染井為人のレビュー一覧

  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    とくにどんでん返しがあるわけでもないが、短編だけど人物描写が秀逸で読んですぐに感情移入でき、どれも面白かった。これが染井さんの能力ですね。映像化されたものより圧倒的に本の方が面白い典型ですね。

    0
    2026年05月25日
  • 悪い夏

    Posted by ブクログ

    どうしてこんなにも
    落ちぶれていってしまったのか。
    いつからこんなに。
    どこかで踏み止まれなかったのか?
    どこかで気付けなかったのか?
    止めることはできなかったのか。
    もっと、自分のことを大事にできなかったのか。

    映画とはまた違った、ドロドロの内容でとても面白かった。
    人間の怖さ、弱さがぎゅっと詰まっていて、こんな世界もあるのかと思うと怖くてたまらない。
    とことん落ちぶれていく姿は見ていて苦しかったけれど、目が離せなかった。

    生活が苦しくて本当に生活保護が必要な人、働きたくなくて不正受給をする人。
    あの親子を思い返すと胸が痛い。
    本当に必要としている人に、どうか、救いの手を出せるような世の

    0
    2026年05月24日
  • 正義の申し子

    Posted by ブクログ

     覆面を被って活動する大人気ユーチューバー「ジョン」。
     正義執行として架空請求業者にイタズラ電話をかけて再生数を稼いでいたが、ある日「森口」と名乗る架空請求業者の恨みを買ってしまう。
     「森口」は「ジョン」を探し出すため大阪から上京。いっぽう「ジョン」は「森口」を使ってさらなる再生数を得るため、直接対決の場を設けようと画策するがーー。

     いわゆる過激系のようなユーチューバーと架空請求業者の追いかけ合いや対決……だけかと思いきや、「ジョン」の妹とその友人や、「森口」の組織の人間が様々な動きを見せ、物語が絡み合い、交錯し、思わぬ方向に展開していく。
     登場人物のキャラが立っていて、掛け合いが小

    0
    2026年05月23日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    Audibleにて。ひきこもりブラック支援のストーリー。複数人の視点で話が進んでいく感じで、それぞれのバックグラウンドも入りやすいし、テンポよく、面白かった。

    0
    2026年05月23日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    平成最後の少年死刑囚、鏑木慶一が脱獄した。
    行く先々で名前、ときには顔を変えて逃亡生活を送る鏑木は"好青年""いい人"のように見える。警察に捕まりそうになりながらも間一髪で逃げる鏑木だったが、最後の勤め先のグループホームでついに警察に包囲される。

    染井さんらしい、近年の日本の問題も盛り込まれた社会派小説。
    600ページを超える超長編だったのに、読む手が止まらず一気読みしてしまいました。

    0
    2026年05月21日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    未成年の殺人犯、鏑木が死刑囚として収監された拘置所を脱走し、逃亡の日々を送る物語である。
    物語が進むにつれ鏑木と言う1人の青年の人間像が浮かび上がってくる。物語の展開は、スピーディーに移り変わり、そこに登場する人物たちが、一様にこの青年と向き合うことになり、その人柄に引き込まれていく。最後の展開は、心につまされるものがある。
    どうか助かってほしいと願う気持ちと裏腹に、厳しい展開が待っているが、冤罪と言う真実を世に問う物語でもあると思う。
    この本は物語であるが、冤罪と言う問題を真正面から向き合った小説として感銘の深い本であった。

    0
    2026年05月10日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    分厚い本で読むのに時間がかかるかと思ったけど、すぐ読み終えられました。
    実際に自分自身がその立場になったら果たして同じような行動がとれるだろうか。
    もっと絶望したり他人に対しても手を差し伸べることができないと思う。
    主人公は結果的に自分で真実を突き止める事はできなかったが、逃走中で出会った人たちが協力して無罪を訴えるために動くところに救いがあって良かったと思いました。

    0
    2026年05月06日
  • 黒い糸

    Posted by ブクログ

    オーディブル
    紙で読んでたら、最後が気になってチラ見しちゃってたかも、くらい、先が知りたくてたまらないほど熱中してしまった。
    最初は結婚相談所のこれまた興味ある話、最終的にはめちゃくちゃ怖いシーンだったが、エピローグで、あーそうなったのね、それはそれでよかったね、という気持ちになった。

    0
    2026年05月05日
  • 正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    脱獄犯だということがわかっていても、
    鏑木慶一という人物に嫌悪感を感じなかった。
    むしろ好印象を抱いていた。
    ミステリアスで、秀才で、人が良くて義理深く、魅力がある。

    脱獄してからの短いようで長い月日の中で、
    友情、恋愛、仕事、、、自分を偽らずとも経験できたであろう人生を、彼は全うしていた。鏑木慶一という人の尊さは深く関わっていた人たちの様子からしっかりと伝わっていた。
    姿は違えど彼のブレない生き様が、
    結果として彼を守った。自分で自分を救った。

    だからこそ、結末が悔しかった。
    信じてもらいたかった人たちに信じてもらえず、
    疑いの目を向けられて、悲しく辛かったろう。
    読み手のエゴになってし

    0
    2026年05月05日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    引きこもり施設に集められた年齢、性別、事情が様々な人

    引きこもりになる原因は家族不和が多いのかな、思っていたらシモダとリョウタは家庭内では親子関係は良好という設定
    何だか恵まれている状況で納得いかず読み進めていたら、家族問題で引きこもりになった登場人物も出できて、腑に落ちて読んで行きました

    酷い施設に酷い経営者と職員

    それが故にまとまる利用者達
    でも、油断して一線を踏み外してしまう危うさは誰にでもある

    最後は悪い人は成敗され、元引きこもりの人達は第二の人生を社会の中で歩み始めた終わりでホッとしました

    0
    2026年05月04日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    とにかく続きが気になって、ぐいぐい引き込まれる物語にはとても没入できた。すごく良い作品だった。これは久しぶりに出会えた良作。とにかく続きが気になって仕方ない高揚感を読書で味わえて幸せでした。文句なしの星5つ!!

    0
    2026年05月03日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    染井為人さんと言えば社会派ミステリー!
    なのに家族小説なんて、めっちゃ珍しい!!
    これは是非読まなくては〜♪と
    興味津々で読み進めた。

    『みずいらず』
    どうやら今回は9つの連作短編集
    前の作品で主人公の脇役としてチラッと出てきた人が、次の作品の主人公となる設定は、バトンのようでテンポがよく読みやすい。

    以下、目次
    「おかしいのはどっち」
    「なぜ出ない」
    「プライドは富士山」
    「夫婦の再開」
    「薄情者」
    「交換日記」
    「いつまでもあると思うな。妻と金」
    「思い出の抽斗」
    「シングル」

    どのお話も登場人物のキャラがハッキリしていて、身近にいそうな人物像が描かれているので、ついつい感情移入して

    0
    2026年05月02日
  • 正義の申し子

    Posted by ブクログ

    ユーチューバー、架空請求業者、女子高生という個性豊かな面々が出てきたときは、一体どういう展開になるのかと思ったけれど、それぞれの個性が徐々に混ざり合って、最後にはさながら『メロンと生ハム』のような意外だけどいい!的な掛け合わせを楽しむことができた。展開は少年漫画のようで読みやすい。終わり方は綺麗事と見る人もいるかもしれないが、個人的には物語の結末としてきれいで満足。

    0
    2026年05月01日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    いつもと系統が違いますが
    こんな感じも良かった
    読み終わった後に涙が出た作品もありました
    近くにいる人を大事にしたいなと感じました

    0
    2026年04月29日
  • 黒い糸

    匿名

    購入済み

    中盤あたりから誰もが怪しく見え疑って見てしまいました。想像以上の展開と内容に驚きました。遺伝についても性格まで遺伝するのが1番恐ろしかったです。
    両親共に素晴らしい人達の間に産まれたならそんな不安もないかもしれないけれど、自分の親が恐ろしいと感じる人には不安でしかたない。けど最後まで争って、自分は大丈夫だと信じるしかない。

    0
    2026年04月25日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    色んな形、年代の夫婦の話。
    オムニバス形式で、一編に出た夫婦と
    そこに関わりのある夫婦が次の主役、
    と別々の話ながら繋がっていき
    スラスラ読みやすい。

    それぞれに悩みを抱えてるけど
    嫌な登場人物は殆どいなくて
    コミュニケーションや
    ささいなキッカケで解決の糸口を見つけていく。

    何か大きな出来事はなくても
    夫婦にとっては危機的な問題で、
    それが解決されたり
    落としどころを見つけりするところに
    凄く共感できた。

    0
    2026年04月23日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    意外性も多様な視点もあり、とても面白かった。友達にお勧めしたい。できれば登場人物の心情をオチとして、丁寧に描いて欲しかった。

    0
    2026年04月20日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    夫婦間の微妙なスレ違いを絶妙なタッチで描かれていて正にあるある!なストーリーだらけ。夫婦はお互いの理解の段階から年齢を重ねるに付け辛抱の領域に達するのだな?と理解した。
    最終話"シングル"だけ他話と趣が異なるが、このストーリーが一番切なく、でもクスッと笑えるペーソスがあり一番良かった。

    0
    2026年04月20日
  • ひきこもり家族

    Posted by ブクログ

    ブラックな引きこもり支援施設に送られた者たちの生活に転機が訪れる。

     話の展開がスムーズであっという間に引き込まれ一気に読み切りました。これは面白かった。

     引きこもることによって社会の居場所を失う恐怖がそうさせなかっただけで、行きたくない学校や会社に行き続けた自分を振り返り、共感するなあという感覚と、「だからってドロップアウトするとか結局甘ったれなことには違いない」という社会人側の冷徹な傲慢さが交互に去来したのですが、なにしろ一線を越えてからの”ひきこもり家族”のさまがなんなら楽しくさえ感じられ、それもまたまんまと作者に乗せられてるなあ(いい意味で)と思いました。彼らが形はどうあれ「生き

    0
    2026年04月19日
  • みずいらず

    Posted by ブクログ

    素敵な夫婦の物語の連作短編集。
    どのお話も始めはかわいそうなくらいすれ違っている二人。けれど、最後にはほっこりするお話ばかり。
    様々な年代や立場の人達が出てくるので、誰もが誰かに感情移入できるのではないでしょうか?
    それにしても、どのお話も何故私はこんな人と結婚してしまったんだろう‥‥と思っている主人公ばかり。
    でも、その気持ちが分かってしまうのだから困ってしまいますねぇ(^^;;
    現実はこんなにハッピーにエンドするかしら?なんて思ってしまう自分もいますが、やっぱり読んでいて幸せな気持ちになりました。だって誰もが幸せになるために結婚したんですもんね。そんな気持ちを思い出させてくれる一冊でした。

    0
    2026年04月19日