山本巧次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3.8点。
ストーリー展開は素晴らしく面白かったが、なんと言うか主人公の女性像が古いように感じた。初版をみれば2015年で、作者は1960年生まれとの事で、さもありなん、というところか。
江戸と現在を行き来していることのメリットがあまりないような……証拠品の鑑定はよくてもそこから江戸での活用があまりなかったように思う。でもそこが一般人らしくて良かったかもしれない。
しかし、主人公が伝三郎に惚れた理由が分からない。主人公が魅力を感じるに至るほどのキャラに思えず、なんならキャラ立ちが薄い。
でもそんなことを差し引いてもストーリーの展開はよく、2度3度奥へ進む感じが心地よかった。 -
Posted by ブクログ
巻を重ねてシリーズ11作目。もとOLの関口優佳は、秘密のタイムトンネルを使って現代と江戸時代を行き来していた。江戸では、南町奉行所同心の鵜飼伝三郎から十手を預かり、女親分おゆうとして密かに現代科学を駆使し、数々の難事件を解決してきた。
今作はでは、おゆうが鑑定等を依頼する科学ラボの宇田川から依頼を受けるところから始まる。建設工事の現場から約二百年前の他殺と思われる人骨が発見されたのだ。江戸時代では、まだ事件化していない「殺人事件」を調査することになるのだが…
今回はの事件の発端が、いつもとは逆で現代から、そしていつも依頼される側の宇田川から依頼を受ける、というのが面白いところだ。そし -
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Posted by ブクログ
昭和五十一年を舞台にしたサスペンスミステリ。徳島の人里離れた旅館に、猟銃と爆発物を持った男が押し入り立てこもった。人質になったのは旅館の従業員や客と、宴会を開いていた地元の有力者一族。立てこもり犯の目的は有力者一族に対する告発だったようなのだが、しかしそこで予想もしなかった殺人事件が起こる。さらに台風の影響で豪雨に晒され、土砂崩れの危険性も看過できない事態になる。立てこもり犯によるサスペンス、クローズドサークルミステリ、そして迫りくる自然脅威のパニック、一冊で何度もおいしい作品です。
ハラハラドキドキはさせられるものの、立てこもり犯が案外とまともそうなのに安心させられます。もちろん猟銃だのガソ -
Posted by ブクログ
おぼろげな記憶で、たしかこれの前作に当たる本を読んだような気がして購入。読んでもよく思い出せなかったが(^ ^; 何となく世界観は知ってるような(^ ^;
全体を通して、昔の「無国籍冒険活劇」のような印象。タイトル通り満州国を日本が統治していた時代の話で、張作霖だのスターリンだの抗日パルチザンだの、歴史に詳しい人ならもっと楽しく読めるんだろうなーという言葉が当たり前に使われていて(^ ^; 私なんぞ予備知識が貧弱なので、満州の当時の地名が書かれた地図をプリントして、何となくの土地勘をつけながら読んでいた(^ ^;
警察と関東軍の対立とか、四カ国後を操る謎の美女とか、正体不明の補助役だとか、