから。

    600ページ近くあって読む前は気合を入れないと読めませんでしたが、読み始めたらサクサクと読み進めることができました。

    0
    2025年12月08日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ハッピーエンドは望まないこと
    世の中がいかに理不尽で不条理であるかを思い知らさせた。一方で、矛盾を孕むが、人こそが、人を助くということが感じられる、もしかすると、心温まる物語なのかと、不思議な気持ちになる。いかにせよ、素敵な作品。

    0
    2025年12月06日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    引きこもりの子どもを抱えた家族。焦ってはいけないと思いつつもいつ終わるともしれない先の見えない不安に絶望的になり、藁にもすがる思いでこんな悪徳ブラック支援企業を信用してしまう。以前読んだ「日没」を思い出した。
    収容されていた5人のひきこもり家族が社会復帰の一歩を踏み出せたのはよかったが、罪は罪だからね。
    それでも明るいエンディングにホッ。暴力や脅しでは何も解決しない。

    0
    2025年12月05日
  • 滅茶苦茶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついこの間と思っていたが、作中の「クラスター」「三密」などの当時を象徴する言葉に懐かしさを感じた。
    コロナ禍での孤独や不安というあの時代に誰もが味あった共通言語が根底にあり、自分自身には無縁のはずの不正ビジネス、非行、詐欺などだが、より共感を呼び、物語に引き込まれた。
    未婚のキャリアウーマンも挫折しかかっている優等生も業績不振の経営者も負のスパイラルに陥り、転落したり崖っぷちに追い込まれる。絶望感を通り超えて笑ってしまうくらい見事に…
    普通の生活がいかに簡単に崩壊するのか?とか被害者と加害者の境界線の曖昧さにゾッとする。
    三者が交錯する後半からはラストまでジェットコースタームービー(ちょっとス

    0
    2025年12月05日
  • 鎮魂

    Posted by ブクログ

    警察はどんなに悪い奴でも守らないといけない。理不尽を感じながら復讐する者を許さない。石神はどうしてあんなに非道な人間になったのか?不思議だ。子供の時に誰一人として本気で関わる人がいなかったのか?病気だったのか?それでも病気を治すことを誰かが取り組んだら。
    誰も幸せでない話。
    でも考えさせられる話。

    0
    2025年12月04日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    8組の夫婦の話が繋がれていく。どれもHAPPYENDで心が温まる感じで良かった!
    最後の独身貴族の作家はなんとなく中途半端な気もする。
    ひょっとしてノンフィクションなのか?

    0
    2025年12月03日
  • 黒い糸

    Posted by ブクログ

    今作も、様々な社会問題をベースに敷きながら、遺伝を中心に話を展開し、先の読めないミステリーを展開しつつ、最後にはエンターテイメントに着地させるという、染井為人らしさ満載の作品だった。つまり、話は重く、嫌な人も結構登場するものの、スルスル読めていく。怪しい登場人物だらけで先が気になる先のぶっ飛んだ展開は、出た出た!と笑っちゃうくらい、最後にはすっきり……はしてなかった。とても面白く、楽しい話でした。

    0
    2025年12月01日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    夫婦関係に関する珠玉の連作短編集。私にとって、「薄情者」が身に沁みた。
    この作者は今までの作品とは打って変わって、人間の心の持ちようを余すことなく描き、ほろりとさせる。40代以上の方に是非読んでいただきたい。

    0
    2025年11月27日