染井為人のレビュー一覧
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染井為人さん著「ひきこもり家族」
著者の作品は半年前に読んだ「悪い夏」以来、本作で5作品目になる。
著者の作品はどれも物語の疾走感に優れており凄く読みやすい。
本作品もやはりその点は秀逸であり、終盤にかけては物凄いスピード感を感じさせられた。
ミステリー風に描かれているのだが、その辺りは凡庸に感じてしまった。
展開が予想できてしまい、少し残念に感じた。
物語の終盤は少しだけ考えさせられる。
最後のひきこもり達による立てこもり、拉致監禁という行為も含め立場や言動が全て逆転していく。
その中で主格の一人である僚太は自己中心的思考が「ひきこもり」の原因である事が理解として描かれていくと同時に、 -
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現代社会の不条理を詰め込んだダークサスペンス。
作者の言によると「ミステリー&ホラー」との事。
読み進めるうちに「あの人も怪しい、この人も怪しい」と疑心暗鬼にさせられ、二転三転する展開にページをめくる手が止まらない。読者を飽きさせない手法は、さすがの一言に尽きる。
一つのクラスで立て続けに起こる異常な事件。その点と点を結びつけたのは、想像の斜め上をいく「とっぴな家族」の存在だった。
正直なところ、明かされた真相には「え、そこに着地するのか」という強引さを感じ、驚きよりも戸惑いの方が大きかったというのが本音である。
でも、その奇抜さも含めて、エンタメとして存分に振り回される楽しさは確 -
Posted by ブクログ
ひきこもりたちと、ひきこもりをカモにするブラック支援会社の話です。
実在の事件を元にしています。
ブラック支援会社は、ひきこもりたちを無理矢理自宅から連れ出して更生施設に入れ、暴力と恐怖で入所者を支配します。
物語の中で、施設に入所しているひきこもりたちはとある事件を起こします。
ひきこもりたちの反乱にスカッとしますが、次第に雲行きが怪しくなっていきます。
暴力を受けてきた者たちが、また暴力で人を支配するようになる…という暴力の連鎖が恐ろしいです。
最後は希望を感じる終わり方でしたが、実際のひきこもりの対策ってどうしたらいいんだろうなぁと読後ぼんやりしてしまいました。
ひきこもりの解決は本 -
Posted by ブクログ
僚太と大知が物語の中心人物だけど、大知目線の語りはなくて何を考えているかが不可解なところがおもしろいなと思った。
大知の母親はちょっと痛々しい。
長年の引きこもりは、何もしなければ本人の力で変わるのは難しいと思うので、強制的に外に連れ出すのはきっかけとしてはいいと思うけど、リヴァイブのような強制施設は恐怖を強めるだけだと思った。
ラストの養鶏場のおじさんの言葉は感動した。
染井為人さんの小説は、難しくない&テンポが良いで、圧倒的に読みやすい。
嫌なやつが出てきて怒りを煽られ、ハラハラする展開で一気に引きつけられる。
せっかくおもしろいのに、最後はふわっとしていたのは残念。
そこからが見どころ -
Posted by ブクログ
ネタバレケースワーカーである主人公が、ひょんなことから社会の闇に巻き込まれ、自分がかつて軽蔑していた生活保護受給者の立場へと転落していく物語。立場の逆転を通して、福祉や貧困の現実が容赦なく描かれており、非常に考えさせられる内容だった。
物語としては、すべての登場人物がどこかで繋がっており、それぞれの視点が絡み合いながら進んでいく構成が見事で、自然とページをめくる手が止まらなくなる読みやすさがあった。
一方で、題材の重さゆえに気分が沈む展開も多く、読んでいて苦しくなる場面も少なくない。特に、主人公が薬物の禁断症状によって正常な判断ができなくなり、本来支援すべき母子家庭に対して十分な対応ができず、結果