【感想・ネタバレ】開化鉄道探偵のレビュー

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Posted by ブクログ

登場人物が多い(^ ^; 会社の行き帰りで飛び飛びに読んでいると、誰が誰やら分からなくなる(^ ^; ← 1ミリも作者のセイでは無い

明治維新から十数年、西洋に追いつき追い越せとしている時代の日本で、鉄道敷設のために日本初のトンネル工事をしている現場が舞台...という、中々特殊な設定。ご一新前後の急激な変化に戸惑う人、薩長の派閥争い、アメリカやイギリスとの複雑な関係...等々、バックグラウンドをきちんと理解できないと、中々作品世界に浸るのが難しいか(^ ^;

探偵役が、八丁堀で鳴らした同心上がりで、今は宮仕えを嫌って浪人中...というのも、中々特殊な設定かと(^。^; 偏屈なキャラは嫌いじゃないが、いかんせんこの探偵、スロースターというか(^ ^;

ワトソン役の鉄道技士見習いが質問しても、「もう少し様子を見よう」的な返答でのらりくらりとかわし...てる間に、新たな事件が起きたりする辺り、水戸のご老公のような(^ ^; いや、真実を完全に暴くまで飄々とした態度を崩さないのは、刑事コロンボっぽいのか?(^ ^;

現代は社会が全体的に「せっかち」になっているからか、このスローペースがちょっといらついて...(^ ^; その分、☆一つ減(^ ^;

ストーリー全体としては、まぁ面白く読めました。ただ、ちょっと警察が無能扱いされすぎなのが、ステレオタイプな感じがしなくもない。怪しい登場の仕方をしたアヤシイ人が、本当に嘘ついてたりも、ちょっとひねり不足か(^ ^;

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

文明開化の明治12年。活発に行われている鉄道事業のトンネル開通工事で、不審な事件が多発。鉄道局の依頼で、元やり手の八丁堀の同心・草壁と、技手見習いが謎に挑む。御一新後の薩長の政権争いか?鉄道によって職を失う者達の妨害か?それとも…ホームズ・ワトソン的な2人も良かったし、時代背景が上手く活かされていた。後で気づいたら、前に読んで面白かった『軍艦探偵』の作家さんでした。他の作品も読んでみたいけど、まずは『開化鉄道探偵』の続編を読みたいです。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

鉄道ミステリ、それも明治を舞台にしているということで、珍しく思い衝動買いした。
井上勝鉄道局長など、実在の人物や史実をベースにした物語で、黎明期の鉄道史を知る一助にもなった。
ミステリとしては、自分の好きな、いわゆる本格ものではないかもしれないが、それでも多くの人物たちを登場させ、その関係性を丹念に描いて構成していた印象だった。
ただ、他の方の感想にもあったが、登場する人物のキャラクターは、井上局長のそれが強すぎて、他の印象が薄れてしまった感があった(その井上局長が豪快で面白いので、それはそれで良いけれど)。
また、著者が、こう言っては失礼だが、意外とご年配の方で、しかも鉄道会社に勤める方という。本書では随所に、鉄道敷設に対する反論と、それでもなお鉄路を通すことへの熱意が伝わってくる。著者自身が鉄道を愛し、誇りを持っていることが、素直につづられているように感じて、好感の持てる作品だった。

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

なかなか面白かったです。
いわゆる明治期に鉄道を通して起こる事件とその時代特有の仕掛けなど楽しく読めました。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

明治時代初期の鉄道黎明期を舞台にしたミステリー。まだ建設機械も無いこの時代にこんな風に開拓していたんだろうなとイメージできた。当時の人達が今の日本の鉄道網の礎を築いたと思うと、うーんよくやったなあと思う。ストーリーの方はまあこんなもんだろうなという感じで何となく腑に落ちた感。

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2021年11月16日

Posted by ブクログ

時は明治十二年、京都〜大津間を結ぶ逢坂山トンネル開通工事を巡る怪事件に臨むのは元八丁堀同心と見習い鉄道技士の異色コンビ。地味で淡白な作風ではあるが、読み易い文章とテンポの良い筋運びで思わず一気読み。興味を惹かれる設定だけに、欲を言えばもっと物語の奥行きが欲しかったが、著者の実直さが感じられる爽快な作品だった。探偵コンビの後ろ盾となる【日本の鉄道の父】こと井上勝のキャラクターが二人を食う程にパワフルで豪快。善良な人物揃いの脇役陣を少々物足りなく思うものの、日本人単独での鉄道開通に挑む先人達の姿が眩しい限り。

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2021年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

明治初期、鉄道建設現場で起きるサボタージュを元八丁堀同心が解決する、時代ミステリ。人物描写とか、全体の空気感は捕物帖を思わせる。鉄道事業の初期を描く群像劇の色が濃くて、ミステリ色は薄め。ただミステリ部分が付けたりかと言うと、そんなことはない。トリックに大ネタはないが、クイーン流のパズラーでディテールを注意深く読み解けば、犯人は特定できるはず。

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2021年02月14日

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