山本巧次のレビュー一覧

  • 途中下車はできません

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    山本巧次さんは「開化鐵道探偵」シリーズしか読んだことがなかったのだが、こういうエンタメ系もあるとは意外だった。

    表紙で分かる通り、北海道の鉄道の5つの駅で起こるドラマ。
    カフェを営む女性とカメラマンの女性、それぞれの訳アリ過去。
    認知症の祖母を探しに出かけた大学生が巻き込まれるトラブルと出会い。
    会社のお金を持ち逃げした社員と彼を探しにやって来た課長との緊張感ある電車旅。
    偽装自殺をしにやって来た男の誤算。

    これまた表紙で分かる通り、うまい具合に連なっている。
    それぞれのドラマがどう膨らみ、繋がり、収拾するのかは読まれてのお楽しみ。それぞれのドラマのキャラクターたちもなかなか魅力的だったが

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    2020年01月31日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北からの黒船

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    ネタバレ

    大江戸科学捜査の第六弾。

    今回はロシア人が江戸に現われたというのが、
    事件の中心。
    おゆうがこっそり英語を使うのは、
    最初の作品でアルファベットを読んだときの衝撃に比べると、
    想定の範囲内だった。

    前回江戸にやってきた科学おたく、宇田川が味をしめて、
    もっとひょろひょろ江戸を訪ねてくるかと思いきや、
    意外と控えめだった。
    宇田川がおゆうに気があるのかどうかは相変わらずわからないが、
    伝三郎に江戸の人間で無いと気づかれていたとは思わなかった。

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    2020年01月20日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北からの黒船

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    歴史上の重大事件に遭遇かと思いきや、残らない話のほう。今ドラマでやっている、シャーロックのよう。だからこそ、ラストの後日談的な部分が効いてくる。こういう、匂わす感じが好きです。
    宇田川先生が急にグイグイくるので、そろそろ次巻で伝三郎との昼間の攻防が見られるのか、楽しみが増してくる。

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    2019年12月05日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北からの黒船

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    #日本SF読者クラブ 鎖国中の日本に密入国する謎のロシア人を廻るSFミステリー。彼の正体と目的は何か。それを探るおゆうと鵜飼。今回は、おゆうの語学力が発揮される。TOEICは何点だったんだろうか。宇田川と優佳(おゆう)の関係は進展するのか。少々マンネリ気味の今シリーズだが、どんでん返しもあり、今回は面白く読めた。エピローグには、歴史の教科書にも登場するあの方が登場。

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    2019年11月21日
  • 途中下車はできません

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    北海道のJR駅が舞台ということで、色々知ってるところが出てきて、いっそう楽しめた。
    駅名とか列車名とか全部知ってたし。
    びばうし茶房、行ってみたいなー。
    過去を吹っ切ってそこにいるマダムとお話してみたい。
    美和さん、かっこいい。
    里恵もかっこいいわー。札幌駅でのあれ、最高だった。
    しかし、あのあったまの悪いチンピラがねぇ。
    巻き込まれタイプかも?だけど、康生も微笑ましい。
    優しいよね。
    なんだか、みんな、それぞれの場所で前を向いて生きてる気がして、その場所に行ったら出会える気がする。
    私も、その中に入れたらいいな。

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    2019年11月17日
  • 途中下車はできません

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    ①富良野線:美馬牛駅 ②釧網本線:北浜駅 ③宗谷本線:音威子府駅 ④根室本線:落石駅 ⑤函館本線:札幌駅 ①から④までの4つの駅での出来事や事件が⑤の札幌駅でクロスする物語、読んでるうちに連作なんだと気づきます。なかなか面白い趣向だと思います。なお、美馬牛は美瑛の丘、北浜駅は流氷、音威子府は黒い蕎麦で有名ですね。山本巧次 著「途中下車はできません」、2019.7発行。

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    2019年11月04日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢

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    現代のOLがおばあちゃんから引き継いだ古い家の奥から江戸時代と行き来しながら、江戸の事件を科学的な捜査でお手伝するというシリーズ。
    あちらの奉行所の同心が、太平洋戦争当時の戦闘機乗りからの転生ということで、一捻りが入っていて、此れがなかなか面白い味を出している。

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    2019年10月19日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ

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    江戸の空にドローンを飛ばし、模擬弾とはいえ手榴弾を爆発させるとは宇田川も大胆(笑)。ラボでの鑑定は出来なくなったのね、でもそりゃ問題になるわ。今回伝三郎と三角関係(意識せず四角関係?)になってもたいした進展はなかった、そろそろなんかあってもよいのでは。伝三郎の最後の独白楽しみにしています。

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    2019年09月21日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ

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    シリーズ4作目。
    これまで江戸の事件を未来の科学で解決!の展開だったのを、未来の謎を江戸で解明!に趣向を変えてて面白かった!
    行って帰ってのタイムトラベル設定を充分に活かした展開。
    2、3作目が少しマンネリしてたので、とても楽しく読めた。北斎としっかり会話もしてるところも良い。
    ミステリとしても多くの伏線や、細かい謎もどんどん回収していくのがテンポ良かった。

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    2019年09月01日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

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    女探偵役の主人公おゆうの人物像がとても現代的な女性で、作者が男性であることが意外なほど。
    あとがきでパトリシアコーンウェルをはじめとしたアメリカミステリに造詣が深いとあり、妙に納得した。
    思考力や生活が合理的で、勤め人に向いてない性格の主人公を、江戸の世界で生き生きと動かしてる。
    なかなか進展しない伝三郎とのやりとりも、ラストの衝撃な暴露で読者をすっきりと納得させた。
    続刊を読むのが楽しみなミステリ。

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    2019年08月29日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ

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    八丁堀のおゆうシリーズ、5作目。

    今作では、とうとう宇田川さんが江戸の街に降臨。おゆうだけでは扱いづらかった現代の捜査機器が持ち込まれるようになって、捜査の幅がグンと広がった感じ。万能キャラになり得るので、毎回とは言わないけど、今後も時々降臨していただけると嬉しい。彼がチラチラ登場することで、おゆうと鵜飼の仲が進展することもあるかなぁ?おゆうの恋のライバルも新しく登場し、事件の謎解きも併せて、おゆうの人間関係の今後の展開が楽しみ。

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    2019年08月10日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤

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    現代からすると結論は顕かなご落胤騒動
    どうやっ江戸で証明するか

    と、”上から”なクセに、
    実は、単なる ”鈍感すぎるロミオさん"ではないところを見抜けないあたりのもやもやに面白み

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    2019年07月24日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

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    長かったーでもおもしろかったです☆
    いわゆる、タイムスリップモノなんだけど、行ったきりではなくて自由に行き来してるという。そこはちょっと斬新だったかな。
    内容は黒幕の裏にまた黒幕がいて、さらにまた…って感じで、長くても飽きずに読めました☆
    ドラマ化されてるってことでそちらも見たんですが…伝三郎が竹財輝之助さんは納得ですが、おゆうさんはちょっとイメージと違ったのが残念。
    最後にもしかして伝三郎さんも…⁇と思いきや当たってて、今後の2人の関係にも注目です☆それにしてもおゆうさん、仕事なにしてんの⁇f^_^;

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    2019年07月17日
  • 阪堺電車177号の追憶

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    期待以上に良かった!
    時代の移り変わりも良かったし、連作短編なので色々と登場人物が絡んでいて面白かった。

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    2019年06月28日
  • 阪堺電車177号の追憶

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    阪堺電車177号に関わる人々の事件が、連作として描かれる。時代は戦前から戦後、そして現代まで。事件には、前の章で登場した人物や、その子孫が登場し、あたかも、読み手も長年人々の生活や事件を見守ってきた阪堺電車177号となったかのように、沿線の人々の歴史、人生をみることができる。
    事件は最後の最後にどんでん返しや、ようやく真実があかされたりと、読んでいて実に楽しかった。

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    2019年04月28日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ

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    いつも分析を頼んでいる友人からの依頼(?)で
    その絵が本物か確かめる事に。

    事件がなく平和…と思ったら、主人公が聞いた翌日に
    事件が起こってしまったという状態。
    しかも何を調査していたのか、も喋れない、困った状況。

    聞いた事によって、何が起こってどうしてしまったのか。
    何やらもう、色々ぐるぐるになってしまっていますが
    そんな結末か、という落ちでした。
    まぁ確かに、こういう事はあるな、と思いましたけど
    もう片方の落ちは…やってしまう、かも知れません。

    そして毎度おなじみ(?)主人公の疑われている事ですが
    組織にまで発展してきています。
    これはこれで、想像力豊かだな、と。
    でもまぁ、怪しいで

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    2019年03月05日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢

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    千両の富くじが作られた、と大騒ぎの江戸では
    復活した大泥棒の盗みが行われていた。

    近所の旦那さんがいなくなり、泥棒の盗みがあり
    楽しい話題は富くじだけ…と思っていたら。
    そこに繋がるのか、と今回も驚きの落ち。
    いや、事件が落ち着いてから、も凄かったですが
    言われてみれば確かに、な状況。
    しかし、下手に動くと色々疑ってください、の状態です。

    おかげで仲が進展した? という感じもありますが
    現代ではようやく友人に、そこを指摘されています。
    が、まさかそんなはずは~ですから、スルー。
    確かにあちらの人間がそんな事を思うとか
    考えも至りませんから。

    事件自体は解決しましたが、権力者って怖い! な

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    2019年03月03日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

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    時代小説?
    このミステリーがすごい系なのでミステリ?
    タイムトラベルなのでSF?
    とってもクロスジャンルなので面白い

    でも、江戸時代の案件を現代に遡行して科学検証するのはちょっとチート

    最後の鵜飼様の秘密もクリフハンガーで次を読まざるをえまい

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    2019年02月17日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤

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    小間物問屋の主人から、息子は本当の息子なのか
    調べてほしいという依頼をもらった主人公。
    しかしそれが、まったく違う方向へと進んでいく。

    調べてくれと言われても、親子ですよ、と
    知らない人に言われても…な江戸時代。
    現代であろうとも、証拠を出してください、と
    言いたい疑問ですから。

    でもまさかこんな所にまで事件が伸びていくとは。
    まさかのお家騒動、まさかの疑い。
    確かにその方がきれいに話は進みますけど
    正解を知っている身としては、歯がゆい限りです。

    思い込んではいけない、というのは確かに。
    前回、上がその方向に考えていたというのに
    うっかり自分達がそこにはまり込んでいるという状態。
    言われ

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    2018年12月07日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

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    突如薬屋から『倅の汚名をそそいで欲しい』と言われて
    調査する事に。
    それはそれで、思わぬ方向へと事件が転がっていく。

    周囲からみて謎だらけなのは当然、な主人公は
    あちらとこちらを行き来できる家? で
    自由気ままな生活。
    これはこれで楽しそうですが、現代になれていると
    色々大変では? とか思いますが。

    同心とよさげな感じになっているのも気になりますが
    事件の広がりようが驚きです。
    確かにこの時代、決めつけられたらそれまで、な
    気はしますが、まさかここまで広がるとは。
    困った時は、こっそりと証拠品を持ち帰り
    友人に頼んで…という技で、正解を選択。
    そこからまた、どう誘導していくか…というわくわ

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    2018年12月05日