染井為人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
カスハラ、モンペ、DV,シンママ、ママ友、もぉ~現代社会問題のオンパレードw
結婚相談所のアドバイザーに絡む客とか、女児誘拐に始まる学級崩壊、担任に迫るモンペとか!次から次に思いつくよねぇ。
ただの社会問題に翻弄されるだけならなんてことないけど、これにサイコパスをぶち込んでくるし、大学院勤めの風介の遺伝に関するウンチクが面白い。
一瞬、病的なストーキングホラーかと思ったら、終盤は墓地を舞台にしたゾンビ話と間違えそうな血生臭さ。
巻き込まれ体質な小学校教諭は、マジ気の毒だったけど。
でも、あの一族は生き残りがいるでしよ?あの子の成長譚が読みたいなぁw
-
Posted by ブクログ
生きる意味など、最初から無いのですよ。
展開が早く無駄な描写もなく、中だるみすることなく、一気に読めた。
七瀬や愛が好みの人間かどうかで、この本を楽しめるかが分かれるだろう。
話としては面白かったが、話の設定に多少突っ込みたくなる私をお許しください。
途中まで、星3だったが、第一章が七瀬自身の目線で描かれ、第二章が、「愛」という女性を中心に、彼女を取り巻く人々の目線で描かれている。これがなかなかいいな、と思ったので星4とする。
↓以下ネタバレです
それでは、「突っ込みどころ」を記録しておく。
①七瀬が第一章で死んだら、この話が続かないので、助かったのは明らかである。
第一章の終わり、 -
Posted by ブクログ
この作品を読み、地方の現実に胸を締めつけられる思いがしました。物語はあるコンビニへ、認知症の疑いがある高齢男性が車で突っ込み死亡事故が発生したことから始まります。周囲は「ブレーキとアクセルを踏み間違えたのだろう」と言い、老人の判断力の衰えを口にします。しかし取材に訪れた記者取材を続けると、その事故は単なる操作ミスではなく、過去のある出来事と深く関係している可能性が浮かび上がってきます。
その真実は!事故なのか?事件なのか?
村という舞台にあるリアルな恐ろしさにも共感しました。人が少なく、公共交通もほとんどなく、車がなければ暮らしが成り立たない環境。高齢になれば運転は危険だけど生活するにはや -
Posted by ブクログ
相変わらず、染井為人作品は非常に読みやすい。
難しい言葉遣いがなく、登場人物も比較的少なめ。
そして相変わらずキャラの個性、特にマイナスな個性を描くのが上手い。
「いるいるこういうムカつくやつ!」みたいなキャラを描かせたら天下一品。
小学児童誘拐事件を発端に、次から次へと事件が起き続けるし、いかにも怪しいやつが出てくる。日常を、得体の知れない誰かに侵蝕されていくジワジワ系。
各所の伏線っぽいものを忘れないうちにサクッと読破出来たからか、オチは途中から読めてしまったが、染井為人作品に求める栄養は十分摂取できた。
ラストが良くも悪くもカオス展開になりがちなのも、この作者の特徴でしょう。
あ