染井為人のレビュー一覧

  • 鎮魂

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    染井為人さんの『鎮魂』を読んで、「舐められたくない」という歪んだプライドが、いかに大切なものを壊してしまうかを痛感しました。凶徒聯合の男たちが家庭や平穏を失っていく姿は、あまりに皮肉で虚しいものでした。死や破滅を前にしたとき、彼らが必死に守ろうとした虚勢や面目は、結局何の役にも立たなかった。
    小さい頃、父にお風呂で「邪魔なプライドは捨てた方がいい」と言われたことを思い出します。大人になり、社会に出てからも、意地を張ったせいで人間関係がうまくいかないことは多々あります。もし彼らが一瞬でも自尊心を捨てて人の痛みが分かり大切な人を優先できていたら……。凄惨なエピソードの数々に、守るべきものの本当の優

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    2026年04月07日
  • みずいらず

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    すごい良かった。
    1番身近な人との関係性ってほんとうに大切、当たり前のことを当たり前にしないこと、大切なものを本当に大切にすること、を思い出させてくれる本でした。

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    2026年04月06日
  • みずいらず

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    夫婦の短編集。
    とても面白かったし、深かった。
    どこの夫婦も色々あるんだなと思った。
    だけど、どの夫婦にも愛を感じた。

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    2026年04月30日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

     メチャクチャ胸糞悪い作品だった。クズがクズを呼ぶ、クズ大戦!そんな小説だった。
     文自体はとても読みやすいが、読むごとに高まる『これから胸糞悪くなるぞ〜』と思わせる展開には気が滅入ってしまった。(作者の狙い通りだとは思うが)
     そして本作は、ムードをキッチリ上げて、ドーンと下げるという胸糞作品の王道をこれでもかと綿密に描写し切っており、その上、最後の最後に数多く出てきたクズの末路をコンパクトに締めているのが見ていて気持ち良かった。

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    2026年03月31日
  • 震える天秤

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    またしても面白かった。大好きな作家さん。
    きちんと「今」のテーマを各人に問いかける形で読むと自分の中の価値観を再確認できる。考えさせられる作家さんとでも言いましょうか。

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    2026年03月14日
  • 鎮魂

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    面白かった。染井さんの本は目を背けたくなる残酷な現実を描いているけれど、読み出すと一気読みしてしまう。読んでる最中とにかく胸のざわつきが止まらない。半グレたちの悪行の生々しいリアリティが怖かった。
    暴力団と違って法をすり抜ける半グレの実態や、あんなにひどい罪を犯しても刑期が驚くほど短いという事実には、正直、言葉を失った。
    被害者や家族の時間は奪われたまま。その行き場のない無念や怒りは、一体どこへぶつければいいのか。
    正義が報われない社会は本当にその通りだと思う。
    染井さんの本は恐ろしいけれど、いつも世の中の歪んだ裏側を知る学びがある。

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    2026年03月01日
  • 芸能界

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    染井さん、元芸能マネージャーであり、舞台などのプロデュースもしていたことから、めちゃくちゃリアリティがあった。短編7本。どれも面白い!!

    落ちぶれて25年在籍した事務所を退所する俳優が事務所を通さずにギャラ500万円の映画のオファーを受けて葛藤する姿を描いた『クランクアップ』、 50歳にしてインスタにハマったベテラン女優の浮き沈みを描いた『いいね』が特にお気に入り。

    『相方』もめっちゃリアリティあった。容姿をイジるネタで30年笑いをとってきた漫才師の葛藤と、本当に自分を支えていたのは何だったのか、最後に明かされる真実にグッときた。あながちあり得る話かもしれない。

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    2026年02月27日
  • 鎮魂

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    ネタバレ

     因果応報ってあるんだなと思いました。
     やった方は忘れてもやられた方は必ず忘れていません。
     仮に復讐しても誰も救われる事がない虚しさが感じ取れて考えさせられる作品だなと思いました。
     犯人の一人称が苗字だったり名前とかで表現を代えるって他の作品にもあったと思いますが、面白くていいですよね。
     ちなみに最初途中まで部下の刑事さんが犯人かなと思っちゃいました(笑)

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    2026年02月26日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    いつもどっぷりとのめり込んでしまう染井為人さんの作品。
    今回も例外なく染井さんの世界に入り込んでしまいました。

    地元に居られなくなりトー横キッズの1人となった15歳の少女七瀬を中心にしたお話。
    最初の方は実話のようなリアルさに。
    そしてその後はそこから展開していく物語の壮大さ、痛快さに引き込まれてしまいました。

    個人的な感想ですけど、この作品に出てくる七瀬が、時代は違いますけど、大好きな東野圭吾さんの『白夜行』に出てくる雪穂とすごく重なって。
    また白夜行も読み直したいなって思いました。

    楽しい読書時間。
    ありがとうございました!

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    2026年02月24日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    本作は、元ヤン詐欺業者と過激系配信者という対照的な二人の物語だが、読み進めるうちに「善と悪は単純に分けられない」ということを強く感じた。

    正義を掲げるジョンは感情を制御できず周囲を傷つけてしまう一方で、悪人とされる鉄平にはふとした瞬間に優しさが見える。どちらも完璧ではなく、良い面と悪い面を併せ持っているからこそ人間らしく、物語に深みがあった。

    序盤では対立していた二人が、終盤では同じ目的のために協力する展開も印象的だった。軽妙な掛け合いの裏にある信頼や葛藤が、物語をより面白くしていたと思う。

    また、ジョンの「ネット上の自分」と「内向的な現実の自分」という二重性は、現代社会における自己の在

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    2026年02月23日
  • 正義の申し子

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    面白かった。染井為人さんの作品4作目だが、全部面白い。
    映像化するんじゃないかな。ジョンは林裕太、関西弁鉄平は北村匠海でいかがでしょう?

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    2026年02月15日
  • みずいらず

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    さまざまな夫婦の物語が描かれている。
    それぞれ個々の物語かと思いきや、意外なところで繋がっていて、誰かの心に響いている。
    夫婦という小さな社会から少しずつ綻びが生じ、それらが他の小さな社会(夫婦)に絡んでいき、結果として繋がって、周り回って自身の綻びを修復していく。人は人と、社会と、繋がり無くしては生きていけないのだと無意識のうちに知らしめされる。
    文中に描かれる夫婦間の綻びやほつれが、自身と重なり、時に苦しく、時に清々しく、また懐かしくもあり涙が出た。
    私は私の小さな社会で、生涯共に過ごすであろう人と、きちんと向き合って、受け止めて生きていこうと思わされた作品。

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    2026年04月30日
  • 鎮魂

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    著者の作品は「正体」だけ読んでいたが、こちらの方が好み。こういうハードボイルド系は他の作品との差別化が難しいのではないかな、とそこまで期待していなかったが、中盤くらいから完全に引き込まれて一気読み。
    ハードボイルドあり、ミステリーあり、社会派要素あり、切実な人間ドラマあり…と色んな要素がてんこ盛りなのに、そのバランスが絶妙すぎて脱帽。久しぶりに好きな小説家が増えた!と思えるような作品だった。

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    2026年02月11日
  • 鎮魂

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    とても面白かった。シンプルな復讐劇ではなくて
    先が読みづらい工夫がしてあり読み応えがありました。各人物の描写がうまいんですかね。悪人にも感情移入しながら読み進めてよかったです。また染井さんの別の作品も読みたいです。

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    2026年01月25日
  • 鎮魂

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    犯罪や戦争はこうして起こるのか、と改めて気付かされた。
    正しいものが損をして、悪いものが得する。それを作り出しているのもすべて人間の心である。
    最後の作者のあとがきこそ、この話の本質だと思った。
    この作者は毎回、裏社会についてを捉えているが、それが生まれる根源をこの作品が作り上げているような気がした。

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    2026年01月11日
  • 震える天秤

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    染井為人の作品の雰囲気が好き
    出てくるキャラクター達の人間臭さがたまらん
    半分くらい読んで結末気になりすぎて一気読みした

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    2026年01月06日
  • 正義の申し子

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    本当に面白かった。すごく面白かった。
    染井さんはいつも面白い。エンタメ感が強く、思わず声を出して笑ってしまう。内容もとても面白い。
    これは誰かに薦めたい。個人的に2025年に心に残った作品の一つである。

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    2026年01月04日
  • 海神(わだつみ)

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    久しぶりの染井為人さんの作品でした。
    社会派作品でした。
    ミステリーかと言われるとあまりそうは思いませんでしたが、読んでいて震災のことは忘れられないと思いましたし、悪いことする奴のことは許せない気持ちになりました。
    読んでいて少し苦しくなることもありましたが、やっと読めました。

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    2026年01月03日
  • 震える天秤

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    「自分の良心に従ったのです」

    自分だったらどうするだろう
    多分律さんと同じ答えを選んだと思う。

    正か、誤かー。
    答えがない問は永遠に晴れることがないんだろうな
    「震える天秤」というタイトルがぴったりな本だった。

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    2026年01月03日
  • 海神(わだつみ)

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    ネタバレ

    東北震災の復興支援金の横領事件が題材。震災の描写もリアルに感じた。復興を赤の他人、犯人がやってるが軍隊じみてて、バカやないのと思って見てて、お金に目が眩んで人殺してた。怖いな。支援員の姫ちゃんが騙されてて、いたたまれない。

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    2025年12月21日