宮西真冬のレビュー一覧

  • 誰かが見ている
    人にはそれぞれ見えない悩みや思いがあるということ、改めて感じました。見える部分で人を評価して、自分と比べて…それぞれ見えない部分で辛い思いや人には言えない悩みを持っているいるのに…
    わかるなあ‥と思う部分たくさんありました。女性としての人生の生きにくさも描かれていて現実感満載で、共感共感の嵐でした。
  • 誰かが見ている
    面白かった。
    それぞれの視点で書かれているそれぞれの気持ちが。
    他人から見たら羨ましいことでも、本人は苦しんでたり嫉妬してたり。
    自分の価値観を信じ切ってはいけない
  • 彼女の背中を押したのは
    読みながら、苦しくなる表現もあったが
    後半になるにつれて、どんどん面白くなって言った
    2日で読み終えたので読みやすかったと思います
  • 彼女の背中を押したのは
    すごく良かった!
    ヒリヒリするくらいリアルに繊細な感情が描かれていて、共感できる部分が多かった。
    はじめて読んだ作家さんなので、ほかも読んでみたいと思う。
  • 彼女の背中を押したのは
    妹がビルから落ちた。
    妹からの相談メールに応えてあげなかった姉は、罪悪感とともに、しばらく会っていなかった妹の足どりを追う。事故か、自殺か。

    妹の背中を押した犯人を探すミステリーかと思いきや、姉妹の関係、母との関係、いびつな家族、姉の息苦しさなど内面を見つめる内容。

    一気読みしたのは姉の苦しさや...続きを読む
  • 誰かが見ている
    本当にサスペンスかと疑うくらい前半はサスペンス感がなかったが、後半の勢いがすごい。
    女の、そして夫婦の、親子の、家族の表面化されない負の部分が滲み出てきて好き。ボタンを掛け違えたまま見て見ぬ振りして生活を送る苦しさとか悲しさがうまく表現されてた
  • 誰かが見ている
    途中までは、ただただ皆違う悩みをモヤモヤと持っているだけだと思い、どこかで繋がる気はしつつも読んでいた。だけど、1つ繋がり出してから、もっと嫌な感じになってきて、気になりだし、一つのきっかけであっという間に読んでしまった。
    都合がいいと言えばそれまでだけど、皆んなが少しずつ前向きになってくれて良かっ...続きを読む
  • 誰かが見ている
    迂闊にも最後泣いてしまった。
    春花はこのあとミポリンにも意見できるようになるんだろうな。


    中盤はタイトルの意味が「誰かに見られている」となりゾッとしたが、最終的には「誰かが見てくれている」とタイトルの意味が変わり暖かくなる。さすがメフィスト賞。

    P306
    娘なんて産むんじゃなかった。
    そんな言...続きを読む
  • 誰かが見ている
    女としての幸せの概念が、次代を経るに連れて変わっているのか居ないのか。自分はまだ学生だし、手に職をつけて子供を産んでも働きたいと思っているけど、そう簡単には働かせてくれない社会なんだろうか、この先も。
    長年一緒にいて、相手のことは手に取るように分かる夫婦も大勢いるのだと思ってたけど、自分以外の人間が...続きを読む
  • 誰かが見ている
    夫の協力を得て不妊治療の末に授かった我が子、女の子だと思い込んでいたのに…。どうしても息子を可愛がれない千夏子、そして子育てや家事に無関心の夫。日々の生活にくたびれていた。
    そんな千夏子の元に、タワーマンションに最近越してきたという柚季が「お互いの子供も同じ年頃のようだし、お友達になってくれませんか...続きを読む
  • 誰かが見ている
    メフィスト受賞作ということで気になって購入。

    「自分を大切にする、それは自分に嘘をつかないことだろう」

    ここに出てくる女性たちは、過去や終わったことに悩み、今より未来の幸せを求めて頑張っている。
    でも大事なのはどうなるかわからない未来より、目の前のことに向き合うこと。目の前で生きている人に向き合...続きを読む
  • 友達未遂
    最後はスッキリして読み終えられた。4人の苦悩と葛藤、感情がすごく伝わってきて読んでる側も心が痛くなる場面がたくさんあった。特に印象的だったのは、復讐というものは結局は互いに幸せになれないことなんだと改めて感じさせられた。4人が仲良くなって、ハッピーエンドで良かった。
  • 彼女の背中を押したのは
    「妹がビルから飛び降りた」という一報を受ける姉。ここから物語は始まる。
    その日に妹から「相談したいことがある」とメールを受けていた姉だったが、そっけない返事で対応してしまう。
    そのことを後悔しながらも、妹の身に何があったのか、妹を追い詰めたものは何だったのか。

    姉としてのコンプレックス、心の傷、家...続きを読む
  • 彼女の背中を押したのは
    残酷なシーンがあるわけでもないのに途中心が重くなった。
    契約社員の愚痴もわかるが、自分より経験も年齢も上の契約社員をまとめる立場の社員も辛そう。
  • 毎日世界が生きづらい
    泣いてしまった。
    そして、羨ましいと思った。

    あなたがいてくれるだけでいい。

    実際には、なかなか言えない。些細なことでイライラしてしまうし、それを相手のせいにしてしまう。
    私もよく怒られて、100%、私が直すか、我慢する。私が歩み寄っている。
    では…。それでも、主人に、いてくれるだけでいいって、...続きを読む
  • 彼女の背中を押したのは
    苦しくて苦しくてたまらない。
    ビルから飛び降りた妹は事故か自殺か、真相を知りたい一心で頁を捲り続けた。

    物語には辛辣な言葉が多く登場する。
    『勉強しなさい、あなたは顔が良くないんだから』
    『あんた、マジで使えないね』
    家族や同僚からの容赦ない言葉の暴力。

    皆が要領良く出来る人間ばかりじゃない。
    ...続きを読む
  • 誰かが見ている
    通勤前に読んでズーンと暗くなり、疲れた退社後に読んでまたさらにズーンと暗くなり…。ここまで気分を暗くさせる小説つらい…これが世にいうイヤミスか…と半ばまで思ってたんだけど。
    まさかこういう展開が待っているとは。どしゃ降りの雨の中にいたのに、小雨になったかと思えば、雨が止んで光が差すようなラスト。意外...続きを読む
  • 毎日世界が生きづらい
    今の世の中、生き辛さを感じていない人なんているんだろうか?
    私も日々、何かしら生き辛さの種を拾っては、それを必死に消化していく事の繰り返しだ。

    本作の主人公、小説家の妻と会社員の夫もご多分にもれず、仕事や日常生活で生じる雑多な出来事にもがき、苦しんでいる。

    夫婦、親子、友人、様々な関係性が描かれ...続きを読む
  • 友達未遂
    創立130年の全寮制年女子高、星華高等学校は
    先輩をマザー、後輩をチャイルドと呼ぶ。
    小さな世界に生きる彼女たちの高校生活は...。

    華やかで、でもドロドロした世界観が広がって行くのかと思っていたら
    いろいろな展開がありスイスイと読ませる。

    タイトル「友達未遂」
    どう読み取ればいいのだろう。
    ...続きを読む
  • 誰かが見ている
    それぞれ悩みを抱えた女性達の物語は多い。
    男性視点(生き方など)の物語って少ない?
    いい意味でも悪い意味でも女性は差別され続ける生き物なのかな。