染井為人のレビュー一覧

  • 鎮魂

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    想像以上にハードボイルドかつミステリな一冊でした。様々な伏線もしっかり回収されて非常に面白かったです。ラストに改めて鎮魂というタイトルが繋がるのもよかった。

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    2025年09月13日
  • 黒い糸

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    怖かったですがスラスラ読めた。
    染井さんの本って人間らしい感じがあって好きなんですよね。
    本文中に「おれは誰かと一緒にいて、孤独を感じたいんだ」って言葉は染井さんご自身が思ってる事だったりするのかな?なんて思いながら読みました。
    あとがきも良かったです‪ෆ‪.*・゚恒例化して欲しいですᵕ̈*

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    2025年09月11日
  • 滅茶苦茶

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    まじで滅茶苦茶。笑
    読みやすいしここ最近で読んだ小説で一番好き。
    続きが気になる小説。
    3人の主人公がいてそれぞれコロナ禍の話。
    全く関係ないような3人が繋がる。
    実話じゃないよね、、?笑
    5年前のコロナ禍の話やけど既に懐かしいような気がした。
    最後はもう滅茶苦茶。笑
    もっと続き書けたんじゃないかなぁ。最後の方トラックやらなんやらがどうなったんか気になる。笑

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    2025年09月08日
  • 鎮魂

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    滅茶苦茶、悪い夏の後に。すごくちゃんと組み立てられていて、読者のもやもやも解いてくれるし上手く誘導されている。そして、純粋にエンターテイメント性が高い上に、はんぐれの人たちこんななんだろうなーとすごく解像度が高く、社会問題に対しての考えが一段深くなる。

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    2025年09月08日
  • 黒い糸

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    おもしろーーーーやっぱ染井さん最高!!!!
    展開がーとか表現がーとかではなく1ページ1ページ余すとこなく最高!
    これは娯楽の最上級。良い時間でした。

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    2025年09月07日
  • 正体

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    映画も気になっていた作品。
    あとがきへ先に行ってみたところ、「ネタバレしてるから本編読んでこい」と(丁寧な言葉で)注意書きされていた。
    ごめんなさ〜い、と謝って本編へ。
    同じ様な不届き者が一定数いるらしい。

    そうして読み終え、涙腺ウルウルさせながら、堂々とあとがきへ。
    作者さんはあれこれ意見があったとされていたけれど、私はこれで良かった、に1票でした。

    人の優しさが仇となる、最も悪いケース。
    そのお人好しが美しいエピローグへと繋がるので、バカを見るだけでもないよ、と思えます。
    が、こんな事、現実ではゼロであって欲しい。

    個人的な救いだったのが、好きな人、好きなスポーツを答えてくれた事。

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    2025年12月04日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    読み終わっても感情が昂っている。これぞホラーサスペンス。最近読んだ本の中で、個人的に一番引き込まれた作品だ。
    一つひとつの出来事や登場人物が、どのように繋がっていくのだろうと思いながら、前半部分は読み進めた。事件に関わる疑わしい人物も登場するが、なかなかつながりや動機が見えてこない。
    作中には、宗教や現代の結婚、DVやいじめなど様々な社会問題が散りばめられていて、ところどころ考えさせられる。また、事実がどうなのかは分からないが、風介の遺伝の話はとても興味深かった。
    そして、なんといっても怒涛のラストである。いや、まさか、と思いながら、こんな結末を迎えるとは全く想像していなかった。
    残酷なことに

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    2025年09月06日
  • 黒い糸

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    サスペンスとホラーの上質なコラボ。薄気味悪いベースの上に、丁寧な人物(人格)描写が重なり、次なる展開が気になって仕方なかった。最後は心から主人公を応援していた。

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    2025年09月01日
  • 黒い糸

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    染井為人『黒い糸』角川文庫。

    今の日本を象徴するような悪意に満ちた不気味な雰囲気の中で展開するサスペンス小説。

    読み応えがあり、背筋が寒くなるような非常に恐い物語であった。

    主人公である平山亜紀と息子の小太郎、長谷川祐介以外の全ての登場人物が怪しい。次々と起きる忌まわしい出来事と連鎖する登場人物たちの悪意。

    先の読めない展開の連続と驚愕の犯人の正体……


    結婚アドバイザーを務めるシングルマザーの平山亜紀は、クレーマー会員の江頭藤子という怪しい女性とトラブルを起こして以来、悪質な嫌がらせに苦しんでいた。さらには亜紀の元夫の達也が復縁を迫ってきた。そんな中、亜紀の会社の後輩で寺の息子の土

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    2025年08月28日
  • 震える天秤

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    オーディブル視聴。
    とある高齢ドライバーが引き起こした殺人事件は、運転能力低下による不慮の事故…などという簡単な事ではなく、沢山の問題が絡み合っておきた事件だった!! 最後まで真相は何だろう…と考えさせられる小説でした。染井さんにしては終着点が優しめな気もしたけれど、この作品にはこれがいい気がします!

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    2025年08月24日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    オーディブル視聴。
    歌舞伎町を舞台にしたとある少女の復讐劇。染井さんの群像劇大好きなのでおおいに楽しみました。カタルシスを感じられるラスト、良かったです!!

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    2025年08月24日
  • 鎮魂

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    ネタバレ

    こういった小説では、最後の「取り返しのつかない事」が起こる前に犯人が逮捕され、周りの誰かに心に響くセリフを言われ、泣きながら果たさずに終わるという展開があるあるだと思います。
    しかしながらこのお話しは、事件自体は考えうる最悪の形で幕を下ろしていますよね。
    社会的にはこれは圧倒的に良くないことで、警察は無能だとたたかれるでしょう。
    しかしながら、この展開で終着したことで、『鎮魂』という物語自体も完了したのだと考えています。

    偉そうなことを述べましたが、天野=英介であることに全く気づかず、「天野英介」の文字列が出てきた瞬間には目玉が飛び出しました。

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    2025年08月23日
  • 滅茶苦茶

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    コロナ禍にそれぞれが不幸な経験をして、それがきっかけで犯罪に加担して巻き込まれた人たちが主人公。
    コロナが無ければ起きなかったのか??少しのきっかけで悪い事をすれば、普通の感覚なら罪悪感でどんどんおかしな方向へ進んで最悪な結果になる。
    悪い事はしちゃいけないなーと改めて思った。

    同じ軸で3人の主人公のストーリー展開が進み、先が気になり過ぎて一気に読みました。

    破茶滅茶なのに最後はまとまり、最高でした。

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    2025年08月22日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    滅茶苦茶が面白かったので、他の作品も読みたくなり読みました。
    最終的にジョンと鉄平が友達になるなんて物語の当初からは想像つきませんでした笑
    鉄平の行動力は凄まじいと思いました。東京に行くのも、車やジェットスキーを乗りこなすのも怖いもの知らずで凄いと感じました。

    鉄平は後輩や女子高生を助けようとしたり、根は優しい人だなと思いました。
    正義の申し子は最初はジョンの為の言葉かなと思ったけど、読み終えて物語の終盤になるにつれて鉄平の行動も正義感のある行動になってると感じました!

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    2025年08月07日
  • 鎮魂

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    染井さんの本、山から取り出してと〜

    半グレって怖いな。
    別に貧困とかもなく、普通に育てられてるヤツが暴力とかヤバい事ばかりやる。
    暴力団やないから、暴力団に対する法律も使えんし。
    魂を鎮めるためか…
    確かに、何もやってない弟、半殺しにされたらなるか…
    もう復讐の鬼というか、修羅に堕ちてるからか、弟をやった半グレに憎しみながら、殺すって感じやなく、淡々と殺すのが逆に怖い。
    もう儀式になってるんかな。鎮魂の。
    怖いけど、あかん事やけど、やはり半グレが1人ずつやられていくのは、スキッとはする。

    最後ら辺に、色んな事実が明らかになるんやけど、頭の中は鎮魂だけ…

    唯一、許した半グレの一員もおるけど

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    2025年07月27日
  • 海神(わだつみ)

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    2011年3月11日の東日本大震災を舞台に、生き残った人々と彼らを助けにきた「復興のカリスマ」との10年を何人かの目でつづる。
    大震災の日に島で生まれた千田来未、新聞記者の菊池一朗、災害ボランティアの椎名姫乃、来未を出産で取り上げた堤佳代、時系列が行ったり来たりしながら復興支援金横領事件を物語る。
    私たちも報道で目撃した凄まじい自然災害の中、この物語のような事件は大なり小なりあったのだろう。
    そして本当の悪人以外にも、生き残るために良心を捨てた人もいたのではないか?
    そういう人たちを私は糾弾出来るのか?
    そんな時に良心を持ち続けるためにはどうしたらよいよかあ?
    色々考えさせられました。
    残念な

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    2025年07月16日
  • 鎮魂

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    4.5/5.0

    「復讐」と「正義」は相入れるのか。

    絶対悪として描かれる「凶徒聯合」。この組織に弟の人生を壊された兄、英介が次々と組織の人間を殺害していく。
    英介はこの連続殺人を弟の魂を鎮める為の行為だとして、それが人を殺す行為であってもその信念は一切揺らがない。
    そして凶徒聯合のメンバーが殺されていくことに対して世間からは賛美の声が挙がるようになり、犯人である英介を神格化するような声を聞かれるようになる。

    そしてこの連続殺人に誰よりも賛成の意を示すのが、聡之。個人的に一番気になったのがこの聡之だった。彼は人一倍正義感が強い。嘘を許で
    ず、正義を信じて生きてきた自分が憂き目に遭い続け、悪

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    2025年06月23日
  • 正義の申し子

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    エンタメ感満載でとても面白かった!
    一気読み!
    引きこもりユーチューバーと架空請求業者のやりとりの軽薄さに、嫌気がさしながらも、ぐいぐい物語に引き込まれてしまい、やってること無茶苦茶だけど、どこか憎めず素直になれない不器用な二人だなぁと、次第にこの二人のことがハラハラと心配になってしまった。
    最後の場面は私も思わず笑顔に。
    久しぶりにカタルシスを感じた本でした。

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    2025年06月09日
  • 正義の申し子

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    ユーチューバーであり自らを正義の申し子と名乗るユーチューバージョンこと純。悪徳業者を懲らしめるという企画の動画で架空請求業者森口こと栗山鉄平と知り合う。動画でやり合ううちに、鉄平が直接対決をしに大阪から東京に乗り込んでくるが…
    二人のストーリーが個別で進む中、周りの人間のサイドストーリーも進み、これはどうやって収束するのか?と思って読み進めていたが、キレイにすべてが一つにつながり、もうお見事。気持ちのいい結末だった。
    メインの二人が悪だし臆病で、最後までその根本は変わらないのがいい。でも最後の最後のシーンが、、、感動!!

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    2025年06月01日
  • 鎮魂

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    今まで読んできた染井さん作品の中で一番読み応えのある作品だったと思います。
    外部から当事者の気持ちを勝手に想像して正義の鉄槌を好きに下して気持ち良くなっている人、今の自分がどれだけ幸せな生活を送っていてもいつまでも自分の後をついて回る過去の悪事、等様々な思考を巡らされる作品でした。
    作中で起こっている半グレグループによる事件というのは実際にあった事件をモデルにしていると思われますが、現実を知っているだけに余計に込み上げてくる感情が大きかったです。

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    2025年05月29日