染井為人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰がどうすれば良かったのかわからない、正解のない問題のような物語でした。
他人のことを信じることが難しいのはもちろんのこと、時として自分すら信じられないこともあると。
とはいえ人は、知らないこと、わからないことを恐れて排除しようとし、分かりやすく納得しやすい手頃な理由があればそれを真実のように思ってしまうことも存分にあります。
気を付けて避けられるものでもないですが、加害者にも被害者にもなりたくないものです。
理不尽や不条理は当たり前のように転がっていて、それに見舞われたとき、自分ならどうするか。
どんな結末になろうとも自分だけは己のことを誇らしく思えるように生きたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなりの分厚さだったけど、中弛みすることもなくあっという間に読んでしまった。
これは面白い。
死刑囚が脱獄し、あちこちで身を隠して警察から逃げ続ける。ただ逃げているのではなく、何やら目的がある様子。
この脱獄犯が、少し風変わりで頭が良く、真面目で不器用な好青年。潜伏先であの人この人のハートを掴んでゆく。本当にこの人は極悪犯なのか?
そして警察が追い詰めてもギリギリで逃げていく。
まさかの全くの冤罪であり、目的果たさず亡くなってしまうという結末は納得できず、ただただ鏑木が哀れだった。本当に何一つ悪くないのに。最後の最後で冤罪が立証できたのがせめてもの救いだけど、生きて勝利を勝ち取って欲しかった。