染井為人のレビュー一覧

  • 正体

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    Audibleにて聴書。
    面白いが後半やや疲れました。若年性アルツハイマーではなく単に事件の衝撃で別な記憶を刷り込まれた、でも良かったような。救いのあるラストには長い話を読んできた読者も救われた。

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    2025年10月24日
  • 黒い糸

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    全集中してラスト1時間くらい一気読みしてもうた、

    どこが繋がんの!?って考えながら読んでたけど
    そこかぁ!?!!って普通になった。笑
    黒い糸というタイトルにもあるように、
    何かがずっと裏で張り巡らされてるような
    居心地の悪いモヤモヤ感が常にあるように感じた。

    2人の主人公視点でスイッチしながら
    繰り広げられるストーリーがどこで交わるの〜?
    と、最初から最後まで楽しく読めた。

    悪い夏のときもそうだったが、
    ヤッパリ染井為人先生の小説はイメージがとてもしやすく、構想が迷子になることがないため、読書初心者や、難しい話が苦手な方にはとても読みやすい。
    近代ミステリーが多いように思うので
    若者に

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    2025年10月21日
  • ひきこもり家族

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    ひきこもり同士を強制的に共同生活させるという設定が斬新で面白い。

    最初は自立支援センターには謎が多く、更生を目的にしているのか否かが分からずドキドキしながら読み進めた。

    引きこもりの主人公達と別に進むのが、親の視点。私は、子供を自分の理想というフィルター越しでしか見ない幸子が最後まで嫌いだった。隊長は母を恨んでないが、ブラック企業は引き金で、幸子も引きこもりになった原因の1つだったと感じた。


    社会問題を取り上げつつもエンタメ性もある本作。すごくいい作品に出逢えた。

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    2025年10月20日
  • 正体

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    ネタバレ

    切なくて辛い結末だった。
    やっぱり人の内面って、自分が思ってるより全部周りに伝わるもんなんだなって思った。
    容疑者に折檻まがいな取り調べを行って虚偽の自白をさせるのは、冤罪を主題にした物語によく出てくるけど、実際はどうなんだろう。

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    2025年10月18日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    ネタバレ

    歌舞伎町、トー横キッズを舞台にした疾走感溢れる復讐ストーリー。

    主人公は、幼い頃からネグレクトや実父からの性被害などを受け、歌舞伎町に流れ着いた七瀬。
    1章は、15歳の七瀬がトー横キッズとして送る日々が描かれる。
    ガールキャッチと薬物のお遣いでその日暮らしをしていた七瀬。
    その日常は、ヤクザの矢島から持ちかけられたビジネス(PYPの潜入調査)と、親友・らぶりいのODによって一変する。

    世の中を諦めているが、芯が通っていて、年齢に反して大人びて賢い。
    でもやっぱりまだ幼く、知識もないゆえ感情が抑えきれなかったり、正解の行動がわからなかったりする。
    そんな七瀬の人柄は非常に魅力的で、どんどん引

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    2025年10月12日
  • 滅茶苦茶

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    滅茶苦茶おもしろい!
    3人の主人公それぞれの転落劇が交互に語られながら進む並行構成。
    その3人が出会う道筋が見えてきた頃から終盤にかけては、各パートがどんどん短くなり物語が加速する。緊迫感も増して夢中になる。
    恐怖なとんでもない状況なのに滅茶苦茶なコントのようで笑えてしまう。
    3人のパートの順番も巧み。
    『正義の申し子』もおもしろかったけど、盛り上がり方が似てるかも。
    コロナ禍を背景とした社会的要素が物語に大きく関わっていて、3人の境遇はそれぞれ苦しいのだけれど、どん底に落ちても生きていれば再生していくのだなと思えた。

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    2025年10月11日
  • ひきこもり家族

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    「悪い夏」もだったが、前半読むのやめようかと思うくらい胸糞悪かった。が、急展開してからテンポ良くあっという間。
    ひきこもりしている本人と家族の葛藤が辛いし、何かにしがみつきたい気持ちも分からなくもないから切なかった。

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    2025年10月11日
  • 震える天秤

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    今までの染井さんで最高評価かも。面白かった!
    いつもどこかに感じる、破滅願望の感じられないミステリー。マスコミとかライターとか、個人的にはあまり好きな職種でなく、偏見ばかりだけど、人の気持ちわかるフリーのライターが主人公。
    老人の運転操作ミスによる交通事故。そんな報道に「偏見」を持ち込んではいけない、実はこの作品がそれを学ばせてくれる「ルポ」風小説じゃなかったか。裁判官の奥さま、そして元を付けてよいのか飼い猫のキティもといぬこ丸に癒される。

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    2025年10月07日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    引きこもりって意外と小さなきっかけで誰にでもなり得ることで、引きこもっているからって人生が楽ってわけでもなくて、いろいろ考えたり葛藤したり、思われている以上に息苦しいんだよね。

    それぞれ引きこもりになったきっかけを語った後、お互いを理解し合う過程では成長や「家族」としての温かさを感じられた。5人の間に絆が芽生えた時、彼らが引きこもりになる前にこういう仲間に出会えてたら、何か人生が違っていたのかもなぁなんて思ってしまった。

    本の内容はもちろん、染井さんのエピローグはグッとくるものが多いなぁ…



    そして俊藤律はおそらく3作目?こういうところで繋がってるの胸熱!!!

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    2025年10月05日
  • 震える天秤

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    audible 。認知症の老人の運転する軽トラがコンビニに飛びこみ、店長が死んだ。事故と見られるが、とんでもない真相が。
    染井為人ワールド全開。
    わくわくドキドキ間違いなし。

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    2025年10月03日
  • ひきこもり家族

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    未知瑠が殺されてから話が急展開で染井為人が作者だったなと思い知らされました。殻が破られてからの隊長の逞しさやみんなのファミリー感がいつまでも読んでいたい気分でした。
    生きる目的、目標によって人の人生はキラキラするのかな。

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    2025年10月03日
  • 正体

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    染井為人さんの滅茶苦茶が面白かったので、続けて同じ作家さんを読んでいます。正体。読み終えました。こちらも良かったです。冤罪のお話なのですが、なんでそんなことになってしまったのっと思って、読み進めてしまいます。本当はどうなの?まさかまさかと、ストーリーに引き込まれます。脱獄してから、様々な所で、働いて、静かに生きていくのですが、その中でも人との関わりや、日常が丁寧に描かれていて、あったかいモノも、流れています。人との関係性が、あったかい。自分は脱獄者で、人と関わらないようにしたいのだが、困っている人を見ると、つい手助けしてしまう主人公。その時、彼の本当の姿に触れた人たちが、最後には彼のために集ま

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    2025年10月03日
  • 滅茶苦茶

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    まだ、途中なのですが、もう書きます❣️面白い〜どうなるの〜。本当に抜け出そうとすればするほど、ドンドン、悪い方へ悪い方へ。読ませる〜。登場人物の短絡的な考え方で、時々、ぶっと、笑ってしまいます。とんでもない話だけど、気が重い感じにはならず、読み物として、本当に楽しんでいます。

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    2025年10月01日
  • 鎮魂

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    とても面白かった。
    関東連合を題材にした話だと知らなかったが、あまりにも似ていてすぐに気づいた。
    悪が無くなればいいのにて感じた

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    2025年10月01日
  • 黒い糸

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    わあ~、これもきっと映像化されますよねって感想です。読みはじめの、ゾワゾワっとした、何かが近くに潜んでいるような感じが堪りません。
    ミステリー好きだと深く読み、この人かもって気が付いてしまうかもですが、それを超えて面白かったです。誰も信じられなくなってしまうかも!?

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    2025年09月29日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    2025/08/07予約 4
    ひきこもりを力ずくで引っ張り出しボランティアで養鶏場の勤務をさせるリヴァイブ自立支援センター。九州の施設で寮長の役割をする未知瑠の激しい暴力に耐えかね殺害。ひきこもりでコミュ障の5人が話し合い助け合いが自然にできるようになったのは、皮肉なことに未知瑠がいなくなってからだった。暴力では解決できないことが証明されてしまう。10年後の会社を起こしてからの様子が面白いので、その間も含め書いてあればなお面白かったかも、と感じた。社会問題を盛り込んであるので読み物としても考えることが多い。
    小説で読んでも情景が浮かぶので映像化されたらヒットしそう。

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    2025年09月29日
  • 悪い夏

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    これは喜劇なのか、悲劇なのか。
    最後はひっちゃかめっちゃかのお祭り騒ぎ。当人たちにしてみればとんでもない修羅場で「笑い事じゃねぇ!」なんだろうけれども。
    初めのうちは社会問題を取り上げた悲劇小説なのかと思っていたけれど、最後は思わず笑ってしまうくらいのコメディと化している。不謹慎なのかもしれないけれど。

    でも、面白い。展開が気になってページを捲る手は止まらない。物語が進むにつれてそれぞれの深刻な問題が他人のそれと絡まり合い、深みにハマるかと思いきや、最後にこれか!もちろん悲しい出来事は悲しい出来事としてあるのだけれど、それは脇役でしかないのかーー。

    こんなに上手い小説はなかなかない。紙の上

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    2025年09月24日
  • 悪い夏

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    生活保護受給者とカウンセラー、反社勢力の絡みを書いた作品。めちゃめちゃ面白い。こんなふうに落ちていき、事件が起こるのか…と思った。心して生きよう。

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    2025年09月18日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    久しぶりに読む手が止まらなかった。物語自体は軽快な感じで進んでいくが、ずっとどこか仄暗さを感じる展開。後半に入って、今までの伏線はどのように回収されるんだろうというところからの、怒涛の最後。ただ、少し急ぎすぎた感も。それでもエピローグの存在があったことにより、物語全体が引き締まった印象。染井さんの作品は正体に続き2作目だが、他の作品も読んでみようと思う。

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    2025年09月17日
  • 滅茶苦茶

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    オーディブルにて。
    3人の全然違う世界に住む男女がそれぞれコロナ禍に滅茶苦茶な人生になってしまい、最後にクロスするストーリー。3人とも、全てが不憫すぎた。悪いこと、やばい事に足を突っ込もうとして突っ込む人ばかりじゃないのねと凄く思い知った。全ては心のコロナに感染したからっていうあとがきにはとても納得してしまった。いやー、面白かった!

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    2025年09月17日