染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不倫男、DV夫、モラハラ夫。
それぞれ問題を抱える女たちは何を思い、どう行動するのか。
憎悪渦巻く展開から走り出したストーリーは、道を逸れることなく、破滅を孕むゴールに向けて進んでいく。
序盤を読んだ段階で、そんな展開が抽象的ながら頭に浮かぶ。
生々しい心理描写が素晴らしく、読んでいるこちらに焦りが伝染するかのような切実さを感じた。
ストーリーの展開は予想を超えてこないものの、サスペンスの面白さを存分に味わえる作品だと思った。
最後は想像の余地を残して終わる。
待ち受けるのは安穏とした暮らしか、それとも破滅か。
物語はまだ始まったばかり…みたいな?
これからだよ、と言わんばかりにお腹を蹴る赤 -
Posted by ブクログ
久しぶりに普通の読書が出来た嬉しさ。
1ヶ月に1冊ペースはまだまだ程遠い…もっと読みたい気持ちはある。
本題ですが、めちゃくちゃ没入して読んでしまった!
久々に読書の楽しさを味わったな〜
ここまでの厚さの本を読むことはなかなかないけど、本当にすらすら読めた。本当に面白い本ってむりやり時間を捻出してまで読もうとするんだなと実感。果たして私はそんな風に本を読んでいるのだろうか笑
ページをめくることが止まらないのはただただ続きが気になるから!なんでなんで?と最後までその一心で読み続けた!こんな本初めてかもしれない…
つい最近、袴田さんの無罪が確定したこともあるし
タイムリーに今の世の中を描いてい -
Posted by ブクログ
映画化されている作品ということくらいしか知らずに読み始めたけれど、とにかく読んでいてつらかった。
生活保護の不正受給を通して、制度のほころびや、人が少しずつ追い詰められていく怖さが描かれているように感じた。
終盤はもはや地獄絵図。
それでも最後に小さな救いを感じたのは、主人公のもとへ届き続ける一枚一枚の絵。きっとあの女の子は、今も彼のことを思いながら描いているのだろう。あの絵だけが、この物語の湿った空気の中で差し込む、ほんのわずかな光だった。
読後感は決して爽やかではない。でも、この嫌な空気をここまでリアルに味わわせる小説はそう多くないと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ引きこもりの長期化と、「引き出し屋」と呼ばれる自立支援センターの闇を描いた社会派エンターテインメント小説。
自立支援という美名のもとに当事者を力ずくで連れ去る「引き出し屋」の実態。ニュースの文字面だけでは決して伝わらないその生々しい恐怖に、息を呑む。
本作は、当事者の若者と中年ひきこもりの母親という二つの視点から、同じ施設での物語が語られる構成だ。双方に深く感情移入させられる一方で、物語は「施設長殺害の隠蔽」を巡る息詰まるクライムサスペンスへと変貌。善意が悪意へと反転し、事態が泥沼化していく展開には暗澹たる気持ちにさせられる。
しかし、その泥沼の中で描かれるのは、悪に手を染めて初めて「自 -
Posted by ブクログ
「クズとワルしか出てこない」
パワーワードに吸い寄せられて手に取った「悪い夏」
不快指数100%の夏を味わってしまった…
真面目に生きていた人間が、
あれよあれよと一線を越え、
気づけば戻れなくなる。
生活保護費ビジネス、薬物、暴力…
転げ落ちるように闇堕ちしていく様子は
救いがなさすぎてやりきれない…
終盤にかけて、もう地獄と地獄がぶつかり
訳のわからないカオスに突入していったあたりはもう笑えてきました。
この人たちだいぶ愚かで歪んでいるけど、
この社会だって相当歪んでいるよな…
とささくれだった気持ちになりながら…
うん、やっぱりクズとワルしか出てこなかった。
でも、一気読みでし