山本巧次のレビュー一覧
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こどもの頃、阪堺電車の沿線に住んでいた。駅名や沿線の雰囲気が、よみがえり、懐かしい思いで読み進めた。車両177号の思い出として昭和初期から平成までを繋いでいく。6つの短編の主人公も少し接点を持ちながら、話が進む。「財布とコロッケ」で、出会った二人は後に結婚し、そのきっかけを作った小学生はのちに電車の運転手になる。「防空壕に入らない女」では、学徒動員で女子学生運転手となった雛子と防空壕に入らなかった信子の出会い、「25年目の再会」で、なぜ、防空壕に入らなかったのかがわかり、「鉄ちゃんとパパラッチのポルカ」で、実はその後も二人の仲は続いていることが描かれている。177号の最後は、結婚した2人が始め
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おしいれの奥の階段を通って、現代と江戸時代を行き来し、二重生活をおくっている優佳(おゆう)のシリーズ第4弾。
これまでは、江戸で起こった事件を、現代の科学捜査を駆使して解決してきました。
今回、初めて、現代で起こった疑惑を江戸で調べることになります。その疑惑というのは、葛飾北斎の絵の贋作疑惑です。これまでと違い、未来から持ち込まれた案件なので、江戸の人たちからすれば「おゆうは誰に頼まれて、何を調べているのだ」と、怪しさ満載です。未来人だとバレてはならないので、おゆうはピンチでした。
ところが、贋作疑惑は、江戸で更に大きな事件に発展してしまいます。
おゆうは、いつもの仲間、奉行所の同心の伝三郎た -
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鉄道を扱った作品が多い山本さん。今回は昭和11年の満州鉄道舞台にしたエンタメ作品。
始まりは南満州鉄道社内で度々起こる書類紛失事件。再び出てくる書類もあればそのまま行方不明のものも。ただ紛失した書類は大した内容ではない。
資料課所属、でも実は内部調査の秘密要員・詫間耕一は総裁・松岡洋右の命で調査をすることに。松岡が雇っている密偵・辻村と書類を持ち出した可能性がある大陸浪人の元へ行くと、すでに殺されていた。彼と接触のあるロシア人を追って哈爾浜(ハルビン)行き欧亜特急に乗ると、車内には憲兵隊やら特務機関やら軍の人間が沢山と謎の美女がいた。そして事件が…。
話があれよあれよと大きくなっていき、始