山本巧次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和レトロなタイトルに惹かれ、あらすじからオリエント急行殺人事件チックな内容を想像して購入。どうでも良いことだが本のサイズが微妙に大きく、文庫用のブックバーに収まらない。
数十年前、ブルートレインと呼ばれた寝台特急に乗って東京から熊本に行った。その列車も急行霧島と同じく東京と(西)鹿児島を結んでいた。車中で日の出を迎えてから降車まで5時間程、結構退屈した覚えがある。作品では鹿児島から東京まで26時間半を要す。その間、寝台で横になれれば良いが、座席または床に新聞引いて過ごすなど、荒行と呼ぶべき体験だ。
同一区間を空路はさておき、新幹線を乗り継げば7時間足らずで移動する現代では、犯人も警察も時間に追われてさぞかし忙しいことだろう。
事件解決後から東京駅ホームのエンディングに至ってはそう来たかという感じ。
列車一編成を町にたとえた表現があったが、成る程言い得て妙である。それぞれの事情を持つ人々が一千人規模で移動するなど、想像すると不思議な光景である。
あれこれと一人思いを巡らせながら読ませていただいた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまやかしうらない処第二弾。
前作から続く贋金の話は、
どうもただの金儲けではなく、
貨幣吹替えのための布石らしい。
今回は調べもの担当の権次郎がお役目を辞める原因になった女が、
瑠璃堂をに現われるが、
どうも占ってほしい訳ではなく権次郎に会いたかった様子。
だが、再会することなく、殺されてしまう。
贋金づくりは、勘定方をも巻き込んで、
内藤新宿を通り過ぎ、高井戸宿、布田宿へ。
千鶴は大店の札差の娘だったとさらっと書かれていたが、
店がつぶれたのははめられたせいだと思っていて、
店を再興すべくうらないでお金を儲けてる、ということらしい。
それにしても、襲われることを想定して、
仕掛けだらけのうらない処だったとは驚いた。 -
Posted by ブクログ
★吹っきれた女性は、綺麗だ。(p.51)
(一)北海道の鉄道が出てくるお話集。
(二)各話にちいさな謎が提示され解決されるが積み残ししつつ次の話に入り。
(三)最後の話で積み残しを一挙回収。
■簡単なメモ■(★は主要語)
【一行目】雪を頂いた十勝岳の稜線が、畑の向こうにくっきりと見える。丘の上に一列に並んだ木々は新緑に彩られ、内地からおよそ一月遅れてやってくる北の大地の春を、人々に告げていた。
【第一話】美馬牛の紅茶専門茶房オーナーは謎の美女。
【第二話】祖母を探して北浜でストーカー野郎に間違えられ。
【第三話】音威子府駅。おや、こんなところにアタッシェケースが。
【第四話】落石で自殺しようとしている男を演じているチンピラ。
【第五話】札幌駅にみんな集まる。
【荒川圭祐/あらかわ・けいすけ】落石駅で降りた見た目好青年だが陰気な男を演じている。誰にたいしてなんのために?
【尾崎佳信/おざき・よしのぶ】建設会社の企画課長。酒井を探しに音威子府まで来た。
【落石駅】根室本線。荒川が降りた。
【音威子府駅】宗谷本線。線の分岐となる駅なので僕も何度か待ち時間をつぶすために降りたことがあります。この本によると今は分岐ではなくなっているらしいですが。蕎麦が有名ということですが駅そばは食べたことがあるかもしれませんし喫茶店に入った記憶はありますがこの本で初めて知りました。
【上村春樹/かみむら・はるき】ストーカーと思われた青年。
【北浜駅】釧網本線。流氷の駅として有名らしい。
【小松】刑事。
【酒井修一/さかい・しゅういち】会社の金を持ち逃げしたと思われる営業課長代理。
【迫宮/さこみや】若い刑事。
【札幌駅】函館本線。さすがにここは北海道に行ったら必ず何回かは降りることになります。
【篠崎悦子/しのざき・えつこ】幸雄の妻。
【篠崎幸雄/しのざき・ゆきお】ドゥマンのオーナー。悦子の夫。
【修ちゃん】牧田修造。西原洋介の友人のようだ。農機具販売。
【拓真館/たくしんかん】美瑛にある前田真三さんの記念館。できた頃たまたま富良野に寄ったんで行こうとしてたんやけど各種事情で行けず心残りになってます。
【立原一憲/たちはら・かずのり】久内美和がOL時代に出会った男。映画の趣味が合った。
【段原/だんばら】刑事。
【ドゥマン】美馬牛にあるペンション。富樫里恵と矢口夫妻が泊まって久内美和についてあれこれ想像した。
【富樫里恵/とがし・りえ】カメラマン。なんとか写真だけで生きていけてる。アラフォー、独身。ドゥマンの常連客。
【西原咲枝/にしはら・さきえ】洋介の娘。札幌でストーカー被害にあって北浜に戻ってきた。
【西原智子/にしはら・ともこ】洋介の妻、咲枝の母。
【西原洋介/にしはら・ようすけ】北浜駅で野地原康生と遭遇。農場経営。
【野地原幸枝/のじはら・さちえ】康生の祖母。認知症か、行方不明となった。
【野地原康生/のじはら・やすお】大学生。祖母が行方不明になったので探して北浜駅まで来た。
【久内美和/ひさうち・みわ】びばうし茶房のオーナー。
【美馬牛/びばうし】駅は富良野線。美瑛町の南端。アイヌ語で「カラス貝が多くいる川」という意味らしい。
【びばうし茶房】女性のマスターがひとりでやっている。充実の品揃え。
【村永夫妻】落石岬で富樫里恵が出会った関西弁の夫婦。偶然矢口夫婦の知り合いだった。
【矢口瑛子/やぐち・えいこ】ドゥマンの常連客。弘之の妻。教員。
【矢口弘之/やぐち・ひろゆき】ドゥマンの常連客。瑛子の夫。
【谷地蓉子/やち・ようこ】久内美和の高校の先輩。弁護士。たぶん尾崎佳信の会社に痛い目に合わせた人物でもある。
【レイチェル】びばうし茶房の奥にあったDVD。実は他に「コンフェッション」「白い家の少女」もある。