染井為人のレビュー一覧

  • 海神(わだつみ)

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    あとがきに「一日一偽善」という泉谷しげるの言葉が挙げられていました。同様の言葉で私がよく覚えているのは、引退よりずっと前、まだ真っ当に芸能界で仕事していた頃の島田紳助が言っていた「偽善でも、やらんよりやるほうがマシ」という言葉です。

    震災などの後に、いかにも善人ぶった人が急に出てきて募金だ何だと言いはじめると、ついつい偽善だなぁと冷ややかに見ていた私は、確かにそうだとハッとしました。

    「3.11に二度目の死を与えてはならない」という著者。『正体』を読んだときもそうでしたが、この著者のあとがきは胸に響きます。

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    2026年03月18日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    おもろーい!
    前半の佐々木めっちゃ好きだな、でも女性に抱きしめられただけで好きになるのかなとか思っちゃった。今まで恋愛経験が乏しいからこそ求められてる感に弱いのかな?

    まぁシャブ中になったのは可哀想、惚れた女が悪すぎた
    でもこういう人たち世の中にいるんだろうなと思うと1個の選択ミスが人生狂わすこともあるから怖いよね

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    2026年03月17日
  • 海神(わだつみ)

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     東北居住の自分に取っては正直重いって感想に尽きます。
     実際にこういう犯罪行為があったり理不尽な死が身近に感じられて読むのが辛かったですが先が気になりあっと言う間に読んでしまいました。
     物語の子供達がすくすく成長していけばと願ってしまいます。
     後、作者の別の話のキャラが出てきて繋がりがあるのが嬉しかったです。

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    2026年03月15日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    生活保護受給者を担当するケースワーカーである守が、同僚、そしてケースたちの企みに巻き込まれていくサスペンス。

    楽をするために生活保護を不正受給する者、唆されて不正受給をはたらく者、さらには不正受給者から金を流してもらう者と、悪だくみが横行する中で、社会にうまく馴染めず、本当に苦しい思いをしている者もいて、そこに手が差し伸べられない描写などは、読んでいて暗い気持ちになりそうなところだが、緩急ある構成とスッと入ってくる文体で、夢中になって読み進めた。悪の極みとも言える金本の生活保護に対する持論は、まさに現状を言い当てたものであり、社会風刺的な面でもこの問題を少し客観的に見ることができたと思う。

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    2026年03月15日
  • みずいらず

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    王様のブランチで紹介され、令和の夫婦を描いた心温まる感動作ということで、たまにはこういうのも読みたくて。

    最近、夫の健太が冷たくなった気がする。妻である綾子にではない。子どもにだ。それも6歳の長男にだけ。綾子には離婚歴があり、前夫との間にできた子が長男の蓮だった。再婚当初、健太は蓮と本当の親子のように仲が良かった。温かな家庭を取り戻したかのように思えたが、次男の楓が生まれてから生活が一変した。健太の蓮に対する愛情が微妙に薄れてきたのだ…

    という感じで、子連れの再婚、不妊治療、新婚のすれ違い、仮面夫婦、熟年離婚などなど、様々な夫婦関係がテーマの9話からなる連作短編集。最後だけはちょっと違うけ

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    2026年03月13日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    染井さんは本当に内容が面白い。
    これで読んだのは何作目だろうか?

    一つ一つが繋がっていくのが面白くて、気づいたら一気見していた。
    想像しやすい文章が、読みたい意欲を掻き立てられる。

    考えてみると、
    天才少女の宗教は何だったんだろうか?
    その親は何だったんだろうか…?
    など思うところはある。

    実際に宗教で苦しむ人がいるからこそ、その描写を入れて、子供の葛藤が描かれているのか。
    その親も、思い込みだったのか。
    人間関係や事件は、外から見ただけでは本当のことはわからないと言うことが言いたかったのか。

    これは、読み手側もどう捉えるのかによって、
    また作品の見方が変わってくるような気がした。

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    2026年03月13日
  • 正義の申し子

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     善悪ってなんだろうって考えさせられる作品
    各々のキャラがどうしようもないんだけど何処か憎めなくて個性的で面白かったです。
     ネットって良い方にも悪い方にも使い方次第だと改めて思いました。
     この作者の作品の登場人物は個性があって面白いです。
     

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    2026年03月10日
  • 正義の申し子

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    ネタバレ

    にテンポよく進んでいく展開が面白かった。

    もっと闇堕ちしてく感じかと思ってたけど、エンタメっぽい爽快感もあって、女子高生の友情とか恋愛とか日常のモヤッとみたいなのもうまく描かれてて楽しめた。

    鉄平と純に通じる極悪人になりきれない生真面目さと優しさは好感をもてたし、2人のチャンネルは見てみたいかも。

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    2026年03月04日
  • 滅茶苦茶

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    寂しい女性美世子(37)を狙う国際ロマンス詐欺集団に強い憤りを感じた
    おじさんのハンカチで心の汗を拭いやがれっ!
    礼央の担任教師による熱い激励の言葉に涙
    「アベノマスクよりニノマスクね」
    茂一が愛するシナモン文鳥モモの多幸を祈願「キュキュッ」モモの鳴き声
    恵という列車の片道切符は刑務所行き特急券を無料サービス
    国道沿いのラーメン屋で店主オススメのつけ麺を食してみたい「大将、スープ割りをちょうだいっ!」

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    2026年02月28日
  • 黒い糸

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    ネタバレ

    所謂サイコパスと呼ばれる人間の常軌を逸した行動が描かれた話です。
    小説で読むなら、もう少し転調が欲しかったかなと思いました。

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    2026年02月28日
  • 悪い夏

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    社会問題をエンタメとして作品にすることについて、いつもそれって良いのかな?と言う気持ちが起こる。
    でもこの作品はそんな気持ちを起こす隙を与えないぐらい、次々とヤバいことが起こり、読むのをやめられない作品でした。
    映画化のキャストで言うと北村匠海はイケメンすぎたのでは?と思います。それ以外は概ね良い感じですね。

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    2026年02月24日
  • 悪い夏

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    生保を担当する部署の地方公務員を主軸とした物語。つまり、それを取り巻く不正受給が大きな題材の一つとなっている。

    欲望のために人を食い物にする者とされる者。
    食い物にされる者はとことん報われない。ただ、何故か食い物にする方も「俺はなんて運がないんだ」と嘆くことがある。

    真っ当に必要な生保を受給しようとして叶わない者、不正に受給する者、その違いは何なのか。色々と考えさせられる内容でした。

    最後に、これを読んだ地方公務員(市町村の職員)は、生保の担当部署に対して戦慄するだろうと感じた。※実際は本著のような行き過ぎた案件は稀有と信じたいが

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    2026年02月23日
  • 滅茶苦茶

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    帯に書いてあるけど、転落ミステリーってなんや?
    でも、ワクワクするやん!
    作詞曰く、コロナによる直接被害やなく、間接的にもたらされたものを描こうとしたみたい。
    描かれた登場人物可哀想やけど(−_−;)

    エントリーNo.1
    【今井美世子】
     美人で仕事が出来る!結婚なんて今はしたくない!でいつの間にかアラフォー。
     コロナ禍の寂しさもあるのか友人の勧めもあって、マッチングアプリを使って…

    エントリーNo.2
    【二宮礼央】
     進学校行って、徐々に成績悪くなってる時に偶然旧友に会う。旧友は見事にヤンキー。
     コロナ禍で、リモートの授業になり、家でゴロゴロしてるとヤンキーからの誘い…

    エントリー

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    2026年02月22日
  • 鎮魂

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    半グレ系大好物なので基礎点高いけど、それを差し引いてもとてもよかった。勧善懲悪風なんだけど、悪にも色々な背景があって、人間描写があまりにもリアルで、なんだか登場するひと皆に感情移入してしまった。あと、何よりこの「鎮魂」ってタイトル、最初なんだろうと思ってたけど、すごくこの世界観に合っていてこれ以外に合うものはないですね。

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    2026年02月19日
  • 震える天秤

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    社会問題を背景に隠された真実を明らかにする展開はとても読み応えがあった。明らかな状況でも不透明さと信念から取材を続ける様はジャーナリストの真髄を垣間見た。

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    2026年02月18日
  • 悪い夏

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    生活保護費の不正受給者たちと
    その担当者であるケースワーカーたちが
    なんでそうなるかな?な闇に堕ちていく
    お話し

    生活保護費のことは詳しくは
    わからないけれど、
    最近読んだ「護られなかった者たちへ」
    でも題材になっていて
    小説とはいえ問題だなと思う

    ただこの悪い夏はちょっと喜劇みたいな
    一面もあったし
    なんやかんやあなたたち強いなみたいな
    (山田とか愛美とか)
    重いばかりではなく読めた

    #悪い夏
    #染井為人

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    2026年02月16日
  • 正義の申し子

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    いい意味で予想を裏切られた作品。
    引きこもりのユーチューバーが悪徳業者を懲らしめていく、そんな痛快な物語かと思いきや、物語は思いもよらない方向へと進む。

    ユーチューバーや架空請求、医大生による性犯罪など、現代社会の重たい問題を扱いながらも、決して説教くさくならず、読み終えたあとにはどこかあたたかい気持ちが残る。エンタメとしての軽やかさと、人の弱さや痛みにそっと寄り添う視線が、心地よく共存している作品だった。

    悪人をただの「悪」として切り捨てないところにも好感が持てた。それぞれの事情や背景に目を向けることで、物語に奥行きが生まれているように感じた。

    少しおバカで思わず笑ってしまう場面もあれ

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    2026年02月15日
  • 震える天秤

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     最近問題になっている高齢者の交通事故を混じえて旨くミステリー化していると思いました。
     法律では適切な裁きを与えられないとき法に代わって裁きを与えてもいいんじゃないか?と考えさせられる内容でした。
     まぁこの小説の対象者は純粋な『クズ』なんで当然だと思ってしまいますが…
     自分も最後は真実を暴くことはしないと思います。

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    2026年02月14日
  • 黒い糸

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     悪い夏が面白かったので早速読ませてもらいました。
     異なる立場の2人の視点で話が進んで行き、繋がるラストにちょっと強引かなと思いましたがそれはそれで面白いと思いました。
     この作者さんの登場人物って本当に癖があって際立ってていいなと思います(実際いたら嫌ですけど(笑))
     

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    2026年02月12日
  • 正義の申し子

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    染井さんの書かれる話は現実感のある嫌な人間や嫌な状況、嫌な社会をリアルに描写していく一方でラストの風通しが気持ち良いことが多い印象です。後書きとかからなんとなく感じるのは著者の人間に対する愛情のような気がします。
    最初は鉄平のこともジョンもとい純のことも好きになれなかったのに終盤では二人のやり取りに笑ってしまったしYutuberを軸にした社会問題の話しかと思いきや男たちの友情物語ですごく面白かったです!

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    2026年02月06日