染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『正体』以来1年ぶりに手にしました。
この本を買った時は11月頭でしたが、いい夫婦の日前後に絶対読もうと積読してました(笑)
今回の『みずいらず』。家族・夫婦の温かさを描いてて、心地よかったと思います。
今回の短編集で(特に)奥さんが旦那さんに対して「離婚だ!」とか旦那の気持ちが分かりにくい…というような奥さんが秘めている黒い影が見えてくる。
長らく一緒にいると、相手のことがよくわからん!なんてことがあると思う。それぞれの登場人物達の考えてることをみると気づくことがある。
奥さんも旦那さんも、お互いに腹を割って話していないからだろうなって。相手に思い伝えたところで関係がぎこちなくなる恐怖 -
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今までの社会派のミステリーとは全く違う染井作品だったが、とても良かった。
いろんな夫婦のさまざまなドラマを見た気分で、とても読みやすく簡潔にまとめられている連作短編集である。
「おかしいのはどっち」〜子連れで再婚した夫は次男が生まれてから長男にだけ冷たくなったと感じたのだが…。
「なぜ出ない」〜一回り年下の妻と不妊治療するのだが…なぜ冴えない自分を選んだのか…。
「プライドは富士山」〜妻から離婚を切り出されたが、プライドが邪魔して…。
「夫婦の再開」〜定年退職後、四六時中家にいる夫に鬱憤が溜まり…。
「薄情者」〜幸せな新婚生活のはずが、底抜けに明るい妻を疎ましく感じ…。
「交換日記 -
Posted by ブクログ
ネタバレ出たばかりの染井為人さんの単行本新刊。『悪い夏』『正体』など作品が映画化され、売れっ子になった彼の最新作なので、かなり注目して読んだ。
これまでとは全く趣が異なるハートフルな内容でした。
それぞれの章ごとに主人公が変わる…いずれにも夫婦のドラマがある…例えば、子連れ再婚、不妊治療、新婚すれ違い、終活、中高年「仮面夫婦」、熟年離婚危機などなど。これまでの染井さんの社会派ミステリー小説のように、人が死んだり、とんでもない悪人が登場したりしない(笑)
そして一つの物語に登場するサブキャラが次の話の主人公だったりするのが…やっぱり人や社会の絆を感じさせる。染井為人の新境地でした。
でも僕としてはわが -
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染井さん久々。
めちゃめちゃに怖かった。あとがきで、ご本人がおっしゃっていた通り。ホラーとしたらどんなものになるかと考えながら書いたんだって。怖かった!
中盤以降は貴志祐介さんの黒い家を思い出していた。あれにあった生々しい生活臭(いちばん苦手だった)はなかったのだけど、異常性が完全にあっち側へ振り切っているところがまずヤバかった(けど私はそういうシンプルな方が好み)。
というか、やっぱり、いつも通り、お話の展開の仕方が怖さを煽るようにできている…笑 いろんな人がそれぞれの日々を生きている、いろいろあるけどまぁ、なんとかやってます、はい。…って情が湧いてきた頃に、不穏なにおいがしてきてさ…まさ -
Posted by ブクログ
全集中してラスト1時間くらい一気読みしてもうた、
どこが繋がんの!?って考えながら読んでたけど
そこかぁ!?!!って普通になった。笑
黒い糸というタイトルにもあるように、
何かがずっと裏で張り巡らされてるような
居心地の悪いモヤモヤ感が常にあるように感じた。
2人の主人公視点でスイッチしながら
繰り広げられるストーリーがどこで交わるの〜?
と、最初から最後まで楽しく読めた。
悪い夏のときもそうだったが、
ヤッパリ染井為人先生の小説はイメージがとてもしやすく、構想が迷子になることがないため、読書初心者や、難しい話が苦手な方にはとても読みやすい。
近代ミステリーが多いように思うので
若者に