上田真而子のレビュー一覧
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「あのころはフリードリヒがいた」
「ぼくたちもそこにいた」の
完結編となるこの作品。
読みながら、何か不思議だなと思っていたら
この作品は各章が*で仕切られているだけで
ストーリーがないことに気付いた。
つまり、リヒターは記憶に残っていることを
絞り出すようにして、
ただただ、書き残したのだろう。
思い出すこともつらく、思い出したくもないことを
「伝えなくては。。。」という使命感のみで
懸命に書き残したことが伝わる文章だった。
一説には、リヒターはこの作品を最後に
筆を折ったとも言われている。
それだけつらい作業だったんだろうと思う。
この三作品を読んで、まず「知る」ことが大事だと思った。 -
Posted by ブクログ
「あのころはフリードリヒがいた」の続編となるこの作品。
この作品は、ヒトラー・ユーゲントに入団した
3人のドイツ人少年の経験を書いている。
この作品を通して、少年達の中にも様々な葛藤が
あったことが分かる。
すぐに染まった者。
何かおかしいと思いつつ、進むしかなかった者
できるだけ抵抗した者など。
でも、これはドイツだけの話だけでなくて
戦時中は、日本でも同じようなことが
多かれ少なかれ起きていたのでは
ないかと思う。
このようなことが二度と起こってはいけないと思う。
この作品もリヒターの体験を基に書かれているので
まえがきのリヒターの言葉がとても重い。 -
Posted by ブクログ
モモを読んだのでその流れでミヒャエルヘンデのその他の作品も手にとってみた。
モモは社会人になって働く大人が読んでも考えさせられるテーマが前面に押し出されていたが、こちらはより児童書感が強いように思った。ファンタジー小説というのが主な原因かもしれない。
一方で、そんな子供っぽいと一蹴してしまいたくなる気持ちを飛び越えて、物語の世界に引き込んでくる魅力もある。ファンタージエンの風景を想像する楽しさとアトレーユの勇気に押されて軽快に進む物語のテンポの良さによって、先を読みたいという気持ちが抑えられなく時もあった。
物語としての面白さは文句なしだが、ミヒャエルヘンデ特有のテーマの奥深さという意味で -
Posted by ブクログ
ネタバレミヒャエルエンデの傑作。実はちゃんと読んだことがなかった。
対象が中学以上とあったが、この分厚さの上下巻を子供は読むのか。すごい……。
主人公はバスチアンという少年が、本屋で盗んだ「はてしない物語」という本を学校をサボって本を読み始める。
「はてしない物語」の中の「はてしない物語」として、作中作品の形で語られる。
ファンタージエン国では虚無が広がり、幼ごころの君が病気になったことが原因と考えられた。
前半である上巻ではアトレーユがファンタージエン国を旅していく話。
ファンタジーとして面白くて読み進めつつ、割とよくある児童向けのファンタジーでは……?とも思っていたが、後半から様相が変わっ