染井為人のレビュー一覧

  • 正義の申し子

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    いい意味で予想を裏切られた作品。
    引きこもりのユーチューバーが悪徳業者を懲らしめていく、そんな痛快な物語かと思いきや、物語は思いもよらない方向へと進む。

    ユーチューバーや架空請求、医大生による性犯罪など、現代社会の重たい問題を扱いながらも、決して説教くさくならず、読み終えたあとにはどこかあたたかい気持ちが残る。エンタメとしての軽やかさと、人の弱さや痛みにそっと寄り添う視線が、心地よく共存している作品だった。

    悪人をただの「悪」として切り捨てないところにも好感が持てた。それぞれの事情や背景に目を向けることで、物語に奥行きが生まれているように感じた。

    少しおバカで思わず笑ってしまう場面もあれば、胸がきゅっとなる切なさもある。そして迎えるラストシーンには、思わずぐっと心をつかまれた。

    痛快でありながら、やさしさに満ちた一冊。読後、静かに「いい話だったな」と思える物語。

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    2026年02月15日
  • 震える天秤

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     最近問題になっている高齢者の交通事故を混じえて旨くミステリー化していると思いました。
     法律では適切な裁きを与えられないとき法に代わって裁きを与えてもいいんじゃないか?と考えさせられる内容でした。
     まぁこの小説の対象者は純粋な『クズ』なんで当然だと思ってしまいますが…
     自分も最後は真実を暴くことはしないと思います。

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    2026年02月14日
  • 正義の申し子

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    染井さんの書かれる話は現実感のある嫌な人間や嫌な状況、嫌な社会をリアルに描写していく一方でラストの風通しが気持ち良いことが多い印象です。後書きとかからなんとなく感じるのは著者の人間に対する愛情のような気がします。
    最初は鉄平のこともジョンもとい純のことも好きになれなかったのに終盤では二人のやり取りに笑ってしまったしYutuberを軸にした社会問題の話しかと思いきや男たちの友情物語ですごく面白かったです!

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    2026年02月06日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    さすが染井為人さん!ザ・エンタメって感じでおもしろく一気読みでした。
    こんなうまくいくわけないやろー!とツッコみたくなる気持ちもありますが、単純明快!首尾貫徹!な爽快感があるので、深く考えずに歌舞伎町を楽しみたい方にオススメです。

    ただ、あまりにも七瀬/愛が可愛げがなさすぎて、なのに味方が多く皆を虜にするところが鼻につく感じだったので⭐︎4です。

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    2026年02月01日
  • 滅茶苦茶

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    今作も題材は社会現象。
    コロナウイルスが蔓延している日本が舞台。
    全然関係ない3人がどう交わるんかなって感じやったけど予想してない感じでした。
    終盤の展開はタイトル通りめちゃくちゃ

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    2026年01月31日
  • 震える天秤

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    最近よく聞く理由の事故が始まりだったが、思ったより壮大な話になっていくのでドキドキしながら読んだ。
    私も田舎の出身で、よく会うおじちゃんを親戚だと思っていたが、曽祖父の葬式で親族側に座っていなかったのをみて、初めて近所の人だと知って驚いたことがあったが、それほど田舎の近所付き合いは濃厚で、今の人は理解できないかもしれないが、わかる部分はあった。
    とにかく被害者に対して嫌悪感を抱いた。
    最後の結末は分からないが、みんなが助け合って生きていくしかない中、そうあって欲しいと思った。

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    2026年01月31日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    2019年、群馬から歌舞伎町に出てきた15歳の七瀬
    トー横で知り合った友人の死と、利用されたあげくに殺されそうになった事件をきっかけに、歌舞伎町に巣食う大人たちに復讐を決意する
    後半は2024年、歌舞伎町に舞い戻った七瀬(愛)の復讐劇
    コロナ禍や総理大臣の暗殺事件、性的マイノリティに対する社会の動向など、なかなかリアルでした

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    2026年01月25日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    フィクションのようなノンフィクションのテイで読んでたら、、徐々に七瀬が暴走し始めて、こんな15歳居ないだろ、、と妙に冷めてきてしまった。

    と思ったら、第二部では戻ってきた愛の復讐劇。
    もうここからは、完全フィクションの世界で、読む手が止まらなかった。
    疑心暗鬼の心理を巧みに利用しながら、相手の懐に入り上手く利用して。

    でも結局七瀬は復讐して、、気は晴れたのかな。
    「またね」の伝言で、何人も殺したサイコパスな彼女だけど、どうか幸せでありますように。ほっと安心できる居場所がありますように。
    と、つい思った私は、もう彼女の手のひらで転がされてるのかな。

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    2026年01月21日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    東横キッズの女の子の話。
    染井さんの作品は社会現象となってる話を取り上げることが多いからフィクションではあるものの自分が知らない世界を知ることができる。
    普通に生きてたら経験できひんようなことも追体験できるからとても魅力に感じる。
    また歌舞伎町遊びに行きます。

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    2026年01月18日
  • 滅茶苦茶

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    ネタバレ

    どんどん悪い方へ悪い方へと堕ちていく物語で、読んでいて胃が痛くなる感覚だった。最後は割と明るめの終わり方だったのが意外だった。

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    2026年01月18日
  • 滅茶苦茶

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    一気読み。コロナ禍、ふとしたことがきっかけでどんどんと普段の生活が壊される人たちの話。学びがある感じではないけど普通に面白かった

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    2026年01月18日
  • 滅茶苦茶

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    8割はコロナ禍に些細なことをキッカケに犯罪やら詐欺被害にあったり坂道を転がり落ちるような3人のストーリーで、ラスト1-2割でその3人が富士の麓で交錯しだします。

    滅茶苦茶かつスピード感がすごいので、展開の速さに置いていかれそうになります笑

    最後はやっつけ感で無理矢理ガッチャンコされた感は否めません

    聖也や芽衣やふーちゃんどうなった???
    3人だけハッピーエンドでしたが、その他はよくわからないまま終わります

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    2026年01月08日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    トー横キッズの現状とそれを取り巻く闇を題材にした作品。15歳の七瀬がトー横で生きていく様が前半。友達と自身を殺された復讐に燃える5年後を描いた後半の2部制。後半はある程度結末が分かってるのに、どのように終わらせるかという部分で読み応えは十分にある。テンポが良くさくさく読めた。

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    2025年12月31日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    長らく予約待ちでようやく貸し出せたのに一気読み。
    現実を思わす登場人物と東京は新宿の物語。
    カネのあるところには悪いやつしか集まらない。
    そしてその金は常に貧しいひとから巻き上げられる

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    2025年12月28日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    15歳の七瀬
    歌舞伎町のトー横キッズ
    15歳とは思えぬ強さで、飄々と生きている
    近寄る大人も、周りのトー横キッズも、彼女には一目置いてる

    悲惨な生い立ちでトー横キッズにならざるを得なかった彼女
    集まるキッズたちも大人に買われながらも、家にいるよりも楽なんだろう

    読んでいて、七瀬ほどの回転の早い子ならここから抜け出して生きる方法もあるのでは?と思ったりしたけど、世の中そうではなくなってるんだよね
    悲しい日本……

    ストーリーも面白く、サクサク読めた
    でもスッキリするか?というと難しいなあ
    これはハッピーエンドではないよ
    謎が謎のまま回収されてない気がするのは読解力不足かな?(七瀬が奪ったデータの中身とか……)

    半グレや政治家、出てくる割にはそう怖い世界じゃなく描かれている
    というか、もう当たり前のように売春やホスト業界の闇が描かれている

    映像化、あるのかな?
    なかなかにハードな内容になりそう

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    2025年12月26日
  • 正義の申し子

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    オーディブル

    じゅん(ジョン)→YouTuber
    てっぺい→悪徳業者
    もえか→女子高生
    3人の視点でそれぞれ物語が進んでいく
    染井為人の作品は「滅茶苦茶」って言う作品があるみたいやけどこの作品も充分めちゃくちゃやと思う笑
    面白かった!

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    2025年12月26日
  • 震える天秤

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    ネタバレ

    認知症を患った高齢男性がコンビニに突っ込み、店長が死亡するという事故が起きる。ライターの俊藤律は、高齢者による事故の特集を組むために事故の被害者や加害者らの周辺を探ることに。だが事故を起こした男性が住む集落は、余所者を受け入れない閉鎖的な地域だった。取材を進める中で律は次第に、加害者の男性は本当は認知症を患ってはいないのではないか、事故は故意に起こされたものではないか、集落の人々は何かを隠しているのではないかと疑念を抱く。閉鎖的な集落故の濃密な人間関係が、切なくてやるせない。

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    2025年12月22日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    展開のテンポが良くてなかなか面白かった!
    対立していた悪徳業者とユーチューバーが、最後はクズを一緒に倒す。
    読み終えた後はスカッとした。

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    2025年12月21日
  • 震える天秤

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    福井の田舎で起きた、高齢者ドライバーによる痛ましい事故。アクセルとブレーキの踏み間違いでコンビニに突っ込み、若者が命を落とす。ライターの俊堂は、高齢者ドライバー問題を追うルポとして現地を訪れるが、取材を進めるうちに、加害者が認知症を患っていたこと、そして彼が暮らしていた村そのものに、言葉にしづらい違和感を覚え始める。

    事故を取り巻く状況には、小さな「おかしさ」がいくつも散りばめられている。それらは一つひとつは取るに足らないようでありながら、重なり合うことで疑念へと変わり、俊堂の心を静かに揺さぶっていく。これは自分の思い過ごしなのか、それとも見過ごしてはいけない何かなのか。取材者として、そして一人の人間として、どこまで踏み込むべきだったのかという問いが、最後まで付きまとう。

    “真実を知ることが本当に正義なのか、誰かを守るために目を閉じることは許されるのか”その狭間で震える天秤の感覚だけが、読者の中に残る。俊堂の迷いや葛藤、判断の揺らぎには強い人間味があり、決して他人事として切り離せないリアルさがある。

    やるせない事故であり、同時に社会のひずみを映し出す事件でもあるこの物語は、静かに問いかけてくる。「もし自分だったら、どうするだろうか」と。正義と良心の間で揺れる心を、否応なく見つめさせられる一冊だった。

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    2025年12月21日
  • 正義の申し子

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    染井為人作品ならではのしっちゃかめっちゃか感が良い。
    男キャラクターは軒並みろくでなししかいなくて面白い。

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    2025年12月12日