山本巧次のレビュー一覧

  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    ネタバレ

    大江戸科学捜査の第九弾。

    元長崎奉行の配下が心の臓の発作で亡くなった件を、
    内偵するよう命じられたおゆうと伝三郎。
    事情を聞きに行った海鮮問屋の主人も心の臓の発作で亡くなる。
    偶然なのか、毒殺なのか。
    長崎で抜け荷が行われていたのか、薩摩藩と関係あるのか。
    今回は腑分け? 司法解剖?と思いきや、
    実行直前で止められてしまう。

    伝三郎といい仲だと思われているものの、
    泊まっていかないことに慣れてしまっているおゆうがかわいそうだが、
    今回は千住の先生こと宇田川が
    「おゆうさんを危ない目にあわせたりしない」と伝三郎に言い切ってた。
    それに対して伝三郎も「おゆうに怪我をさせたら、ただでおかない」と言い返す。

    おー、いよいよ三角関係に展開か。

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    2023年10月11日
  • 急行霧島 それぞれの昭和

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    昭和36年、鹿児島ー東京間を結ぶ急行霧島。千五百キロをおよそ二十六時間半で走り、そこに居合わせた生き別れた父親に会いに行く美里と訳ありのお嬢様の靖子、傷害犯とそれを追う刑事、伝説のスリ師と鉄道公安職員、様々な思惑がノンストップで描かれます。

    1日のうちに色々起きるので、給仕がぼやいた「厄日かな」という言葉がしっくりきました。

    時代ではありますが、今の世の中で椅子に座って26時間は流石に無理だな、と思ってしまいました。

    大きな事件が起きたり、名探偵が登場したりといった話ではないですが、中盤から一気に色々起きるので飽きずに読めました。

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    2023年09月14日
  • 急行霧島 それぞれの昭和

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    山本巧次さんの『阪堺電車177号の追憶』は大好きな作品なので同じ鉄道ものってことで。
    今回は阪堺電車みたいな擬人化ではなく鹿児島東京間で起こるドタバタ劇って感じです。
    傷害犯瀬戸口とそれを追う刑事、スリ師知恵蔵とそれを追う鉄道公安、これだけだと男臭い感じになるところに父に会いに行く美里、上京する理由を明かさないお嬢様靖子というメンツが彩を添えます。
    それぞれに事情がありなんだかんだそれぞれが良い着地をして物語は東京へ到着し幕を閉じます。

    阪堺電車もそうでしたが根っからの悪人はおらずみんな好感が持てる人たちで読んでて清々しい気持ちになれますね。

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    2023年07月25日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星

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    入舟長屋のおみわシリーズ、4作目。

    良い意味で、パターン化された安定のシリーズ。今回のおみわのお相手のおふたりは、まぁ、想像通りというか(苦笑)。お相手との結末はワンパターンとして安心して楽しみつつ、最初のお相手だった山際さんがいい感じに捕物に参加してくれているので、捕物帳としても十分に面白い。今回の芝居小屋の事故の裏にあった背景も、いろんなことが絡みつつ、上手く作られていて、面白かったデス。

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    2023年07月02日
  • 阪堺電車177号の追憶

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    ネタバレ

     大阪を走る阪堺電車177号は昭8年から平29年、85年の歴史を。昭8.4、昭20.6、昭34.9、昭45.5、平3.5、平24.7、平29.8の時代の節目節目の世相を電車、運転士、乗客の視点から綴る物語、連作短編集。昭8年、昭20年は想像の世界ですが、昭34年以降は、ああそんなことがあったなと時代を思い出しながら楽しみました。山本巧次「阪堺電車177号の追憶」、2017.9発行。

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    2023年05月17日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    ネタバレ

     関口優佳(おゆう)を主人公にした東京~江戸タイムスリップの物語も第9巻に。山本巧次「司法解剖には解体新書を」、2022.11発行。そこそこ楽しめますが、連続変死事件を扱う今回はテンポにやや難が。一番の盛り上がりは、おゆうと共に最近は江戸に行く分析オタクの宇多川と同心伝三郎のおゆうをめぐるバトルでしょうか(^-^)

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    2023年05月09日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ

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    江戸時代の人は上を向いて歩かない。って何やねん。今回も宇田川くん頑張ったな。わざわざ江戸まで同行するんだもんな。ドローン使うといえ随分思い切った行動したもんだ。さてさて今後はどうなる事やら。時にこの2人は恋愛関係が芽生えるんかな。今後に期待です。

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    2023年05月07日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    八丁堀のおゆうシリーズ、9作目。

    今回は解体新書で有名な杉田玄白の弟子、大槻玄沢が登場。江戸時代で司法解剖って、、、さすがに仁じゃないので、そこは上手く切り抜けられていました。まぁ、何だかんだ言って、現代の技術を江戸時代に持ってこようとするのは至難の業なわけで、それをどう使いこなすかがこのシリーズの読みどころかな。上手く史実に合わせ、しかも事件の幅も広げつつ、ちょっぴりおゆうと鵜飼さんと宇田川君の三角関係も匂わせて、良い意味で安定した読み物となっていました。長ーく読んでいきたいシリーズです。

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    2023年04月24日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星

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    ネタバレ

    入船長屋おみわの四作目。

    前作での騒動の結果、
    「障子割りのお美羽」という二つ名がついてしまったとは、
    ますます縁遠くなっているおみわ。
    ところが、
    今回は芝居小屋の若旦那と旗本の家人にはさまれての三角関係?
    もちろん、違ったが。

    芝居好きの友達に誘われて芝居を見に行ったが、
    新築したばかりの小屋で座長のあいさつが始まったとたん、
    桟敷席がくずれおち、けが人が出る。
    桟敷席の部分を任せられていた大工が長屋の店子とあり、
    おみわは芝居小屋の若旦那と、見物に来ていた姫についていた家人と
    真相を探ることになる。

    読売りへの殴り込みや、材木の詐欺、芝居をめぐる賭けにさらに黒幕と、
    おみわの恋心についついもっていかれそうになりながらも、
    話の展開がうまいと思う。

    店子の浪人、山際様は相変わらず大活躍だが、
    おみわに引きずり込まれてお仕事は大丈夫?

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    2023年03月21日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 春の炎

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    ネタバレ

    入船長屋おみわの三作目。

    かわいそうに、
    どうも事件がらみで誰かに岡惚れして振られるというパターンが
    決まってしまったようだ。
    お美羽が幸せになってほしいが、
    シリーズにも続いてほしい、とちょっと苦しい心持ちだ。

    今回は、江戸の華、けんかと火事のうち、火事のお話。
    江戸っ子が宵越しの金を持たないのは、
    いったん火事になってしまえばすべてを失うからだ、
    という説を聞いたことがある。
    そんな木と紙でできている江戸の町で、
    火除け地蔵を作っている仏師にからんだ付け火がおきる。
    入船長屋も、最近店子となった仏師の弟子の裏の塀が燃やされ、
    地蔵を祀っていて付け火をされたらしい呉服屋の若旦那と
    犯人捜しをすることになる。

    商売敵の呉服屋を偵察に行ったりしているうちに、
    ボヤ騒ぎですんでいた付け火も死人が出て、
    長屋の住人の弟子も夜道で襲われてけがをしてしまう…。

    呉服屋と仏師、それぞれの商売敵も複雑にからみあって、
    結構犯人探しが面白かったし、
    太物商の友達を女中ということにして、
    呉服屋に乗り込んだ場面も面白かった。

    それにしても、
    結局、呉服屋の若旦那には、強烈な母親がいていいなりだと判って、
    啖呵を切って、障子をけり割ってしまうお美羽だったが、
    それぐらいの「嫁」じゃないとやっていけないだろうから、
    嫁入りすべきだと思うんだけどなー。

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    2023年03月19日
  • 満鉄探偵 欧亜急行の殺人

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    満州鉄道を舞台に繰り広げられる謎解きです。

    資料課職員で実は内部調査を行う耕一が主人公ですが、特務機関や憲兵なども関わってきて、元々追っていた満鉄の紛失資料の行方どころではなく、殺人事件にまで発展して行きました。

    昭和11年の満州国が舞台です。詳しくないので、地名や位置関係、舞台となる鉄道もイメージが付かず、なんとなく読み終えてしまいました。この時代に出てくる主役級の人達は語学が堪能ですごいですね。

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    2023年02月27日
  • どうした、家康

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    バラエティー豊かて楽しい一冊。
    新しい視点が良いと思うのは、「長久手の瓢」山本巧次である。
    上田秀人の「親なりし」はさすがの安定感。

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    2023年02月19日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    安定しています。

    今回は司法解剖ということで、杉田玄白の弟子が出てきました。おゆうは現代の知識として知っていたようですが、大槻玄沢なる人物を初めて知りました。
    歴史上に出てくる人物を歴史が変わらないくらいの関わりで登場させてくれるので、面白く読めました。
    今回は連続不審死を追う過程で、定番になった宇田川も江戸にやってきて解決に一肌脱いでいます。優佳(おゆう)を巡って少し進展がありましたが、今一つ進みきれない感じでまた続きます。続きが楽しみです。

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    2023年01月03日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ステイホームは江戸で

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    新型コロナウイルスの蔓延する東京から、ステイホームに江戸へ。いいなあ!羨ましい!
    これは設定勝ちといってもいい出だしと落ち。
    間のミステリはチートな感じで解決してるので、本格とは呼べないけどコージーで好き。
    鵜飼さんの朴念仁の焦ったさはもう呆れるのを通り越して、これもネタやねー。
    宇多川さんにどんどん軍杯が上がってきてるので、もう少し焦った方がよい。

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    2022年12月17日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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     あらら、もう9冊目か。時代ミステリ+タイムトラベルもの。もはや安定したストーリー展開で、何も心配せずに安心して読める。水戸黄門かよ(とツッコミ)。

     このシリーズには歴史上の人物もよく登場するのだが、今回は、蘭学者の大槻玄沢が登場する。「解体新書」を翻訳しなおした人物で、杉田玄白と前野良沢の弟子である。「玄沢」という名は、師匠二人の名から一字ずつとられている。

     タイトルにもある司法解剖は、やはり江戸時代では無理だよ。というか無茶である。
     また、鵜飼と宇田川の恋のさや当てがある。

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    2022年12月16日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    このシリーズは大好き。特に長崎とか蘭学とか、ちょっと「仁」を思わせる今回も面白かった。

    もうちょっとお話が長ければいいのに、と思いつつ、次の本までまた一年待ちます。

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    2022年12月04日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    八丁堀のおゆうシリーズ9作目。
    前作に続き、現代はコロナ禍の最中。
    江戸時代の本作のテーマは蘭学。杉田玄白の弟子の大槻玄沢も登場する。
    不可思議な死に方をした武士の内偵をはじめた、おゆう達。すると似たような急死をした商人の主の事件が発生。
    長崎の出島からもたらされる蘭学のウンチクも楽しめる本作。楽しめました。

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    2022年12月01日
  • まやかしうらない処 信じる者は救われる

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    ネタバレ

    Tさんのお勧め。

    色気で惑わせながら、水晶玉と炎を使ってインチキ占いをする巫女。
    と言っても、まったく能力がない訳ではなく、
    何らかの気を感じるらしいので、
    インチキとは言えないか。
    観察力と知識で乗り切っているらしい。

    それだけではない、
    元岡っ引きと元御家人で美形の元役者を使って、
    調査も行っている。

    そんな千鶴のもとに、
    店子が姿を見せないので占ってほしいと訪れた男がいた。
    次の客は蔵を破られたが何も盗まれなかった札差、
    そしてニセ小判、最後には本職の忍び。

    事件に巻き込まれた元役者の想い人は、
    奥方を亡くした子連れの御家人だった。
    結局武士を辞めて、貸本屋をはじめるが
    店を借りる方法はもうちょっと占い師っぽくやってほしかった。

    千鶴は大家でもあるし、どうも訳ありらしい。

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    2022年11月06日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    ネタバレ

     コロナ第1波後の話。毒殺を疑うおゆうは、司法解剖まがいを宇田川に唆されて、腑分けをしようとするが…。
     宇田川と鵜飼様のバトルも気になるが、歴史を変えてしまうことになるのか、そっちもドキドキの展開になってきた!次巻も楽しみ。

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    2022年11月06日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 春の炎

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    連続付け火事件の真相に迫っていく婚活中?のお美羽。
    今回も山際さんと一緒に事件を解いていきます。

    世間で人気の火除け地蔵菩薩に関連した様子に、江戸の読売と現代のSNSを彷彿とさせました。昔も今も変わらないんだろうな。

    早くお美羽さんには幸せになってほしいです。

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    2022年07月24日