染井為人のレビュー一覧

  • 海神(わだつみ)

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    ネタバレ

    東北震災の復興支援金の横領事件が題材。震災の描写もリアルに感じた。復興を赤の他人、犯人がやってるが軍隊じみてて、バカやないのと思って見てて、お金に目が眩んで人殺してた。怖いな。支援員の姫ちゃんが騙されてて、いたたまれない。

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    2025年12月21日
  • 鎮魂

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    この作者の本は何冊か読みました
    この作品はハードボイルドサスペンスと言うのですかね?!
    犯人はわからなかったけど、わかった時は、えーと思う暇もない程
    それ所じゃない!やる事いっぱい、
    スピード感満点
    これはまずい!私も車で高速道路を全力で運転している気持ちになりながら
    どうなるか気になって夢中で読んだ。
    面白かった。

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    2025年12月21日
  • みずいらず

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    ステップファミリーの妻、不妊治療をする歳の差夫婦の夫、離婚危機に直面したやり手営業マン、夫の定年後の妻、新婚夫婦、夫が早期退職者となったカウンセラー、妻が更年期障害となったサラリーマン、70代の夫が終活を始めた主婦、独身生活を謳歌する小説家が紡ぐ家族愛の短編集。

    「正体」や「悪い夏」などでお馴染みの染井為人さんの作品。

    この作品を作者を知らずに読んだ方は、どうしようもなくやりきれないものが多い染井さんの作品と知ったら驚くと思う。

    人は死なないし、目を瞑りたくなる場面もない。読後に残るのは家族を配偶者を改めて大切にしようという思い。

    特に、結婚生活四半世紀を過ぎた夫婦が、それぞれこの本を

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    2025年12月20日
  • 悪い夏

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    ちょっとしたことから足を踏み外し、とことん落ちていく。立ち止まる瞬間、選択し直す瞬間もあったが流された。なんやかんやで、こちら側からそっちへ側へと立場を変えてしまった。なんとも言えない感情になった。

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    2025年12月19日
  • 鎮魂

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    正体や悪い夏は映像作品で観ていて、作者の名前は認識しているくらいでした

    その後普段は読まない文芸誌で惹かれた文章の作者を見ると、正体のひとか!と興奮
    これはせっかくだし何か読もうと選んだのが鎮魂です

    面白い本って最終章にはいると早く読み進めたい気持ちと、まだこの世界から出たくない気持ちとがせめぎ合って、何回も本を閉じて終わらないようにしてしまう

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    2025年12月21日
  • 鎮魂

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    色んな人の人生が詰まっていて、それぞれの立場から感情移入してしまいました。
    徹夜本だと思います。読みやすくて普通の生活をしている私ですが半グレの世界を覗かせてもらった感じになりました。
    染井さんの本、今の所ハズレ無しで全部面白いです。

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    2025年12月19日
  • みずいらず

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    「おかしいのはどっち」
    「なぜ出ない」
    「プライドは富士山」
    「夫婦の再開」
    「薄情者」
    「交換日記」
    「いつまでもあると思うな。妻と金」
    「思い出の抽斗」
    「シングル」
    登場人物がリレー形式で繋がっていく9話収録の連作短編集。

    とても良かった。
    好き過ぎてずっと読んでいたかった。

    社会派ミステリー作家のイメージが強い染井さんが、こんなに温かい物語を描かれるなんて。

    リーダビリティの高さは言うまでもなく、登場人物の心理描写が秀逸。

    彼等の一挙手一投足が全て脳内映像で再現された。

    優しさと切なさとほろ苦さが融合した愛と希望に満ちた一冊。

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    2025年12月16日
  • みずいらず

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    染井為人さんの作品と言えば、、、

    社会派小説、ドロドロした人間ドラマ、クズが出てくるミステリーなどなど
    それを楽しみに読んでいる読者も多いのではないでしょうか

    それが一転、こんな作品も書くの!?
    いや、書けるんですか!?
    って思いました


    夫婦をテーマにした物語
    どれも心を温かくしてくれ、涙を流させられる物語もあり

    本作は染井さんの中でも異色の作品になるのではないでしょうか

    夫婦の数だけ物語があります
    嬉しいことも、楽しいことも、悲しいことも、辛いことも、寂しいことも、ぜーんぶその夫婦の物語なのです

    もちろん、鬼嫁を持つ夫婦、会話がない夫婦、奥様の尻に敷かれている夫婦、それも夫婦の

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    2025年12月16日
  • ひきこもり家族

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    はじめての染井為人さん。面白かった。
    ひきこもり。昔よりも確実に増えていると思う。
    不登校なんかも、ワタシが子どもの頃にはほとんどいなかった。
    今は、ムスメの学校でも、毎年毎年普通に何人かいる感じ。
    ワタシは昔風の人間なので、そういう生き方も尊重とかお気持ち尊重とか、しすぎてるからじゃないのかなぁと感じてしまうので、
    話の部屋から無理やり奪取していくところとか、そういうやり方もあるのかなぁと。

    そして話は、思っていた方向とは違う方に進んでいき・・・、面白かったです。
    どういう罪になるのかなぁ。殺されちゃった人には悪いけれど、執行猶予とかついて欲しいけどなぁ

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    2025年12月15日
  • 正体

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    脱獄した少年死刑囚。
    逃亡中に名前を変え各地を転々とします。
    そこで出会った人たちは彼に惹かれてしまうんです。
    冤罪ってこういう風に作られるんだなぁ。
    読み進めるほど切なくなりました。

    このような悲しい間違いが起こらないように祈るばかりです。

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    2025年12月14日
  • みずいらず

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    私の中の『年末!こういうの読みたかったランキング1位!!』ほのぼの心が温まった。寄り添い合う、助け合う、思い合う様々な夫婦。こんな風に歳を重ねたいと思った。

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    2025年12月14日
  • 正体

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    映画をみて面白かったので購入。映画よりも詳しく事件について語られている部分があって違いを楽しみながら読んだけど…最後に衝撃が。。。

    面白かったです。映画との違いを楽しみたい方はぜひ!

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    2025年12月14日
  • 正体

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    あ、映画やってたやつだという軽い気持ちで手に取った本作

    素晴らしかった。

    とてつもなく惹き込まれる内容で寝る前に数ページだけのつもりが徹夜してしまった。

    12月中旬に今年一番の作品に出会ってしまったかもしれない。

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    2025年12月13日
  • 正体

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    オーディブルで拝聴。
    ラストはもう号泣だった。
    辛い話なのに、ここまで感情移入した作品は他にないかもしれない。
    周りの人の視点で物語が進むのも本当に良かった…。

    正直、横浜流星版の映画は原作が好きすぎて、ちょっとアンチになりそうだった。
    友人が映画だけ見たって言うなら、絶対いろいろ補足したくなるレベル。
    映画が好きな人がいたらごめんなさい。

    オーディブルだったので、本を買って活字でも読みたい、、ような、、辛いから読みたくないような、
    、。

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    2025年12月10日
  • 黒い糸

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    めっちゃ怖くってドキドキしながら読んだ。

    犯人とか動悸は納得できなかったけど、これは推理小説ではなくホラー小説なら最高やん!って感じ。

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    2025年12月09日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    先が気になってドキドキしながら次のページをめくる手が止まらない、そんな作品に久しぶりに出会えた。

    もちろんこれがすべてではないが、歌舞伎町のリアルとその背景を端的に捉えた作品なのではないかと思う。漠然とネガティブなイメージだけを持っていた歌舞伎町という街に少し違うイメージを持つことができた。

    騙し騙され、昨日の敵は今日という任侠の世界。安全な居所を失って集うトー横キッズたち。ホストと、それに貢ぐことによって危ない世界で稼がざるを得ない女性たち。
    そのような様々な人たちが集う街では、良くも悪くも他人に興味も執着もないことが多く、その場の流れで人間同士もくっついたり離れたりを繰り返している。本

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    2025年12月09日
  • みずいらず

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    大好きな染井先生の最新作。
    今までの作品とは違う夫婦の愛のかたちを読みやすくサラッと描いた作品でとても面白かったです。

    染井先生の作品はどれも大好きで大切にしていますが、本作は自分が年齢を重ねてもふとした時に読み続けていたいと感じる愛の本だと思います。
    「おかしいのはどっち」、「薄情者」、「いつまでもあると思うな。妻と金」が特に好きです。

    結婚をしなくてもいい現代で性格も、生きてきた環境も違う男女が生涯一緒に生きていこうと誓うことだけで凄いことなのだと改めて感じるきっかけをくれました。長く共に生きているとお互い色々なことがあって、相談しあい、考えあうと思いますが、夫婦生活は相手のほんの一部

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    2025年12月08日
  • 正体

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    ネタバレ

    これほど続きが気になった作品は久しぶり。
    逃避行の日々の中で彼が趣味や恋愛、友達、仕事、人生を積み重ね、その先にあるものはー。

    最初からとても読みやすく、難しくなく、こんな引き込まれる作品は久しぶり。
    彼が謀らずとも、彼の人となりが少しずつ見えてくるのが楽しかった。

    後から「友達」や「彼女」と話すのがよかったなー。
    本人たちに聞かせてあげたかった。
    スノーボード何回させてあげたかった。
    人生を謳歌して欲しかった。

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    2025年12月06日
  • 正体

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    鏑木慶一はこの本の中で確かに生き抜いた。
    あとがきで作者に詫びられ、どこかで微笑んでいるのではないか。

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    2025年12月04日
  • 滅茶苦茶

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    ネタバレ

    面白かった!!!

    最初は「んーなんか退屈」「コロナかー懐かしいなあ」「なんかこの優等生がどんどん落ちてっちゃうの見るの辛いなあ」って感じで惰性で読み進めていったら、最後のさいごで映画級に面白くなるの、もう卑怯ですらある。

    そして前半の鬱々とした感が嘘のような爽やかなエンド。
    もう本当に素晴らしい。
    読んで良かった。

    自信を持って人に勧められる、そんな一冊。

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    2025年12月01日