宮西真冬のレビュー一覧

  • 誰かが見ている

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    女同士のドロドロしたこの感じ、本当に嫌だなーと思いながら読んだ。
    読んでいてなんか不快なのに気になってやめられない感じ。

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    2024年08月21日
  • 毎日世界が生きづらい

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    ネタバレ

     表紙のセキセイインコに惹かれて手に取った一冊。一見ほのぼのとした内容かと思うが、その実かなり「生きづらさ」にフォーカスを当てた作品だと思う。
     夫・妻に対する理解の難しさや、第三者から家庭に向けられる一言、周りはできるのにどうして自分はできないのか、鬱・発達障害等。
     誰にでもある生きづらさを優しく描いた作品。

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    2024年08月16日
  • 誰かが見ている

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    登場人物含め周囲も性格が歪んだ人達ばかりで気が重くなりながら読み進めた。ラストは皆晴れ晴れする終わり方で良かった。

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    2024年07月28日
  • 彼女の背中を押したのは

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    結婚を機に家族から距離をおいていた姉のもとに妹がビルから転落したと連絡がはいる。
    慌てて駆けつけるも、母親にうんざりです。
    呪いの言葉「お姉ちゃんなんだから、、」連発で、苦しい。
    転落する日の朝に、妹から相談したい事があると連絡がきていたが蔑ろにした事もあり、転落は事故なのか、自殺なのか、姉なりにいろいろな人に会って真実を知ろうとします。
    ネガティブに捉えていたタイトルが、ポジティブに変換していく。

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    2024年05月30日
  • 誰かが見ている

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    4.2
    登場人物それぞれにある心の影が悪意に変わってドロドロとしていたのに、最後は割とスッキリしているので、悪い読後感ではない。

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    2024年04月03日
  • 友達未遂

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    ネタバレ

    最後はスッキリして読み終えられた。4人の苦悩と葛藤、感情がすごく伝わってきて読んでる側も心が痛くなる場面がたくさんあった。特に印象的だったのは、復讐というものは結局は互いに幸せになれないことなんだと改めて感じさせられた。4人が仲良くなって、ハッピーエンドで良かった。

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    2023年11月11日
  • 彼女の背中を押したのは

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    「妹がビルから飛び降りた」という一報を受ける姉。ここから物語は始まる。
    その日に妹から「相談したいことがある」とメールを受けていた姉だったが、そっけない返事で対応してしまう。
    そのことを後悔しながらも、妹の身に何があったのか、妹を追い詰めたものは何だったのか。

    姉としてのコンプレックス、心の傷、家族内の問題を抱えながらも、姉妹の絆を取り戻そうと進む。
    次々と湧いてくる謎を追いかけながら真相へ辿り着くところは、読み応えあり!
    ジャンルは、、、一応ミステリ?なのかな?
    内容は少し重めなので、ライトなイヤミスという感じでしょうか。

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    2023年10月03日
  • 彼女の背中を押したのは

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    残酷なシーンがあるわけでもないのに途中心が重くなった。
    契約社員の愚痴もわかるが、自分より経験も年齢も上の契約社員をまとめる立場の社員も辛そう。

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    2023年04月19日
  • 彼女の背中を押したのは

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    苦しくて苦しくてたまらない。
    ビルから飛び降りた妹は事故か自殺か、真相を知りたい一心で頁を捲り続けた。

    物語には辛辣な言葉が多く登場する。
    『勉強しなさい、あなたは顔が良くないんだから』
    『あんた、マジで使えないね』
    家族や同僚からの容赦ない言葉の暴力。

    皆が要領良く出来る人間ばかりじゃない。
    如才ない振る舞いが出来る人にも出来なかった時があるはずだ。

    人が人を追いこんでいくさまに怒りより恐怖を覚える。

    書店での人間関係を通し浮き彫りになる社会の問題点。

    生き辛さを極限まで描きながら、人として在るべき姿を教えてくれる一冊。

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    2023年02月18日
  • 友達未遂

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    創立130年の全寮制年女子高、星華高等学校は
    先輩をマザー、後輩をチャイルドと呼ぶ。
    小さな世界に生きる彼女たちの高校生活は...。

    華やかで、でもドロドロした世界観が広がって行くのかと思っていたら
    いろいろな展開がありスイスイと読ませる。

    タイトル「友達未遂」
    どう読み取ればいいのだろう。
    そこだけ謎だった。

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    2022年11月20日
  • 誰かが見ている

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    それぞれ悩みを抱えた女性達の物語は多い。
    男性視点(生き方など)の物語って少ない?
    いい意味でも悪い意味でも女性は差別され続ける生き物なのかな。

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    2022年11月16日
  • 彼女の背中を押したのは

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    ありきたりの自分探しものかと思いきや
    思わぬミステリー展開にやられた。

    妹が引きこもっていることに対する
    主人公の心の動き。
    見たくない、認めたくないところを
    もう一度敢えて見つめなおしていく作業が
    誰しも思い当たる部分もあり
    読んでいてしんどいけれど良く描けていて秀逸だった。

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    2022年06月22日
  • 彼女の背中を押したのは

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    実家に暮らしていた妹のあずさが、ビルから落ちて、意識不明の重体となった。半年前に結婚して、実家から逃げるように東京に移り住んでいた梢子は、急いで実家に帰ったが、あずさの意識は戻らないまま、事故なのか自殺なのかも分からない。梢子は何故、実家から逃げたかったのか、妹との間に、母親との間に、どんなことがあったのか。周囲が腫れ物を触るように接していたあずさは、自殺を図ったのか。だとしたら、それは何故なのか。これは、謎解きミステリにして、家族の再生の物語? 各章冒頭の、独白の意味が分かる時、大きな驚きが待っている。

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    2022年06月15日
  • 彼女の背中を押したのは

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    書店に勤めていた妹が、ビルから飛び降りたと連絡があり、結婚して東京に住んでいた姉は、実家に戻る。

    その日の朝、妹からメールがあったのに忙しいから後で…と言ったことが気になり、書店の同僚や妹の交友関係を調べる。
    父の無関心や母の過剰な期待だったのか。
    思いのままにいかなかった過去の恋愛なのか。
    仕事がうまくいかずに同僚から言われた言葉だったのか。
    妹のことを辿るうちに自分の気持ちに向き合うことになっていく。
    そして、自分のことを普通じゃないと話す母。
    母は、これまでどれだけ他人からその言葉を投げかけられてきたのだろう。
    良い意味で使われなかった言葉。
    人より劣っている、と知らしめるために使われ

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    2022年05月16日
  • 彼女の背中を押したのは

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    元書店員の主人公目線で進む物語。
    思い込みからの積み重なる負の感情によって
    他者の本質が見えていない怖さと
    それに気づいた時にそこからでも立て直すことの大切さを
    知るストーリー展開でした。

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    2022年03月19日
  • 彼女の背中を押したのは

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    妹がビルから転落したということで、姉が東京から駆けつけた。妹は脳に損害がないものの、以前意識不明だった。
    事故?自殺?姉は、真相を探るため、妹の仕事先であり、かつて姉も働いていた本屋へ行く。従業員の声から浮かび上がってくる妹の知らない一面。果たして、妹はなぜ転落したのか?


    メインとなる話は、妹の転落の謎ではなく、妹の知らなかった一面を姉が探っていく話かなと思いました。
    なので、転落というとミステリー色が濃くなるのですが、そこを期待しすぎると、「なーんだ」という結果になってしまいますので、ご注意ください。

    妹もそうですが、背景にあるハラスメントや労働環境などといった問題も印象的でした。

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    2022年03月06日
  • 誰かが見ている

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    ・我が子を何故か愛せない千夏子
    ・セックスレスに悩む妊活中の結子
    ・デキ婚を迫る彼氏に悩む保育士の春花
    ・タワマンに住む優しく、できるママの柚季

    基本的に上の4人の目線で描かれてます。
    女の嫉妬・嘘・心の闇…よく描かれてます。

    どうなるの?え?この人の本心はそこなの?と次へ次へと読みたくなる本。

    そして…最後までドロドロだったら、後味わるいけど…終わり方もgoodでした。

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    2022年02月07日
  • 誰かが見ている

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    ネタバレ

    読み始めは、ハラハラしちゃう展開が予測できて億劫になったけどどんどん面白くなってくる。
    人の弱さと、自分を守るために他人に攻撃する脆さが主観的によく描かれていて、それぞれの登場人物の行動と気持ちに納得ができる。
    一見関係ないと思われた女たちが最後はそこでつながるのかという展開は圧巻する。
    不妊であったり、モラハラであったり、見えづらいけど絶対に被害者加害者が近くにいることをストーリーのきっかけにしている。傷つけ傷つけられてる、でもその裏にはそれぞれの人のそれぞれの事情があることを説得力を持って描くことで読んでる側も救われる気持ちになる。
    これがデビュー作とは驚くほど、人の心に寄り添った深い話だ

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    2022年01月01日
  • 友達未遂

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    ネタバレ

    村を出て、バカにされないように虚勢を張っている間に、自分が本当に好きなことを忘れてしまっていた。ものさしを取り戻さなければいけない。子供の頃はちゃんと持っていた、自分がどうしたいのか、何を好きで、どうなりたいのか、それを測るものさし。
    子どもの頃のように自由に絵を描いてみよう。受験用のデッサンではなく、ただ、自由に、気の向くままに。
    これからも絵を描きたいのか。
    それとももう辞めたいのか。
    ちゃんと、自分自身で、決めなければいけない。

    「こういうお空の色をね、茜色っていうんだよ」
    「あかねいのいろ?」
    「そう。お母さんね、この色が大好きなの。それでね、あなたのことも大好きだから、茜って名前に

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    2021年12月30日
  • 誰かが見ている

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    「目尻のシワの数だけ優しい言葉を知っていそうだと思った」という一文(曖昧な記憶だが)がとても心に残った。


    後半一気に謎が明らかになっていくのが爽快で読むのを止められなかった。

    ただ、自分は女性であるため、かなり嫌な気持ちになる箇所が多かった。

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    2021年12月27日