宮西真冬のレビュー一覧
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すごく良かった!
ヒリヒリするくらいリアルに繊細な感情が描かれていて、共感できる部分が多かった。
はじめて読んだ作家さんなので、ほかも読んでみたいと思う。Posted by ブクログ -
妹がビルから落ちた。
妹からの相談メールに応えてあげなかった姉は、罪悪感とともに、しばらく会っていなかった妹の足どりを追う。事故か、自殺か。
妹の背中を押した犯人を探すミステリーかと思いきや、姉妹の関係、母との関係、いびつな家族、姉の息苦しさなど内面を見つめる内容。
一気読みしたのは姉の苦しさや...続きを読むPosted by ブクログ -
「妹がビルから飛び降りた」という一報を受ける姉。ここから物語は始まる。
その日に妹から「相談したいことがある」とメールを受けていた姉だったが、そっけない返事で対応してしまう。
そのことを後悔しながらも、妹の身に何があったのか、妹を追い詰めたものは何だったのか。
姉としてのコンプレックス、心の傷、家...続きを読むPosted by ブクログ -
残酷なシーンがあるわけでもないのに途中心が重くなった。
契約社員の愚痴もわかるが、自分より経験も年齢も上の契約社員をまとめる立場の社員も辛そう。Posted by ブクログ -
泣いてしまった。
そして、羨ましいと思った。
あなたがいてくれるだけでいい。
実際には、なかなか言えない。些細なことでイライラしてしまうし、それを相手のせいにしてしまう。
私もよく怒られて、100%、私が直すか、我慢する。私が歩み寄っている。
では…。それでも、主人に、いてくれるだけでいいって、...続きを読むPosted by ブクログ -
苦しくて苦しくてたまらない。
ビルから飛び降りた妹は事故か自殺か、真相を知りたい一心で頁を捲り続けた。
物語には辛辣な言葉が多く登場する。
『勉強しなさい、あなたは顔が良くないんだから』
『あんた、マジで使えないね』
家族や同僚からの容赦ない言葉の暴力。
皆が要領良く出来る人間ばかりじゃない。
...続きを読むPosted by ブクログ -
今の世の中、生き辛さを感じていない人なんているんだろうか?
私も日々、何かしら生き辛さの種を拾っては、それを必死に消化していく事の繰り返しだ。
本作の主人公、小説家の妻と会社員の夫もご多分にもれず、仕事や日常生活で生じる雑多な出来事にもがき、苦しんでいる。
夫婦、親子、友人、様々な関係性が描かれ...続きを読むPosted by ブクログ