染井為人のレビュー一覧

  • みずいらず

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    ブランチで紹介されてて面白そうだなと思ったから,速攻買って読んだ。あっという間に読み終わった。面白かったー。

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    2025年11月16日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    15才のトー横キッズ七瀬は、ヤクザから慈善団体PYPの不正記録データを盗むように頼まれる。それ自体には成功したものの、データによりPYPが現役都知事とつながっていると気がついたヤクザは、あっさりPYP側に寝返ってしまい、七瀬は命を狙われる。
    その頃、七瀬の友達愛莉衣(らぶりい)はオーバードーズのため路上に虫の息でいたところ、トー横キッズ達から見捨てられ救急車も呼んでもらえずに息を引きとる。
    愛莉衣を見捨てた者と、七瀬を殺しかけた者たちへの復讐が始まる。

    若い女の子が、次々と復讐を遂げていくさまが痛快。

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    2025年11月15日
  • 黒い糸

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    染井さん久々。
    めちゃめちゃに怖かった。あとがきで、ご本人がおっしゃっていた通り。ホラーとしたらどんなものになるかと考えながら書いたんだって。怖かった!
    中盤以降は貴志祐介さんの黒い家を思い出していた。あれにあった生々しい生活臭(いちばん苦手だった)はなかったのだけど、異常性が完全にあっち側へ振り切っているところがまずヤバかった(けど私はそういうシンプルな方が好み)。

    というか、やっぱり、いつも通り、お話の展開の仕方が怖さを煽るようにできている…笑 いろんな人がそれぞれの日々を生きている、いろいろあるけどまぁ、なんとかやってます、はい。…って情が湧いてきた頃に、不穏なにおいがしてきてさ…まさ

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    2025年11月13日
  • 震える天秤

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    ネタバレ

    良かった、と言うのが読後の正直な感想。
    最初、気味の悪い村、変な因習がある村で、何かのしきたりに則って人を轢き殺してしまったのかと思ったが、そうではなくて、村のみんなが、それぞれ支え合って苦しみを分かちあった結果起きた事件だったんだなと理解した。
    みんな、優しくていい人。被害者家族以外は。
    本当に良かった。
    完全なハッピーではないものの、考えうる限りでは最上のエンドだと思った。

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    2025年11月13日
  • みずいらず

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    ネタバレ

    色々な夫婦がいて、それぞれの形があって。
    一緒に生活していても、いつの間にかすれ違ってしまう。長い時を共に過ごすからこそ、気持ちを言葉にすることを忘れてはいけないし、自分の気持ちにも、相手の気持ちにも向き合うことをサボってはいけないんだな、と。
    もちろん全話どれもとても良かったが、やはり「シングル」が特にお気に入りだ。

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    2025年11月10日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    オーディブルで。はじめは、軽い、今時の悪たれな話かと思っだけど、展開の早さや、キャラクター設定もあり
    なかなか面白い。映画化決定も頷ける。

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    2025年11月09日
  • ひきこもり家族

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    今作も面白かった!
    『滅茶苦茶』と話の進み方が似てる。サクサク読める。
    読んでて途中、「この施設の人たちそんな悪い人か?」って思う自分もいた。どう見聞きするかにもよるけど、一つの事実に対して抱く印象は人それぞれだなと思った。エピローグのさらにその先が気になる。
    引きこもりの人は実際いっぱいいるだろうし、こういう施設ももしかしたら本当にあるのかもしれない。社会問題をタイムリーにキャッチーに描写してくれる染井先生作品が本当に面白いです!

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    2025年11月03日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    めっちゃ面白かったぞ。期待を大きく上回った。
    というか、途中からえ??何の話??ってなった(笑)
    しかもなんだかハッピーエンドな感じもいい。

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    2025年10月30日
  • ひきこもり家族

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    染井さんらしい作品だった。
    映像化しても迫力ありそう。
    何事もきっかけなんだなぁっ思った。
    ひきこもりになるのも、ひきこもりから脱するのも。

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    2025年10月26日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    なんか最近の作品がイヤミスっぽく感じてたけど、本作は暗いテーマでも、中心に少女の硬い決意が感じられて読後に清涼感がある。ノワールだけどさわやか。難しいか笑

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    2025年10月25日
  • ひきこもり家族

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    染井為人さん初読みでした。
    ひきこもり。
    社会問題の一つではあるんだろうけど、今の世の中は割とそういう方の生き方も尊重したり、見守ったりが優先されるよね。
    言い方変えれば自分には関係ない、害がなければいいんじゃない?みたいなとこあるよね。
    人間対人間。
    必ず弱者と強者に分かれるよ。
    人間が一番怖い生き物だし。
    こんな施設、現実にはないだろうけどこの5人の絆は唯一無二。
    おもしろかった。

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    2025年10月25日
  • 黒い糸

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    全集中してラスト1時間くらい一気読みしてもうた、

    どこが繋がんの!?って考えながら読んでたけど
    そこかぁ!?!!って普通になった。笑
    黒い糸というタイトルにもあるように、
    何かがずっと裏で張り巡らされてるような
    居心地の悪いモヤモヤ感が常にあるように感じた。

    2人の主人公視点でスイッチしながら
    繰り広げられるストーリーがどこで交わるの〜?
    と、最初から最後まで楽しく読めた。

    悪い夏のときもそうだったが、
    ヤッパリ染井為人先生の小説はイメージがとてもしやすく、構想が迷子になることがないため、読書初心者や、難しい話が苦手な方にはとても読みやすい。
    近代ミステリーが多いように思うので
    若者に

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    2025年10月21日
  • ひきこもり家族

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    ひきこもり同士を強制的に共同生活させるという設定が斬新で面白い。

    最初は自立支援センターには謎が多く、更生を目的にしているのか否かが分からずドキドキしながら読み進めた。

    引きこもりの主人公達と別に進むのが、親の視点。私は、子供を自分の理想というフィルター越しでしか見ない幸子が最後まで嫌いだった。隊長は母を恨んでないが、ブラック企業は引き金で、幸子も引きこもりになった原因の1つだったと感じた。


    社会問題を取り上げつつもエンタメ性もある本作。すごくいい作品に出逢えた。

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    2025年10月20日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    ネタバレ

    歌舞伎町、トー横キッズを舞台にした疾走感溢れる復讐ストーリー。

    主人公は、幼い頃からネグレクトや実父からの性被害などを受け、歌舞伎町に流れ着いた七瀬。
    1章は、15歳の七瀬がトー横キッズとして送る日々が描かれる。
    ガールキャッチと薬物のお遣いでその日暮らしをしていた七瀬。
    その日常は、ヤクザの矢島から持ちかけられたビジネス(PYPの潜入調査)と、親友・らぶりいのODによって一変する。

    世の中を諦めているが、芯が通っていて、年齢に反して大人びて賢い。
    でもやっぱりまだ幼く、知識もないゆえ感情が抑えきれなかったり、正解の行動がわからなかったりする。
    そんな七瀬の人柄は非常に魅力的で、どんどん引

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    2025年10月12日
  • 滅茶苦茶

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    滅茶苦茶おもしろい!
    3人の主人公それぞれの転落劇が交互に語られながら進む並行構成。
    その3人が出会う道筋が見えてきた頃から終盤にかけては、各パートがどんどん短くなり物語が加速する。緊迫感も増して夢中になる。
    恐怖なとんでもない状況なのに滅茶苦茶なコントのようで笑えてしまう。
    3人のパートの順番も巧み。
    『正義の申し子』もおもしろかったけど、盛り上がり方が似てるかも。
    コロナ禍を背景とした社会的要素が物語に大きく関わっていて、3人の境遇はそれぞれ苦しいのだけれど、どん底に落ちても生きていれば再生していくのだなと思えた。

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    2025年10月11日
  • ひきこもり家族

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    「悪い夏」もだったが、前半読むのやめようかと思うくらい胸糞悪かった。が、急展開してからテンポ良くあっという間。
    ひきこもりしている本人と家族の葛藤が辛いし、何かにしがみつきたい気持ちも分からなくもないから切なかった。

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    2025年10月11日
  • 震える天秤

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    今までの染井さんで最高評価かも。面白かった!
    いつもどこかに感じる、破滅願望の感じられないミステリー。マスコミとかライターとか、個人的にはあまり好きな職種でなく、偏見ばかりだけど、人の気持ちわかるフリーのライターが主人公。
    老人の運転操作ミスによる交通事故。そんな報道に「偏見」を持ち込んではいけない、実はこの作品がそれを学ばせてくれる「ルポ」風小説じゃなかったか。裁判官の奥さま、そして元を付けてよいのか飼い猫のキティもといぬこ丸に癒される。

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    2025年10月07日
  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    引きこもりって意外と小さなきっかけで誰にでもなり得ることで、引きこもっているからって人生が楽ってわけでもなくて、いろいろ考えたり葛藤したり、思われている以上に息苦しいんだよね。

    それぞれ引きこもりになったきっかけを語った後、お互いを理解し合う過程では成長や「家族」としての温かさを感じられた。5人の間に絆が芽生えた時、彼らが引きこもりになる前にこういう仲間に出会えてたら、何か人生が違っていたのかもなぁなんて思ってしまった。

    本の内容はもちろん、染井さんのエピローグはグッとくるものが多いなぁ…



    そして俊藤律はおそらく3作目?こういうところで繋がってるの胸熱!!!

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    2025年10月05日
  • 震える天秤

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    audible 。認知症の老人の運転する軽トラがコンビニに飛びこみ、店長が死んだ。事故と見られるが、とんでもない真相が。
    染井為人ワールド全開。
    わくわくドキドキ間違いなし。

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    2025年10月03日
  • ひきこもり家族

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    未知瑠が殺されてから話が急展開で染井為人が作者だったなと思い知らされました。殻が破られてからの隊長の逞しさやみんなのファミリー感がいつまでも読んでいたい気分でした。
    生きる目的、目標によって人の人生はキラキラするのかな。

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    2025年10月03日