山本巧次のレビュー一覧
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ネタバレまさか、ドローンが飛ぶとはねぇ。表紙を見てびっくり、更に、宇田川さんが意外と格好いいのにもまたびっくり。(ただし見た目だけは、ですが)
おゆうさんの装備がアップグレードするかもと、期待はしていましたが、人材コミとは思いませんでしたね。
それにしても「聡庵先生」ですか、なんか似合っているようで笑えました。いくら面白そうだなと思っても、「うーさん」の立場にはなりたくありませんが、先生なら少しやってみたい気がします。
この本を読むと、江戸も悪くはない気もしますが、逆に現代の暮らしのありがたみの方が、ひしひしと感じられるようです。
ミステリーというより、定番時代劇を見ているような、なにか不思議 -
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第一章二階の手ぬぐい。中々一筋縄でいかない構成にしている。質屋の二階につるされたタオルをめぐる推理。どんでん返しではなくいわゆるオチの妙。最後の落とし方が必要だったかな、あるいは弱すぎる。
第二章防空壕に入らない女。文字通り防空壕に入らない女の話。最後の落ちが今一不自然というか、思わせぶり。未完成を感じる。第三章財布とコロッケ。ほのぼのとした話。しかし少し無理があるかな。第四章二十五年目の再開、第二章の続きになる、なるほど面白い構成だ。第五章宴の終わりは幽霊電車、詐欺師をとっちめる話第六章鉄っちゃんとパパラッチのポルカ、マンションに張り込んでいた記者にまつわる騒動。エピローグ。この小説書きおろ -
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現代の優佳の金銭問題とか、ただ現代と江戸を往き来してるだけじゃ解決しない事件パターンとか、巻を追うごとに作者の工夫(苦労?)がかいまみえて、おもしろい。
今回は、現代で見つかった北斎の絵が本物かどうかを調べる、という、現代で請け負った依頼。
江戸の北斎本人に聞けば済むかと思いきや、そう簡単にはいかない。仲立ちになった何人かがいなくなっていたり殺されたり……しかも、おゆうは伝三郎に、なぜ北斎の絵を調べていたか説明できず、しんどい思いもする。
贋作のやり取りはちょっとごちゃごちゃしていたが、事件そのものは単純で、犯人も分かりやすかった。
でも、この話は、その周辺関係のエピソードがおもしろい。北斎 -
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シリーズ2作目。
今作のテーマはDNA鑑定。
自分の息子が実は生まれた時に他の子供に入れ替わっていたと言う手紙を産婆から受け取り、その相談をおゆうがうけたところから始まる。
現代のDNA鑑定を行い、入れ違いが行われていないことを早々に掴んだおゆうだったが、なかなかその事実を江戸時代で証明できずにいたところ、その入れ替わったのは実は御落胤だったと言うことから、さらに騒動に陥る。
前作に比べ、おゆうの活動は抑えられている。そして、前作で気になっていた優佳の現状についても説明があり、前作からの疑問はかなり払拭された。
おゆうの想い人であり、相棒である伝三郎の動きも今後気になるところ。これは続編まで読 -
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著者初読み。
ブログで紹介されていて、現代と江戸時代を行ったり来たりしながら、謎を解くと言う設定に興味が湧いて、読んでみた作品。
祖母が亡くなった後、家を相続した孫の優佳。その家には江戸時代にタイムスリップ出来ると言う秘密があった。
江戸時代にタイムスリップした優佳は江戸の町で起こる事件の謎解きを始める。
と言うのが、大体のあらすじ。ま、そもそもがあり得ないことなので、エンタメ作品として割り切って読むしかないんだけど、それにしても突っ込みどころが満載過ぎる。
優佳が謎を解くのは、子供の頃に刑事に憧れて、でも簡単にはなれないことが分かって、諦めて普通のOLになったけど、江戸時代なら出来るかも…と