山本巧次のレビュー一覧

  • 途中下車はできません

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     北海道で電車が絡む物語り。常に電車に乗っているということではなく、短編のなかで電車が必ず出てくるというもの。
     短編だけど、最後でみんな繋がるというパターン。最後に正義が勝つという流れで、気持ちよく読み終わりました。

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    2024年03月16日
  • 災厄の宿

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    グロテスクな描写もなくミステリー初心者の方におすすめ!

    トリックに関してはちょっと物足りなさを感じた。
    けどトリックがメインではないので他の部分で楽しめるお話。

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    2024年02月15日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵

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    遺産を相続した祖母の家から、江戸へ行き来ができると分かってから、関口優佳は「おゆう」と名乗り、今では江戸の十手持ち。

    時折、分析技師の宇田川と、事件解決に助力。

    江戸の同心、鵜飼派といえば、戦時中もしくは終戦直後に江戸に行ったきりになってしまった現代人。

    薄々宇田川と、鵜飼は互いの境遇を感知して、どうする?

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    2024年02月14日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵

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    江戸で起きた密室殺人事件の謎に迫る物語。茶問屋の中での主導権争いやお上の政道が関係してくるため、大々的に切り込めないおゆうでしたが、かの有名な人の登場や、便利屋のように現代から機器を江戸に持ち込む千住の先生の活躍で話が進みます。

    茶問屋の関係がなんだかスッと入らなかったため一気に読めず。お馴染みラストの伝三郎の心中と宇田川の心中で、今後の展開が楽しみです。

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    2024年02月07日
  • 急行霧島 それぞれの昭和

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    昭和36年の急行霧島を舞台にした群像劇。

    鹿児島から東京まで26時間の旅。今なら飛行機であっという間の距離だが、当時はとてつもなく遠い距離だったことを改めて思う。
    しかも登場人物の一部は座席で26時間を過ごす。つまり横にはなれない。もっと言えば座席に座れない客もいて、そういう人は通路に新聞紙を敷いて座っている。時間がかかるだけでなくて過酷な旅だなと思う。

    そんな急行霧島を舞台に
    生き別れになった父親と会うために上京する少女・美里、お嬢様然としているのに二号車に乗っている靖子、傷害犯を追っている鹿児島県警の刑事二人、伝説のスリを追う鉄道公安室の公安職員二人とそのスリ、そして宝石泥棒という面々

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    2024年01月20日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

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    全体的に軽めのノリで、肩肘張らずに読みやすい。科学捜査で真相は突き止めるものの、江戸時代なので証拠としてどう説明するのかは意外と適当。その場のノリで乗り切る感じ。そこにおお、と思わせる一工夫があるともっと良かったなと思った。

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    2023年12月09日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵

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     この時代SFミステリも巻を重ねて10巻目。もはや水戸黄門的な安定感というか、マンネリなのだがやはり面白い。今回はミステリの定番、密室殺人の謎を解く。しかも、あの有名人も登場する。

     宇田川さんは今回も登場するのだが、鵜飼伝三郎も未来からきた人間であるとに確信を深めたようだ。今後の展開に注目したい。

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    2023年11月23日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ

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    ついに有名人を登場させましたか。
    にも関わらず登場人物の名前と関係性がやや複雑で少しずつ読んたために苦労し、最後の日記による解決は大雑把かつ都合が良過ぎてしっくりこない。
    上手く表現できませんが、もう少しシンプルな筋の方が良かったかな。

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    2023年11月23日
  • 急行霧島 それぞれの昭和

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    昭和レトロなタイトルに惹かれ、あらすじからオリエント急行殺人事件チックな内容を想像して購入。どうでも良いことだが本のサイズが微妙に大きく、文庫用のブックバーに収まらない。
    数十年前、ブルートレインと呼ばれた寝台特急に乗って東京から熊本に行った。その列車も急行霧島と同じく東京と(西)鹿児島を結んでいた。車中で日の出を迎えてから降車まで5時間程、結構退屈した覚えがある。作品では鹿児島から東京まで26時間半を要す。その間、寝台で横になれれば良いが、座席または床に新聞引いて過ごすなど、荒行と呼ぶべき体験だ。
    同一区間を空路はさておき、新幹線を乗り継げば7時間足らずで移動する現代では、犯人も警察も時間に

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    2023年09月12日
  • まやかしうらない処 災い転じて福となせ

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    ネタバレ

    まやかしうらない処第二弾。

    前作から続く贋金の話は、
    どうもただの金儲けではなく、
    貨幣吹替えのための布石らしい。

    今回は調べもの担当の権次郎がお役目を辞める原因になった女が、
    瑠璃堂をに現われるが、
    どうも占ってほしい訳ではなく権次郎に会いたかった様子。
    だが、再会することなく、殺されてしまう。

    贋金づくりは、勘定方をも巻き込んで、
    内藤新宿を通り過ぎ、高井戸宿、布田宿へ。

    千鶴は大店の札差の娘だったとさらっと書かれていたが、
    店がつぶれたのははめられたせいだと思っていて、
    店を再興すべくうらないでお金を儲けてる、ということらしい。
    それにしても、襲われることを想定して、
    仕掛けだら

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    2023年08月21日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 隣人の影

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    毎度長屋の住人がトラブルに巻き込まれるところをお美羽が真相究明する話。
    もう6冊目なんですね。焼き物商を介して畳職人と偽って茶人の露風が入居したものの、その焼き物商は川で亡くなってしまいました。そして失踪した露風をお美羽と山際は探しますが、山際さんの立ち回りはいつもより少ないです。

    なかなかハイペースのシリーズです。

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    2023年07月27日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 紅葉の家

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    入舟長屋のおみわシリーズ、5作目。

    安定の展開ではありますが、おみわが恋心を抱く相手が毎度事件にどう関わっていくのか、恋の行く末が気になります(笑)にしても、最初の山際さんがトラウマになっているのか、おみわさん、イケメンに惚れるのが早すぎ。でも、怪しさ満点ながら、やっぱり違うかな、なんて思わせたり、やっぱりか、と思わせたり。事件の構図とか、しっかり出来ているので、「時代+恋愛」ミステリを存分に楽しませてもらいました。

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    2023年07月12日
  • まやかしうらない処 災い転じて福となせ

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    前作に続き贋金作りを追う中で、千鶴の過去に触れることもあり物語が深まりました。今回の話は完結していますが、まだ黒幕や全貌は謎なことに続きが楽しみになります。

    今回は権さんの過去と今の贋金作りが関わりを持ちます。まさかおゆうシリーズの鵜飼同心の名前がチラッと出てくるとは。

    いつか瑠璃堂の面々とともに事件を解決して欲しいです。

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    2023年06月23日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤

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    時代ものらしさを期待したらダメだけど、現代人から見た江戸時代ならでは制約と現代の科学技術の使い方が面白く、また基本的に読み易い文章なので気軽に楽しめます。

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    2023年06月11日
  • まやかしうらない処 信じる者は救われる

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    鋭い観察眼と推理力で人気を得ているニセ占い処の「瑠璃堂」。
    自分達の容姿も存分に生かし、奉行所の同心もいいように利用している感じが面白かったです。

    千鶴の過去に大変なことがあったような発言は場面場面で出てきますが、シリーズで回収するのかまだまだ不明です。次も楽しみです。

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    2023年05月12日
  • 途中下車はできません

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    北海道のローカル線駅の周辺が舞台の連作短編集。

    それぞれ毛色の異なる事件が起こるので、最初は独立した話なのかな、と思いきや、終盤、しっかり伏線回収して繋がる、繋がる。各話とも妙に伏せられてるなと感じた箇所も明らかになって、最後はスッキリしました。一番意外に思ったのは、里恵さんの正体だったり(笑)。
     
    個人的には昨年の夏に旅行で美馬牛駅をちょうど訪れていたので、想い出の景色が浮かんで嬉しかった。富良野線にも乗ったし。普段電車旅行はあまりしないけど、こういうのを読むとやってみたくなるよね。

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    2023年04月13日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    今回は次々と起こる商人の主人の不審死。
    全て心臓疾患との見立てに、かえって不審が。

    その裏には薩摩藩が絡んでいる可能性が。
    幕末に起こる前兆の事件。
    国内ではない毒薬と突き止めるが。

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    2023年04月08日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    コロナ禍の現代と通常運転のお江戸を行き来するミステリー。
    お江戸でも東京でも聞きなれない毒物が使われるし、これまでの科学捜査が医学分野にまたがって専門外の宇多川もおゆうも翻弄されてる。
    このシリーズ、マンネリ化しないように作者がいろいろ手技思考を凝らしてて、わりと読むのが楽しみになってきた。

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    2023年04月08日
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を

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    ネタバレ

    おゆうは、伝三郎、源七と共に、前長崎奉行の配下だった男の死について内偵するよう、戸山から命じられる。心臓発作とされているが、他にも同じ状況で急死した者がおり、連続不審死として毒殺を疑う。

    現代技術を持ち込むのもたいがいにしたほうがよいのではと思いつつ、それがこのシリーズの面白さの一つでもあるので悩ましい。しかし、今回は大がかりすぎるのではないか。
    それに、やたらに宇田川が江戸に来るようになると、出入りでそのうちボロが出そう。

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    2023年04月01日
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 春の炎

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    「入舟長屋のおみわ」シリーズ、3作目。

    入舟長屋が連続付け火事件のターゲットに。今回、おみわが惚れた男は、同じく付け火の被害を被った呉服屋の若だんな。テンポ良く事件の謎解きが展開され、捕物帳として楽しく読める。お約束となったおみわの恋模様の結末も、ちゃんとオチとして面白く読めました。気軽に読んでいきたいシリーズです。

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    2023年03月31日