あらすじ
小さな島国フクラム国に、ある日とどいたなぞの小包。中にはなんと黒人の赤んぼうが入っていました。赤んぼうは成長して、ジム・ボタンと呼ばれるようになります。ジムは親友の機関士ルーカスと、機関車エマにのって冒険の旅に出かけ、さらわれたリーシー姫を助けるために、竜の町クルシム国へと向かうのでした。エンデの傑作。
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本格的に読書好きになった本。小学生4年生の時に、学級文庫に新冊で入ってきたもの。夏休み前に一回読んで、その夏休み、そごうの本屋で買ってもらった。
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子どもの頃に繰り返し読んだ名作シリーズ
もう好きすぎてジムボタンで育ちすぎて、ついに買ってしまった原文Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer 完読できるのだろうか…
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文章にするのが難しい。とにかくすごい本でした。
まず、最初から最後までワクワクしっぱなしです。
ジム達が危機をどう乗り越えるのか、まるで一緒に冒険をしているかのように感じます。
次に、簡潔です。一つ一つの出来事が短くかかれているので、読んでいて飽きる間がありません。
登場人物も魅力的です。それぞれのイメージが持ちやすくて、どの人物にも愛着がもてます。
何よりも、書きぶりがすごいです。子供の心を取り戻せるような様々な表現。これは読まないと分からないと思います。
伏線をいくつか残したまま、終わりました。元々は上下巻の物語だそうです。もう1冊も楽しみです。
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ミヒャエルエンデの作品はやっぱりわくわくする!
ほんわかするのに泣ける時は泣けるし、たまに辛辣だと笑ってしまう。
ファンタジーの中のファンタジーなのに、本当にその世界があるかのように引き込まれてしまう。
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エンデの作品でジム・ボタンのシリーズが一番好き!
どんどん話が展開されていく感じも好きだったけど、何より情景描写が凄すぎて、想像がどんどん掻き立てられていった✨
とにかく表現力がすごいな〜
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ファンタジックな登場人物に強く惹かれた。
特に見かけ巨人のトゥートゥーさんは遠くから見るときだけ巨人という設定には、エンデの想像力の豊かさを感じた。
あと話はしないけど擬人化されている機関車のエマにも、物語を通じて「あともう少しガンバレ!」と応援したい気持ちが芽生えてくる。
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立て!アクション!ファイト!ジムボタンのように― 勇ましい主題歌がいつまでも記憶に残っていて、この本のタイトルを見た途端、ぱあっと小学生のころに見たアニメを思い出した。
でも1枚目のさし絵を見てびっくり。アニメで見たジムボタンと全然イメージが違う。
読み進めたら、さらに違いは歴然に。ジムボタンは黒人の男の子で、ジムのズボンが何回縫っても同じ所に穴があくので大きなボタンを縫いつけたのが名前の由来だって。ボタンパンチのボタンじゃないんだ(笑い)
でも、そんな違いなんかすぐ忘れるほど、ストーリーに入り込んでしまった。最大の理由は、ジムや機関士ルーカスといった登場人物が、すごくいいやつだってこと。ジムは、冒険に行くと決心したとき、ワクワク感だけでなく、残していく育ての親のおばさんのことを思って悲しくなるし、ルーカスはジムに黙って故郷を去ろうとしたのを偶然ジムに気付かれ、最初は言い逃れようとしてたのをジムの顔に固い決心と不満の色を見て心が動き、それからはジムを本当の友達として認め一緒に行動するし、また、ふとっちょで年寄りの機関車エマも、しゃべれないけど、いい場面で汽笛を鳴らして人の気持にこたえてくれる。
それと、エピソードの豊富さも、大きく引き込まれた理由だ。私にとってのベストは、機関車エマが力を使い果たし動けなくなり、ボイラーの内側からネジを抜かなきゃいけなくなった話。
ルーカスはジムを友人と認めて、誰かが内側からネジを抜く以外に方法がないと正直に告白する。それを聞いたジムはすべてを理解し「ぼくが入る」って即答する。しかし、水が入ったタンクにジムは潜ったものの、中は真っ暗で何も見えないし、ルーカスも、水の中からなかなか戻ってこないジムに、いても立ってもいられずタンクに向かってジムの名前を叫び続ける…
このあとどうなったかは読んでのお楽しみだけど、ジムとルーカスのかわす会話が本当に胸にグッとくる。物語作者エンデの本領発揮ってとこじゃないかな。
冒険物語といえば、多くの人がONE PIECEを想像するだろう。たしかにそっちもエピソード満載だし、キャラも多彩で、上質な作品なのはまちがいない。でも、あたり前だけど、ゴムみたいな体とか特殊な力なんて普通の人は持ってない。自分たちと同じ能力しか持たないジムやルーカスが、友情を高め、その力で困難を乗り越えていくから、私はONE PIECEよりこの作品にシンパシーを感じる。
(2012/9/30)
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フクラム国に届いた小包に入っていたのは、なんと赤ん坊だった。ジム・ボタンと名付けられたその赤ん坊は、やがて大きくなり、機関士ルーカスと機関車エマとともに旅に出る。彼らは姫を救うため、度重なる困難と危険を乗り越え竜との戦いに挑む。
まだ半人前のジム・ボタンが勇気を奮い起こし、窮地を脱していく姿に感動する。機関士ルーカスがジムの勇敢さを称えるシーンもたまらなく誇らしい。旅からの帰り道、待ち受ける人たちの興奮や歓迎を読むのも楽しい体験だった。
分厚くなかなか手に取られないが、本格的な冒険物語を求める子に差し出したい本。というか、全部読んであげたい。旅を通して学び成長するジムの姿は、子どもたちの心にきっと大事なものを残してくれると思う。
まだ物語は完結してなくて、13人の海賊との対決は待っているのかとか、ジムが読み書きを習って姫と結婚するのかとか、気になることがいろいろ。『ジム・ボタンと13人の海賊』も読みたい。
ーーー
「親友をおいてきぼりにするなんて、ぼく、できない。ぼくたち三人ともここにいるか、みんなで出ていくか、どっちかしかないよ。ここにみんなでいられないんだから、出ていくしかないーーみんなで。」P40
「ぼくを、つれて、きて、よかった、だろ?」
「ジム・ボタン!」ルーカスはいいました。「きみは、偉大なちびだ! きみがいなかったら、もう、おしまいだったよ。」P172
「そしてこれからは、人でも、ものでも、近よってよく見もしないうちにこわがることはぜったいにするものかと、心の中で思いました。このトゥー・トゥーさんのような場合もあるかもしれないのです。ジムは、これをしっかりと心にきざみつけておこうとちかいました。」P200
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絵本を書くつもりで筆が進んでできたらしいファンタジー物語前編
のびのびとした自由な発想で展開される冒険譚。
子供の頃に読んでみたかったと思ったけど、歳をとってからでも充分にワクワク楽しく味わえた。
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訳者 上田真而子さんのあとがきも含めて読んで、エンデさんが大事にされている(「モモ」や「はてしない物語」でそれとなく訴えられている)童心とか遊び心みたいなものが少しわかった気がする。純粋。ただただ心の赴くままに楽しいことをするということは尊いなと思った。皮肉ではなく世界のみんながこんなふうに素直に人と関わって表現できれば素晴らしいなと思った。
冒険ファンタジー
アニメは放送されていたのが幼少の頃だったので見た記憶がなく中学生の頃、再放送でちらっと視聴したのが最後。ミハエル・エンデは「モモ」は読んだのですが、原作の世界観と違いかなりアニメは大幅なアレンジが加えられいてる事実を原作読んで実感しました。
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ミヒャエル・エンデといったら
「モモ」や「はてしない物語」だけど、
この作品が1番読みやすくて面白いとおもう。
シリーズらしいのでこの後も読みたいなあ。
なんでもありな話の流れと、
機関車が喋る設定に海や砂漠の大冒険、
かつ、誰も傷つかないラスト。
まさに児童文学です。
全部丸く収まるんだろうなあ、という安心感が大事。
ミヒャエル・エンデの処女作とのこと。
行き当たりばったりで書き続けた作品というが、
その発想力に驚き。
孤児のジムボタン、
機関士ルーカス、機関車エマと3人組(?)は
旅の途中で訪れた国で、その国の姫が誘拐されたという話を聞き、竜の国に囚われた姫を助けに行く、
というストーリー。
また竜!児童文学における竜の出番の多さよ。
このお話の竜は少し嫌な奴だったけど、
悪者だったはずの竜が最後に生まれ変わったりもして、
本当に安心安全のストーリー。
下手に残酷な描写や救いのないラストの作品が多く生まれてる中で、
安心安全な児童文学はとても大事だとおもうんだよね。
わたしはハッピーエンドが読みたいよ。
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これが処女作と知って震えました。小学生のころにモモとはてしない物語は読んだのですが、これだけは未読だったのでワクワクしながら読み終えました。最後の竜の展開は素晴らしい!フクラム国の問題をどうするか、ずっと気になっていたので一安心です。フクラムという国名も伏線だったんだなあと思うとすごいとしか!(訳者さんのちょっとしたウィットですかね??)冒険の中に金言が散りばめられていて、モモと同じようなメッセージ性を感じました。
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エンデの本。今まで読んだことがなかったが、目にとまったので読んでみた。いろいろ示唆に富んでいるが、これを読んだ子供たちにどこまでが伝わるのだろうかと考えてしまった。不思議な冒険譚で終わってしまわないだけのものが力があるのか。自分が子供の頃に読んだとしたら、どうだったのかな?久しぶりに「モモ」や「はてしない物語」を読み返してみたくなった。
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出自が不明なジムボタンが、島が小さいがために成長するにつれて住むことが難しくなったため(どんな島やねん!)、自分の居場所を探しに旅に出る話。
機関車が船になったり万能すぎてすごい。
最後は中国的な国を発見して、そこのお姫様を救うことで恋仲になり、ほどよい大きさで浮いてる島もゲットして自国に帰り島を合体させて居場所を見つける。
この無茶苦茶な感じは大人より子供の方が楽しめるかもしれない。