染井為人のレビュー一覧
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家族揃って引きこもりの話なのかと思っていたのだが、実際には仲間的意味合いのファミリーの方の話だった。
引きこもりの原因は色々あるのだろうが、鬱などの精神疾患を伴うパターンがきっと多いのだろう。それ故引きこもりが悪いとは言わないが、でも何年も何十年もずっと引きこもりっぱなしで良い訳はないよねとも思う。主人公のリョウタを見ていると精神は幼いままだし嫌なことからは逃げれば良いという甘えたスタンスで、どうしてももう少ししっかりしようよと呆れた気持ちが湧いてきてしまう。家族は家族でこのままではまずいと思いながら共依存で視野が狭くなっており、気の毒ではあるものの頑なさに時折嘆息してしまう。
そんな中、とあ -
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ネタバレ面白かった。人間が怖い話。怪しい人間、怪しいと疑われているが決定打がない人間と、終盤までどう転ぶのか分からなかった。家族ぐるみの犯行なのだと気付いた時にはぞっとした。人気のないお寺が舞台でナタ振るう坊主が出て来るなんて怖い昔話にありそうだと思ったら、なんだかこういう一見普通そうに見えてヤバい家族ってこれまでも存在していたのかも知れないと思った。自分の経験としても少なくとも常識が通じないなと思う家族はまあまあいた。家族ぐるみで軽犯罪に手を染めるケースもまま聞く。そう考えるとこうした極端なケースも無くはないのかも知れないなと。これだけの事件、そしてその犯人像を踏まえると海外まで波及してセンセーショ
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生活保護というキーワードをモトに、貧困に苦しむ親子や不正受給であぐらをかくババア。それらとかかわるケースワーカーを中心にストーリーは展開される。
貧困ビジネスで一儲けを企むヤクザも交じって物語は想像を超える展開を為していった。
改めて言葉にすると、お腹いっぱいなかんじなんだけど、読みやすかった。
上述した人々がうまい具合にストーリーにからんで、読み応えがあった。テーマを深掘りしてる感じがとてもいい。
最後にあいつをギャフンと言わせてくれたら、もっと評価が上がったように思う。スカッとしただろうからね。
面白かったけど、笑えない話だったな。 -
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圧巻の内容だった。
埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けた少年死刑囚が脱獄。
東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館住み込みバイト、
新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム。
様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、
必死に逃亡を続ける鏑木慶一の目的とは?
まず何より鏑木慶一のその知能の高さに驚くばかりである。
あとそのメンタルとバイタリティ。全てが常人を超えている。
この辺のある意味常人を超越した具合が彼の正体をボカしていて
彼が悪人なのか善人なのか、その辺の判断が読んでいて判断がつかないのである。
そのバランス感がズバ抜けていたなと驚かされた。
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なんて報われない。。。。
残酷極まりない親子殺人を起こし。死刑判決をうけた鏑木慶一。彼は周到な計算により逃亡を成功させる。
そして、この物語は工事現場の作業員。webライター、スキー場の住み込みバイト、新興宗教団体、介護施設等。鏑木慶一を取り巻く周囲の人たちのお話。
読んでみて思ったが、自分はこの鏑木に惹かれてしまうと思う。基本的に周囲の人に好かれる好青年だし、どことなくミステリアスという点も良い。こういう人好きなんだよなぁ。しかし、工事現場のおっさん達はイライラさせられた。全てを押し付けておきながら、美味しいところだけ、おこぼれに預かろうとする浅ましさ。あそこだけ、なんか牛嶋くんで脳内再 -
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染井為人さん著「ひきこもり家族」
著者の作品は半年前に読んだ「悪い夏」以来、本作で5作品目になる。
著者の作品はどれも物語の疾走感に優れており凄く読みやすい。
本作品もやはりその点は秀逸であり、終盤にかけては物凄いスピード感を感じさせられた。
ミステリー風に描かれているのだが、その辺りは凡庸に感じてしまった。
展開が予想できてしまい、少し残念に感じた。
物語の終盤は少しだけ考えさせられる。
最後のひきこもり達による立てこもり、拉致監禁という行為も含め立場や言動が全て逆転していく。
その中で主格の一人である僚太は自己中心的思考が「ひきこもり」の原因である事が理解として描かれていくと同時に、 -
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現代社会の不条理を詰め込んだダークサスペンス。
作者の言によると「ミステリー&ホラー」との事。
読み進めるうちに「あの人も怪しい、この人も怪しい」と疑心暗鬼にさせられ、二転三転する展開にページをめくる手が止まらない。読者を飽きさせない手法は、さすがの一言に尽きる。
一つのクラスで立て続けに起こる異常な事件。その点と点を結びつけたのは、想像の斜め上をいく「とっぴな家族」の存在だった。
正直なところ、明かされた真相には「え、そこに着地するのか」という強引さを感じ、驚きよりも戸惑いの方が大きかったというのが本音である。
でも、その奇抜さも含めて、エンタメとして存分に振り回される楽しさは確 -
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ひきこもりたちと、ひきこもりをカモにするブラック支援会社の話です。
実在の事件を元にしています。
ブラック支援会社は、ひきこもりたちを無理矢理自宅から連れ出して更生施設に入れ、暴力と恐怖で入所者を支配します。
物語の中で、施設に入所しているひきこもりたちはとある事件を起こします。
ひきこもりたちの反乱にスカッとしますが、次第に雲行きが怪しくなっていきます。
暴力を受けてきた者たちが、また暴力で人を支配するようになる…という暴力の連鎖が恐ろしいです。
最後は希望を感じる終わり方でしたが、実際のひきこもりの対策ってどうしたらいいんだろうなぁと読後ぼんやりしてしまいました。
ひきこもりの解決は本 -
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僚太と大知が物語の中心人物だけど、大知目線の語りはなくて何を考えているかが不可解なところがおもしろいなと思った。
大知の母親はちょっと痛々しい。
長年の引きこもりは、何もしなければ本人の力で変わるのは難しいと思うので、強制的に外に連れ出すのはきっかけとしてはいいと思うけど、リヴァイブのような強制施設は恐怖を強めるだけだと思った。
ラストの養鶏場のおじさんの言葉は感動した。
染井為人さんの小説は、難しくない&テンポが良いで、圧倒的に読みやすい。
嫌なやつが出てきて怒りを煽られ、ハラハラする展開で一気に引きつけられる。
せっかくおもしろいのに、最後はふわっとしていたのは残念。
そこからが見どころ