山本巧次のレビュー一覧
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ネタバレTさんのお勧め。
色気で惑わせながら、水晶玉と炎を使ってインチキ占いをする巫女。
と言っても、まったく能力がない訳ではなく、
何らかの気を感じるらしいので、
インチキとは言えないか。
観察力と知識で乗り切っているらしい。
それだけではない、
元岡っ引きと元御家人で美形の元役者を使って、
調査も行っている。
そんな千鶴のもとに、
店子が姿を見せないので占ってほしいと訪れた男がいた。
次の客は蔵を破られたが何も盗まれなかった札差、
そしてニセ小判、最後には本職の忍び。
事件に巻き込まれた元役者の想い人は、
奥方を亡くした子連れの御家人だった。
結局武士を辞めて、貸本屋をはじめるが
店を借り -
Posted by ブクログ
登場人物が多い(^ ^; 会社の行き帰りで飛び飛びに読んでいると、誰が誰やら分からなくなる(^ ^; ← 1ミリも作者のセイでは無い
明治維新から十数年、西洋に追いつき追い越せとしている時代の日本で、鉄道敷設のために日本初のトンネル工事をしている現場が舞台...という、中々特殊な設定。ご一新前後の急激な変化に戸惑う人、薩長の派閥争い、アメリカやイギリスとの複雑な関係...等々、バックグラウンドをきちんと理解できないと、中々作品世界に浸るのが難しいか(^ ^;
探偵役が、八丁堀で鳴らした同心上がりで、今は宮仕えを嫌って浪人中...というのも、中々特殊な設定かと(^。^; 偏屈なキャラは嫌いじ -
Posted by ブクログ
ネタバレ入船長屋おみわの二作目。
またもや店子が事件に巻き込まれる。
だが今回は、色香に迷って女にふらふらとついていったあげく、
殺してしまったという指物師のお話。
店子のひとり、浪人の山際さんが、
おみわに引きずられるように調べ物に加わっているが、
読みも鋭いし、話を聞き出す芝居も上手と、
こっちがホームズか?
前作はおみわが犯人を罠にかけたから仕方がなかったが、
捕物について行くのはちょっと無理がありすぎ。
前作で軽く失恋した山際さんの奥さんとお子さんにもやもやしながら、
また失恋とはさすがにちょっとかわいそう。
次作があるなら、是非恋を実らせてあげてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ江戸の闇風の二作目。
今回は町名主と菓子屋が裏でやっている金貸しが標的。
ただの金貸しではなく、
もうけ話を持ち掛け借金をさせるという詐欺をはたらいていた。
菓子屋の周りをさぐる沙夜たちだったが、
火盗改めたちがのりだしてくる…。
前作は沙夜たちの仕掛けがすぐわかったが、
さすがに今回はありえないだろと思っていたのに、
そこが仕掛けだったとは。
個人的には、謎を解いて詐欺を仕掛けて成功する、までで良いのだけど。
どうも、沙夜の過去にまつりごとをからめてこないといけないらしい。
そこにページ数をさくんだったら、
もうちょっと江戸の風情とかを盛り込んでほしい。