泉ゆたかのレビュー一覧
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購入済み
宝箱
7人の作家の小品集で、江戸人情小話が、いっぱい。どれも、ちょっぴり切なく、ホロリとさせられる。次々と色々な話が、ポンポン出てくる宝箱のようだった。
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Posted by ブクログ
「縁切り屋 お糸」の続編
縁切りが板についてきた、不思議な霊視力を持つ主人公の代書屋「糸」、助手として貫禄を増したお隣さん「奈々」、そして長屋の皆と絶妙なコンビネーションで悩む人たちの手助けをする、時代小説 連作短編集
左隣イネさんの名言に教えられ、支えられること数多
深刻な相談から、糸のほのぼの恋ごころまで描かれ、今後の展開も楽しみです
泉さんの作品は、木の葉の一枚一枚や道端の石まで、すみずみ瑞々しさが際立っています
解説にも圧倒されました
P185
骨身を惜しんで身体を動かす
骨身を惜しまず身体を動かす?
勉強不足で申し訳ありません -
Posted by ブクログ
横浜の旅行中に書店で購入しました。
序盤では横浜の街並みが丁寧に描かれていて、旅行中ということもあり、中華街などの情景がリアルに思い浮かびました。
コインランドリーの店長 真奈さんは、仕事が完璧で丁寧で、主人公の茜にも優しく接する素敵な女性です。終盤で真奈の過去が明らかになり、より一層好きになりました。そんな過去の経験を経てなお、人に優しくいられる真奈さんは、懐の深い女性だと思います。私もそんな落ち着いた女性になりたいと感じました。
旅行が終わったあと、プライベートが慌ただしくなっていた時期にもこの作品の続きを読んだのですが、忙しい日常の中でこそ、こういうほっこり系の物語が心に沁みます。静 -
Posted by ブクログ
p.216 律子先生が頷いた。
「律子先生は、みらいの顔を見た瞬間からわかっていましたよね?」「何を、ですか?」
「みらいがダウン症かもしれないってことです」
「私にはそんな能力はありません。顔を見ただけで赤ちゃんのことがわかるのは、その子を産んだお母さんだけです」
p.220 「早速ネットで調べてみます」
有希は上ずった声で言った。
「ネットは駄目です。残念ながらネットの情報は玉石混交かつ露悪的なものが多くなる傾向があるので、人の命が関わる局面で使うべきではありません。不安な気持ちになっているときは、正確な情報”が何より大切です」律子先生がめるように言った。
「正確な情報、ってどこで手