染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは2歳の子供を含む一家三人を惨殺した死刑囚が脱獄し、1年半近く逃走し続ける話である
はずなんだけれど、警察との駆け引きでハラハラドキドキする展開はほとんどない。
そもそも死刑囚鏑木慶一の視点で描かれていない。
逃走中に出会った5人の視点で、その人たちの生活の中に鏑木が入り込み、どのように影響を与えたのか。
その話を通して鏑木慶一という人間性を知っていく、逃走中はもちろん名前を変え、顔も少しずつ変わっていくのだけれども、内面から出てくる彼の本性を、まさに「正体」を知っていく話なんだと思う。
600ページにも及ぶ超大作だけど、本当にあっという間だった。もしこれが警察からの逃亡一辺倒だったら、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ切なく、胸に重く残る物語だった。
読み進めるほどに「どうにかして救うことはできなかったのか」と考えずにはいられず、登場人物の苦しみに強く感情移入してしまった。冤罪事件というテーマは決してフィクションの中だけの話ではなく、いつ自分や身近な人に降りかかってもおかしくない現実なのだと突きつけられる。
作中では、警察や司法の判断の脆さ、そして人間の思い込みや都合が生む残酷さが浮き彫りになる。結局のところ、人が人を裁く以上、完全な正義など存在しないのかもしれない。だからこそ、この物語はただ悲しいだけで終わらず、読者に問いを投げかけてくる。
文字で追ったからこそ感じた痛みや違和感を、映像ではどう描くの -
Posted by ブクログ
2026年1冊目→本当は昨年中に読み終えたかった・・・
世の中の風潮として、ポジティブなDNAの話をするのは良いけれど、悪いDNAの事は話題に上げることすら憚られる。
自分は親のようには成りたく無いと思っていても、顔や容姿だけでなく、癖や行動が似てきている時にショックを受ける事がある・・・
犯罪者のDNAは存在するのか?
身近なところでの実体験は無いけれど、否定はできないような気がします。
結婚相談所に勤めるシングルマザーの亜紀はヘビーなクレーマー会員とトラブルを起こしてしまう・・・
さらに、自分の息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐されて、不安な日々が送られている。
担任の祐介は対応 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「一度ハマったらもう、抜け出せない。鬼畜ルノワールサスペンス!」
という帯につられて買ったものの、暗い話だろうからと長らく積読していたこちら。年末年始に一気読みしました。
確かに暗い。非常に暗いです。笑
でも最後まで読み終えて改めて帯を読むと、帯の意味が染みると言いますか。
生活保護や貧困、ドラックや不倫、とにかく世間の人に身近な「悪い」ことがこれでもかと詰め込まれている作品です。
この身近さ、が余計に怖いんですよね。
作者のあとがきを首がもげるほどうんうん頷きながら読んだのですが、確かに登場人物は基本みんな悪いことをしています。しかも人によっては明らかに踏みとどまれた瞬間があった -
Posted by ブクログ
はじめての染井為人さん。面白かった。
ひきこもり。昔よりも確実に増えていると思う。
不登校なんかも、ワタシが子どもの頃にはほとんどいなかった。
今は、ムスメの学校でも、毎年毎年普通に何人かいる感じ。
ワタシは昔風の人間なので、そういう生き方も尊重とかお気持ち尊重とか、しすぎてるからじゃないのかなぁと感じてしまうので、
話の部屋から無理やり奪取していくところとか、そういうやり方もあるのかなぁと。
そして話は、思っていた方向とは違う方に進んでいき・・・、面白かったです。
どういう罪になるのかなぁ。殺されちゃった人には悪いけれど、執行猶予とかついて欲しいけどなぁ