染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ脱獄犯だということがわかっていても、
鏑木慶一という人物に嫌悪感を感じなかった。
むしろ好印象を抱いていた。
ミステリアスで、秀才で、人が良くて義理深く、魅力がある。
脱獄してからの短いようで長い月日の中で、
友情、恋愛、仕事、、、自分を偽らずとも経験できたであろう人生を、彼は全うしていた。鏑木慶一という人の尊さは深く関わっていた人たちの様子からしっかりと伝わっていた。
姿は違えど彼のブレない生き様が、
結果として彼を守った。自分で自分を救った。
だからこそ、結末が悔しかった。
信じてもらいたかった人たちに信じてもらえず、
疑いの目を向けられて、悲しく辛かったろう。
読み手のエゴになってし -
Posted by ブクログ
染井為人さんと言えば社会派ミステリー!
なのに家族小説なんて、めっちゃ珍しい!!
これは是非読まなくては〜♪と
興味津々で読み進めた。
『みずいらず』
どうやら今回は9つの連作短編集
前の作品で主人公の脇役としてチラッと出てきた人が、次の作品の主人公となる設定は、バトンのようでテンポがよく読みやすい。
以下、目次
「おかしいのはどっち」
「なぜ出ない」
「プライドは富士山」
「夫婦の再開」
「薄情者」
「交換日記」
「いつまでもあると思うな。妻と金」
「思い出の抽斗」
「シングル」
どのお話も登場人物のキャラがハッキリしていて、身近にいそうな人物像が描かれているので、ついつい感情移入して -
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ブラックな引きこもり支援施設に送られた者たちの生活に転機が訪れる。
話の展開がスムーズであっという間に引き込まれ一気に読み切りました。これは面白かった。
引きこもることによって社会の居場所を失う恐怖がそうさせなかっただけで、行きたくない学校や会社に行き続けた自分を振り返り、共感するなあという感覚と、「だからってドロップアウトするとか結局甘ったれなことには違いない」という社会人側の冷徹な傲慢さが交互に去来したのですが、なにしろ一線を越えてからの”ひきこもり家族”のさまがなんなら楽しくさえ感じられ、それもまたまんまと作者に乗せられてるなあ(いい意味で)と思いました。彼らが形はどうあれ「生き -
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素敵な夫婦の物語の連作短編集。
どのお話も始めはかわいそうなくらいすれ違っている二人。けれど、最後にはほっこりするお話ばかり。
様々な年代や立場の人達が出てくるので、誰もが誰かに感情移入できるのではないでしょうか?
それにしても、どのお話も何故私はこんな人と結婚してしまったんだろう‥‥と思っている主人公ばかり。
でも、その気持ちが分かってしまうのだから困ってしまいますねぇ(^^;;
現実はこんなにハッピーにエンドするかしら?なんて思ってしまう自分もいますが、やっぱり読んでいて幸せな気持ちになりました。だって誰もが幸せになるために結婚したんですもんね。そんな気持ちを思い出させてくれる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレWOWOWで放送されていた亀梨さん主演のドラマ版、横浜流星さん主演の映画版の両方を見てから原作を手に取りました。
まさか、原作版がこんなラストだとは思っていなかった....
鏑木を追い詰める刑事の又貫も、映像だと彼なりの正義や信念があるように見えたけど、原作だと正義や信念というより、個人的な意地にしか見えず最低な刑事という印象だけが残りました。
エンターテインメント作品として読み応えがあり、ページをめくる手が止められない1冊でしたが、読み終わったあとは心がズーンと重たくなりました。
死んでしまった鏑木はもちろん、自分の発言をなかったかのように扱われ、結局犯人ではなかった若者を死に追いやる