染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ切なく、胸に重く残る物語だった。
読み進めるほどに「どうにかして救うことはできなかったのか」と考えずにはいられず、登場人物の苦しみに強く感情移入してしまった。冤罪事件というテーマは決してフィクションの中だけの話ではなく、いつ自分や身近な人に降りかかってもおかしくない現実なのだと突きつけられる。
作中では、警察や司法の判断の脆さ、そして人間の思い込みや都合が生む残酷さが浮き彫りになる。結局のところ、人が人を裁く以上、完全な正義など存在しないのかもしれない。だからこそ、この物語はただ悲しいだけで終わらず、読者に問いを投げかけてくる。
文字で追ったからこそ感じた痛みや違和感を、映像ではどう描くの -
Posted by ブクログ
2026年1冊目→本当は昨年中に読み終えたかった・・・
世の中の風潮として、ポジティブなDNAの話をするのは良いけれど、悪いDNAの事は話題に上げることすら憚られる。
自分は親のようには成りたく無いと思っていても、顔や容姿だけでなく、癖や行動が似てきている時にショックを受ける事がある・・・
犯罪者のDNAは存在するのか?
身近なところでの実体験は無いけれど、否定はできないような気がします。
結婚相談所に勤めるシングルマザーの亜紀はヘビーなクレーマー会員とトラブルを起こしてしまう・・・
さらに、自分の息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐されて、不安な日々が送られている。
担任の祐介は対応 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「一度ハマったらもう、抜け出せない。鬼畜ルノワールサスペンス!」
という帯につられて買ったものの、暗い話だろうからと長らく積読していたこちら。年末年始に一気読みしました。
確かに暗い。非常に暗いです。笑
でも最後まで読み終えて改めて帯を読むと、帯の意味が染みると言いますか。
生活保護や貧困、ドラックや不倫、とにかく世間の人に身近な「悪い」ことがこれでもかと詰め込まれている作品です。
この身近さ、が余計に怖いんですよね。
作者のあとがきを首がもげるほどうんうん頷きながら読んだのですが、確かに登場人物は基本みんな悪いことをしています。しかも人によっては明らかに踏みとどまれた瞬間があった -
Posted by ブクログ
ステップファミリーの妻、不妊治療をする歳の差夫婦の夫、離婚危機に直面したやり手営業マン、夫の定年後の妻、新婚夫婦、夫が早期退職者となったカウンセラー、妻が更年期障害となったサラリーマン、70代の夫が終活を始めた主婦、独身生活を謳歌する小説家が紡ぐ家族愛の短編集。
「正体」や「悪い夏」などでお馴染みの染井為人さんの作品。
この作品を作者を知らずに読んだ方は、どうしようもなくやりきれないものが多い染井さんの作品と知ったら驚くと思う。
人は死なないし、目を瞑りたくなる場面もない。読後に残るのは家族を配偶者を改めて大切にしようという思い。
特に、結婚生活四半世紀を過ぎた夫婦が、それぞれこの本を