山本巧次のレビュー一覧
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ネタバレ大江戸科学捜査の第九弾。
元長崎奉行の配下が心の臓の発作で亡くなった件を、
内偵するよう命じられたおゆうと伝三郎。
事情を聞きに行った海鮮問屋の主人も心の臓の発作で亡くなる。
偶然なのか、毒殺なのか。
長崎で抜け荷が行われていたのか、薩摩藩と関係あるのか。
今回は腑分け? 司法解剖?と思いきや、
実行直前で止められてしまう。
伝三郎といい仲だと思われているものの、
泊まっていかないことに慣れてしまっているおゆうがかわいそうだが、
今回は千住の先生こと宇田川が
「おゆうさんを危ない目にあわせたりしない」と伝三郎に言い切ってた。
それに対して伝三郎も「おゆうに怪我をさせたら、ただでおかない」と言い返す。
おー、いよいよ三角関係に展開か。 -
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山本巧次さんの『阪堺電車177号の追憶』は大好きな作品なので同じ鉄道ものってことで。
今回は阪堺電車みたいな擬人化ではなく鹿児島東京間で起こるドタバタ劇って感じです。
傷害犯瀬戸口とそれを追う刑事、スリ師知恵蔵とそれを追う鉄道公安、これだけだと男臭い感じになるところに父に会いに行く美里、上京する理由を明かさないお嬢様靖子というメンツが彩を添えます。
それぞれに事情がありなんだかんだそれぞれが良い着地をして物語は東京へ到着し幕を閉じます。
阪堺電車もそうでしたが根っからの悪人はおらずみんな好感が持てる人たちで読んでて清々しい気持ちになれますね。 -
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ネタバレ入船長屋おみわの四作目。
前作での騒動の結果、
「障子割りのお美羽」という二つ名がついてしまったとは、
ますます縁遠くなっているおみわ。
ところが、
今回は芝居小屋の若旦那と旗本の家人にはさまれての三角関係?
もちろん、違ったが。
芝居好きの友達に誘われて芝居を見に行ったが、
新築したばかりの小屋で座長のあいさつが始まったとたん、
桟敷席がくずれおち、けが人が出る。
桟敷席の部分を任せられていた大工が長屋の店子とあり、
おみわは芝居小屋の若旦那と、見物に来ていた姫についていた家人と
真相を探ることになる。
読売りへの殴り込みや、材木の詐欺、芝居をめぐる賭けにさらに黒幕と、
おみわの恋心についついもっていかれそうになりながらも、
話の展開がうまいと思う。
店子の浪人、山際様は相変わらず大活躍だが、
おみわに引きずり込まれてお仕事は大丈夫? -
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ネタバレ入船長屋おみわの三作目。
かわいそうに、
どうも事件がらみで誰かに岡惚れして振られるというパターンが
決まってしまったようだ。
お美羽が幸せになってほしいが、
シリーズにも続いてほしい、とちょっと苦しい心持ちだ。
今回は、江戸の華、けんかと火事のうち、火事のお話。
江戸っ子が宵越しの金を持たないのは、
いったん火事になってしまえばすべてを失うからだ、
という説を聞いたことがある。
そんな木と紙でできている江戸の町で、
火除け地蔵を作っている仏師にからんだ付け火がおきる。
入船長屋も、最近店子となった仏師の弟子の裏の塀が燃やされ、
地蔵を祀っていて付け火をされたらしい呉服屋の若旦那と
犯人捜しをすることになる。
商売敵の呉服屋を偵察に行ったりしているうちに、
ボヤ騒ぎですんでいた付け火も死人が出て、
長屋の住人の弟子も夜道で襲われてけがをしてしまう…。
呉服屋と仏師、それぞれの商売敵も複雑にからみあって、
結構犯人探しが面白かったし、
太物商の友達を女中ということにして、
呉服屋に乗り込んだ場面も面白かった。
それにしても、
結局、呉服屋の若旦那には、強烈な母親がいていいなりだと判って、
啖呵を切って、障子をけり割ってしまうお美羽だったが、
それぐらいの「嫁」じゃないとやっていけないだろうから、
嫁入りすべきだと思うんだけどなー。 -
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ネタバレTさんのお勧め。
色気で惑わせながら、水晶玉と炎を使ってインチキ占いをする巫女。
と言っても、まったく能力がない訳ではなく、
何らかの気を感じるらしいので、
インチキとは言えないか。
観察力と知識で乗り切っているらしい。
それだけではない、
元岡っ引きと元御家人で美形の元役者を使って、
調査も行っている。
そんな千鶴のもとに、
店子が姿を見せないので占ってほしいと訪れた男がいた。
次の客は蔵を破られたが何も盗まれなかった札差、
そしてニセ小判、最後には本職の忍び。
事件に巻き込まれた元役者の想い人は、
奥方を亡くした子連れの御家人だった。
結局武士を辞めて、貸本屋をはじめるが
店を借りる方法はもうちょっと占い師っぽくやってほしかった。
千鶴は大家でもあるし、どうも訳ありらしい。