染井為人のレビュー一覧

  • 硝子のマンション

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    とあるマンションの中で、それぞれの夫やパートナーを殺害してしまう3人の女性の物語。

    なんと登場人物の中に誰一人として聖人君主がいない!誰もが愚かで弱い。善人である一方で打算的。そんな人間臭い人間たちを染井さんは見事に描ききっています。女性の複雑な気持ちの揺らぎや、潔さ、頑なさが丁寧に表現されています。だからこそ本当に愚かでどうしようもないけれど、彼女たちの気持ちに共感してしまうのです。
    でも一番怖いのは…。何も明かされないで終わるので、まさかここで終わるのか!してやられた!と思いました。おもしろかったです。

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    2026年06月28日
  • 黒い糸

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    気味の悪いドロドロとした邦画を観ているような、日本独特のサスペンス劇が描かれていて最後までスピード感を持って読み進めることができました。
    遺伝というテーマに対して、どこまで真に受け止めるか考える機会にもなりました。

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    2026年06月28日
  • ひきこもり家族

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    面白かった!
    主人公の僚太を始め、引きこもっている登場人物を更生させる施設での横暴、経営者の非道さに憤りを感じながら、その中である事件をきっかけに団結していく引きこもり達。
    暴力を肯定するのかどうか、物語の結末がホッと出来る(ちょっと詰めが甘い感はあるけど)
    この作者さんの他の作品も読んでみたい。

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    2026年06月28日
  • ひきこもり家族

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    引きこもりは社会問題である前に、家族の問題だ。
    この物語は、そこから始まる。
    引きこもりの家族を「救う」と称して拉致し、外界から隔離し、監視・支配する。
    表面上は支援に見えても、その実態は暴力による支配だった。
    そして皮肉なことに、その監視者自身も、かつては引きこもりだったという事実が重くのしかかる。
    被害者が加害者になる。
    救われたはずの人が、今度は誰かを傷つける側に回ってしまう。
    その連鎖の恐ろしさこそ、この問題の根深さなのだと感じた。

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    2026年06月27日
  • みずいらず

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    くっついたり別れたり、色んな夫婦の心温まる物語。大事なのは相手を思いやる心を見失わないこと。ミステリー作家、染井さんの作品?イメージが…。認知症発症の清子と忠志の老夫婦「来年も再来年も、おまえと一緒ならずっとええ年じゃ」懐かしい広島弁「たわん」と響き合ってジンワリ。

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    2026年06月26日
  • 硝子のマンション

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    ネタバレ

    とあるマンションの住人でそれぞれのパートナーと不和を抱えた3人の女性視点で描かれており、登場人物達の迂闊さにヒヤヒヤ恐々とさせられる作品。読んでいる最中は怖いのだけれど、読み終わって振り返ってみるとなんだか可笑しくなってしまうのも面白い。
    まずナツコ。モラハラ気質の夫がキツくて最初こそはかわいそうだなと思った。のだが、箍が外れてくると夫に心中で毒吐き始める。あまりにストレートでキレのある罵倒に思わず失笑してしまう。そして3人の中では夫も霞む横暴さを発揮し始め、作中で一番ヤバい奴になるのでびっくりする。皆自らの手を汚しているのに、2人に夫殺しを強制して自身はアリバイ作りに奔走するあたりはとにかく

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    2026年06月26日
  • 黒い糸

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    サスペンスなのかホラーなのか、はたまたミステリなのか。
    分類するのが難しい作品ですが、とても面白かったです。
    穏やかに暮らしていた母一人子一人の家族に、まるで黒い何かが取り憑いてしまったかのように不幸な展開に。
    そしてこの作品に登場する普通じゃない人たちが…。
    人間って、すごく怖い。

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    2026年06月25日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    こ、、これは、、辛い、、。無理かも、、。
    ずーっと嫌な雰囲気がある。
    すでに、悪い夏感がでているが、きっと何処で誰かだけは、、明るい夏の中にいてくれるのだと信じて、、最期まで読みました。
    悪い夏でしかない、、。
    読み終わって、放心状態、、。辛い。
    この本に☆なんてつけれないよ、、。
    と、思いつつ、のめり込んで読ませる文章力と登場人物の個性、そういうのはすごくよかった?ので、☆4だけど、。ただ、、本当にこれは、、。辛い

    佐々木だけは、真っ当だったのだから、、最後は明るい夏に戻してやって欲しかった、、。
    愛美と美空と3人で幸せ でよかったじゃん、、
    こんなに酷い夏にしなくてもよかったじゃん、、。

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    2026年06月24日
  • 滅茶苦茶

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    ネタバレ

    コロナで人生の歯車が狂った3人(茂一、美世子、礼央)の滅茶苦茶な転落っぷり。
    ラブホテル経営をしていた茂一は給付金を受け取れずに役所に怒鳴り込むがダメ。ヤケ酒した店で恵に出会い給付金詐欺に片足突っ込むと、恵は茂一のホテルで売春の斡旋までしだす事態に。逮捕されそうになりどん底の茂一は…
    マッチングアプリでロマンス詐欺にあった美世子は有頂天からどん底に。さらにロマンス詐欺相手の男が組織から追われて共に拉致されると…
    高校生の礼央はオンライン授業や成績不振でいる所に不良の同級生に仲間に入れられる。同級生の彼女芽衣にそそのかられたり、ヤンチャの片棒を担がされ芽衣が殺人まで犯してしまい死体遺棄まで連れ出

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    2026年06月23日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    ラストスパートで詰め込められた感はあるが、うっすらと伏線もあり楽しめた。なぜ兄弟の子が、そしてその子はどうなったのか、後ろ髪引かれる感覚もあり。

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    2026年06月22日
  • みずいらず

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    この作者はいつも転落系が多い中、今作はどの話も回復系寄り。様々な夫婦の形を魅せてくれてじんわり来るものが多かった。現在パートナーが居ようが居なかろうが寄り添ってくれる一冊。

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    2026年06月19日
  • 悪い夏

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    賞を取った小説と聞いて買った一冊。

    クズばかり出てくる話だった

    一つの出来事ですべてが失う。なんか身近にもありそうな話でもあった。

    読んでて胸糞悪くなるし、いい事でてこないし、本当にクズしかでてこない

    でもなんか続きが気になる内容でもあった。

    主人公だけでなく、他の登場人物が最後どうなったか
    がわかれば、少しは読み終えた後気分が良くなったかもと感じた小説でした。

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    2026年06月19日
  • みずいらず

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    『悪い夏』とは打って変わっててあたたかい夫婦の短編集です。
    同じ作家さんと知らずに驚きました。

    夫婦は他人の始まりと言われますね。
    他人だけど最も距離が近いし、長く続く縁と思われるので、なるべく溜め込まないほうがいいですね。
    かと言って遠慮なくぶちまけたら縁が濃い分大変なことにもなりかねないので、気遣いは必要です。
    なかなか難しいです。

    いい旦那さんじゃんと思う話や、この奥さんキツいと思う話など色々あり、外からでは分からない夫婦の事情を覗いたような気分です。ふふ

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    2026年06月15日
  • 正義の申し子

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    ☆4.2【Audible】
    いやー面白かった!!
    序盤の展開から終盤の展開までの持っていき方が見事で群像劇のお手本みたいな作品
    鉄平の辛い現実、ジョンが次第に暴走していき女子高生3人もなにやら不穏な雲行き…
    鉄平はクズやし、ジョンもどんどん増長していって嫌悪感が凄かったけどその2人が出会った結果がまさかの最高の展開に。笑
    終盤の2人の掛け合いは漫才やし地味にタクシーのおっちゃんも面白くて結構笑えた
    最初に2人に感じてた嫌悪感も最後には消えてもっとこの2人を見ていたいって思えるコンビになって是非このコンビがハチャメチャする続編書いて欲しい

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    2026年06月13日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    ひきこもり、一体誰が悪いんだろう。
    と、考えてしまう。
    考えても答えは出ないけど。
    でもこういったブラック支援事業?ってなくならないんだろうな。生活保護の商売だって同じようなもの。人の、家庭の弱みにつけこんで成り立つ商売。関わる人は洗脳されてるのか、末端はそうだろうな。みんな普通に生きたい、生活したいと思ってるはずなのに、環境が時代がそうはさせてくれない歯痒さを感じる。だけど、引きこもれる実家があるのは凄く羨ましいと思ってしまったよ。私も会社辞めて完全に引きこもりたいなー。この物語の5人、最後は希望がみえて良かった。

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    2026年06月13日
  • みずいらず

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    短編の物語であるが、関係が繋がっていく。みんないろいろ不満やすれ違いはあるよね、と思いながら、でも最終的には心が温まる話で読後感もほっこりする。
    ラストと話を読むと、すべて作者を含めて周り人たちの実話なのでは、と思わせる。

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    2026年06月12日
  • 正体

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    ネタバレ

    殺人犯として死刑を宣告された主人公が刑務所から脱走して、行く先々で出会った人たちとの繋がりの中で,真相を明らかにしていく話です。
    ストーリーも面白かったし、構成もすごく良かったです。
    読んでいると、途中からは主人公の応援しかなかったですが、その思った通りの結末に、もう一捻り欲しかったなと思いました。
    ただ、全体的に面白かったので、一気に読み終えました。

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    2026年06月12日
  • みずいらず

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    なんかね、やっぱりね、読みたくなったの、急に。

    ま、そーゆー季節なんでしょうね。6月病。(はて?あったかな)


    だってさ、帯に「あぁ、やっぱ無理」

    と思う前に読みたい令和の夫婦ドラマ


    ってあるじゃない。


    そら読むがな。

    みんなも読みたくなるでしょ?(100万回ぐらいやっぱ無理って思った事あるでしょ?)


    で、感想。



    ほっこり(◍︎´꒳`◍︎)




    ほっこりしちゃったの。


    連作短編でね、1話づつ夫婦がバトンタッチされて行くんだけど、終わり方がみんな『ほっこり♪』

    いいな〜、って思った。

    羨ましいな〜、って。

    こんな風に気付いてもらえたら嬉しいな〜、って。

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    2026年06月11日
  • 黒い糸

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    サイコパスを遺伝によって引き継いでしまった場合、『みんな違って、みんないい』なんて謳い文句は通用しないよなぁ、と心底思った。遺伝ならば、誰を責めるべきなのか分からなくなり、遺伝された者も被害者になるのか?
    そしたら、殺された側は、たまったもんじゃない。
    多様性、多様性といわれる世の中だけど、善悪の判断についての多様性は、どこまで許されるものなのか…?

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    2026年06月11日
  • 黒い糸

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    最後のページをめくり終えた今も
    自分の背後に目に見えない冷たい糸が
    そっと絡みついているかのような
    拭いきれない感覚がこびりついています

    染井さんの描く物語は
    いつも私たちのすぐ隣にある「現実」を
    舞台にしているので…
    その狂気がどこまでもリアルでした!



    些細な綻び、ほんの少しのボタンの掛け違いから
    そんな日常の小さな亀裂から
    底知れない悪意の糸が
    スルスルと伸びてきて…
    気づいたときには手足の自由を奪われ
    逃げ場のない暗闇へと引きずり込まれていきます

    サスペンスフルな心理描写に
    ラストは特に心臓の鼓動が跳ね上がりました!!


    自分が安全だと思っていた場所が
    ガラガラと崩れ去って

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    2026年06月11日