泉ゆたかのレビュー一覧

  • おっぱい先生
    「助産師」さんのお仕事小説であり、4人の母親たちの救済の物語でもある短編集。
    良かった~。
    これは出産を控えている人の参考にもなるし、今、授乳で「おっぱい」に悩みを抱えてるママたちの助けや励みになると思います。

    私にも子どもがいるので、赤ちゃんだった頃を思い出して優しい幸せな気持ちになりました。
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  • 横浜コインランドリー
    ほのぼのだけではなく、登場人物それぞれの心の痛みも書かれているが、お手伝いという、心の寄り添いをし、コインランドリーに来た人たちを励まして、働いてる本人達も成長していくお話。続編も展開したら面白そうだな!と思った。ハートフルな物語。
  • 横浜コインランドリー
    安直かもしれませんが、「心が洗われる」というのはこういうことを言うんだな。と感じました。
    人は誰しも思いを抱えながら生きていて(一様にしてネガティブなモノ)それは他人からは見えなくて、そんな思いを共有し理解し合えた時、心なしか晴れやかな気持ちになる。また前を向ける。
    そんなストーリーがコインランドリ...続きを読む
  • 横浜コインランドリー
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    そこは心のモヤモヤを
    洗い落とせる場所。

    困った洗濯物も人に言えないお悩みも
    コインランドリーで解決します。
    心がすっきり&ふんわりする物語。
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    ブラック企業を辞めて
    ひとり引きこもっていた主人公...続きを読む
  • れんげ出合茶屋
    ワケありな女三人が始めた商いは、一階は飯屋、二階は(表向き)具合が悪くなった人たちの休み処。

    主人公のお咲の作る絶品の蓮飯と女子しが男を連れ込めるということで人気となるれんげ屋。

    そこを商いする三人の女性のなんとも言えない生き様が(T ^ T)

    最後はすっかりと読み終える事のできる作品です。
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  • おばちゃんに言うてみ?
    関東人の私がイメージする大阪のおばちゃんそのままのとし子さん。
    偶然出会った人にガンガン話しかけ、自分のペースに巻き込み、知らずに人助けになってしまう。
    コテコテで面白いなーと読んでいたら、『道頓堀の転売ヤー』で胸が熱くなる自分にびっくり。
    とし子さんが大阪の神様に見えたよ。座敷わらしの大阪おばちゃ...続きを読む
  • 横浜コインランドリー
    友達にプレゼントでもらいました。

    とても楽しく読みました。
    こんなコインランドリーがあったら行ってみたい、心温まるお話でした。

    お洗濯についても勉強になります。
  • 君をおくる
    ペットとの、残り少ないお別れまでの日々を描いた短編集ですが装丁通りの雰囲気。

    猫、ミニブタ、犬。共に過ごしたこれまでの暮らしを思い出しながらのお別れの日々は、切ないけどとても温かさに満ちていました。

    つぶらな瞳、ちょっとした仕草や表情、他愛ない毎日の1分1秒までもが愛おしい大切な時間。
    これはも...続きを読む
  • 母子草 お江戸縁切り帖
    今回は重たい(-。-;

    縁を結ぼうとして人には隠し子がいたことから、端を発するこの一冊。

    実生活で不幸があったばかりなので、心が痛みましたね。
    それでも後ろばかり向いて歩くわけにはいきませんからお糸ちゃんには次の巻で頑張ってほしいと切に願うラストでした。
  • 君をおくる
     泉ゆたか「君をおくる」、2023.4発行。野良猫のぶーさん、ミニブタのサクラちゃん、チワワのクッキー、アメリカンショートヘアのタタン、家族同然の動物たちとの別れを描いた4話。連作的なつながりも呈しています。獣医さんの心配りも温かいです。
  • 幼なじみ お江戸縁切り帖
     泉ゆたか「幼なじみ」、お江戸縁切り帖シリーズ№2、2021.8発行。解説は花村萬月さんです。著者はペンネームから男性作家と思っていましたが、解説を読んで女性作家であることがわかりました。第2巻の内容は: カラス、かんざし、はちまき、剃刀、かまぼこ板 の連作5話です。長屋の住民が増えてきてます。熊蔵...続きを読む
  • 朝の茶柱 眠り医者ぐっすり庵
     「眠り」には、まだわからないことがたくさんある。薬、薬と気軽に言うけれど、身体に何らかの影響を及ぼすものは、元はと言えばすべて毒。泉ゆたか「朝の茶柱」、眠り医者ぐっすり庵シリーズ№2、2022.2発行、連作4話。眠り医者の兄の千寿松次郎は、患者の眠れない原因を探り、眠り猫のねうと一緒に治療を。一方...続きを読む
  • れんげ出合茶屋
    出戻りのお咲に、口入屋の老女将が周旋したのは「うんと気の強い、女中」を欲しがっている、女主人・志摩の所だった。

    志摩は、不忍池の畔のあばら家で「出会茶屋」を開くと言う。

    その志摩は、偶然にもお咲の母が幼い咲を連れて奉公していた大店の元お嬢様だった。

    妙な色気のある香と3人が始めた、出会茶屋は、...続きを読む
  • おんな大工お峰 お江戸普請繁盛記
    小普請方の御家人の娘、峰は父を亡くして家を飛び出し、長屋暮らしの町人に混じって大工仕事に精を出す。お江戸の女性のお仕事小説。

    お花ちゃんが賢い。

    峰の弟で父の跡取りとなる生っちょろい設定の門作が男前。…小普請方って刀差してるんですかね。まるっきり大工さんのイメージなんですけど。
  • 君をおくる
    題名からある程度は想像していたが君と言うのは飼っている動物だろうと予測はしていた。それとのお別れだった。涙脆い獣医師さんさらには飼主さん達の涙なみだのお別れであった。全編で4話あって素敵でした。
  • 君をおくる
    ペットは可愛い。でもそれだけじゃない。生きている限りお金がかかり、迷惑をかけて時間を使って、臭くて、死んでいく。私はペットを飼ったことはない。飼いたいなあと思うことはあるけど、命を養うには想像以上の覚悟が必要なのだと突きつけられた。可愛いだとか、感動だとかそんな薄っぺらいものだけではないリアルがある...続きを読む
  • 君をおくる
    動物を飼ったことはないですが、動物の最期を見届ける、感じられる物語でとても学ばせて頂きました。
    ペットを飼ったことがない方、これから飼おうとしている方には是非手に取って読んでもらいたいですね。ある意味、残酷で切なくてお金のかかる事です。
    保護犬、保護猫、殺処分…大変多い世の中ですからね。最期まで看れ...続きを読む
  • 君をおくる
    動物を飼うというのは、
    命を飼うということなんだな。
    動物を飼ったことのない私には
    恐ろしくて仕方がない話だった。

    一方、こんなに愛しい存在がいることには
    強く憧れる。

    涙が止まらなくてしんどい。
  • 髪結百花
    吉原の遊女の話だが、主人公は髪結いの梅。遊女モノは悲しい話が多いが、本作は妊娠した花魁が出産で命を落とすという、予想外の悲劇。吉原に売られた少女・タネが禿となるが、まだ遊女にはならなかった。続編を希望する一方で、タネの涙は見たくないなー。
  • 春告げ桜 眠り医者ぐっすり庵
     今回も楽しませてもらいました(^^)

     お茶一杯といえど侮りがたし。

     ぐっすり庵は相変わらずで、だからこそ安心して読める作品です。