宮西真冬のレビュー一覧
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ネタバレ読み始めは、ハラハラしちゃう展開が予測できて億劫になったけどどんどん面白くなってくる。
人の弱さと、自分を守るために他人に攻撃する脆さが主観的によく描かれていて、それぞれの登場人物の行動と気持ちに納得ができる。
一見関係ないと思われた女たちが最後はそこでつながるのかという展開は圧巻する。
不妊であったり、モラハラであったり、見えづらいけど絶対に被害者加害者が近くにいることをストーリーのきっかけにしている。傷つけ傷つけられてる、でもその裏にはそれぞれの人のそれぞれの事情があることを説得力を持って描くことで読んでる側も救われる気持ちになる。
これがデビュー作とは驚くほど、人の心に寄り添った深い話だ -
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ネタバレ村を出て、バカにされないように虚勢を張っている間に、自分が本当に好きなことを忘れてしまっていた。ものさしを取り戻さなければいけない。子供の頃はちゃんと持っていた、自分がどうしたいのか、何を好きで、どうなりたいのか、それを測るものさし。
子どもの頃のように自由に絵を描いてみよう。受験用のデッサンではなく、ただ、自由に、気の向くままに。
これからも絵を描きたいのか。
それとももう辞めたいのか。
ちゃんと、自分自身で、決めなければいけない。
「こういうお空の色をね、茜色っていうんだよ」
「あかねいのいろ?」
「そう。お母さんね、この色が大好きなの。それでね、あなたのことも大好きだから、茜って名前に -
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ネタバレ頁を開けばいきなり情事の描写。しかも言い方が悪いですが、三文小説的な雰囲気も感じてしまい、メフィスト賞受賞作家っぽくないなぁと思いながら読み始めたら、介護の様子にこのうえなく凹む。しかしそれほどえげつない書き方ではないのが救い。
娘を介護要員としてしか見ていない家族。いなくなると困るから、陰で娘の幸せを壊そうと図っている。もうこんな家族のことなんか放っておけばいいのに、娘はそうはできません。やっと巡り会えた相手は妻からのDVに遭っているという悲惨極まりないふたりです。
感情移入はしにくいけれど、この状況が好転する日は来るのだろうかと一気に読まされました。はい、決して三文小説などではありませ -
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ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」 -
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作品紹介・あらすじ
書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第6弾とのこと。第1~5弾までは未読。とりあえず最新作から読んでみようと思い手に取った。
最初の一文は必ず「それはそれはよく燃えた」で -
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子どもにまつわるさまざまな悩みが多様な立場から描かれていて、現役世代として興味深い内容だった。
登場人物への感情移入はあまりできず、ただただ子どもが可哀想という感想。物語の結末もややご都合主義的で、すっきりした読後感は得られなかった。
ただ、不妊治療に協力的でない夫への失望、自分の思い通りに育たない子どもへの苛立ち、仕事を続ける友人への嫉妬など、それぞれの葛藤が生々しく、自分自身もいずれ同じ立場に置かれるかもしれないというリアリティがある。
ママ達の視点だけでなく保育士側の視点もあるのが新鮮だった。子どもがいる人だったら、また違った感想があると思う。