ジャック・アタリのレビュー一覧

  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる
    2020年に書かれたものを読んでも、どんなに内容が良くてもロシアによるウクライナの軍事侵攻が世界を最悪な形で変化させてしまったことを思わずにいられない。とはいえ、内容はいい。この人の他の本も読みたい。
  • メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる
    ずっとGAFAは、自分たちはプラットフォームであってメディアではない、と言い続けてきました。一方、フェイスブックの社名変更に見られるようにメタバースを目指し、WEB3時代の情報生成に乗り遅れないようにしているように思います。じゃメディアってなんだ?ということで本著です。さすがの碩学、ジャック・アタリ...続きを読む
  • 自由の奪還 全体主義、非科学の暴走を止められるか
    ハンセン氏による、「不確実な褒美」を利用したSNS企業の戦略や、YouTubeでの視聴の70%以上がAIでレコメンドされたものという話は興味深い。なるほど、そういうふうにハックされているのか。スティーヴン・マーフィ重松氏の「スタンフォード大学のよう優秀な大学の学生は、ちゃんと人の話を聞かない」という...続きを読む
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!
    2030年という近未来に起こることを悲観的な事実を並べたて恐怖心を煽られていると感じるが、これくらいでちょうどいい。
    これらの事実を直視し問題を先送りせずに必ず訪れる悲観的な近未来に対し自分は今何をするべきか?
    しっかり考えたい。
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!
    この本は、
    #FACTFULNESS
    の上をいくかも

    学べば学ぶほどグローバル経済も民主主義も今のままじゃやばいってなるけど

    結局は個人が変わるしかなくて、そのカギは利他主義だ、という本

    日本の今の政治家には無理や
    仏にはアタリに諮問する政策委員会があるのか…凄いな
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!
    第一章はデータの記載が多く世界中で起きている様々な社会問題。
    第二章から読者に投げかけられる質問、ジャックアタリの未来予測は読み手を圧倒する。
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!
    人類を取り巻く環境について悲観的なファクトをこれでもかというほど書き連ねているが、楽観的なお花畑色に染め上げた未来予想より、これくらいの重みがある方が現実味があり腹も据わる。

    最終章で人類が政治や宗教、歴史的なわだかまりを越えて共感し合い、協力する術についての提案がある。半年に一回くらいは読み直し...続きを読む
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!
    「これまでに述べてきたことから判断すると、これらの問いに対する答は否定的だ。最悪の事態が起きる可能性はきわめて高い。二〇三〇年までに大きな危機や壊滅的な戦争が起きる。そして世界的な危機や戦争は、人類に不可逆的な被害をもたらす。
     否定的な理由は、地球規模の複合的な課題を自覚している人々の数が極めて少...続きを読む
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する
    経済学=希少なモノの生産、所有、交換、管理の学問  未来に役に立たない
     偽りのノーベル賞=経済学賞  経済学≠「世界の取扱説明書」 
     世界を形成するのは 慣行(常識)と歴史

    11世紀~ 帝国秩序から商秩序へ 9の「形態」と「心臓」
    1.ブルッヘ     1250‐
     すべての「心臓」(中心都...続きを読む
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する
    サステナ的な話はよく聞くが、こんなことになってるのか、、、と衝撃を受けた
    分かっていても自己都合を優先してしまい滅びの道へ向かってしまうんだろーなと感じつつ、ブロックチェーン等のテクノロジーを活用して環境に配慮した行動を正しく評価し、矯正していくしかないのかなと感じた

    あと、最初に定義される言葉が...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    世界の頭のいい人たちからコンパクトに要点教えてもらおう!という、ある意味とても今っぽい本。中公新書で出た企画が成功したので、後追いという印象もある。
    後追いとはいえ、世界は変わっており、最新の状態を前提にスピーディに新書化してるので、つまらないということはない。
    今回はコロナとウクライナを前提に話し...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    『エマニュエル・トッド』
    (2022年現在、今後の世界情勢について)私は歴史家が本職。でも歴史の話はまったく役立たず。なぜなら、私たちが経験しているのは、まったく新しい何かだから。
    歴史と違う点
    ・20世紀初めは各国人口増加したが、今は中国も含め減少する見通し
    ・冷戦時は、ロシアとNATOが直接対決...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    いずれの登壇者も中国を(アメリカも)過大評価せず、いずれたち行かなくなると考えている。また今後注目すべきインドについての見解が興味深かった。
    アタリ氏の「未来の自分に優しく」は、まさにその通りである。
  • ウクライナ危機後の世界
    まず、ものすごく読みやすかった。
    こういった類に知見がない私でも何の抵抗感もなく読み進めていくことができたし、とても興味深く面白く感じることができた。

    世界は本当に複雑だなぁ、そして、その世界のトップ達はよくもまあそんなに争えるなぁとも思い、
    自分がいかに思考停止しながら平和を享受しているのかがよ...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    4名の著名な知識人へのインタビューと、それを踏まえた日本の知識人による論評という構成。日本の知識人の方々は、確り自身の意見を述べていて好感が持てた。


    また4名のインタビューの中では、ミラノビッチ氏の話が面白かった。

    曰く、エレファントカーブを見ると、程度の差こそあれ、あらゆる人々がグローバリゼ...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    考え方、捉え方の好き嫌いはあると思うが、ガブリエル、トッド好きはすんなり読める。対談内容を日本人がさらに評論するという形式は面白い。本人がいないので忖度もなく好き勝手(良い意味で)言える。
    4人の主要な意見はもちろん勉強になるが、それでもその道を本業とする人たち固有の考え方の特長があるように感じる(...続きを読む
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる
    パンデミック流行の直後にここまでのことを書ける頭脳に素直に驚く。さすが知の巨人。

    歴史や世界の他の事例に学び、問題の本質は何かを突き止め、戦略を描いて対処することの重要性と、それができていない政治が多すぎると素直に感じた。
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!
    利他主義の定義が日本ではややこしいことになってきた(中島岳志の参入で)ので、アタリのいう「合理的利他主義」をきちんと知っておこうと本書を購入。少し前の出版なので書店で探した。

    斎藤幸平の「人新生の資本論」を読んでからというもの、気候変動がそこまで深刻なのか、社会の仕組み自体を変革しなければいけない...続きを読む
  • ウクライナ危機後の世界
    ユヴァル・ノア・ハラリ
    かつての富の主な源泉は金鉱、小麦畑、油田などの有形資産だったが、今は知識や技術となった。油田は力ずくで手に入れられても、知識は奪えない、他国を征服して得られるものは、小さくなっている!
    教育費の代わりに、軍事費が増やされるようになり、国家間の信用度も下落。。懸念は大きい!

    ...続きを読む
  • メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる
    メディアの歴史を、先史時代まで遡り大観した上で、来るべき未来像、およびこれに対してどう対処すべきかを提言する。
    大半が歴史に関する叙事的な記述であるため、正直退屈さは否めないものの、最後の2〜3章におけるメディアの本質を抉り出す論考、未来予測を紡ぎ出す慧眼は、圧巻の一言。前書きにあるように、退屈で挫...続きを読む