染井為人のレビュー一覧

  • 正体

    Posted by ブクログ

    これは2歳の子供を含む一家三人を惨殺した死刑囚が脱獄し、1年半近く逃走し続ける話である
    はずなんだけれど、警察との駆け引きでハラハラドキドキする展開はほとんどない。
    そもそも死刑囚鏑木慶一の視点で描かれていない。
    逃走中に出会った5人の視点で、その人たちの生活の中に鏑木が入り込み、どのように影響を与えたのか。
    その話を通して鏑木慶一という人間性を知っていく、逃走中はもちろん名前を変え、顔も少しずつ変わっていくのだけれども、内面から出てくる彼の本性を、まさに「正体」を知っていく話なんだと思う。

    600ページにも及ぶ超大作だけど、本当にあっという間だった。もしこれが警察からの逃亡一辺倒だったら、

    0
    2026年01月13日
  • 鎮魂

    Posted by ブクログ

    犯罪や戦争はこうして起こるのか、と改めて気付かされた。
    正しいものが損をして、悪いものが得する。それを作り出しているのもすべて人間の心である。
    最後の作者のあとがきこそ、この話の本質だと思った。
    この作者は毎回、裏社会についてを捉えているが、それが生まれる根源をこの作品が作り上げているような気がした。

    0
    2026年01月11日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    ひきこもりの方の支援はいかに難しいのかを痛感させられたまた人間はなぜ自分がされて嫌なことを他人にしてしまうのかということも考えてしまった
    5人の友情や成長また青春の日々も丁寧に描かれていて面白かった

    0
    2026年01月09日
  • 震える天秤

    Posted by ブクログ

    染井為人の作品の雰囲気が好き
    出てくるキャラクター達の人間臭さがたまらん
    半分くらい読んで結末気になりすぎて一気読みした

    0
    2026年01月06日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    切なく、胸に重く残る物語だった。
    読み進めるほどに「どうにかして救うことはできなかったのか」と考えずにはいられず、登場人物の苦しみに強く感情移入してしまった。冤罪事件というテーマは決してフィクションの中だけの話ではなく、いつ自分や身近な人に降りかかってもおかしくない現実なのだと突きつけられる。

    作中では、警察や司法の判断の脆さ、そして人間の思い込みや都合が生む残酷さが浮き彫りになる。結局のところ、人が人を裁く以上、完全な正義など存在しないのかもしれない。だからこそ、この物語はただ悲しいだけで終わらず、読者に問いを投げかけてくる。

    文字で追ったからこそ感じた痛みや違和感を、映像ではどう描くの

    0
    2026年01月05日
  • 黒い糸

    Posted by ブクログ

    2026年1冊目→本当は昨年中に読み終えたかった・・・

    世の中の風潮として、ポジティブなDNAの話をするのは良いけれど、悪いDNAの事は話題に上げることすら憚られる。
    自分は親のようには成りたく無いと思っていても、顔や容姿だけでなく、癖や行動が似てきている時にショックを受ける事がある・・・

    犯罪者のDNAは存在するのか?
    身近なところでの実体験は無いけれど、否定はできないような気がします。

    結婚相談所に勤めるシングルマザーの亜紀はヘビーなクレーマー会員とトラブルを起こしてしまう・・・
    さらに、自分の息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐されて、不安な日々が送られている。
    担任の祐介は対応

    0
    2026年01月05日
  • 正義の申し子

    Posted by ブクログ

    本当に面白かった。すごく面白かった。
    染井さんはいつも面白い。エンタメ感が強く、思わず声を出して笑ってしまう。内容もとても面白い。
    これは誰かに薦めたい。個人的に2025年に心に残った作品の一つである。

    0
    2026年01月04日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    600ページ位の長編なのに面白すぎて1日で読んでしまった。
    鏑木を何で死なせちゃったの?って思ったし後書きで作者も謝ってて笑ってしまった。でもこういうことは現実でもあるんだろうなとやるせなくなった。
    ハッピーエンドではないけど鏑木が殺人犯ではないのを見抜いていた人たちがいたのが救い。ネットのニュースで会ったこともない人を糾弾するのは良くないことだなと改めて思った。
    一番好きなのは渡辺さんが冤罪を主張して鏑木も泣くシーン。ラストを読んだ後に読み返すと感慨深くなる。人を疑ってかかるのはやめようと思える小説だった。

    0
    2026年01月04日
  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    久しぶりの染井為人さんの作品でした。
    社会派作品でした。
    ミステリーかと言われるとあまりそうは思いませんでしたが、読んでいて震災のことは忘れられないと思いましたし、悪いことする奴のことは許せない気持ちになりました。
    読んでいて少し苦しくなることもありましたが、やっと読めました。

    0
    2026年01月03日
  • 悪い夏

    Posted by ブクログ

    あとがきにあるように、遠くから見れば喜劇でしかない。
    当事者でなければ、今が踏みとどまるとき!と思うけれど、転落の最中にいる人はもがけばもがくほどおもしろいように悲劇の渦中に落ちていくんだよね。

    もうホント救いようがないというか、どこから手をつければいいのかという感じで、最後はしっちゃかめっちゃか。

    生活保護に関してはよく分からないシステムだなぁと思うよね。(本当に困っている人もいるだろうから反対ではないけれど)
    不正受給をして毎月ケースワーカーにあれこれ言われるくらいなら、働いて正当にお金を得る方がストレスが少ないと思うけどな。

    0
    2026年01月03日
  • 震える天秤

    Posted by ブクログ

    「自分の良心に従ったのです」

    自分だったらどうするだろう
    多分律さんと同じ答えを選んだと思う。

    正か、誤かー。
    答えがない問は永遠に晴れることがないんだろうな
    「震える天秤」というタイトルがぴったりな本だった。

    0
    2026年01月03日
  • 悪い夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「一度ハマったらもう、抜け出せない。鬼畜ルノワールサスペンス!」

    という帯につられて買ったものの、暗い話だろうからと長らく積読していたこちら。年末年始に一気読みしました。

    確かに暗い。非常に暗いです。笑

    でも最後まで読み終えて改めて帯を読むと、帯の意味が染みると言いますか。

    生活保護や貧困、ドラックや不倫、とにかく世間の人に身近な「悪い」ことがこれでもかと詰め込まれている作品です。

    この身近さ、が余計に怖いんですよね。

    作者のあとがきを首がもげるほどうんうん頷きながら読んだのですが、確かに登場人物は基本みんな悪いことをしています。しかも人によっては明らかに踏みとどまれた瞬間があった

    0
    2026年01月03日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    全体的に長かったが面白かった。それぞれのストーリーでそれぞれの面白さがあって最後つながるのが気持ちよかったです。

    0
    2025年12月29日
  • 悪い夏

    Posted by ブクログ

    ずっしりきた…読んでて苦しい、、不正受給者には読んでほしいと思った、、
    あとがき読んで、なるほどなぁ、たしかにな…と思った。
    染井先生すごいや…
    ☆4.6
    2024.10.10

    0
    2025年12月28日
  • 海神(わだつみ)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東北震災の復興支援金の横領事件が題材。震災の描写もリアルに感じた。復興を赤の他人、犯人がやってるが軍隊じみてて、バカやないのと思って見てて、お金に目が眩んで人殺してた。怖いな。支援員の姫ちゃんが騙されてて、いたたまれない。

    0
    2025年12月21日
  • 鎮魂

    Posted by ブクログ

    この作者の本は何冊か読みました
    この作品はハードボイルドサスペンスと言うのですかね?!
    犯人はわからなかったけど、わかった時は、えーと思う暇もない程
    それ所じゃない!やる事いっぱい、
    スピード感満点
    これはまずい!私も車で高速道路を全力で運転している気持ちになりながら
    どうなるか気になって夢中で読んだ。
    面白かった。

    0
    2025年12月21日
  • 悪い夏

    Posted by ブクログ

    ちょっとしたことから足を踏み外し、とことん落ちていく。立ち止まる瞬間、選択し直す瞬間もあったが流された。なんやかんやで、こちら側からそっちへ側へと立場を変えてしまった。なんとも言えない感情になった。

    0
    2025年12月19日
  • 鎮魂

    Posted by ブクログ


    正体や悪い夏は映像作品で観ていて、作者の名前は認識しているくらいでした

    その後普段は読まない文芸誌で惹かれた文章の作者を見ると、正体のひとか!と興奮
    これはせっかくだし何か読もうと選んだのが鎮魂です

    面白い本って最終章にはいると早く読み進めたい気持ちと、まだこの世界から出たくない気持ちとがせめぎ合って、何回も本を閉じて終わらないようにしてしまう

    0
    2025年12月21日
  • 鎮魂

    Posted by ブクログ

    色んな人の人生が詰まっていて、それぞれの立場から感情移入してしまいました。
    徹夜本だと思います。読みやすくて普通の生活をしている私ですが半グレの世界を覗かせてもらった感じになりました。
    染井さんの本、今の所ハズレ無しで全部面白いです。

    0
    2025年12月19日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    はじめての染井為人さん。面白かった。
    ひきこもり。昔よりも確実に増えていると思う。
    不登校なんかも、ワタシが子どもの頃にはほとんどいなかった。
    今は、ムスメの学校でも、毎年毎年普通に何人かいる感じ。
    ワタシは昔風の人間なので、そういう生き方も尊重とかお気持ち尊重とか、しすぎてるからじゃないのかなぁと感じてしまうので、
    話の部屋から無理やり奪取していくところとか、そういうやり方もあるのかなぁと。

    そして話は、思っていた方向とは違う方に進んでいき・・・、面白かったです。
    どういう罪になるのかなぁ。殺されちゃった人には悪いけれど、執行猶予とかついて欲しいけどなぁ

    0
    2025年12月15日