宮西真冬のレビュー一覧

  • 誰かが見ている

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    ネタバレ

    読み始めは、ハラハラしちゃう展開が予測できて億劫になったけどどんどん面白くなってくる。
    人の弱さと、自分を守るために他人に攻撃する脆さが主観的によく描かれていて、それぞれの登場人物の行動と気持ちに納得ができる。
    一見関係ないと思われた女たちが最後はそこでつながるのかという展開は圧巻する。
    不妊であったり、モラハラであったり、見えづらいけど絶対に被害者加害者が近くにいることをストーリーのきっかけにしている。傷つけ傷つけられてる、でもその裏にはそれぞれの人のそれぞれの事情があることを説得力を持って描くことで読んでる側も救われる気持ちになる。
    これがデビュー作とは驚くほど、人の心に寄り添った深い話だ

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    2022年01月01日
  • 友達未遂

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    ネタバレ

    村を出て、バカにされないように虚勢を張っている間に、自分が本当に好きなことを忘れてしまっていた。ものさしを取り戻さなければいけない。子供の頃はちゃんと持っていた、自分がどうしたいのか、何を好きで、どうなりたいのか、それを測るものさし。
    子どもの頃のように自由に絵を描いてみよう。受験用のデッサンではなく、ただ、自由に、気の向くままに。
    これからも絵を描きたいのか。
    それとももう辞めたいのか。
    ちゃんと、自分自身で、決めなければいけない。

    「こういうお空の色をね、茜色っていうんだよ」
    「あかねいのいろ?」
    「そう。お母さんね、この色が大好きなの。それでね、あなたのことも大好きだから、茜って名前に

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    2021年12月30日
  • 誰かが見ている

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    「目尻のシワの数だけ優しい言葉を知っていそうだと思った」という一文(曖昧な記憶だが)がとても心に残った。


    後半一気に謎が明らかになっていくのが爽快で読むのを止められなかった。

    ただ、自分は女性であるため、かなり嫌な気持ちになる箇所が多かった。

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    2021年12月27日
  • 首の鎖

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    ネタバレ

    頁を開けばいきなり情事の描写。しかも言い方が悪いですが、三文小説的な雰囲気も感じてしまい、メフィスト賞受賞作家っぽくないなぁと思いながら読み始めたら、介護の様子にこのうえなく凹む。しかしそれほどえげつない書き方ではないのが救い。

    娘を介護要員としてしか見ていない家族。いなくなると困るから、陰で娘の幸せを壊そうと図っている。もうこんな家族のことなんか放っておけばいいのに、娘はそうはできません。やっと巡り会えた相手は妻からのDVに遭っているという悲惨極まりないふたりです。

    感情移入はしにくいけれど、この状況が好転する日は来るのだろうかと一気に読まされました。はい、決して三文小説などではありませ

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    2021年09月10日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」という同じ書き出し始まるアンソロジー。1作につき5ページ程度なのでサクッと読めて、作風も全然違うので飽きなかった。
    たくさんの作家さんが参加しているため、ページをめくりながら宝探しをしているようで楽しかった。
    アンソロジーなので当然だが、「とにかく何でも読んでみたい」「多様性を楽しみたい」人向け。
    好みの話だけ大量に読みたい人には少し物足りないかもしれない。

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    2026年01月18日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」
    からはじまる25編
    いろんな方の燃えるがありおもしろい
    他にも同じ一文から始めるシリーズがあるみたいなので読んでみたい

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    2026年01月03日
  • それはそれはよく燃えた

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    『黒猫を飼い始めた』
    『嘘をついたのは、初めてだった』
    『これが最後の仕事になる』
    『だから捨ててと言ったのに』
    『新しい法律ができた』に続くシリーズ第六弾。

    会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」のSS企画の作品を加筆修正したもの。

    今回のお題は「それはそれはよく燃えた」の1行から始まる物語。

    1行目は同じでもその後の展開は千差万別だが、今回は特に不穏な作品が多かった。

    印象に残ったのは
    「家族を守るためだった/宮西真冬」
    「燃えろ恋ごころ/米澤穂信」
    「やなやつを燃やす遊び/黒澤いづみ」
    「ファンの鑑/秋吉理香子」

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    2026年01月01日
  • それはそれはよく燃えた

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    作品紹介・あらすじ

    書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編!
    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!

    *****

    25編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第6弾とのこと。第1~5弾までは未読。とりあえず最新作から読んでみようと思い手に取った。
    最初の一文は必ず「それはそれはよく燃えた」で

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    2026年01月02日
  • 彼女の背中を押したのは

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    サクサク読めるんだけど気持ちはドヨンとしがちだった1冊。でも、宮西真冬さんの作品は文体が好きだなあと思ってるので、ほかの作品も読みたい(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2025年12月29日
  • 毎日世界が生きづらい

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    タイトルの通り、生きづらさを抱えている人の心にまっすぐ届く本です。

    この本の魅力は、「頑張らなくてもいい」と優しく言いながらも、
    現実から逃げずに向き合うまなざしがあるところ。
    著者の言葉は、どこか詩のようで、でも嘘がなくて、
    読むたびに「私もここにいていいんだ」と思わせてくれます。

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    2025年10月25日
  • 誰かが見ている

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    子どもにまつわるさまざまな悩みが多様な立場から描かれていて、現役世代として興味深い内容だった。
    登場人物への感情移入はあまりできず、ただただ子どもが可哀想という感想。物語の結末もややご都合主義的で、すっきりした読後感は得られなかった。

    ただ、不妊治療に協力的でない夫への失望、自分の思い通りに育たない子どもへの苛立ち、仕事を続ける友人への嫉妬など、それぞれの葛藤が生々しく、自分自身もいずれ同じ立場に置かれるかもしれないというリアリティがある。

    ママ達の視点だけでなく保育士側の視点もあるのが新鮮だった。子どもがいる人だったら、また違った感想があると思う。

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    2025年08月23日
  • 毎日世界が生きづらい

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    なんか読んでてしんどくなる閉塞感を感じる内容だった。結局、この夫婦はどうなるのか、幸せに暮らしていけるのかよくわからないエンディングだった。

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    2025年07月01日
  • 誰かが見ている

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    読みやすい文章であっという間に読み終えました。

    結婚、妊娠、不妊治療、育児、職場復帰等の悩みのオンパレードで、読んでいて辛くなりました。
    友人を装いつつ嫉妬とないものねだりでドロドロしていて、いろんな悪い感情が凝縮された世界を体験できました。

    未婚の方がこの本を読むとママ友ってものが少しこわくなってしまうと思いますが、子育て中の母たちは日々の生活に忙しすぎてこんなに他人に興味関心を持っていないので大丈夫ですよと、とりあえず伝えたいです笑

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    2025年06月09日
  • 誰かが見ている

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    ー最後に暴かれる千夏子の最大の嘘に戦慄必死ー
    んー、正直帯負けしてしまった感じが強かったです。と思ったのも、女の世界って割とこんな感じで妬み嫉みの塊だと常に思うところがあるから、戦慄というより、共感の嵐でここまで上手く言語化しちゃうの凄いな、とそっちに感動してしまったからです。帯無し先入観無しで読んだら良かったのかも…。

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    2025年05月14日
  • 彼女の背中を押したのは

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    妹がビルの屋上から落ちた。彼女の背中を押したのは誰?過剰な期待をかける母親、家族に無関心な父親、アルバイト先で妹に冷たい言葉をかけてきた先輩、妹の元カレ、モデル時代にあったこと…色んな人に話を聞くことで知らなかった妹の姿が浮かび上がる。どれだけ身近な人でも知ろうとしなければ知らないままで過ぎていくんだなあ…

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    2025年05月07日
  • 毎日世界が生きづらい

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    ちいかわ栞が欲しくて購入。
    まあなぁ、若くて自意識過剰なときは、これくらい生きづらかったなぁ、なんてことを思い出しながらも面の皮が厚い厚くなったので、共感はしにくかったかな。主人公たちの年代くらいて読んだら良い本。

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    2025年05月04日
  • 誰かが見ている

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    ネタバレ

    現代の、特に女性が抱える問題がてんこ盛りだった。
    著者の人間観察力と女の解像度がえぐいので、登場人物が生き生きとしている。癖のない綺麗な文章。
    でも名前を覚えるのがちょっと大変だった。


    子供が欲しい、欲しくない、産んで後悔している・・・それぞれ立場は違うから、誰かの欲しいものを他の誰かが持っていて、羨ましがる。自分では「何がそんなに羨ましいの?」と思うことでも。

    これはよくあることで、なぜか自分に敵意を向けてくる人がいるなと思っていたら、自分はその人の欲しいものを手に入れていて、でも自分にとっては当たり前だから気付かない。そして自分にだって持っていないものは沢山あって、それゆえに悩んでい

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    2025年03月24日
  • 誰かが見ている

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    女の人生色々あるなと思った。人は背景が違えば思うことも変わると思った。
    ハッピーエンドではあったので良かった。

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    2024年12月03日
  • 彼女の背中を押したのは

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    この本を読んで特になにかを得たわけではないけれど、素敵な読書時間をありがとうの気持ち。
    人が支え合っているところをみて心がほっこりした。

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    2024年08月07日
  • 誰かが見ている

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    ネタバレ

    読むのに時間がかかってしまったが面白かった。
    子供がいない女性の秘密、子供がいる女性の秘密、
    偽りの自分を人に見せていることに対する葛藤など胸が締め付けられる。

    正直子供を育てていい大人ではないと思う人物もいててイラっとしながら読む描写もあった。

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    2024年07月30日