染井為人のレビュー一覧

  • みずいらず

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    夫婦の物語、連作短編。
    前のストーリーにちらりと出てきた人が次のストーリーの主人公となる展開。
    どの夫婦にもトラブルがある。傍から見ると大したことではないようなことも、当人にとっては重大問題で、どこにでも転がっていそうなことばかりだった。
    妻が更年期障害で、家庭内が大変なことになった夫の話と、終活と言いながらつさ夫に連れ回される妻の話が印象的。どちらも愛ゆえのことだったという結末に、しみじみ感じ入るものがあった。
    最後の独身男の話は、著者ご自身を彷彿させるものだったけれど、如何に。
    楽しい読書時間だった。

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    2026年04月30日
  • 震える天秤

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    高齢者ドライバーの事故、アクセルとブレーキの踏み間違い?と思いきや実は、、、と話が展開していく。
    それぞれの人間関係や、過去の事件が明らかになっていくところが個人的にはテンポよくて楽しく読めた。
    (内容としては楽しいお話ではないけれど)

    法が人を裁く、人が人を裁く、そういうことも考えたり。

    余談
    猫の名前が「ぬこ丸」って、、、

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    2026年04月26日
  • ひきこもり家族

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    染井為人さん著「ひきこもり家族」
    著者の作品は半年前に読んだ「悪い夏」以来、本作で5作品目になる。

    著者の作品はどれも物語の疾走感に優れており凄く読みやすい。
    本作品もやはりその点は秀逸であり、終盤にかけては物凄いスピード感を感じさせられた。

    ミステリー風に描かれているのだが、その辺りは凡庸に感じてしまった。
    展開が予想できてしまい、少し残念に感じた。

    物語の終盤は少しだけ考えさせられる。
    最後のひきこもり達による立てこもり、拉致監禁という行為も含め立場や言動が全て逆転していく。
    その中で主格の一人である僚太は自己中心的思考が「ひきこもり」の原因である事が理解として描かれていくと同時に、

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    2026年04月26日
  • 鎮魂

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    玉石混淆の社会を思うと気が遠くなる
    (あとがきより)
    まさにこの通りと感じました
    今もなお生まれ続ける被害者の心を思うとき
    自分の中の悪魔の存在に気が付きます

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    2026年04月25日
  • 正体

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    基本的には展開を気にして読み進められたが、後半からオチが想像ついてしまい、驚きはなかった。個人的にハッピーエンドが好きなので、そういう意味で☆4

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    2026年04月23日
  • 黒い糸

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    小学生女児が行方不明になる事件が起きる
    そのクラスで起こる不可解な事件
    結婚相談所で働く母と同じクラスの男児
    相談所の同僚の男性
    そのクラスの男性教員

    たくさんの不可解な事件はその母と息子のまわりで起こる

    元凶が何かわからないままストーリーが進んでいくので見逃せない感がずっとある
    想像してたよりエグイ元凶だった

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    2026年04月23日
  • 黒い糸

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    現代社会の不条理を詰め込んだダークサスペンス。
    作者の言によると「ミステリー&ホラー」との事。

    読み進めるうちに「あの人も怪しい、この人も怪しい」と疑心暗鬼にさせられ、二転三転する展開にページをめくる手が止まらない。読者を飽きさせない手法は、さすがの一言に尽きる。

    一つのクラスで立て続けに起こる異常な事件。その点と点を結びつけたのは、想像の斜め上をいく「とっぴな家族」の存在だった。
    正直なところ、明かされた真相には「え、そこに着地するのか」という強引さを感じ、驚きよりも戸惑いの方が大きかったというのが本音である。
    でも、その奇抜さも含めて、エンタメとして存分に振り回される楽しさは確

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    2026年04月21日
  • 悪い夏

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    善人がほぼいなくてクズばかり。気分が落ち込むけれど、面白くて一気読みしました。生活保護の不正受給の闇が深いと思いました。この国のシステムを変えなければどうにもならないのかな。

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    2026年04月19日
  • 悪い夏

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    生活保護受給というテーマを軸に物語が広がる。ケースワーカーの日常かと思いきや、どんどんシビアな展開に…闇落ちしていく感じ…本当にこの人の作品好きすぎる。全ては繋がっているのに、全当事者が何だか他人事で、起きている事象に興味がない感じ。こんなにまでも人は思考停止するのかな。奇妙だけど雰囲気があってよかった。

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    2026年04月18日
  • ひきこもり家族

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    ひきこもりたちと、ひきこもりをカモにするブラック支援会社の話です。
    実在の事件を元にしています。

    ブラック支援会社は、ひきこもりたちを無理矢理自宅から連れ出して更生施設に入れ、暴力と恐怖で入所者を支配します。
    物語の中で、施設に入所しているひきこもりたちはとある事件を起こします。
    ひきこもりたちの反乱にスカッとしますが、次第に雲行きが怪しくなっていきます。
    暴力を受けてきた者たちが、また暴力で人を支配するようになる…という暴力の連鎖が恐ろしいです。

    最後は希望を感じる終わり方でしたが、実際のひきこもりの対策ってどうしたらいいんだろうなぁと読後ぼんやりしてしまいました。
    ひきこもりの解決は本

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    2026年04月18日
  • ひきこもり家族

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    僚太と大知が物語の中心人物だけど、大知目線の語りはなくて何を考えているかが不可解なところがおもしろいなと思った。
    大知の母親はちょっと痛々しい。
    長年の引きこもりは、何もしなければ本人の力で変わるのは難しいと思うので、強制的に外に連れ出すのはきっかけとしてはいいと思うけど、リヴァイブのような強制施設は恐怖を強めるだけだと思った。
    ラストの養鶏場のおじさんの言葉は感動した。

    染井為人さんの小説は、難しくない&テンポが良いで、圧倒的に読みやすい。
    嫌なやつが出てきて怒りを煽られ、ハラハラする展開で一気に引きつけられる。
    せっかくおもしろいのに、最後はふわっとしていたのは残念。
    そこからが見どころ

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    2026年04月18日
  • 正体

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    ネタバレ

    1人の脱獄犯が周りの人たちに与える気持ちの変化に感動した。
    脱獄犯は誰かの身代わりになっているのかと思ったけどそういう訳ではなかった

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    2026年04月18日
  • 正体

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    ネタバレ

    結末が悲しかったけど、作者のあとがきでモヤモヤが晴れた。本作を読む中で、鏑木を信じたり、信じなかったり、自分の信じるものが世論みたいに脆く揺れてしまうのを感じた。二次情報ではなく、自分できちんと情報を精査して判断しないといけない

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    2026年04月15日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    ケースワーカーである主人公が、ひょんなことから社会の闇に巻き込まれ、自分がかつて軽蔑していた生活保護受給者の立場へと転落していく物語。立場の逆転を通して、福祉や貧困の現実が容赦なく描かれており、非常に考えさせられる内容だった。

    物語としては、すべての登場人物がどこかで繋がっており、それぞれの視点が絡み合いながら進んでいく構成が見事で、自然とページをめくる手が止まらなくなる読みやすさがあった。

    一方で、題材の重さゆえに気分が沈む展開も多く、読んでいて苦しくなる場面も少なくない。特に、主人公が薬物の禁断症状によって正常な判断ができなくなり、本来支援すべき母子家庭に対して十分な対応ができず、結果

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    2026年04月12日
  • 滅茶苦茶

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    オーディブル
    染井さんの本だから、全く関係ない人たちが、きっと最後は結びつくんだろう、なんて想像して読み始めた。途中からは、どの場面もおもしろくて、しかし、この人たちがどうやって結びつくのか?と期待していた。そして、想像通り、滅茶苦茶な方法で結びついた。途中滅茶苦茶過ぎたけど、読後感は悪くない。

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    2026年04月09日
  • みずいらず

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    とっても面白かった、良かった。いろいろな夫婦の再生の物語。夫婦の数だけ形があるというのはしみじみ。年齢も、仕事や家族構成も様々。なんなら父母のこどもの夫婦についても出てくる。面白かった。そして泣ける。

    青山美智子さんの作品のように、主人公同士につながりがある、というのも面白い。主人公の別の中で、前の主人公夫婦が立て直した話が出てくるのも良かった。
    ほろりと泣けたのが『薄情者』『いつまでもあると思うな。妻と金』いい話ー。

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    2026年04月09日
  • 鎮魂

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    元になった実際の事件を知ってるだけに、ストーリーにリアリティがあり犯人により共感できました。
    刑事も人間で感情がありただ機械的に犯人を捕まえているのではないことが伝わってくる。
    本当の悪とは何なのかを考えさせられる話でした。

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    2026年04月05日
  • 震える天秤

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    Audibleにて。
    為井さんの作品は全部好きだが今回はいつもより、読み終えた後の爽快感は少ない内容でした。

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    2026年04月05日
  • 鎮魂

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    ネタバレ

    【4.2】
    犯人、キョウレン、刑事、色々な角度から話が進んでいく。半グレ集団に復讐する

    犯人に少しずつ近づいていく訳ではなく、一気に物語は進む。
    一人一人に人生があり、キョウレンについての気持ちなども言及されていて感情移入ができる。悪いやつではあるが遺族を思うと辛い気持ちにもなる

    ただ奴らは復讐されるだけのことをしてきたのだ
    野放しにしていては死んでも死にきれない
    お母さんとそして弟。2人のために

    主人公のエゴでしかないとは思う
    恨んではいるだろうが、お母さんと弟がそれを望んでるかは分からない
    それでも自分の魂を鎮めるために

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    2026年03月28日
  • 悪い夏

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    市役所で働く、生活保護受給者の家を回るケースワーカーが主人公の話し。主人公がヤバい女に恋に落ちたばかりに、人生がめちゃくちゃになって行く様がすごくリアルに描かれていた。
    自分も何かの間違いをきっかけに、一気に奈落の底へ落ちてしまう事もあるような気になり、少し恐ろしく思ってしまった。

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    2026年03月26日