染井為人のレビュー一覧

  • みずいらず

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    王様のブランチで紹介され、令和の夫婦を描いた心温まる感動作ということで、たまにはこういうのも読みたくて。

    最近、夫の健太が冷たくなった気がする。妻である綾子にではない。子どもにだ。それも6歳の長男にだけ。綾子には離婚歴があり、前夫との間にできた子が長男の蓮だった。再婚当初、健太は蓮と本当の親子のように仲が良かった。温かな家庭を取り戻したかのように思えたが、次男の楓が生まれてから生活が一変した。健太の蓮に対する愛情が微妙に薄れてきたのだ…

    という感じで、子連れの再婚、不妊治療、新婚のすれ違い、仮面夫婦、熟年離婚などなど、様々な夫婦関係がテーマの9話からなる連作短編集。最後だけはちょっと違うけ

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    2026年03月13日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    染井さんは本当に内容が面白い。
    これで読んだのは何作目だろうか?

    一つ一つが繋がっていくのが面白くて、気づいたら一気見していた。
    想像しやすい文章が、読みたい意欲を掻き立てられる。

    考えてみると、
    天才少女の宗教は何だったんだろうか?
    その親は何だったんだろうか…?
    など思うところはある。

    実際に宗教で苦しむ人がいるからこそ、その描写を入れて、子供の葛藤が描かれているのか。
    その親も、思い込みだったのか。
    人間関係や事件は、外から見ただけでは本当のことはわからないと言うことが言いたかったのか。

    これは、読み手側もどう捉えるのかによって、
    また作品の見方が変わってくるような気がした。

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    2026年03月13日
  • ひきこもり家族

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    想像以上に良かった。ひきこもりの息子が力づくでセンターの人間に連れて行かれる所から、こんなの誰が想像できる?っていう方向に話が進んでいく。出なきゃ、出れない、働かなきゃ、動けない。結局は恐怖を与えることでしか矯正できないんじゃ・・・と思ってしまいそうになったけど、優しさだけじゃ、見守るだけじゃどうにもならない事も事実で、小説の中だけでも希望が見えたのは救いだった。

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    2026年03月12日
  • ひきこもり家族

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    活字が脳内で活発に映像化される流れの良さ。親しさを感じさせる人物造形。弱者を食い物にする悪い奴を成敗する小気味好さ…優秀で皆に優しく、正義感ある隊長の活躍が素晴らしかった。

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    2026年03月12日
  • 正義の申し子

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     善悪ってなんだろうって考えさせられる作品
    各々のキャラがどうしようもないんだけど何処か憎めなくて個性的で面白かったです。
     ネットって良い方にも悪い方にも使い方次第だと改めて思いました。
     この作者の作品の登場人物は個性があって面白いです。
     

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    2026年03月10日
  • ひきこもり家族

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    序盤から引き込まれる。
    引きこもり、自分には無縁だとは思いつつも、誰しもが状況次第で可能性があるのかとも思う。また、立場が変わると暴力も紙一重だなと。

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    2026年03月08日
  • 正体

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    間違いなく長編なのだけど、短編のような物語が繋ぎ合わされた小説。

    信じていいのか、信じちゃいけないのか、
    読み手としても登場人物のような気持ちを味わえる一冊。

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    2026年03月07日
  • 正体

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    ひとつひとつのエピソードが面白く、ちょっと長いなとは思ったけど、ぐいぐい読めた。脱獄犯のことが段々分かっていくようで分からなくてハラハラした。

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    2026年03月06日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    にテンポよく進んでいく展開が面白かった。

    もっと闇堕ちしてく感じかと思ってたけど、エンタメっぽい爽快感もあって、女子高生の友情とか恋愛とか日常のモヤッとみたいなのもうまく描かれてて楽しめた。

    鉄平と純に通じる極悪人になりきれない生真面目さと優しさは好感をもてたし、2人のチャンネルは見てみたいかも。

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    2026年03月04日
  • みずいらず

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    染井為人さんのこれまでの作風とは違っていて新鮮でした!
    こんなにも違うのね~とか思いつつも身近な夫婦の話だったので読みやすかったです。


    長男にだけ冷たい無神経夫の言動に怒りがこみ上げ…………………「おかしいのはどっち」
    一回りも年下の妻はなぜ冴えない自分を選んだか?…………………………「なぜ出ない」
    妻から離婚を切り出された。だが、プライドが邪魔をして……………… 「プライドは富士山」
    四六時中家にいる定年退職後の夫に鬱憤が溜まり…………………………「夫婦の再開」
    幸せな新婚生活のはずが、底抜けに明るい妻を疎ましく感じ…………………… 「薄情者」
    仕事を辞めて毎日プラモデルを作る夫。せめて

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    2026年03月03日
  • みずいらず

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    さまざまな夫婦の形を描いた物語。
    病気や心の病、そして認知症の兆しなど、どの夫婦も切実な困難に直面しています。
    けれど、描かれるのは決して悲しみだけではありません。
    すべてのお話が前向きで、読んでいるうちに「明日も頑張ろう」と勇気をもらえるものばかり。
    読後は、冷えた心がじんわりと温まるような、優しい余韻に包まれました。

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    2026年03月02日
  • 正体

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    ネタバレ

    未成年凶悪殺人犯の脱獄というインパクトのある展開で、読み進めるごとに、次々と出てくる男たちが鏑木であることがわかるが、色々な立場の人から見た彼の姿が描かれ、結構な分量だったがサクサクと読み進められた。その分、少し文章の単調さが目立ってしまったかもしれない。死刑冤罪ということが出てきたのも最後のほうで、あまり深くは切り込んでいなかったので中途半端な感じもあったが、エンタメ作品としては十分楽しめたと思う。

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    2026年03月01日
  • 正体

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    ネタバレ

    2026.03.01

    一家惨殺事件 少年死刑囚の脱獄 オリンピック会場の工事現場 スキー場の住み込み旅館バイト 新興宗教の説教会 老人介護のグループホーム 冤罪

    なんとも救いのない。
    真犯人の名前が足利ってのは作者の警察・検察・司法への強い憤りの表れなのかな。

    北関東連続殺人事件おもいだした

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    2026年03月01日
  • 滅茶苦茶

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    寂しい女性美世子(37)を狙う国際ロマンス詐欺集団に強い憤りを感じた
    おじさんのハンカチで心の汗を拭いやがれっ!
    礼央の担任教師による熱い激励の言葉に涙
    「アベノマスクよりニノマスクね」
    茂一が愛するシナモン文鳥モモの多幸を祈願「キュキュッ」モモの鳴き声
    恵という列車の片道切符は刑務所行き特急券を無料サービス
    国道沿いのラーメン屋で店主オススメのつけ麺を食してみたい「大将、スープ割りをちょうだいっ!」

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    2026年02月28日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    所謂サイコパスと呼ばれる人間の常軌を逸した行動が描かれた話です。
    小説で読むなら、もう少し転調が欲しかったかなと思いました。

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    2026年02月28日
  • みずいらず

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    隣の芝生は青い。
    芝生の中を知ればそれぞれに事情を抱えているもの。

    言葉にして伝えないとひとの気持ちや考えなんてわからないですよね。
    それが家族であろうと。

    染井先生にこんなに温かな作品があるとは驚きました。

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    2026年02月25日
  • 悪い夏

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    社会問題をエンタメとして作品にすることについて、いつもそれって良いのかな?と言う気持ちが起こる。
    でもこの作品はそんな気持ちを起こす隙を与えないぐらい、次々とヤバいことが起こり、読むのをやめられない作品でした。
    映画化のキャストで言うと北村匠海はイケメンすぎたのでは?と思います。それ以外は概ね良い感じですね。

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    2026年02月24日
  • 悪い夏

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    生保を担当する部署の地方公務員を主軸とした物語。つまり、それを取り巻く不正受給が大きな題材の一つとなっている。

    欲望のために人を食い物にする者とされる者。
    食い物にされる者はとことん報われない。ただ、何故か食い物にする方も「俺はなんて運がないんだ」と嘆くことがある。

    真っ当に必要な生保を受給しようとして叶わない者、不正に受給する者、その違いは何なのか。色々と考えさせられる内容でした。

    最後に、これを読んだ地方公務員(市町村の職員)は、生保の担当部署に対して戦慄するだろうと感じた。※実際は本著のような行き過ぎた案件は稀有と信じたいが

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    2026年02月23日
  • 滅茶苦茶

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    帯に書いてあるけど、転落ミステリーってなんや?
    でも、ワクワクするやん!
    作詞曰く、コロナによる直接被害やなく、間接的にもたらされたものを描こうとしたみたい。
    描かれた登場人物可哀想やけど(−_−;)

    エントリーNo.1
    【今井美世子】
     美人で仕事が出来る!結婚なんて今はしたくない!でいつの間にかアラフォー。
     コロナ禍の寂しさもあるのか友人の勧めもあって、マッチングアプリを使って…

    エントリーNo.2
    【二宮礼央】
     進学校行って、徐々に成績悪くなってる時に偶然旧友に会う。旧友は見事にヤンキー。
     コロナ禍で、リモートの授業になり、家でゴロゴロしてるとヤンキーからの誘い…

    エントリー

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    2026年02月22日
  • みずいらず

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    登場人物たちが繋がる連作短編と云えば青山美智子や一穂ミチを思い浮かべるが、これは、これまで重厚でヒリヒリする社会派ミステリーを世に送り出してきた作者の「令和の夫婦ドラマ」を描いた作品。作中で「戦わないジャッキー・チェン」「お笑いライブの真面目な人生論」と嘯いているが、私にはいいとこ取りの楽しい読書時間だった。
    すべての作品のラストで、アッと言わせるオチにウルッとくる。特に本人登場?の「シングル」での切ない大人のラブストーリーには胸に迫るものがあった。

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    2026年02月22日