山本巧次のレビュー一覧
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事件が起きて、その謎を解くので、
一応はミステリに分類しましたが...
とある架空の私鉄で働く女性の「お仕事小説」としても
楽しく読める一冊(^ ^
踏切の侵入者感知システムのことや、
運航ダイヤの「スジ」のこと、ATSを利用した「技」...等々、
少しでも鉄ちゃんの血が混じってる人には、
たまらない「裏話』的なネタもちりばめられている(^ ^
...と言っても、マニアックに走ることはなく、
きちんと説明もされているので、
何の予備知識がなくても充分楽しめます(^ ^
また謎解きも、某大御所のような「時刻表トリック」
とかではなく、一般人にも分かりやすい(^ ^
真の探偵役は、主人公の -
Posted by ブクログ
シリーズ第6弾。今作は今まで以上におゆうが大活躍。男勝りに堂々とした姿も一度はみてみたい半面,女性ならではの心を寄せた温かい仕事姿も捨てがたい。なんにせよ読まねば損だろう。お薦めの一冊。
あらすじ(背表紙より)
ロシアの武装商船の船員ステパノフは、日本に漂着したところを捕らえられたが脱走。江戸市中に侵入した可能性ありとのことで緊急配備が敷かれた。江戸と現代で二重生活を送る元OLの関口優佳・通称おゆうも、女岡っ引きとして招集される。そんな折、ステパノフの移送責任者の配下が死体となって発見され…。外交問題にまで発展しかねない大事件に、おゆうは現代科学捜査を武器に挑む! -
Posted by ブクログ
第13回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
「八丁堀ミストレス」に加筆。
現代で日常に倦んでいたOL関口優佳の両親は離婚。一番大好きなのは古い家屋で暮らす祖母。その祖母から家を贈られる。祖母には大きな秘密があったのだった。
死んだら読んでと言われていた祖母の日記には、江戸で暮らすその暮らしぶりや日常で起こったことが描かれ、そしてその古い家屋に江戸に通じる小部屋が存在していた。
そこから優佳の暮らしが変わる。
江戸に行ってみると、不便ではあるが、生きていると実感できる日々。そして自由に行き来できる優香は、分析オタクで、興味深い対象を分析してるだけでハッピーになれる大学の同級生宇多川。 -
Posted by ブクログ
大江戸科学捜査・八丁堀のおゆうシリーズ、6作目。
タイトルの「北からの黒船」はアメリカではなくロシア船。ロシア船から異国人の船員が密入国を図ったのが今回の事件の発端。前回はドローンが出てきたものの、指紋に血液のルミノール反応、DNA鑑定くらいがこれまでの科学捜査だったが、今回は言語解析が用いられ、意外な展開を見せたのが面白かった。エピローグには『あの人』が。後日譚として面白く、なかなか上手い繋げ方でした。
鵜飼とおゆうの男女の進展は相変わらず。先に宇田川が鵜飼の素性に気付いちゃったかな?シリーズ6作目まで来ているので、そろそろ鵜飼の身上ももう少し明かしてほしいところ。