染井為人のレビュー一覧

  • ひきこもり家族

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    ネタバレ

    ★3.5
    最終的に救いのある本
    悪徳福祉業者の闇、引きこもり本人とその家族達の攻防戦、だれでも引きこもりになってしまう危うさがあること、そしてだれでもまた生きる希望を胸に持つことができるということ

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    2025年12月06日
  • 正体

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    冤罪なんだろうとはあらすじで予想できるし、どうなるのかと思ったら何の捻りもなく冤罪の話だった。
    ラストに逃亡生活で出会った人が救うために集まったところは胸熱だった。けどやはり死んでたんだ。絶望感。
    逃亡中の物語は面白く読めた。
    が、さすがに救いがなさ過ぎて…
    結局殺されてから無罪になってもなぁ。名誉回復なんてしたところで…と思ってしまう。

    なんだこのモヤモヤは。スッキリしない。

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    2025年12月05日
  • 悪い夏

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    ケースワーカーの仕事って大変だなと思う反面、不正を行うにも容易なんだろうな。現実にはこういうことはないと思うので、仕事されている方には尊敬しかないけど。
    そこにヤクザ屋さんが絡んだり展開が面白かった。

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    2025年12月03日
  • みずいらず

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    「夫婦とは、歴史なんですよ。」
    と、その昔、人生の先輩は言った。

    それは、親子ですよね。

    そう言いたくてこの本を手に取ったけど、歴史とは、なかなか断ち切れるものではなく、歴史の上に今日の私がいて、今が在るということなのか。。

    断ち切って逞しく楽しく生きる、女の話を読みたかった。

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    2025年11月27日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    読みやすい。
    途中から主人公が佐々木じゃなくて山田みたいになってるけど、佐々木が最後ちゃんと救われるのかと思ったら全然救われなくてどうしようもない悲劇だった。、

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    2025年11月22日
  • 滅茶苦茶

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    ネタバレ

    コロナ禍のあの空気感を思い出した。
    何もなくてもすごく気分が沈んだり私も心のコロナにかかってたと思う。
    コロナがきっかけで犯罪に巻き込まれる3人の、あの後悔してももう後戻りができない焦燥感とか読んでて胸が苦しくなった。
    最後3人が交差してからはすごいテンポ感で進んでいった。ハッピーエンド。

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    2025年11月21日
  • 悪い夏

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    ちょっと内容がえぐすぎた……
    勝手に自分の中で主人公が正義感のある人だとあらすじを見て解釈していたので、終盤かなりショッキングだった。
    好きな人は好きなんだろうなあ。こういう系統は苦手かも。なんとか読み終えたが……

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    2025年11月20日
  • 滅茶苦茶

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    悪い夏と正体、映画の方を見て、
    あ、おんなじ作者さんなのだとその時初めて知り、読んでみました。
    スピード感があり、サクサク読めました。
    後半になるにつれ、滅茶苦茶具合は上がります笑

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    2025年11月18日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    ネタバレ

    最後のなんでうまくいったん?
    薬は、舐めるだけでガチきくん?

    うまくいきすぎ。

    整形いっぱいしたん?

    でも、歌舞伎町にいる若い子達を少し考えるきっかけになりました。
    横のつながりが気になる。

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    2025年11月16日
  • みずいらず

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    ネタバレ

    本作の最後のお話のように、染井さんはミステリーを書かれる方だと思っていたので
    読み進めて、あれ?これ染井さんのお話だっけ?と表紙を見返してしまいました。

    老若男女の家族のあり方。
    側から見ると順風満帆に見えても、
    子供ができない、夫が実子だけを大事にしているのではないか、妻が認知症なのかもしれない。妻に離婚したいと言われたなどなど。

    あの家族はいいなあと思っても、その家族はその家族でなにかに悩んでいる。

    家族ごとにそれぞれいろんな悩みがあるのだなと考えさせられました。
    どんな人が手に取っても、ハッと何かを考えさせられる作品ではないかと思います。
    全ての作品を読んだわけではないのですが、

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    2025年11月16日
  • みずいらず

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    ネタバレ


    小1の前夫のADHD息子と0歳の今夫の子供。
    体験塾でも落ち着きがないから拒否され小学校も特別支援をすすめられ、夫は前夫の子だからか無関心に思えたけど自分の子だと言って泣いた。


    その、年子姉の夫。妊活するもダメで、病院でも射精できなくなり。可愛い妻にろくでもない自分。負い目を感じる。


    その、同僚。モテるので浮気しまくってたら、嫁が幼馴染と結婚するから離婚してと。プライドが高く、良いよとしか言えない。ゴルフ場で老父を見て決心して幼馴染に土下座して妻を返して。娘の仕組んだ茶番で大団円。


    老父。妻とは会話ない。妻は別れようとして、金をポンジに入れかける。商社マンの老父が説明会場

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    2025年11月14日
  • ひきこもり家族

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    引きこもりの更生施設のブラックさと引きこもりたちの攻防と家族特に母親との関係が描かれている。一筋縄ではいかない引きこもりたちの感情が後半爆発して一気にラストへ。

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    2025年11月09日
  • 悪い夏

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    この小説のような一つの物語を主軸として色々な視点から描き出される話は嫌いではない。特定の主人公がいない分、読者は客観的なスタンスを崩さず俯瞰できるのでこのような重い内容でも割とスラスラ読めるようになっている。というか最後のドタバタ劇があまりにも急ピッチすぎて面白くすら感じるが、これはチャップリンの(人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ)という言葉から着想を得た作者の意図したことらしい。まあ確かにそうなのかもしれないが、最後の方は登場人物が生きているというより操られている感じが強く、衝撃よりも(何やってんだこいつら)と若干引いてしまった感は否めない。ただ、話の構成としては面白かったの

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    2025年11月08日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    著者のデビュー作&横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作とのことです。見どころは不正受給者・シングルマザー・公務員・ヤクザなど多様な人間たちがそれぞれの思惑で交錯し、破滅へ向かうさま。話の内容自体は重く絶望的だが、第三者から見ると少し滑稽に移るので、ドタバタサスペンスみたいな感じ。現行の生活保護制度に対する警鐘がまさか散々悪事を働いたアウトロー人間から語られるというのが面白い。最近読んだ伊坂幸太郎のグラスホッパーが好きな方は合いそう。

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    2025年11月08日
  • 悪い夏

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    全員が何かしら救われたはずなのに、ちょっとしたズレで皆が転落していく模様が解せなかった。もしかすると実際に起こる事件も認知の歪みから起こるかもしれない。

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    2025年11月05日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    最近「新宿鮫」もなかなか出てこないしちょっと新宿ネタに惹かれて読んでみた。
    自分は新宿で仕事をしていた時代や、もっと遡ると学生時代に乗り換え駅だったので良く歌舞伎町で飲んだなぁ。
    ここに書いてあるような「トー横キッズ」はいなかったような気がするが、今は年齢層が下がっているのか、はたまた見えないところにヤクザ屋さんが闊歩しているのか、昔以上に危険な街なのでしょうか。
    「不夜城」では中国人が危なく描かれていたけど、まぁドラマになりやすい街なんでしょう。
    主人公の女の子は埋められそうな状況からうまく逃げ出して数年後に復讐を成し遂げる。この小説の内容は映画にもできないような危険な話が多いので、仮想的に

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    2025年11月04日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    結婚相談所に勤める亜紀は、得体の知れない嫌がらせに悩まされていた。一方で、1人息子の小太郎が通う小学校ではクラスメイトの誘拐、さらには殺人未遂など不穏な事件が続いていた。
    一見、無関係に見える亜紀への嫌がらせと、小太郎の担任教師・長谷川の視点を通じて見えてくる学校での事件。これらがどう繋がるのかと読み進めていたが、終盤で一切の理解しがたい理屈たでの犯行、そしてめちゃくちゃな展開で驚いた。
    解説まで読んでみると、これこそが作者の狙いであったと書かれていた。散々に語られていた「遺伝」の話がこのめちゃくちゃな結末の伏線だったわけだが、「ありえない!」という読者の声を無理に正当化しているように感じてし

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    2025年11月02日
  • 黒い糸

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    最後、怒涛の展開すぎて驚きました。前段階がじっくり描かれているだけに余計に。
    理屈のない悪意(本人からすれば悪意ですらないかもしれませんが)の怖さがもっと散りばめられていたら、もっとゾクゾクしたかも。

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    2025年10月27日
  • ひきこもり家族

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    ひきこもるのも解消するのもどちらもヒトとの関係性
    ということなのかな。
    本作ではかなりの荒療治
    未知瑠の顚末は、ちょっと受け入れ難いかな

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    2025年10月27日
  • 滅茶苦茶

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    コロナ禍真っ只中の3人の主要人物たちの、転落人生。
    読んでいるとこれらの滅茶苦茶な事態に、こちらが参ってしまいそう。

    読者は、ラストがどうなるかも気になるところかと。

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    2025年10月26日