山本巧次のレビュー一覧

  • 途中下車はできません

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    北海道のローカル線駅の周辺が舞台の連作短編集。

    それぞれ毛色の異なる事件が起こるので、最初は独立した話なのかな、と思いきや、終盤、しっかり伏線回収して繋がる、繋がる。各話とも妙に伏せられてるなと感じた箇所も明らかになって、最後はスッキリしました。一番意外に思ったのは、里恵さんの正体だったり(笑)。
     
    個人的には昨年の夏に旅行で美馬牛駅をちょうど訪れていたので、想い出の景色が浮かんで嬉しかった。富良野線にも乗ったし。普段電車旅行はあまりしないけど、こういうのを読むとやってみたくなるよね。

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    2023年04月13日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    今回は次々と起こる商人の主人の不審死。
    全て心臓疾患との見立てに、かえって不審が。

    その裏には薩摩藩が絡んでいる可能性が。
    幕末に起こる前兆の事件。
    国内ではない毒薬と突き止めるが。

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    2023年04月08日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    コロナ禍の現代と通常運転のお江戸を行き来するミステリー。
    お江戸でも東京でも聞きなれない毒物が使われるし、これまでの科学捜査が医学分野にまたがって専門外の宇多川もおゆうも翻弄されてる。
    このシリーズ、マンネリ化しないように作者がいろいろ手技思考を凝らしてて、わりと読むのが楽しみになってきた。

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    2023年04月08日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    ネタバレ

    おゆうは、伝三郎、源七と共に、前長崎奉行の配下だった男の死について内偵するよう、戸山から命じられる。心臓発作とされているが、他にも同じ状況で急死した者がおり、連続不審死として毒殺を疑う。

    現代技術を持ち込むのもたいがいにしたほうがよいのではと思いつつ、それがこのシリーズの面白さの一つでもあるので悩ましい。しかし、今回は大がかりすぎるのではないか。
    それに、やたらに宇田川が江戸に来るようになると、出入りでそのうちボロが出そう。

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    2023年04月01日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 春の炎

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    「入舟長屋のおみわ」シリーズ、3作目。

    入舟長屋が連続付け火事件のターゲットに。今回、おみわが惚れた男は、同じく付け火の被害を被った呉服屋の若だんな。テンポ良く事件の謎解きが展開され、捕物帳として楽しく読める。お約束となったおみわの恋模様の結末も、ちゃんとオチとして面白く読めました。気軽に読んでいきたいシリーズです。

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    2023年03月31日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

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    江戸時代と現代を自由にタイムトラベルできるおゆうが、現代の科学を駆使して同心の事件解決を手伝いというSF時代ミステリー?
    言葉遣いを始め時代考証は適当だけど、今まで読んだ事がない発想で、それなりに面白く読めるからまあいいか。
    それにしても、最後に一つ驚かされた。

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    2023年03月22日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 紅葉の家

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    安定してきたなぁと思ったらもう5作目なんですね。

    なんだかお美羽さんが可哀想ですが、これもシリーズの醍醐味でしょうか。今回の片思い相手も今までと少し異なり、楽しかったです。以前よりも美羽の片思い描写が少なく、事件解決に奮闘しているため読みやすかったです。

    長屋の持ち主の寿々屋の頼み事で動き出した中で、長屋の住人がまたしても疑われてしまい一肌脱いだお美羽さん。早く良い出会いがあるといいですね。

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    2023年02月04日
  • まやかしうらない処 災い転じて福となせ

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     安定の山本巧次節。今回は、権次郎の過去とそれに纏わる贋金話。『おゆう』の鵜飼様が名前だけ出てきた。
     千鶴のお店再興の目標を明かして、次はどんな語り口か?数右衛門の正体は明らかにされるのか、楽しみ。

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    2023年01月31日
  • まやかしうらない処 信じる者は救われる

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     ドラマ『俺たちは天使だ』を思い出した。

     面白い。占いはまやかしと言い切って、自分たちの容姿の良いことを利用して、どちらにも取れる物言いで、見料を稼ぐ。登場人物の恋愛事情も、市井の情報を入れてくれるおりくさんの存在も、ちょっと抜けてる八丁堀の旦那も、いい味を出してる。
     なにより、3人のやりとりが、バディ物を思わせ、冒頭のドラマを思い出した。

     どうやら、主人公たちには、何か過去がある様子。次巻以降が楽しみだ。

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    2023年01月29日
  • 乳頭温泉から消えた女

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    中々、物語に入り込めなかったですが、結果としては読みやすかったです。

    乳頭温泉で友人が失踪したとフロントに訴えている場面にたまたま居合わせたリスクコンサルトの円堂。ちょうどその時に北海道の積丹で失踪した女性が勤める会社と取引のある男性が転落死した。事故か殺人か、女性の失踪との関連はあるのか。
    勝手に探偵役に躍り出て、最初はちょっとついていけない展開でしたが、最後は舞台を東京に移してキレイに締めていました。

    食事や北海道の描写など、旅情✖️ミステリーという枠は、まさに!といった感じでした。

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    2023年01月28日
  • 途中下車はできません

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    ★吹っきれた女性は、綺麗だ。(p.51)

    (一)北海道の鉄道が出てくるお話集。
    (二)各話にちいさな謎が提示され解決されるが積み残ししつつ次の話に入り。
    (三)最後の話で積み残しを一挙回収。

    ■簡単なメモ■(★は主要語)

    【一行目】雪を頂いた十勝岳の稜線が、畑の向こうにくっきりと見える。丘の上に一列に並んだ木々は新緑に彩られ、内地からおよそ一月遅れてやってくる北の大地の春を、人々に告げていた。

    【第一話】美馬牛の紅茶専門茶房オーナーは謎の美女。
    【第二話】祖母を探して北浜でストーカー野郎に間違えられ。
    【第三話】音威子府駅。おや、こんなところにアタッシェケースが。
    【第四話】落石で自殺しようとしている男を演じているチンピラ。
    【第五話】札幌駅にみんな集まる。

    【荒川圭祐/あらかわ・けいすけ】落石駅で降りた見た目好青年だが陰気な男を演じている。誰にたいしてなんのために?
    【尾崎佳信/おざき・よしのぶ】建設会社の企画課長。酒井を探しに音威子府まで来た。
    【落石駅】根室本線。荒川が降りた。
    【音威子府駅】宗谷本線。線の分岐となる駅なので僕も何度か待ち時間をつぶすために降りたことがあります。この本によると今は分岐ではなくなっているらしいですが。蕎麦が有名ということですが駅そばは食べたことがあるかもしれませんし喫茶店に入った記憶はありますがこの本で初めて知りました。
    【上村春樹/かみむら・はるき】ストーカーと思われた青年。
    【北浜駅】釧網本線。流氷の駅として有名らしい。
    【小松】刑事。
    【酒井修一/さかい・しゅういち】会社の金を持ち逃げしたと思われる営業課長代理。
    【迫宮/さこみや】若い刑事。
    【札幌駅】函館本線。さすがにここは北海道に行ったら必ず何回かは降りることになります。
    【篠崎悦子/しのざき・えつこ】幸雄の妻。
    【篠崎幸雄/しのざき・ゆきお】ドゥマンのオーナー。悦子の夫。
    【修ちゃん】牧田修造。西原洋介の友人のようだ。農機具販売。
    【拓真館/たくしんかん】美瑛にある前田真三さんの記念館。できた頃たまたま富良野に寄ったんで行こうとしてたんやけど各種事情で行けず心残りになってます。
    【立原一憲/たちはら・かずのり】久内美和がOL時代に出会った男。映画の趣味が合った。
    【段原/だんばら】刑事。
    【ドゥマン】美馬牛にあるペンション。富樫里恵と矢口夫妻が泊まって久内美和についてあれこれ想像した。
    【富樫里恵/とがし・りえ】カメラマン。なんとか写真だけで生きていけてる。アラフォー、独身。ドゥマンの常連客。
    【西原咲枝/にしはら・さきえ】洋介の娘。札幌でストーカー被害にあって北浜に戻ってきた。
    【西原智子/にしはら・ともこ】洋介の妻、咲枝の母。
    【西原洋介/にしはら・ようすけ】北浜駅で野地原康生と遭遇。農場経営。
    【野地原幸枝/のじはら・さちえ】康生の祖母。認知症か、行方不明となった。
    【野地原康生/のじはら・やすお】大学生。祖母が行方不明になったので探して北浜駅まで来た。
    【久内美和/ひさうち・みわ】びばうし茶房のオーナー。
    【美馬牛/びばうし】駅は富良野線。美瑛町の南端。アイヌ語で「カラス貝が多くいる川」という意味らしい。
    【びばうし茶房】女性のマスターがひとりでやっている。充実の品揃え。
    【村永夫妻】落石岬で富樫里恵が出会った関西弁の夫婦。偶然矢口夫婦の知り合いだった。
    【矢口瑛子/やぐち・えいこ】ドゥマンの常連客。弘之の妻。教員。
    【矢口弘之/やぐち・ひろゆき】ドゥマンの常連客。瑛子の夫。
    【谷地蓉子/やち・ようこ】久内美和の高校の先輩。弁護士。たぶん尾崎佳信の会社に痛い目に合わせた人物でもある。
    【レイチェル】びばうし茶房の奥にあったDVD。実は他に「コンフェッション」「白い家の少女」もある。

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    2023年01月09日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    いい意味で安定した物語の進み。
    伝三郎との距離がなかなか詰まらないところで、宇田川が存在感増してくるんだけど、そっちより伝三郎との仲を深めてほしい、と思ってしまう。

    2022.12.30
    200

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    2022年12月30日
  • 阪堺電車177号の追憶

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    阪堺電車はあまり馴染みがないが手に取る。
    地名があんまり分からんので、
    いまいち入り込めず。
    ストーリーは一癖ある内容。
    オチを求める大阪らしい展開かと…

    住吉さん行く為に久しぶりに乗ろうかな。

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    2022年12月29日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    長崎に関わりのある人物たちが連続して不審死。謎解きを命じられた鵜飼の旦那とおゆう達の前に現れる蘭方医と巫女と示現流の使い手。黒幕は島津の大殿様? 段々宇田川の恋心があからさまになって来たシリーズ第9段。

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    2022年12月18日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北からの黒船

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    元OLの優佳がタイムスリップして江戸の事件を科学捜査するシリーズ第6弾。
    今回は、まだ鎖国中の日本にオロシャ(ロシア)人が侵入し、逃走劇となります。
    この時代は、ペリーが黒船で来航する30年くらい前のようです。
    フィクションではあるけれど、歴史に記録されていないこのような出来事は、実際にもあったかもしれないと思わせる物語でした。

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    2022年10月13日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星

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    シリーズ第4弾。

    現代でいうところの婚活探偵おみわですが、それと同時に長屋の住人が本当によく事件に巻き込まれます。長屋の大家の娘だから事件に関わっているのですが、毎度長屋の住人も巻き込まれて大変だなぁと言った感じです。

    芝居小屋の席が崩れたところからスタート。御上のしようとしている大工の不手際という幕引きに納得いかないおみわは、小屋の若旦那、客の侍と共に調べて真相に迫っていきます。

    次こそはおみわさんも報われて欲しいと思いますが、報われてしまったらシリーズが終わってしまう!?という難しい設定ですね。

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    2022年10月02日
  • 開化鉄道探偵

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    なかなか面白かったです。
    いわゆる明治期に鉄道を通して起こる事件とその時代特有の仕掛けなど楽しく読めました。

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    2022年09月04日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ

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    江戸と現代を行き来し、江戸の事件を科学捜査で解決していくシリーズの第5弾。
    タイトルにもある通り、今回、江戸の空にドローンが翔びました。
    ただし、ドラえもんと違って、おゆうは未来人であることを江戸の人たちに隠しているので、どんなに便利な未来の道具も、バレないようにしなければなりません。
    過去と未来のギャップがありながらの捜査が面白いシリーズです。

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    2022年09月03日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ステイホームは江戸で

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    宇田川君がおゆうへの好意を自覚、おゆうがそれを知った時、がとても楽しみ
    伝三郎含めた恋愛模様だけは完全に現代小説

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    2022年08月21日
  • 阪堺電車177号の追憶

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    こどもの頃、阪堺電車の沿線に住んでいた。駅名や沿線の雰囲気が、よみがえり、懐かしい思いで読み進めた。車両177号の思い出として昭和初期から平成までを繋いでいく。6つの短編の主人公も少し接点を持ちながら、話が進む。「財布とコロッケ」で、出会った二人は後に結婚し、そのきっかけを作った小学生はのちに電車の運転手になる。「防空壕に入らない女」では、学徒動員で女子学生運転手となった雛子と防空壕に入らなかった信子の出会い、「25年目の再会」で、なぜ、防空壕に入らなかったのかがわかり、「鉄ちゃんとパパラッチのポルカ」で、実はその後も二人の仲は続いていることが描かれている。177号の最後は、結婚した2人が始めた洋食屋50周年の店を飾ることになる。どの話しも、ニンマリしたり、えっ!そうだったの?と驚いてみたり。うん、涼しくなったら乗ってみよう、阪堺電車。路面電車に揺られて見たくなる話が満載。

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    2022年08月13日